JPS6216913Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (1) 産業上の利用分野 この実用新案は、本を読みやすくするために、
本を開いてのせる台の角度を自由に変える角度変
化装置を取り付けた卓上用ブツクテーブルに関す
るものである。

(2) 従来の技術 従来では、読書きするとき、本を直接机の上に
置いていたので、視線と本の面とは斜めに交差し
常に字と目の距離が変化し、本の上部と下部では
相当な距離差であつた。だから目は疲れやすく、
又、下方を向いて読書するので姿勢が悪くなりが
ちであつた。

従来の本をのせる台の角度を変える装置の場合
は台の角度を簡単な操作で変えうるものでなかつ
た。

(3) 考案が解決しようとする問題点 読書のとき、視線が本の面に対して略直角の状
態でいられるように、本をのせた台の角度を自由
に変えうるようにする。

本をのせた台の角度を簡単な操作でかえられる
ようにする。

(4) 問題点を解決するための手段 台１と脚２を連結するヒンジ４に、 １ 外周に数個の歯１４を備え、片側側面に突起
１５をつけた位置ぎめ９を台１のスリツプエン
ド３側の裏部の両端部付近につける。すなわ
ち、スリツプエンド３から両横方向に進んだ端
部に近い部分で、その真裏部につける。

２ ピン保持具１７と弾性体の板固定具１８は弾
性体の板８をはさんで脚２に固定する。

弾性体の板８の先端部は位置ぎめ９をピン保
持具１７にセツトした時歯１４の真下に位置さ
せる。

３ 位置ぎめ９に備えている歯１４の外径より大
きい径の部分Ａと、小さい径の部分Ｂがあり、
突起１５の入る円弧状の穴１６を備えたはずし
１０を位置ぎめ９とピン保持具１７の間に配置
する。

４ 位置ぎめ９、ピン保持具１７、はずし１０に
ピン１１を挿入する。（第４図参照） 以上からなる角度変化装置を組み込んで台１の
角度を簡単に、自由に変えることにより台１にの
せた本の面を自由に変える。

(5) 作用 台１を好みの角度にしたいとき １ 台１の一部をで引き起こす。

２ 台１に取り付けた位置ぎめ９の外周部にある
歯１４が同時に回転する。

３ 弾性体の板８の上端部は、常に歯１４の歯元
に位置するようにセツトしてあるので、歯１４
が回転する時は歯１４の歯先部が弾性体の板８
の上端部を押しのけて上へあがる回転をする。

台１を倒したいときは、 １ 台１の一部を手で引き起こし台１と一体とな
つたヒンジ部の歯１４の歯先部が上限に回りき
るまで引き起こす。

２ 位置ぎめ９の隣に位置したはずし１０には穴
１６と、歯先の径より大きくした径の部分Ａと
歯元の径より小さくした径の部分Ｂがある。
（第４図参照） ３ 穴１６は円弧状であり、位置ぎめ９につけた
突起１５が回転する半径と同じであり、穴１６
の円弧長さは位置ぎめ９の移動距離より少し短
くしておく。

４ 台１を略直角になる位置まで引き起こしたと
き位置ぎめ９につけた突起１５がはずし１０の
中の穴１６を移動し台１の上限値付近で穴１６
の片側に達してなおも回転すると、はずし１０
を同時に回転させてはずし１０の歯１４の歯先
の径より大きくした径の部分Ａが弾性体の板８
を外におしのける。（第６図参照） ５ はずし１０の歯１４の歯先の径より大きくし
た径の部分Ａが、弾性体の板８を外に押しのけ
た後に台１を倒す。

６ はずし１０の歯１４の歯先の径より大きくし
た径の部分Ａが、弾性体の板８を外におしのけ
ているので、位置ぎめ９の歯１４は弾性体の板
８に当たらないで回転し、台１が下限値付近ま
で倒れたとき位置ぎめ９につけた突起１５がは
ずし１０の中の穴１６を移動し、穴１６の４に
記した反対側の片端に達してなおも回転する
と、はずし１０を同時に回転させて弾性体の板
８は弾力でもとの位置にもどる。（第７図参
照） ７ 弾性体の板８が、位置ぎめ９にある歯１４の
下方への回転をささえることにより、台１が任
意の角度を保持する。

