JPS62167814A - スラブ加熱炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はスラブ加熱炉に関し、さらに詳しくは、炉体
内に装入される各被加熱スラブを、予熱エリア、加熱エ
リア、および均熱エリアを順次に経て加熱抽出するスラ
ブ加熱炉において、燃焼制御、抽出順変更の必要に応じ
、ｌ数の炉体内、または複数の隣接する炉体的相互間で
、加熱処理過程にある各スラブの処理順序を変更させて
加熱制御し得るようにしたスラブ加熱炉に係るものであ
る。

〔従来の技術〕

一般的にスラブ加熱炉においては、よく知られているよ
うに、前工程での処理を終了して搬送されてくる各スラ
ブを、中刻、または複数列に並べてべ昨面し、これらの
各スラブを個々に、公知の手段で炉体内に装入側から順
序良く装入させ、炉体の内部に配した一連の搬送機構に
より、予熱エリア、加熱エリア、および均熱エリアを順
次に経て加熱処理した後、装入順序通りに抽出側へ抽出
させるようにしており、また別に複数の加熱炉を並列に
配設させて、抽出端側での各スラブの焼りり加熱処理状
況に応じ、各加熱炉の何れかを選択して、加熱処理され
て均熱化状Ｉ息にある最も適当した条件のスラブを抽出
させるようにしている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、この種の従来例によるスラブ加熱炉、特
に並列配置される複数の加熱炉にあっては、装入側で準
備されるスラブの種類、殊に装入時の材料温度によって
、装入する加熱炉の何れかを選択することは、装入側テ
ーブル構造、ならびに前工程からの搬送ピッチなどの点
から実際上不可能である。つまり換言すると、従来例で
のスラブ加熱炉の構成においては、スラブの装入時にあ
って、炉体内へのスラブの装入順序が一義的に足められ
て了うために、例えば装入側で準備される各スラブのう
ちに、装入時点で材料温度差の大きく異なるスラブが混
在していた場合などには、結果的にそのスラブに関して
、これが焼き過ぎ、あるいは焼き不足になることが多く
、良好かつ効果的な加熱処理制御をなし得ないなどの問
題点を有するものであった。

従ってこの発明の目的とするところは、従来例構成によ
るスラブ加熱炉てのこのような問題点に鑑み、個々のス
ラブ加熱■１々体内、または複数の隣接するスラブ加熱
炉々体内相互間で、加熱処理過程にある各スラブを個々
に移動可能にして、実質的にその処理順序を変更させ１
個々の各スラブを最適条件下で加熱処理制御し得るよう
にしたスラブ加熱炉を提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

前記目的を達成させるために、この発明に係るスラブ加
熱炉は、予熱エリア、加熱エリア、および均熱エリアを
順次一連に配した単数、または複数のスラブ加熱炉々体
を右し、各エリア毎に分断されてそれぞれ個別に駆動制
御される炉体内搬送機構を設け、また炉体内、または各
炉体的相互間の適所にＩ′ｌ′ｉ数、または複数の分岐
エリアと分岐搬送機構とを配したものである。

〔作　　　用〕

すなわち、この発明の場合、炉体内搬送機構上よるスラ
ブの搬送移動によっては、スラブ加熱炉での本来の目的
である所期通りのスラブ加熱処理をなし得ると共に、必
要に応じては、分岐エリアと分岐搬送機構とにより、炉
体内搬送機構上での加熱処理過程にあるスラブ列のうち
から、特定のスラブを分岐エリア内に移動して待機させ
、かつ再度、スラブ列内へ復帰させ得るようにして、炉
体内でのスラブの移動順序を任意に変更できるのである
。

〔実　施　例〕

以下、この発明に係るスラブ加熱炉の一実施例につき、
第１図（ａ）、（ｂ）および第２図を参照して詳細に説
明する。

第１図（ａ）、（ｂ）は相互に並夕可配置される複数列
（こ−では２列）のスラブ加熱炉構成に適用した場合の
実施例による概要構成を模式的に示す平面断面図、側面
断面図であり、また第２図は同上加熱処理制御系の概要
を示すブロック図である。

