JPS62179573A - 帯電防止塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 物体の帯電防止の方法の一つとして、カーボンブランク
や金属粉などの導電性物質の粉末を塗料ビヒクルに分散
した帯電防止塗料を塗布し、導電性塗膜を形成させる方
法が知られている。この目的に使用される導電性粉末の
形状と帯電防止効果との関係についてはこれまで知られ
ていなかった。

本発明者らは、炭素繊維の微粉末がこの目的に極めて効
果的であることを知った。すなわち炭素繊維の微粉末を
塗料ビヒクル中に分散させてなる本発明の帯電防止塗料
を帯電し易い物体の表面に塗布し、塗膜を形成させると
、炭素繊維が塗膜中にランダムに配列し、一部は塗膜表
面から突出し、そこから静電気を空中へ放電するので、
同じ材質のカーボンブラックなどに比較して遥かに帯電
防止効果がすぐれていることがわかった。

本発明の帯電防止塗料に使用する炭素繊維の微粉末は、
塗料ビヒクルへの分散性、作業性などの見地からできる
だけ細かい方がよいが、前記のように塗膜表面から突出
させるため少なくとも繊維形状を保っていなければなら
ない。そのため一般に３００メソシュ程度に粉砕される
ことが好ましい。

塗料ビヒクルは用途に応じて種々のものを選択し得る。

すなわち常温硬化型、熱硬化型、光硬化型等のいずれで
もよく、また水性、油性のいずれでもよい。しかしなが
らビヒクルの選択は塗布される物体の性質および形成さ
れる帯電防止塗膜に求められる物性等によって支配され
ることは勿論である。例えば化繊カーペットの裏コーテ
ィングとして使用する場合には常温硬化型で、可撓性の
塗膜を与えるビヒクルが選択される。特定の用途につい
てどのようなビヒクルを選択すべきかは当業者には自明
であり、またビヒクル自体は本発明を構成するものでは
ないのでこれ以上説明しない。

炭素繊維の微粉末は乾燥塗膜中少なくとも１重量％とな
るように配合すべきである。炭素繊維微粉末の含量があ
まり多いと塗料の作業性、塗膜の強度等の物性に悪影響
を及ぼすことがあるが、上限は臨界的ではない。

本発明の帯電防止塗料は、例えば化繊カーペットの裏コ
ーティングとして、コンピューター、ＯＡ機器、民生用
電気機器、各種産業機械等の帯電防止コーティングとし
て広い用途がある。

次に本発明の帯電防止塗料の処方の一例を示す。

アクリルフェス（不揮発分５０％）４４．０重量部メラ
ミン樹脂（不揮発分６５％）３．５〃炭素繊維（東しト
レカ）微粉末 （３００メツシユ）　　　　　　　　　　３．０〃沈降
防止剤（不揮発分１０％）１．２〃界面活性剤　　　　
　　　　　　　　１．０〃黒色染料　　　　　　　　　
　　　　１．５〃溶　　　剤　　　　　　　　　　　　
　　　　　４７．５　　　〃上記処方の塗料を化繊カー
ペットの裏に均一に塗布し、乾燥させて帯電防止コーテ
イング膜を形成させたところ、殆ど静電気の帯電は見ら
れなかった。比較のため炭素繊維微粉末に代え、市販の
カーボンブラックを同割合に配合した塗料を調製し、化
繊カーペットの裏コーティングに用いたところ、帯電防
止効果は見られなかった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 炭素繊維微粉末を塗料ビヒクル中に分散してなる帯電防
   止塗料