JPS6215192Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンテナの移動に従動してその上蓋を
自動開閉する上蓋開閉機構に関する。

さらに言えば、空のコンテナを粉体等の内容物
投入位置に至らせ、上蓋を外し内容物を投入した
のち再び上蓋をかぶせ所要個所まで搬出する際
の、上蓋自動開閉機構に関する。

従来コンテナ上蓋の開閉には専属要員を常設す
るか電気開閉装置を設置するかを常としていた
が、投入物が粉体の場合には粉廛が飛散し、要員
の安全衛生上好ましくなく、また電気装置では電
気的故障が発生し易いなどの問題があつた。本考
案はこの問題を人手によらず、又、機械的（非電
気的）手段によつて解決するためになされたもの
である。本考案は、 (イ) コンテナを内容物投入位置まで搬入し、つい
で内容物を投入されたコンテナを搬出するコン
ベヤ、 (ロ) ピポツトピンで水平方向に回動自在に、当該
コンテナ上壁に枢着され、且つ該ピンと隔離し
て固設された誘導突起を有する当該コンテナ上
方開口開閉用水平上蓋を備えたコンテナ、及び (ハ) 夫々、前記コンベヤの上方に、前記誘導突起
と係合する高さ位置に固定され、搬入通路を移
動する前記コンテナの水平上蓋の誘導突起と係
合し、該上蓋を前記ピンを中心にして、開方向
に強制回動させ、前記コンテナ上方開口を開状
態にする第１スライドガイドと、搬出通路を移
動する前記コンテナの水平上蓋の誘導突起と係
合し、該上蓋を前記ピンを中心にして、閉方向
に強制回動させ、前記コンテナ上方開口を閉状
態にする第２スライドガイド で構成される。

本考案の一例を図面に基づいて更に説明する。

第１図は本考案機構の使用状態における平面
図、第２図は第１図を右方より見たる立面図、第
３図は第１図を下方より見たる立面図である。

図において、１は円筒形コンテナ、２は該コン
テナ１の枠体、３は上方円形開口であつて粉体投
入口である。４はコンテナ１の底部の粉体払出し
口、５は上方開口３の水平上蓋、６は水平上蓋５
を該コンテナ１の上蓋に水平方向へ回動自在に枢
着したピポツトピン、７は該ピポツトピン６と隔
離して該水平上蓋５に固設した誘導突起、１１は
スライドする水平上蓋５を下方から支承する上蓋
支台、１２は空コンテナを内容物投入位置１３ま
で搬入するコンベヤ、１４は内容物を投入された
コンテナを搬出するコンベヤ、１５は内容物（例
えば粉体）を空コンテナに投入するシユートであ
る。８は、搬入コンベヤ１２によつて投入位置１
３まで移動するコンテナ１の誘導突起７と係合す
る高さ位置で該コンベヤ上方に、天井から垂設あ
るいは支柱に架設するなど適宜の手段で静止、固
定された第１スライドガイドで、該突起７がこれ
に係合し、コンテナがさらに進行すると、その進
行につれ上蓋５がピン６を中心に開方向に回動
し、やがて上方開口３が開状態になるのを可能に
する形態（例えば、第１図図示のように、コンテ
ナ移動方向に対し右斜め方向）に配設される。

１０は、搬出コンベヤ１４によつて投入位置１
３から搬送されるコンテナ１の誘導突起７と係合
する高さ位置で該コンベヤ上方に、第１スライド
ガイド８と同様、適宜の手段で静止、固定された
第２スライドガイドであり、該突起７がこれに係
合し、コンテナがさらに進行すると、その進行に
つれ、上蓋５がピン６を中心に閉方向に回動し、
やがて上方開口３が閉状態になるのを可能にする
形態に配設される。

なお、９は第１スライドガイド８によつて、上
方開口３が開状態にされたコンテナを、そのまま
の状態で投入位置１３に至らせるための補助スラ
イドガイドであり、これを設けるかどうかは、適
宜である。

本考案開閉機構の作用を説明する。

コンテナ１がコンベヤ１２をイ方向の位置から
ロに位置まで移動すると第１スライドガイド８に
対して突起７が係合する。係合した状態でさらに
移動すると、突起はガイド８に沿つてスライド
し、それに伴い上蓋５がピン６を中心に回動し、
円形開口３が次第に開放され、完全に開状態とさ
れる。コンテナ１が更にハの位置まで移動する間
は補助ガイド９に対して突起７が係合してスライ
ドしながら開口３を開放状態に保持し、コンテナ
１がニの位置（投入位置１３）において粉体など
を投入された後、直角方向に設けられた搬出コン
ベヤ１４上をホの位置まで移動する間に第２スラ
イドガイド１０に対して突起７が係合してスライ
ドしながら上蓋５は閉方向に回動し、円形開口３
が次第に閉鎖され、やがて完全に閉じられた上で
コンテナ１はイの位置まで移動することになる。

本考案はかく構成せられているので、水平上蓋
を開閉するための要員は不要となり、頗る省力的
であると共に、要員が粉廛などに汚染せられる非
衛生作業もなくなり、粉廛などにより故障を発生
する電気装置も不要となるなど多くの効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の使用状態における平面図、第
２図は第１図を右方より見たる立面図、第３図は
第１図を下方より見たる立面図。 １：円筒形コンテナ、３：コンテナ１の上方円
形開口、５：上方開口３の水平上蓋、６：水平上
蓋５のピポツトピン、７：水平上蓋５に固設した
誘導突起、８：第１スライドガイド、１０：第２
スライドガイド、１２：空コンテナ搬入コンベ
ヤ、１３：内容物投入位置、１４：粉体収容コン
テナ搬出コンベヤ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 コンテナを内容物投入位置まで搬入し、ついで
   内容物を投入されたコンテナを搬出するコンベ
   ヤ、 ピポツトピンで水平方向に回動自在に、当該コ
   ンテナ上壁に枢着され、且つ該ピンと隔離して固
   設された誘導突起を有する当該コンテナ上方開口
   開閉用水平上蓋を備えたコンテナ、及び 夫々、前記コンベヤの上方に、前記誘導突起と
   係合する高さ位置に固定され、搬入通路を移動す
   る前記コンテナの水平上蓋の誘導突起と係合し、
   該上蓋を前記ピンを中心にして、開方向に強制回
   動させ、前記コンテナ上方開口を開状態にする第
   １スライドガイドと、搬出通路を移動する前記コ
   ンテナの水平上蓋の誘導突起と係合し、該上蓋を
   前記ピンを中心にして、閉方向に強制回動させ、
   前記コンテナ上方開口を閉状態にする第２スライ
   ドガイド とから成ることを特徴とする、コンテナ上蓋自動
   開閉機構。