JPS62177264A - 内外面に異種糸を配位した丸編地 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は丸編地、特にその内外面に異種の糸を配位した
丸編地に係る。

〈従来の技術〉 近年光編地は合成紡績糸あるいは合成混紡糸を用いて編
成されることが多く、そのため丸編地の外面にピリング
を生ずるという問題があった。特に内面を起毛し、ある
いはパイル編としてそのループを部分的または全面的に
起毛した丸編地にあっては上記の弊害が助長されるとい
う傾向があった。

内外面に異種の糸を配位した丸編地の先行技術としては
、実開昭４７−３３２７４号公報と実開昭４９−９９９
７４号公報がある。しかし、いずれもゴムｗＩ＆ＩＩ織
からなる添え糸線で、編糸は表糸と裏糸の２本の糸使い
である。従って、実開昭４７−３３２７４号公報の場合
はウーリーナイロン等伸縮性の化学繊維糸を裏糸として
使用し、また実開昭４９−９９９７４号公報の場合はゴ
ム糸を裏糸として使用している。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし弾性を保持させて、裏糸でループを形成させ該ル
ープを起毛させたい場合等には、弾性糸を裏糸に使用す
ることができない、また表糸には弾性糸が使用できない
となれば、中芯部に弾性糸を入れた３本の糸使いが必要
となる。

しかし、３木の糸使いは、編糸相互の絡み合うことが欠
点となっていた。

又、ループを起毛させる場合、全体の編地の編成後、別
の装置に編地を移送し、起毛を施すいわゆる後叫毛が一
般的である。そしてこの場合、ループの縦方向（ループ
の円周方向に対し直方する方向）に起毛が施される。と
ころが、このような後起毛の場合、編地の移送中等にル
ープが変形したり寝たりしてしまい、連続的な毛足の長
い良好な起毛が施せないという間層がある。

〈問題点を解決するための手段〉 そこで本発明は、上記問題の解決のため、下記手段を提
供する。

即ち、平１ｇ＆［ｌ＄ａ用の丸編機を使用して編成され
た丸編地において、編地が紡績糸（］）とピリング防止
用の糸（２）と高弾性糸（３）の３種の糸にて構成され
、ピリング防止用の糸（２）よりも大きい張力を与えて
編成させられた高弾性糸（３）が中芯に配位させられる
と共に、外面（Ｇ）がピリング防止用の糸（２）で隠蔽
され、かつ、上記内面（Ｎ）に配位される紡績糸！１）
にて突出させたパイルが編成と同時にループ状を消失し
ない程度に円周方向に起毛させられてなるごとを特徴と
する内外面に異種糸を配位した丸編地を提供するもので
ある。

ここに、上記紡績糸（１）としては天然繊維を含むもの
であってもよく、ピリング防止用の糸（２）としてはナ
イロン、ポリエステル、ポリプロピレン等のフィラメン
ト糸等、種々の耐摩耗性を備えたものを用いる。高弾性
糸（３）としてはスパンデックスまたはこれを軸糸とし
て適宜のフィラメント糸等をＳＲさせたもの、あるいは
ゴム糸等である。

なお本発明でいう丸編地とは、タイツのほかサポータ−
、パンツ、シャツ等の肌着類であって、靴下や手袋は含
まない。

〈作　用〉 本発明の丸編地は、内面には起毛の容易な紡績糸を配し
、外面にはピリング防止用の糸を配した一種の添糸編の
組織を存する。この紡績糸はパイル立ての作用を受けて
多少内面側へ引っ張られるが、編組織の構造上外面に露
出することが、避けられない。本発明においては前記ピ
リング防止用の糸に、高弾性糸が高張力下に伸張させつ
つ引揃えて給糸されているため、該伸張が弾性回復する
に伴いピリング防止用の糸が緩んで編地面よりやや浮上
し、他の糸を隠蔽することを応用するものである。

従って、本発明の丸編地は編機に３種の糸、即ち紡績糸
、ピリング防止用の糸および高弾性糸を供給して編成さ
れ、その中の紡績糸はパイル立での作用等を受けて内面
に、ピリング防止用の糸は外面に、また高弾性糸はほぼ
中芯部分に配位させられている。

以上によって明らかな如く、本発明にあっては一種の添
糸編であるものの、本来外面に配位させるべき糸に高張
力下に高弾性糸を引揃えて給糸編成されるものであるか
ら、耐摩擦性の優れたピリング防止用の糸は九績地の外
面に、又保温性、起毛性等の優れた紡績糸は丸編地の内
面に夫々選択的に配位させられている。従って丸編地の
外面が他の物体例えば家具、上衣等と繰り返し接触する
ことによってもピリングを生ずる虞れがない。

