JPS62171633A - 魚釣用リ−ル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、魚釣用リールに係り、特に釣糸のレベルワイ
ンド機構における糸案内孔を、これへの釣糸挿通が容易
な姿勢に方向転換できるようにした魚釣用リールに関す
るものである。

〔従来の技術〕

従来、キャスティングリール、トローリングリール等の
両軸受リールにおいては、実開昭６０−２２１７８号公
報等に開示されているようにスプールに釣糸を平均に巻
くためのレベルワインド機構を備えている。

この種のレベルワインド機構は、スプールの回転に同期
して回転するトラバースカム軸と、この　　　□トラバ
ースカム軸に噛合しトラバースカム軸に沿ってスプール
の幅方向にトラバース運動する釣糸案内部材と、この案
内部材に前方（竿先方向）に向は開口する糸案内孔を有
するものから構成・され、そして案内部材は保持部材に
よりトラバースカム軸に対し回転しないように保持され
ている。

従って、スプールが回転されると、これに歯車結合され
たトラバースカム軸が回転し、釣糸案内部材をスプール
の幅方向にトラバース運動させて、釣糸をスプールに平
均に巻き、かつスプールに巻かれた釣糸を平均に繰り出
すようになる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記のような従来の魚釣用リールのレベルワインド機構
では、釣糸案内部材が保持部材によってトラバースカム
軸の周りに回転できないよう保持されているため、釣糸
案内部材の姿勢を変えることができず、かつその糸案内
孔の方向もリール本体の前後方向に固定されてしまう。

従って、スプールに巻回した釣糸の一端を糸案内孔内に
挿通する場合、糸案内孔を覗き込むようにして糸通しを
行なわなければならず、糸通し操作が比較的煩雑になる
ほか、釣糸が軟らかく湾曲ぐせがついて直線性が得られ
ない場合には、糸通し操作が更に煩雑になる。また、手
の親指を載せるサムレストが設けである場合は、サムレ
ストが糸通しの邪魔になる問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は上記のような従来の問題点を解決するためにな
されたもので、釣糸案内部材への糸通しを簡便にかつ迅
速になし得るようにした魚釣用リールを提供することを
目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る魚釣用リールは、フレーム本体に回転可能
に設けたスプールと、上記フレーム本体に回転可能に設
けられよ記入プールを歯車列等の回転伝達機構を介して
回転操作するハンドルと、上記スプールの釣糸引出し側
に位置して上記フレーム本体に回転可能に軸着され上記
スプールに同期ルて回転され′るトラバースカム軸と、
このトラバースカム軸のカム溝に係合爪を介して連繋さ
れ、トラバースカム軸の回転により上記スプールの軸線
方向に往復動可能に支持されると共にトラバースカム軸
の周りに回動可能にしたレベルワインド用の釣糸案内部
材と、この釣糸案内部材をスプールへの釣糸案内姿勢に
保持する機構とを備えたものである。

〔発明の作用〕

本発明においては、トラバースカム軸の回転によりスプ
ールの幅方向にトラバース運動されるレベルワインド用
の釣糸案内部材の釣糸挿通孔に釣糸を通すとき、釣糸案
内部材を回動することで、その挿通孔を釣糸引出し方向
と直交する上下方向に方向転換できるため、釣糸案内部
材への糸通し作業が簡便になる。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を図面について説明する。

第１図乃至第５図は本発明に係る魚釣用リールの第１の
実施例を示すものである。

同図において、１は両軸受リールを構成するフレーム本
体で、所定間隔離して並行に対向する左右側板１ａ、ｌ
ｂと、これら側板１ａ、ｌｂ間を連結する複数の支柱Ｉ
Ｃとから構成され、かつ取付ｌＩ！Ｉ２を備えている。

３は上記フレーム本体１の側板１ａ、ｌｂ間に軸４によ
り回転可能に支承したスプールで、これには釣糸５が巻
回されている。

６は左側板１ａの外側を覆うカバー、７は右側板１ｂの
外側面に取り付けたセント板、８はセント板７の外側を
覆うカバーであり、カバー８の内側には駆動軸９によっ
て駆動ギア１０が回転可能に配設され、駆動ギア１０に
はピニオン１１が噛合され、公知の如く図示しないクラ
ッチ機構を介して１を取状態及びスプールフリー回転状
態に切換えできるようにピニオン１１がスプール軸４に
係脱可能に構成されていると共に、上記駆動軸９にはド
ラグ機構１２が装着され、さらにハンドル１３が固着さ
れている。

