JPS6215274A - インクジエツト用記録液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、紙、フィルム、ガラス、金属、布綿等の被記
録材、特に紙、布綿にインクジェットプリンタを用いて
記録するのに好適な記録液に関する。

〔従来の技術〕

インクジェットプリンタ用インクについては従来より、
実にさまざまな組成が発表されている。

インクジェットプリンタ用のインクに要求される特性の
いくつかを示すと、 （１）細かい孔径のノズルより、安定に吐出し、目詰り
を生じさせない。

（２）印字に滲みを生じさせない、 （３）印字が速く乾く（指等でこすっても汚れない）、 （４）キャップをしない状態で放置しても、ブタ リンもヘッドが乾燥しに＜〈、目詰りを生じさせない、 （５）保存安定性が良い、 （６）安全性が高い、 等の項目を挙げることができる。

これらの項目で、技術的に特に難しいのは性は互いに両
立しない関係にあることが多い。

例えば、印字の乾燥性を改善する目的でインク中に界面
活性剤を添加し、紙への浸透性を早くするという方法は
通常よく行なわれている方法である。このインクを用い
て、ノート、レポート用紙、コピー用紙１便せん、連続
伝票用紙等のオフィスで一般的に使われている用紙や布
綿に印字すると、インクが紙や布綿の繊維に沿って広が
り、不定形の滲みが発生する。

また、インクに水溶性のポリマーを添加する方法も印字
の乾燥性を改善する目的でよく使われる方法である。こ
の方法を用いると、滲みは抑えられるが、プリンζヘッ
ドが乾燥しやすくなり、印字主著しい障害となる。

そこで、従来の一般的なインクジェットプリンタでは、
インクジェットプリンタ専用の、インク吸収性が良く、
且つ不定形の滲みを生じにくいような専用の紙、いわゆ
るインクジェットプリンタ用紙を開発し、プリンタヘッ
ド部でインクが乾燥しにくいように設計したインクと組
合せて使用することにより、前記（１）〜（３）の項目
を同時に満たすようなシステムを構成している。このよ
うなプリンタのシステムは、ノート、レポート用紙、コ
ピー用紙、便せん等のオフィスで一般的に使われている
紙に対しては満足な印字が得られず、細い罫線や細かい
文字、ＪＩＳ第二水準として規定されてい経済的な面か
ら見ても、インクジェットプリンタ用紙は一般の紙に比
較して高価であり、ユーザーからは好まれるものではな
い。

また、前記のオフィスで一般的に使用されている紙は、
一般に万年筆等の水性インクを使った筆記具に対し滲み
が発生しにくいようにｒサイズ」と称される処理が製紙
工程で施されている。そのため、インクが紙へ吸収され
にくくなり、インクジェットプリンタで印字した場合に
印字部の乾燥性が悪く、乾燥に時間がかかるためプリン
タのカバーで印字がこすれて汚れる、プリント物を手で
触れるとインクが手につく等の問題があった。

そこで合糸に種々の改良が試みられているが、前記の滲
み、印字に乾燥性、プリントヘッドの乾燥性、等の問題
点をすべて解決するインクは合糸に得られていないのが
現状である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、インクジェットプリンタに使用でき、
且つ前述した従来インクの様々の問題点、特に印字物の
滲みと乾燥性を改善し、プリン〈ヘッドでの耐乾燥性］
保存安定性、安全性に優れた記録液を提供することにあ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的は、以下の本発明によって達成される。

すなわち本発明は、記録剤とこれを溶解又は分散する液
媒体を主体として組成される記録液に於いて、グルコー
スのアルキ訝ｆ月サイド付加物及び／又は該付加物のア
ルキル、アルケニル又はアリールエーテル化物を含有す
ることを特徴とするインクジェット用記録液である。

く作用〉 本発明の記録液は、少なくとも水、記録剤及びグルコー
スのアルキレンオキサイド付加物及ヒ／又は該付加物の
アルキル、アルケニル又はアリールエーテル化物を含む
。

本発明でいう、グルコースのアルキレンオキサイド付加
物とは、グルコースの水酸基にフルキレンオキサイドが
付加したものである。

また、該付加物のアルキル、アルケニル又はアリールエ
ーテル化物とは、該付加物中に含まれる水酸基をアルキ
ル、アルケニル又はアリールエーテル化した化合物を表
わす。

