JPS62174261A - 光散乱性合成樹脂 - Google Patents

光散乱性合成樹脂

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JPS62174261A
JPS62174261A JP62014926A JP1492687A JPS62174261A JP S62174261 A JPS62174261 A JP S62174261A JP 62014926 A JP62014926 A JP 62014926A JP 1492687 A JP1492687 A JP 1492687A JP S62174261 A JPS62174261 A JP S62174261A
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JP
Japan
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resin
light
scattering
refractive index
powder
Prior art date
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Pending
Application number
JP62014926A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutoshi Kono
河野 勝俊
Ryoji Kono
良二 河野
Shunichi Ishihara
俊一 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP62014926A priority Critical patent/JPS62174261A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、照射カバー等の射出成形品、押出成形品の成
形素材として好適な改良された光散乱性合成樹脂に関す
るものである。
光散乱性合成樹脂は、優雅な感覚を与えるさまざまな成
形品の成形素材として賞月され、特に照明カバー用素材
として重用されている。照明カバー用途に用いるための
光散乱性合成樹脂に求められる特性は、高い光散乱性を
有すると同時に高い光線透過性を兼ね備えるということ
である。後者の特性は電力エネルギーの効率的使用の面
から特に望まれる性質である。
例えば、特公昭36−31340号公報、特公昭41−
21604号公報等の実施例から見て分るように、従来
の光散乱性合成樹脂においては、透明合成樹脂中に該樹
脂の屈折率よりも大きい屈折率の透明物質粉末を含有せ
しめることが暗黙の常識として認められていた。又、光
散乱性粉末として無機物質粉末を含有せしめると、光散
乱性は付与できるけれども高光線透過率は得られないと
いうのが業界の常識として定着しているように思われる
しかるに、本発明者らの研究において、驚くべきことに
、基体となる透明合成樹脂の屈折率よりも小さな屈折率
を持つ透明物質粉末を光散乱性粉末として含有せしめた
ものは、高い光散乱性を与えるにも拘らず、これまでに
ない程高い光線透過性を有するという事実及びその光散
乱性粉末として無機物質粉末を用いても同様な高い光散
乱性と高い光線透過性を与えるという事実を見いだし、
本発明をなすに至った。
即ち、本発明は、スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、
又はポリカーボネート樹脂の透明樹脂に、該樹脂よりも
屈折率が0.01〜0.1小さく、かつ、平均粒子径が
1〜10μである”透明なガラス又は石英の粉末を分散
せしめてなることを特徴とする光散乱性合成樹脂に関す
るものである。
本発明における平均粒子径は重量平均粒子径を意味する
本発明の透明合成樹脂としては、ポリスチレン又はスチ
レンを主体とするスチレン系樹脂、ポリ塩化ビル、又は
塩化ビニルを主体とする塩化ビニル系樹脂、ポリカーボ
ネートが挙げられる。
本発明に用いる透明物質粉末は、ガラス、又は石英等の
無機物質の粉末で、その屈折率が、用いる透明合成樹脂
の屈折率よりも、0.01〜0.1、より好ましくは0
.03〜0.07小さいものである。
第1図は屈折率1.59のポリスチレン樹脂に、屈折率
1.75、平均粒径3μの光学ガラスの微小粉末を添加
して得た光散乱性樹脂について曇り度と全光線透過率(
%)との関係を示したもので、曲線Aは多面体粒子、曲
線Bは球体粒子を用いたものである。各曲線とも左上部
に行くに従って添加量が多くなっている。
実用的にみて光散乱性樹脂であると云えるには、少なく
とも曇り度が約92%以上なければならないから、第1
図の作成に用いた樹脂系では、せいぜい65%の光線透