また、１４は上記スプール３の釣糸引出し側に位置して
上記フレーム本体１のＩｌｌ板１ａ、ｌｂ間に軸受１５
ａ、１５ｂを介して両端を回転可能に枢着したトラバー
スカム軸で、このトラバースカム軸１４の一端に固着し
たピニオン１６は駆動ギア１０に噛合され、その外周面
には、第５図に示す如く右ねじ及び左ねじのカム溝１４
ａが形成されており、更にトラバースカム軸１４の外周
囲には案内筒１７が嵌合され、そして、その両端は側板
１ａ、ｌｂ間に回転可能に支持されていると共に、案内
筒１７には、レベルワインド用の釣糸案内部材１８の基
部１８ａが案内筒１７の軸線方向にスライド可能に嵌合
されている。上記釣糸案内部材１８は、第２図及び第３
図に示す如く、その基部１８ａに袋ナツト１９により保
持された係合爪２０を備え、この係合爪２０は上記案内
筒１７にその長手方向に沿って形成した長穴１７ａを通
してトラバースカム軸１４のカム溝１４ａに係合されて
いる。

一方、釣糸案内部材１８の揺動端部側には、スプール３
に向けて開口する釣糸挿通孔２１が形成されており、そ
して鉤状に形成された先端部１８ｂは、トラバースカム
軸１４と並行に配置したガイドロッド２２にスライド可
能に嵌合され、ガイドロッド２２の両端は、サムレスト
２３の両支持部２４ａ、２４ｂ間に固着されている。

上記サムレスト２３はリール本体の把持性及びレベルワ
インド部への安全性を確保するもので、フレーム本体１
の前面上部及び前面部を覆う形状をなしていると共に、
フレーム本体１の側板１ａ。

ｌｂ間の間隔に相当する幅を有し、さらに釣糸案内部材
１８が対向する前面部分２３ａには、釣糸案内部材１８
のトラバース運転及び釣糸挿通孔２１からの釣糸５の引
出しが阻害されないようにする窓穴２５が形成されてい
る。また、サムレスト２３の、親指載置部分２３ｂの両
側面から側板１ａ。

１ｂの内側に沿って延設した支持部２４ａ、２４ｂの端
部は上記案内筒１７の外周に回転可能に枢支され、そし
て親指載置部分２３ｂの内側には、釣糸案内部材１８を
正常姿勢（第２図の実線に示す状ｆｉ）にセット保持す
る係止爪２６が突設され、この係止爪２６はフレーム本
体１の支柱ＩＣに係脱されるもので°ある。

次に、上記のように構成された本実施例の動作について
説明する。

魚釣時等に繰り出された釣糸５をスプール３に巻き取る
場合は、ハンドル１３を第１図において矢印Ａ方向に回
転操作する。この時、釣糸案内部材１８及びサムレスト
２３は第１図及び第２図に示す状態にセットされ、そし
て釣糸５は釣糸挿通孔２１を通して外方へ引き出されて
いると共に、リール本体を把持した一方の手（左手）の
親指はサムレスト２３の上面部分２３ｂ上に載せられて
いる。

ハンドル１３が矢印Ａ方向に回転されると、その回転は
駆動軸９．駆動ギア１０．ピニオン１１及びスプール軸
４を介してスプール３に伝達され、スプール３を巻取り
方向に回転することで釣糸５をスプール３に巻回する。

一方、駆動ギア１０の回転はピニオン１６を介してトラ
バースカム軸１４に伝達され、該トラバースカム軸１４
が回転することにより、釣糸案内部材１８を案内筒１７
及びガイドロッド２２に沿ってスプール３の幅方向にト
ラバース、即ち往復運転させ、釣糸５がスプール３に平
均に巻き取られるようにする。

また、スプール３に巻回されている釣糸５に仕掛けを接
続したりする場合は、第２図の実線に示すサムレスト２
３を案内筒１７を中心にして矢印Ｂ方向に回動させ、第
２図の２点鎖線に示す状態、即ち第３図に示す状態にす
る。これに伴いガイドロッド２２を介して連結された釣
糸案内部材１８は案内筒１７と一体にトラバースカム軸
１４を中心にして同一方向に回動され、その釣糸挿通孔
２１は真上から直視できる上下方向を向く姿勢となる。

従って、スプール３から引き出された釣糸５の巻き終わ
り端を釣糸挿通孔２１に対し上方から矢印Ｃ方向へ差し
込むことにより、釣糸挿通孔２１への挿通が容易になし
得る。

上記のような本実施例にあっては、レベルワインド用の
釣糸案内部材工８を、その釣糸挿通孔２１が上下方向を
向く姿勢に転換できるので、釣糸５を釣糸挿通孔２１に
簡便にかつ迅速に挿通することができる。また、釣糸挿
通孔２１はリール本体を把持したまま真上から直視でき
、かつ自然な体勢で挿通し得るため、釣人の目又は指が
疲れることがない。

さらにまた、キャスティング時にバックラッシュ現象が
生じて釣糸が絡んでも、サムレスト２３を矢印Ｂ方向へ
回動してリール上部を開放することにより、釣糸のほぐ
し作業を容易になし得る。