本発明に係るグルコースに付加するアルキレンオキサイ
ドとしては、エチレンオキサイド。

プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド。

テトラヒドロフラン等が挙げられる。

グルコース１分子に対し付加するアルキレンオキサイド
のモル数は１〜５０が良く、好適には２〜２５である。

また、付加するアルキレンオキサイドは、同一のもので
も異種のものでも良く、更にブロック共重合体の形態で
もランダム共重合体の形態であっても良い。

上記グルコースのフルキレンオキサイド付加物をエーテ
ル化するアルキル基、アルケニル基又はアリール基とし
ては、Ｃ１〜Ｃ２０のアルキル基、アルケニル基及びフ
ェニル基、置換フェニル基、ナフチル基、置換ナフチル
基等の７リール基が挙げられる。

エーテル化の位置は、グルコースの水酸基であっても、
アルキレンオキサイド鎖末端の水酸基であっても良い。

本発明に係るグルコースのアルキレンオキサイド付加物
及びそのエーテル化物は、その分子内にエステル構造を
含まないことを特徴とし、この点で従来公知のソルビタ
ンエステル系、ショ糖エステル系の界面活性剤と全く異
なるものである。

本発明に係るグルコースのアルキレンオキサイド付加物
及びそのエーテル化物は、用いるアルキレンオキサイド
、アルキル基、アルケニル基又はアリール基の種類、ア
ルキレンオキサイドの付加モル数、エーテル化の度合等
、種々の条件により、その粘度、水に対する溶解度等の
物性を異にする。

一般にエチレンオキサイド付加物は、滲みを発生しにく
く、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等の付
加物やアルキル、アルケニル、アリールエーテル化物は
、乾燥性に優れているが、やや水に溶けにくい傾向が見
られるので、必要に応じて１種又は２種以上混合して使
用するのが好ましい。

これらの化合物の記録液に対する添加量については化合
物の特性によって、添加剤のように、少量添加する場合
から、溶剤のように多量に使用する場合まであり、添加
量については特に制限されるものではない。

本発明に使用する記録剤としては染料、顔料のいずれも
使用可能であり、カラーインデックス（Ｃｏ　ｌ　ｏ　
ｒ　　Ｉ　ｎｄｅｘ）に記載されている水溶性の酸性染
料、直接染料、塩基性染料。

反応性染料はそのほとんどすべてが使用でき、更には顔
料についても、水性液媒体に分散した状態で使用するこ
とが可能である。

また、カラーインデックスに記載のないもの↑あっても
、水溶性の染料であれば使用でき。

顔料についても、カラーインデックスに記載がなくても
、水性液溶媒中に分散し得るものであれば使用できる。

これらの記録剤の使用量は、特に制限するものではない
が、一般的には記録液全重量に対しＯ，ｌ　−１５重量
％の範囲が好適である。

本発明の記録液は、水、記録剤、グリコールのフルキレ
ンオキサイド付加物及び／又は該付加物のアルキル、ア
ルケニル、アリールエーテル化合物を主成分とするもの
であるが、必要に応じて、水溶性有機溶剤、界面活性剤
、ｐＨ調整剤、防錆剤、防腐防カビ剤、酸化防止剤、蒸
発促進剤、キレート化剤、水溶性ポリマー等の種々の添
加剤を添加しても良い。

具体的には水溶性有機溶剤としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール。

プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エ
チレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体、ト
リメチレングリコール、１．３−ブタンジオール、１．
４−ブタンジオール、ヘキシレングリコール、グリセリ
ン等の多価アルコール及びそのアルキルエーテル。

アリールエーテル等の誘導体Ｎ−メチル−２−ピロリド
ン、１．３−ジメチルイミダゾリジノン、スルホラン、
ｒ−ブチロラクトン、テトラヒドロフルフリルアルコー
ル、ジアセトンアルコール、トリエタノールアミン、ヒ
ドロキシエチルモルホリン等が挙げられる。更に界面活
性剤としては種々のアニオン系、カチオン系、両性、ノ
ニオン系の界面活性剤が使用できるが、インクの保存安
定性の見地から、分子内にカルボン酸エステル構造、ア
ミド構造等の加水分解され易い構造を含まない界面活性
剤を使用することが望ましい。