まず、第１図（ａ）、（ｂ）において、相Ｗに並列配置
される複数列の各スラブ加熱炉１ａ、ｌｂは、炉体２ａ
、２ｂ内にあって、装入側から抽出側にかけ、予熱エリ
ア３ａ、３ｂと加熱エリア４ａ、４ｂと均熱エリア５ａ
、５ｂとを順次に形成してあり、これらの各エリア３ａ
、３ｂないし５ａ、５ｂ内には、装入側から所定の相互
間隔を隔て−１順序良く装入される各被加熱スラブ（図
示せず）を、同間隔を維持して抽出側に搬送させるため
の、こ−では搬送方向に４分割されたウオーキング・ビ
ームなどの炉体内搬送機構８ａ、８ｂないし９ａ、９ｂ
を架設しである。

また前記各スラブ加熱炉１ａ、ｌｂの各炉体２ａ　、　
２ｂ相互間は、搬送方向に所定の間隔を介した位置。

こ−では３箇所の位置で、こ−では渡り通路として作用
する分岐エリアｌＯないし１２により連通されており、
各分岐エリア１０ないし１２内には、前記各炉体内搬送
機構８ａないし９ａと６ｂないし９ｂの相互間を接続し
て、前記各エリア３ａないし５ａ、および３ｂないし５
ｂで加熱処理過程にある個々のスラブを、分岐エリアｌ
Ｏないし１２を通して相互に搬送移動。

もしくは一旦、待機させるための、移動カーなどによる
炉体間分岐搬送機構１３ないし１５を架設しである。

次に、第２図において、前記スラブ加熱炉構成における
加熱処理制御系は、前記炉体内搬送機構６ａ　、　６ｂ
ないし９ａ、９ｂ上での各スラブの搬送移動を検知して
信号出力するスラブ移動検知センサ１８ａ。

１８ｂ　と、前記各エリア３ａ、３ｂないし５ａ、５ｂ
内でのそれぞれの炉温を検知して同様に信号出力する炉
温検知センサｌ？ａ、１７ｂと、被加熱処理スラブ個々
のデータを信号出力するスラブ・データ出力部１８と、
これらの各出力信号を人力して個々のスラブの熱処理焼
きＬげ制御をなす熱処理制御部１８と、この熱処理制御
部１９から出力される温度制御信号により、前記各エリ
ア３ａ、３ｂないし５ａ、５ｂ内でのそれぞれの炉温を
制御して設定する炉温設定制御部２Ｑａ　、２０ｂと、
同然処理制御部１９からそれぞれに出力される炉体内、
および炉体間搬送制御信号により、前記各炉体内搬送機
構６ａないし９ａと８ｂないし９ｂ、および前記各炉体
間分岐搬送機構１３ないし１５を個別に駆動制御すると
ころの、炉体内搬送制御部２１ａないし２３ａと２１ｂ
ないし２３ｂ、および炉体間搬送制御部２４ａないし２
６ａと２４ｂないし２８ｂ　とによって構成したもので
ある。

しかして前記実施例構成の場合、スラブ加熱炉Ｉａ、ｌ
ｂの各炉体２ａ、２ｂにあって、スラブが装入。

または抽出され、もしくは搬送されると、これをスラブ
移動検知センサｌｅａ　、　１８ｂが検出して熱処理制
御部１９に検知信号を出力し、この熱処理制御部１９で
は、入力された移動検知信号と共に、炉・温検知センサ
１７ａ　、　１７ｂおよびスラブ・データ出力部１８か
らの信号出力をノ、（に、各炉体２ａ、２ｂ内での、そ
の後の炉温および炉体内搬送移動４１を算出して、該ち
する温度制御信号および／または炉体内、炉体間搬送制
御信号を、それぞれに対応する炉温設定制御部２０ａ、
２０ｂおよび／または炉体内搬送制御部２１ａないし２
３ａと２１ｂないし２３ｂ、炉体間搬送制御部２４ａな
いし２６ａと２４ｂないし２Ｅｌｂに出力指令して、所
期の温度制御および／または炉体内、炉体間搬送制御を
行なわせることにより、必要に応じては、各炉体２ａ、
２ｂ内での抽出を含めたスラブの移動順序を、各炉体２
ａ、２ｂ内、または隣接する炉体２ａ　、２ｂ内内相間
で変更し、スラブに対する加熱処理が常時、所望通りの
焼きＥりとなるように制御し得るのである。

こ−で先にも述べたように、従来の場合には。

各スラブ加熱炉の炉体内における抽出を含めたスラブの
移動順序は、装入時点通り、つまり一旦。

炉体内に装入された後は、その炉体内にあってスラブの
移動順序の変更が不可能であるために、装入時点で温度
の低いスラブに対する加熱温度を基ベロとした焼きトげ
指令をなす他はなく、結果的には、既に装入時点で温度
の高かったスラブについては、より一層、必要とする以
ヒの高温に焼き過ぎ処理されて了うものであった。