また、釣糸案内部材１８を釣糸挿通体勢に回動したとき
、袋ナツト１９及び係合爪２０は上方に位置されるよう
になるため、袋ナツト、係合爪２０等の組付け９分解作
業が簡便になる。

また、サムレスト２３はレベルワインド機構の上面及び
前面部を覆うため、安全性が向上する。

第６図及び第７図は本発明における魚釣用リールの第２
の実施例を示す。

同図において、第１図乃至第５図と同一の部分には同一
符号を付してその説明を省略し、異なる部分を重点に述
べる。即ち、本実施例では釣糸案内部材１８の回り止め
機構が第１の実施例と異なるもので、その回り止めを行
なうために、第１の□実施例のガイドロッド２２に代え
て、釣糸案内部材１８の案内筒１７との嵌合穴内面にキ
ーｆＩ２７を形成し、このキー溝２７と係合するキー２
８を案内筒１７の外周面に、その長手方向に沿って形成
したものである。

このようにした第２の実施例においても上記第１の実施
例と同様な作用効果が得られることは勿論である。

第８図及び第９図はサムレスト２３及び釣糸案内部材１
８の自動開放を可能にした本発明の第３の実施例を示す
ものである。

即ち、本実施例においては、案内筒１７の一端にセット
板７の外方に位置して操作円板２９を固着し、この操作
円板２９の周縁に突設した突部２９ａとセント板７に突
設したビン３０間にサムレスト２３を開放する方向に付
勢する引張ばね３１を張設し、さらに、サムレスト２３
の上載置部分２３ｂと対向するカバー８にブツシュロッ
ド３２をサムレスト２３側へスライド可能に貫通して設
けると共に、その突出端に形成した係止部３３と係脱す
る係合部３４を上載置部分２３ｂの内側縁部に形成し、
かつ上記ブツシュロッド３２を係止部３３と係合部３４
とが係合方向に付勢するばね３５を設けたものである。

従って、ブツシュロッド３２を矢印り方向に押して係止
部３３と係合部３４との係合を解除すれば、釣糸案内部
材１８を含めたサムレスト２３がばね３１によって第８
図の２点鎖線に示すように自動的に開放され、釣糸挿通
体勢に転換できる。

なお、本発明においては、レベルワインド用の釣糸案内
部材１日をサムレスト２３と一体にして開放回動できる
方式について述べたが、サムレスト２３を従来と同様な
方式とし、釣糸案内部材１８のみを開放回転できる方式
としても良い。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、スプールの回転に同期し
て回転するトラバースカム軸によりスプールの軸線と並
行する方向にトラバース運動されるレベルワインド用釣
糸案内部材を、その釣糸挿通孔が上下方向に方向転換で
きるようにしたので、釣糸案内部材への釣糸通しを簡便
にかつ迅速に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本発明に係る魚釣用リールの第１の
実施例を示すもので、第１図は一部切欠きの平面図、第
２図は第１図のｎ−ｎ線に沿う断面図、第３図は釣糸案
内部材の開放状態を示す第２図対応の断面図、第４図は
第１図のＩＶ−ＩＶ線に沿う断面図、第５図は第４図の
Ｖ−Ｖ線に沿う断面図である。第６図及び第７図は本発
明に係る魚釣用リールの第２の実施例を示すもので、第
６図は一部の断面図、第７図は第６図の■−■線に沿う
断面図である。第８図及び第９図は本発明に係る魚釣用
リールの第３の実施例を示すもので、第８図は一部の側
面図、第９図は第８図のＩＸ−ＩＸ線に沿う断面図であ
る。 １・・・フレーム本体、ｌａ、ｌｂ・・・側板、３・・
・スプール、４・・・スプール軸、５・・・６’Ｊ糸、
１１．１６・・・ピニオン、１０・・・駆動ギア、１３
・・・ハンドル、１４・・・トラバースカム軸、１７・
・・案内筒、１８・・・釣糸案内部材、２０・・・係合
爪、２２・・・ガイドロッド、２３・・・サムレスト、
２６・・・係止爪、２７・・・キー溝、２Ｂ・・・キー
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フレーム本体に回転可能に設けたスプールと、上記フレ
   ーム本体に回転可能に設けられ上記スプールを歯車列等
   の回転伝達機構を介して回転操作するハンドルと、上記
   スプールの釣糸引出し側に位置して上記フレーム本体に
   回転可能に軸着され上記スプールに同期して回転される
   トラバースカム軸と、このトラバースカム軸のカム溝に
   係合爪を介して連繋され、トラバースカム軸の回転によ
   り上記スプールの軸線方向に往復動可能に支持されると
   共にトラバースカム軸の周りに回動可能にしたレベルワ
   インド用の釣糸案内部材と、この釣糸案内部材をスプー
   ルへの釣糸案内姿勢に保持する機構とを備えて成る魚釣
   用リール。