(6) 実施例 第１図、第２図、第３図、第４図、第５図よ
り、 １ 台１のかたむき度を決めるための歯１４を備
え、はずし１０を回転させるための突起１５の
ついた位置ぎめ９を台１のスリツプエンド３側
の裏部の両端部付近につける。すなわち、スリ
ツプエンド３から両横方向に進んだ端部に近い
部分で、その真裏部につける。

２ 位置ぎめ９に備えている歯１４の外径より大
きい径の部分Ａと小さい径の部分Ｂがあり、遊
びの部分をつくるために弧状にして突起１５の
通る穴１６よりなるはずし１０を位置ぎめ９の
隣に配置する。

３ 位置ぎめ９とはずし１０をはさむ位置にピン
保持具１７を配置し、これを脚２に取りつけ
る。

４ 位置ぎめ９とはずし１０をはさんだピン保持
具１７間に弾性体の板８をかけて、弾性体の板
８の下方部をピン保持具１７と弾性体の板固定
具１８ではさんで脚２に固定する。

５ 位置ぎめ９、はずし１０、ピン保持具１７に
ピン１１を挿入する。

６ ピン１１が容易に抜けないように、ピン１１
の片側端に軸芯に直角にピン外径より大きい板
をつけ、もう片側端はネジでピン保持具１７か
ら抜けないようにする。

７ 細長い板状の脚２を相互に一体にする。

８ 片側にスリツプエンド３をつけた板状の台１
のスリツプエンド３側と脚２の両端部を１〜６
に記した構造よりなる角度変化装置を組み込ん
だヒンジ４で連結する。

(7) 考案の効果 この考案を利用すれば、 １ 片手で簡単に台１の角度を自由に変えられ
る。

２ 台１の角度を自由に変えることにより、視線
と本の面は直角に近い状態に交差させられるの
で目と字の距離は一定に保つことができて、目
は疲れにくくなる。

３ 目と本の距離は、卓上用ブツクテーブルの位
置を前後にずらすことにより自由に変えられる
ので、従来のように、このために机の高さを変
える必要がない。

４ 正面を向いて読書できるので姿勢が良くな
る。

５ 本を正面に見ながら、正面で書きものができ
る。

(8) 本考案の実施態様として次のものがある。

１ 脚２の裏にゴム等のすべりにくい材料ででき
た沓１３を取りつけて、卓上用ブツクテーブル
をすべりにくくしたもの。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の斜視図、第２図は第１図中の
ヒンジ４部の正面図、第３図は第１図中のヒンジ
４部の側面図、第４図は第１図中のヒンジ４部の
分解斜視図、第５図は本考案使用時における弾性
体の板８と位置ぎめ９の関係を示すヒンジ部４の
部分側面断面図、第６図はヒンジ４部中のはずし
１０の機能が作動した状態を示すヒンジ４部の部
分側面断面図、第７図はヒンジ４部中のはずし１
０の機能が解除された状態を示すヒンジ４部の部
分側面断面図、第８図は実施態様１の斜視図。 １……台、２……脚、３……スリツプエンド、
４……ヒンジ、８……弾性体の板、９……位置ぎ
め、１０……はずし、１１……ピン、１２……ね
じ、１３……沓、１４……歯、１５……突起、１
６……穴、１７……ピン保持具、１８……弾性体
の板固定具。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 イ 外周部に数個の歯１４を備え、側面に突起１
   ５をつけた位置ぎめ９を台１のスリツプエンド
   ３側の裏部につける。 ロ ピン保持具１７と弾性体の板固定具１８で弾
   性体の板８をはさんで脚２に固定する。 ハ 位置ぎめ９に備えている歯１４の外径より大
   きい径の部分Ａと、小さい径の部分Ｂがあり、
   突起１５の入る穴１６を備えたはずし１０を位
   置ぎめ９とピン保持具１７の間に配置する。 ニ 位置ぎめ９、ピン保持具１７、はずし１０に
   ピン１１を挿入する。 以上の構造からなるヒンジ４で、台１と脚２を
   連結してなる卓上用ブツクテーブル。