このような従来子役に対して、この実施例り段の場合に
は、前記した通り、抽出を含めたスラブの移動順序を、
各スラブ毎のそれぞれの焼き１ニリ状態から、各スラブ
温度がモ均化、または必要に応じて連続的に変化するス
ラブ列となるように、各炉体２ａ、２ｂ内、または隣接
する炉体２ａ、２ｂ内相ｑ゛間で変更し、常時、所９！
通りの焼き［−りに加熱制御して抽出させ得るのである
。

すなわち、この実施例における制御手段としての各炉体
２ａ、２ｂ内、隣接する炉体２ａ、２ｂ内内相間でのス
ラブの移動順序の変更をより一層、其体的に述べると次
の通りである。

この実施例における各炉体２ａ、２ｂ内でのスラブの加
熱処理は、熱処理制御部１９からの炉体内搬送制御信号
に基ずき、各炉体内搬送制御部２１ａないし２：１ａ、
２１ｂないし２３ｂにより、各炉体的搬送機構６ａない
し９ａ、８ｂないし８ｂを個々各別に連繋駆動制御させ
、その各スラブ列を、装入順序通りに、それぞれの各エ
リア３ａないし５ａ、３ｂないし５ｂ内で搬送移動させ
ることによって行なっている。

こ−で、今、何れか一方のスラブ列１例えば炉（４２ａ
内での特定されるスラブについて、その移動順序を変更
する手段は、この実施例構成の場合。

その時の各炉体２ａ、２ｂでのそれぞれの処理条件に対
応して、同一炉体２ａ内で、該当スラブの移動順序を入
れ換えるか、あるいはこの炉体２ａに隣接する炉体２ｂ
間にあって、炉体２ａ内でのスラブ列から該貨スラブを
抜き出し、これを炉体２ｂ内でのスラブ列に割り込ませ
るかの何れかを選択する。

すなわち、前者手段では、炉体２ａ内での該当エリア、
例えば加熱エリア４ａに対応する炉体的搬送機構？ａ、
ならびにそれ以前、つまり上流側の炉体的搬送機構６８
の搬送速度を遅くアレンジし、同時に連繋制御される炉
体間分岐搬送機構１４により、該ｈスラブを、そのスラ
ブ列から抜き出して、一旦１分岐エリア１１内に待機さ
せておき、この状態で今度は搬送速度を早くして、抜き
出しによって空白となったスラブ列を詰めた後、該当す
る入れ換え部分が接近した時点で、再度、同様な搬送制
御操作を繰り返して、このスラブ列の入れ換え該当部分
に空白部を形成させると共に、先に分岐エリア１１内に
待機されていた該当スラブを、この空白部に入れ換えれ
ばよく、このようにして同一炉体２ａ内でのスラブの移
動順序を変更することができる。

また後者手段では、前記前者手段にあって、炉体２ａで
の加熱エリア４ａのスラブ列から、炉体間分岐搬送機構
１４によって抜き出しな該占スラブを、必゛堤に応じて
分岐エリアｌｌ内に−け、待機させるか、あるいはその
ま−分岐エリアｌｌ内を通して、他方の炉体２ｂの加熱
エリア４ｂで、前記と同様の制御操作によってそのスラ
ブ列に形成させた空白部に、この該当スラブを割り込ま
せればよく、このようにして隣接する炉体２ａ、２ｂ内
相１間でのスラブの入れ換え、つまり結果的には、前者
手段におけると同様にスラブの移動順序を変更すること
ができるのである。

なお、ｉｉｊ記実施例においては、並列配置された２列
からなるスラブ加熱炉構成の場合について述べたが、よ
り以上の複数列構成の場合にも同様に適用できることは
勿論であり、また、たとえ複数列でなくとも、独ケした
スラブ加熱１１１体に対しても、同様な分岐エリア部分
を個々に形成させることによって適用可能である。

〔発明の効果〕

以に詳述したように、この発明のスラブ加熱炉によれば
、予熱エリア、加熱エリア、および均熱エリアを順次一
連に配した！′ｒｉ数、または複数の炉体を設けると共
に、炉体、または各炉体内には、各エリア毎に個別に駆
動制御される炉体的搬送機構を配し、また炉体内、また
は各炉体内相互間の適所には、任意数の分岐エリアを付
設させるか。

