JPS62155864A

JPS62155864A - 体内插入用可撓性線状体

Info

Publication number: JPS62155864A
Application number: JP60298837A
Authority: JP
Inventors: 和夫辻
Original assignee: NIPPON MEDEI SYST KK
Current assignee: NIPPON MEDEI SYST KK
Priority date: 1985-12-27
Filing date: 1985-12-27
Publication date: 1987-07-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、体内挿入用可撓性線状体に関する。なお、
この明細書において、体内挿入用可撓性線状体という用
語はたとえばカテーテルやガイドワイヤなどのように体
内に挿入される線状のものの総称として用いられ、これ
にはカテーテルなどのような中空のものとガイドワイヤ
などのような中実のものとが含まれる。

従来の技術とその問題点カテーテルとして、表面にタラ素樹脂がコーティングさ
れた塩化ビニルチューブの周壁内に複数の鋼線が埋込ま
れたものが知られている。

また、ガイドワイヤとして、ステンレス鋼製芯材の周囲
に細いステンレス鋼線がコイル状に巻かれて表面にフッ
素樹脂がコーティングされたものが知られている。とこ
ろが、このような従来のカテーテルやガイドワイヤは、
硬度が一定であるため、操作性に問題がある。すなわち
、カテーテルをたとえば血管内に挿入する場合、通常は
、ガイドワイヤを挿入したのち、カテーテルをガイドワ
イヤに沿って挿入する。ところが、ガイドワイヤの硬度
が高いと、とくに血管が分岐しているような場合に、ガ
イドワイヤを所望の血管に確実に挿入することが困難で
ある。

逆に、ガイドワイヤの硬度が低いと、カテーテルを挿入
するとぎにこれを確実に案内することが困難であり、と
くに血管の分岐部などのガイドワイヤが彎曲している部
分において、カテーテルがガイドワイヤに逆らってガイ
ドワイヤの挿入されていない血管の方に進み、ガイドワ
イＡ７を引張ってその先端側を挿入されていた血管から
引出してしまうようなことがある。カテーイルの硬度が
高い場合にも、同様に、これをガイドワイヤで確実に案
内することが困難であるという問題がある。逆に、カテ
ーテルの硬度が低いと、血管内に挿入されたのちに定位
置を保持することが困難であり、たとえば血管内に液体
を注入するような場合に、その反力によってカテーテル
が血管内から抜出るようなおそれがある。また、カテー
テルは単独で血管内に挿入することもあるが、このよう
な場合には、カテーテルの硬度が低いと、挿入が困難な
こともある。

この発明の目的は、上記の問題を解決し、操作性の高い
体内挿入用可撓性線状体を提供することにある。

問題点を解決するための手段この発明による体内挿入用可撓性線状体は、合成樹脂製
可撓性線材内に金属線が密封されており、金属線の融点
が人の体温より少し高いことを特徴とするものである。

可撓性線材には、チューブ状の中空のものと、棒状の中
実のものとが含まれ、たとえば塩化ビニル樹脂などが使
用される。また、金属線には、たとえばインジウム系合
金などが使用される。

作　　　　　用金属線をたとえば通電などの適宜な手段で加熱すること
により、金属線が融解して、線状体の硬度が低くなる。

また、線状体を体内または大気中などに放置することに
より、金属線が凝固して、線状体の硬度が高くなる。し
たがって、線状体を体内に挿入するときには金属線を融
解させて硬度を低くし、体内に挿入したあとは金属線を
凝固さけて硬度を高くするようなことができ、操作性が
高い。

金属線の融点は人の体温より高ければよいが、あまり高
すぎると体内の組織などに悪影響を及ぼすことがある。

このため、金属線の融点は、３７〜４５℃程度が望まし
い。

実　　施　　例第１図〜第３図は、カテーテルの１例を示す。

このカテーテル（１０）は、表面にフッ素樹脂がコーテ
ィングされた塩化ビニルチューブよりなる中空の可撓性
線材（１１）を備えており、この線材（１１）の周壁内
に１本の金属線（１２）が密封されている。この金属線
（１２）はインジウム系合金よりなり、その融点は４２
℃である。また、金属線（１２）は線材（１１）の周壁
内のほぼ全長に蛇行状に配置されている。線材（１１）
の後端に融点の高い２本のリード線（１３）の前端部が
埋込まれており、金属線（１２）の両端が線材（１１）
の周壁内においてリード線（１３）の前端にそれぞれ接
続されている。

第４図〜第６図は、ガイドワイヤの１例を示す。このガ
イドワイヤ（２０）は、表面にフッ素樹脂がコーティン
グされた塩化ビニル製の中実の可撓性線材（２１）を備
えており、この線材（２１）内に１本の金属線（２２）
が密封されている。この金属線（２２）はインジウム系
合金よりなり、その融点は４２°Ｃである。また、金属
線（２２）は線材（２１）の周壁内のほぼ全長にＵ字状
に配置されている。

線材（２１）の後端に融点の高い２本のリード線（２３
）の前端部が埋込まれており、金属線（２２）の両端が
線材（２１）の周壁内においてリード線（２３）の前端
にそれぞれ接続されている。