又、内面に配位される紡績糸はパイル立てされ、このパ
イルループを編成と同時に起毛される。したがって、パ
イルループが立っている状態で即時に起毛されるため、
起毛前にループが変形したり寝たりすることがない。し
かもこのパイルはループ状を消失しない程度に円周方向
に起毛されており、毛足の長い良好なウェーブ状の起毛
が連続して得られると共に、消失していないループ部分
と起毛部分の二層の保温層が得られる。

〈実施例〉 以下本発明の実施例を図面によって説明するが、本発明
は何ら該別に限定されるものではない。

第１図乃至第３図は本発明によるタイツを裏面から見た
組織を示すものであり、ゴム編組織用を除く平編＆ｌ織
用の丸編機を使用し、編糸として紡績糸（Ｌ）にフィラ
メント糸（２）と高弾性糸（３）とが添えられている。

内面（Ｎ）において紡績糸（１）のループが突出せしめ
られ所謂パイル編みとしてあり、外面（Ｇ）においては
高弾性糸（３）が中芯側に位置すると共にフィラメント
糸（２）が最外面に露呈している。

このような断面構成は、既に上述した如く編機における
給糸側での高張力によりもたらされた高弾性糸（３）の
伸びが編針通過後に弾性回復して収縮することによるも
のであり、績糸は編地断面の中芯部に位置することにな
るためである。

さらに本発明の編地においては紡績糸ｉｌｌのパイルは
編成と同時にループ状を消失しない程度に円周方向に起
毛され（第４図参照）、その保温性がさらに改良され、
しかも従来のこの種丸搗地において特に問題とされてい
たピリング性も顕著に改善された。尚、上記のタイツは
主としてＢ式靴下編機での編成に適する。

上記実施例のタイツは、内面に紡績糸のパイルと、その
ループ状を消失しない程度に施された起毛とを有し保温
性良好であると共に、外面に耐摩耗性のフィラメント糸
が配されているため長時間の着用によってもピリングが
発生せずその商品価値は極めて優秀であった。

〈発明の効果〉 以上本発明においては、内面には起毛の容易な紡績糸を
配し、外面にはピリング防止用の糸を配した一種の添糸
編の組織を有する。この紡績糸はパイル立ての作用を受
けて多少内面側へ引っ張られるが、編組織の構造上外面
に露出することが避けられない。そこで、本発明におい
ては前記ピリング防止用の糸に、高弾性糸が高張力下に
伸張させつつ引揃えて給糸されるものであり、該伸張が
弾性回復するに伴いピリング防止用の糸が緩んで編地面
よりやや浮上し、他の糸を隠蔽する。従って、外面は常
にピリング防止用の糸で隠蔽され、従来この種の丸編地
において問題とされたピリング性が顕著に改善されたも
のである。

しかも、内面に配位される紡績糸はパイル立てされ、こ
のパイルループを編成と同時に起毛される。したがって
、パイルループが立っている状態で即時に起毛されるも
のであり、起毛前にループが変形したり寝たりすること
がない。

しかもこのパイルはループ状を消失しない程度に円周方
向に起毛されるため、毛足の長い良好なウェーブ状の起
毛が連続して得られると共に、消失していないループ部
分と起毛部分の二層の保温層が得られるものである。

よって本発明は、外面におけるピリング防止性と内面に
おける保温性との相方が改良される丸編地を提供し得た
ものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示すもので第１図は裏面から見
た組織図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図は
同じ＜Ｂ−Ｂ線断面図、第４図は第２図における起毛状
態の説明図である。 ＋１）・・・紡績糸、（２）・・・ピリング防止用の糸
、（３）・・・高弾性糸、（Ｎ）・・・内面、（Ｇ）・
・・外面。 第１図 第２図 粥３図 く ・３

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、平編組織用の丸編機を使用して編成された丸編地に
   おいて、編地が紡績糸（１）とピリング防止用の糸（２
   ）と高弾性糸（３）の３種の糸にて構成され、ピリング
   防止用の糸（２）よりも大きい張力を与えて編成させら
   れた高弾性糸（３）が中芯に配位させられると共に、外
   面（Ｇ）がピリング防止用の糸（２）で隠蔽され、かつ
   、内面（Ｎ）に配位される紡績糸（１）にて突出させた
   パイルが編成と同時にループ状を消失しない程度に円周
   方向に起毛させられてなることを特徴とする内外面に異
   種糸を配位した丸編地。