または任意数の分岐エリアにより連通させ、さらにこれ
らの分岐エリアには、炉体的搬送機構に連繋される分岐
搬送機構を配して構成したから、炉体的搬送機構による
各スラブの搬送移動によっては、本来のスラブ加熱処理
をなし得ると共に、必要に応じては、炉体的搬送機構で
の個別の駆動制御下で、分岐エリアと分岐搬送機構とを
用いて。

炉体内搬送機構上での加熱処理過程にあるスラブ列のう
ちから、該当する特定のスラブを分岐エリア内に移動し
て待機させるか、あるいは分岐エリア内を通して移動さ
せ、その後、再度、スラブ列内へ復帰、または割り込ま
せて、炉体内、または搾炉体内相尾間でのスラブの移動
順序を任意に変更できるのであり、このようにして各ス
ラブの加熱処理、ひいては焼き七り状態を可及的にモ均
化し得て、品質向に、ならびに省エネルギー化を図るこ
とができるなどの優れた特長を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）はこの発明に係る加熱制御装置の
一実施例を複数列のスラブ加熱炉構成に適用した場合の
概要構成を模式的に示す平面断面図、側面断面図であり
、また第２図は同上加熱制御系の概念を示すブロック図
である。 ｌａ、ｌｂ・・・・スラブ加熱炉、２ａ、２ｂ・・・・
加熱炉４体、３ａ　、３ｂ・・・・予熱エリア、４ａ、
４ｂ・・・・加熱エリア、５ａ、５ｂ　・・・・均熱エ
リア、　８ａ、８ｂ　〜９ａ、９ｂ　・・・・炉体内搬
送機構、ｌＯ〜１２・・・・分岐エリア（渡り通路）、
１３〜１５・・・・炉体間分岐搬送機構。 １Ｅｌａ、１８ｂ　・・・・スラブ移動検知センサ、１
７ａ　、　１７ｂ・・・・炉温検知センサ、１８・・・
・スラブ・データ出力部、１９・・・・熱処理制御部、
２０ａ　、２０ｂ・・・・炉温設定制御部、２１ａ〜２
３ａ、２１ｂ〜２３ｂ・・・・炉体的搬送制御部、２４
ａ〜２Ｂａ　、２４ｂ〜２６ｂ・・・・炉温設定制御部
。 第１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）装入側から抽出側にかけて、少なくとも予熱エリ
   ア、加熱エリア、および均熱エリアを順次一連に配した
   スラブ加熱炉々体と、少なくとも前記各エリア毎に分断
   して炉体内に架設され、それぞれ個別に駆動制御されて
   、装入側から順次に装入されるスラブを所定通りに搬送
   移動し、各エリアを通して抽出側へ抽出し得るように構
   成した炉体内搬送機構と、炉体内の適所に配した単数、
   または複数の分岐エリアと、前記炉体内搬送機構上での
   加熱処理過程にあるスラブ列のうちから、必要に応じて
   特定のスラブを前記分岐エリア内に移動待機させ、かつ
   再度、スラブ列内へ復帰させ得るように駆動制御される
   分岐搬送機構とを備え、前記炉体内でのスラブ移動順序
   を任意に変更可能にしたことを特徴とするスラブ加熱炉
   。
2. （２）装入側から抽出側にかけて、少なくとも予熱エリ
   ア、加熱エリア、および均熱エリアを順次一連に配した
   複数のスラブ加熱炉々体と、少なくとも前記各エリア毎
   に分断して各炉体内に架設されると共に、それぞれ個別
   に駆動制御されて、装入側から順次に装入されるスラブ
   を所定通りに搬送移動し、各エリアを通して抽出側へ抽
   出し得るように構成した各炉体内搬送機構と、隣接する
   炉体内の適所を相互に連通する渡り通路として配した単
   数、または複数の分岐エリアと、前記一方の炉体の炉体
   内搬送機構上での加熱処理過程にあるスラブ列のうちか
   ら、必要に応じて特定のスラブを前記分岐エリア内を通
   して移動、もしくは一旦、待機させた後に移動させ、前
   記他方の炉体の炉体内搬送機構上での加熱処理過程にあ
   るスラブ列内へ再度復帰させ得るように駆動制御される
   分岐搬送機構とを備え、前記各炉体内でのスラブ移動順
   序を任意に変更可能にしたことを特徴とするスラブ加熱
   炉。