上記のカテーテル（１０）およびガイドワイヤ（２０）
は、たとえば、次のように使用される。

まず、ガイドワイヤ（２０）の金属線（２２）にリード
線（２３）より通電して、これを融点以上に加熱する。

これにより、金属線（２２）が融解してガイドワイヤ（
２０）の硬度が低くなるので、このような状態でガイド
ワイヤ（２０）を血管内に挿入する。

このとき、ガイドワイヤ（２０）の硬度が低くなってい
るため、操作性が良く、ガイドワイヤ（２０）を所望の
血管内に簡単にかつ確実に挿入することができる。なお
、金属Ｆ１１（２２）は線材（２１）内に密封されてい
るので、融解しても外に漏れるおそれがない。ガイドワ
イヤ（２０）を血管内に挿入したならば、通電を停止し
、しばらく放置する。

これにより、金属線（２２）の温度が体温と等しくなっ
て融点より低くなるので、金属線（２２）が凝固し、ガ
イドワイヤ（２０）の硬度が高くなる。次に、カイトワ
イヤ（２０）の場合と同様に、カテーテル（１０）の金
属線（１２）に通電してこれを融点以上に加熱すること
により、金属線（１２）を融解させてカテーテル（１０
）の硬度を低くし、このような状態でカテーテル（１０
）をガイドワイヤ（２０）に沿って血管内に挿入する。

このとき、ガイドワイヤ（２０）の硬度が高く、カテー
テル（１０）の硬度が低くなっているので、ガイドワイ
ヤ（２０）によりカテーテル（１０）を確実に案内して
所望の血管内に簡単に挿入することができる。カテーテ
ル（１０）を血管内に挿入したならば、通電を停止し、
しばらく放置する。これにより、ガイドワイヤ（２０）
の場合と同様に、金属線（１２）が凝固して、カテーテ
ル（１０）の硬度が高くなるので、このような状態で液
体の注入などの必要な操作を行なう。このとき、カテー
テル（１０）の硬度が高くなって、カテーテル（１０）
が血管内の定位置に確実に固定されるため、操作中にカ
テーテルが血管内から後出るようなおそれがない。

第１図のカテーテル（１０）は、必ずしも第４図のガイ
ドワイヤ（２０）と組合せて使用する必要はない。すな
わち、まず、第４図のガイドワイヤ（２０）とは異なる
ガイドワイヤたとえば従来のガイドワイヤを血管内に挿
入し、このガイドワイヤに沿って第１図のカテーテル（
１０）を上記同様に血管内に挿入することができる。

また、第４図のガイドワイヤ（２０）も、必ずしも第１
図のカテーテル（１０）と組合せて使用する必要はない
。すなわち、まず、第４図のガイドワイヤ（２０）を上
記同様に血管内に挿入し、このガイドワイヤ（２０）に
沿って第１図のカテーテル（１０）と異なるカテーテル
たとえば従来のカテーテルを血管内に挿入することがで
きる。

上記実施例のカテーテル（１０）は、ガイドワイＡ７を
使用せずに単独で体内に挿入することもできる。この場
合、挿入箇所の状況に応じて、金属線（１２）を１疑固
させて硬度を高くしたまま挿入することもできるし、金
属ＦＡ（１２）を融解させて硬度を低くした状態で挿入
することもできる。

上記実施例のカテーテル（１０）の場合、線材（１１）
の周壁内に１種類の金属線（１２）だけが密封されてい
るが、この金属線（１２）以外に融点の高い鋼線などを
埋込んでもよい。また、人の体温より少し高い温度範囲
内において融点の異なる複数種類の金属線を密封し、こ
れらの一部または全部を融解させることにより硬度を多
段階に変化させることもできる。ガイドワイヤについて
も同様である。

金属線（１２Ｈ２２）の加熱手段は、通電に限らない。

通電によらない場合は、リード線（１３）（２３）は不
要であり、金属線（１２）（２２）を１本のものにする
必要もない。

発明の効果　　　゛この発明の体内挿入用可撓性線状体によれば、合成樹脂
製可撓性線材内に金属線が密封されており、金属線の融
点が人の体温より少し高いので、金属線を加熱して融解
させたり線状体を体内または大気中などに放置して金属
線を凝固させたりすることにより、線状体の硬度を低く
したり高くしたりすることができる。したがって、体内
挿入時と挿入後の使用時とで硬度を変えることができ、
操作性がきわめてよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示すカテーテルの中間省略
縦（！１１面図、第２図は第１図へ−へ線の断面図、第
３図は第１図Ｂ−Ｂｌ！ｉｔの断面図、第４図はこの発
明の他の実施例を示すガイドワイヤの縦断面図、第５図
は第４図Ｃ−Ｃｔ５Ａの断面図、第６図は第４図Ｄ−Ｄ
線の断面図である。（１０）・・・カテーテル、（１１）（２１）・・・可
撓性線材、（１２）・・・金属線。以上特許出願人　　日本メディシステム株式会社代　理　人
　　岸本　瑛之助（外４名）第５図　　　第６図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）合成樹脂製可撓性線材内に金属線が密封されてお
り、金属線の融点が人の体温より少し高いことを特徴と
する体内挿入用可撓性線状体。
（２）金属線の融点が３７〜４５℃であることを特徴と
する特許請求の範囲第１項に記載の体内挿入用可撓性線
状体。