以下に、実施例、比較例により本発明を更に詳しく説明
する。

以下に於て「部」はすべて１重量部」を示し、ＥＯはエ
チレンオキサイドを、ＰＯはプロピレンオキサイドを示
すものとする。

実施例１ 上記の組成で十分に攪拌を行なった後、孔径がｌＩＬの
フロロポアフィルター（住人電気工業（株）製のフィル
ターの商標名）で濾過し、本発明の記録液とした。

実施例２ 上記組成で実施例１と同様にして本発明の記録液を調製
した。

実施例３ 上記の組成で実施例１と同様にして本発明の記録液を調
製した。

実施例４ 上記組成の混合物をサンドミルにて混合１分散した後、
孔径１０ルのフロロボアフィルターにて濾過して本発明
の記録液とした。

比較例１ 実施例１のグルコースのＥＯ付加物をポリエチレングリ
コール６００（平均分子量６ｏｏ）に置換し、次の組成
として実施例１と同様にして記録液を調製した。

比較例２ 実施例２のグルコースのＰＯ付加物のオレイルエーテル
をグルコースのＰＯ付加物のオレイン酸エステルに置換
した次の組成で、実施例２と同様にして記録液を調製し
た。

応用例１ 実施例１〜４、比較例１．２のインクの物性値及び各イ
ンクをインクジェットプリンタに搭載して印字した場合
の印字の評価結果及び保存安定性の評価結果を表１に示
す。

表１においてプリンタの欄のｒＢＪは発熱素子をインク
の吐出エネルギー発生源として利用したインクジェット
プリンタ（オリフィスサイズ５０Ｘ４０ル、ノズル数２
４木）を示し、「Ｐ」はピエゾ圧電素子をインクの吐出
エネルギー発生源として利用したインクジェットプリン
タ（オリフィスサイズ６５ｐφ、ノズル数４本）を示し
、滲みの発生率、印字の乾燥性の評価に使ったプリンタ
の種類を示す。

滲みの発生率については、市販の連続伝票用紙にプリン
タで３００ドツトをお互いに連続しないように印字した
後、一時間以上放置し、顕微鏡で滲みを発生したドツト
の数を数え、そのパーセンテージを基準にして評価した
。（２２±５℃、６０±ｌＯ％ＲＨにて印字、評価）Ｏ
：　１５％以下 Δ　　：　　　１６〜４０％ ×　：　４１％以上 印字の乾燥性については、市販の連続伝票用紙にプリン
タで英数文字を印字した後、ｌＯｌこすり、印字が汚れ
なくなるまでの秒数をもと番４して判定した。（２２±
５℃、６０±１０％ＲＨにて印字、測定） Ｏ：　２０秒以内 Δ　：　２１〜４０秒 ×　：　４１秒以上 保存安定性については、各インクを耐熱性のガラスビン
に１００ｃｃずつ入れて、６０℃の恒温槽にて３ケ月保
存した後、プリンタで連続伝票用紙１００枚に印字し、
評価した。

０　：　異常なし ×　：　異常発生（目詰り、不吐出。

変退色等が発生） 表１　インクの物性及び評価結果 〔効果〕 本発明の記録液は、特に印字物の滲みが少なく、乾燥性
に優れており、インクジェットプリンタ用のインクとし
て好適なものである。

また１本発明に用いるグルコースのアルキレンオキサイ
ド付加物及び／又は該付加物のアルキル、アルケニル又
はアリールエーテル化物は、その分子内にエステル構造
を含んでいないので。

従来から知られているソルビタンエステル系、ショ糖エ
ステル系の界面活性剤のように、水性液媒体中で加水分
解することもなく安定であり。

インク自体の保存安定性も良好である。

更に、実施例１〜４のインクをインクジェットプリンタ
に使用して、インクジェットプリンタ用ＯＨＰフィルム
、綿１００％のブロード生地に印字を試みたが、いずれ
も滲みが少なく。

良好な印字が可能となった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 記録剤とこれを溶解又は分散する液媒体を主体として組
   成される記録液に於て、グルコースのアルキレンオキサ
   イド付加物及び／又は該付加物のアルキル、アルケニル
   又はアリールエーテル化物を含有することを特徴とする
   インクジェット用記録液。