過率しか得ることができないことが分かる。そして非常
に注意深い実験において漸り65%の光透過率を得るに
過ぎないから、実際に工業的に製造されている光散乱性
合成樹脂の光線透過率がせいぜい55%程度に留まって
いると云う現状は妥当なものとして肯定されよう。
第2図は、屈折率1.59のポリスチレン樹脂に、屈折
率1.54、平均粒径3μの光学ガラスの微小粉末を添
加して得られた光散乱性樹脂の特性を示したものである
。この曲線Cの形状は、粒子の形状のいかんによっては
殆ど変わらない、但し、曲線上の同一点に対応する粉末
含有率には粒子形状で差異があり、例えば曲線C上のa
点、b点はそれぞれ同一含有濃度における球面体粉末と
多面体粉末が示す点であり、球面体粉末の方が少ない含
有量でより大きな曇り効果を有することを示している。
第2図の曲線Cは、曇り度92%で全光線透過率約82
%を示している。これから見て工業的実施においては、
約70%又はそれ以上の光線透過率の光散乱性合成樹脂
成形品が期待できることが分かる。
本発明者らは、さらにポリスチレン樹脂、その他の樹脂
について、異なった各種屈折率の1〜20μの平均粒子
径のガラス球や粉末について添加量を種々に変えて実験
した結果、曇り度92%以上全光線透過率70%以上を
満足せしめるには、基体透明合成樹脂の屈折率よりも小
さな屈折率をもつ粒子粉末を用いることが重要であり、
その差が0.01〜0.1、より好ましくは0.03〜
0.07の屈折率をもつ透明物質粉末を用いることが必
要で、かつ、その粉末の平均粒子径が1〜10μである
ことが必要であることをつきとめることができた。粉末
の平均粒子径が1μより小さいと光が通過する際に透過
波長の選択が起こり、透過光は著しく赤味をおびたもの
になり、又10μを超えると前述の曇り度92%以上全
光線透過率70%以上の範囲を選びにくくなる。粉末の
添加量は、樹脂の粉末の屈折率の差が少ない程同じ曇り
度を出すためには、大きくする必要が出てくる。成形品
表面の膚荒れを起こさないこと、耐衝撃強さが実用上不
都合なほど低下しないこと、真空成形等の二次加工が容
易にできること、経済性等を考えると樹脂100重量部
に対して約10重量部位までに制限するのが妥当である
。前述の屈折率差0.01〜0.1はこれらの現象をも
考慮して出てきた限定中である。なお、第2図の説明の
際に球面体粒子の方が少ない添加量で同じ効果を出すこ
とができることを示したが、一般に球面体粒子の方が値
段の高い場合が多いので、どちらを選ぶかは各々のケー
スにおいて決めるべきである。
本発明に係る光散乱性合成樹脂は従来の常識を破るもの
で、その高光散乱性で、かつ高全光線透過率を有する点
で産業上極めて有用なものである。
以下に実施例及び比較例を示す。同例中光散乱性の目視
判定は、第3図に示す底面lを30×3001I+の樹
脂板、側面2は12 X 30cmの樹脂板、上面3は
内面を反射率88%の白色エナメル塗装したブリキ板で
製作した箱に、3〇−温白色サークライン螢光ランプ4
(1本)を底面1から3cm離して設置したものを用い
、カバー用樹脂板1.2にテスト用光散乱性合成樹脂板
を用いて、カバー表面の光散乱性が十分価れているかど
うかを目視判定したものであり、同時にサークライン螢
光ランプのランプイメージが認められるかどうかについ
て観察したものである。
実施例! ポリスチレン樹脂(旭ダウ:スタイロン683、屈折率
1.59) 100部(重量部、以下同じ)に対し平均
粒子径3μのガラス球(屈折率1.52) 2部を添加
し、タンブラ−を用いて充分均一に混和した後押出成形
により板厚211111の板状体を作った。この板状体
の全光線透過率は76%、曇り度は92.2%、目視判
定でも光散乱性は充分であり、後方の螢光ランプのラン
プイメージは認められなかった。
実施例2 ポリスチレン樹脂(旭ダウ:スタイロン666、屈折率
1.59) 100部に対し平均粒子径5μのガラス粉
(屈折率1.52) 2部を添加し、タンブラ−を用い
て充分均一に混和した後押出・造粒装置によりペレット
を作り、このペレットを射出成形して板厚3ma+の板
状体を作った。この板状体の全光線透過率は73%、曇
り度は92.3%あった。目視判定でも光散乱性は充分
であり、後方の螢光ランプのランプイメージは認められ
なかった。
実施例3 ポリスチレン樹脂(旭ダウ:スタイロン683、屈折率
1.59) 100部に対し平均粒子径1.2μの石英
粉(屈折率1.54) 1.3部を添加し、タンブラ−
を用いて充分均一に混和した後押出成形により板厚31
IIIIlの板状体を作った。この板状体の全光線透過
率は71%、曇り度は92.0%あった。目視判定でも
ほぼ良好な光散乱性を示し、後方の螢光ランプのランプ
イメージもランプを極端に板状体に近づけない限り認め
られなかった。
実施例4 ポリ塩化ビニル樹脂(屈折率1.55) 100部に対
し平均粒子径10μのガラス球(屈折率1.52) 6
部を添加し、タンブラ−を用いて充分均一に混和した後
押出成形により板厚3IIII11の板状体を作った。
この板状体の全光線透過率は74%、曇り度は92%あ
った。目視判定でも光散乱性は良好で、後方の螢光ラン
プのランプイメージも認められなかった。
実施例5 ポリ塩化ビニル樹脂(屈折率1.55) 100部に対
し平均粒子径10μのガラス粉(屈折率1.52) 6
部を添加し、タンブラ−を用いて充分均一に混和した後
押出成形により板厚3mmの板状体を作った。
この板状体の全光線透過率は72%、曇り度は92.2
%であった。目視判定でも光散乱性は良好で、後方の螢
光ランプのランプイメージも認められなかった・ 実施例6 ポリカーボネート樹脂(ジェネラルエレクトリック社ニ
レキサン:屈折率1.59) 100部に対し平均粒子
径2μの石英粉(屈折率1.54) 1.5部を添加し
、タンブラ−を用いて充分均一に混和した後押出・造粒
装置によりペレットを作った。このペレットを射出成形
して板厚3mmの板状体を作った。
この板状体の全光線透過率は74%、曇り度は92%で
あった。目視判定でも光散乱性は良好で、後方の螢光ラ
ンプのランプイメージも認められなかった。
実施例7 ポリカーボネート樹脂(ジェネラルエレクトリック社・
ニレキサン:屈折率1.59) 100部に対し平均粒
子径10μのガラス粉(屈折率1.52)  3部を添
加し、タンブラ−を用いて充分混和した後押出・造粒装
置によりペレットを作った。このペレットを射出成形し
て板厚3mmの板状体を作った。この板状体の全光線透
過率は72%、曇り度は92.4%であった。目視判定
でも光散乱性は良好で、後方の螢光ランプのランプイメ
ージも認められなかった。
実施例8 ポリカーボネート樹脂(ジェネラルエレクトリツク社ニ
レキサン:屈折率1.59) 100部に対し平均粒子
径3μのガラス球(屈折率1.52) 1.5部を添加
し、タンブラ−を用いて充分混和した後押出・造粒装置
によりペレットを作った。このペレットを射出成形して
板厚3mmの板状体を作った。この板状体の全光線透過
率は73%、曇り度は92.4%であった。目視判定で
も光散乱性は良好で、後方の螢光ランプのランプイメー
ジも認められなかった。
比較例1〜4 第1表に示す屈折率、粒子径の光散乱性粒子と樹脂を用
い、実施例と同様にして成形して得た光散乱性樹脂板状
体の諸性質を第1表に示した。
(以下余白)
【図面の簡単な説明】
第1図は屈折率1.59のポリスチレン樹脂に、屈折率
1.75、平均粒径3μの光学ガラスの微小粉末を添加
して得た光散乱性樹脂について曇り度と全光線透過率(
%)との関係を示した図である。 第2図は屈折率1.59ポリスチレン樹脂に、屈折率1
.54平均粒径3μの光学ガラスの微小粉末を添加して
得られた光散乱性樹脂について曇り度と全光線透過率(
%)との関係を示したものである。 第3図は光散乱性合成樹脂板の光散乱性の目視判定及び
サークラインランプイメージの有無判定に用いた装置の
断面図を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、又はポリカ
    ーボネート樹脂からなる透明樹脂に、該樹脂よりも屈折
    率が0.01〜0.1小さくかつ平均粒子径が1〜10
    μである透明なガラス又は石英の粉末を分散せしめてな
    ることを特徴とする光散乱性合成樹脂。
JP62014926A 1987-01-23 1987-01-23 光散乱性合成樹脂 Pending JPS62174261A (ja)

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JP62014926A JPS62174261A (ja) 1987-01-23 1987-01-23 光散乱性合成樹脂

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5744534A (en) * 1992-08-10 1998-04-28 Bridgestone Corporation Light scattering material

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4832960A (ja) * 1971-09-03 1973-05-04
JPS5215542A (en) * 1975-07-29 1977-02-05 Mitsubishi Petrochem Co Ltd Method for preventing sagging of polyolefin sheets

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