JPS62151557A - 蒸着メツキの蒸着制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は鋼板に亜鉛などの金属を真空蒸着メッキする場
合に９両面メッキと片面メッキの切り換えを確実にかつ
短時間に行えるようにした蒸着メッキの制御方法に関す
る。

く技術背景〉 鋼板表面へ亜鉛等をメッキするには、溶融亜鉛メッキ、
電気亜鉛メッキが現在実施されており。

また真空蒸着亜鉛メッキも実用化の段階にある。

ＷＫ、真空蒸着亜鉛メッキ方法は、薄メッキ鋼板から厚
メツキ鋼板まで容易に製造でき、しかも両面メッキ鋼板
９片面メッキ鋼板、更に差厚メッキ鋼板の連続高速製造
が可能であるなど製造上、大きな利点を有する。連続真
空蒸着亜鉛メッキの概略を示すと、！！ず催奇（ストリ
ップ）は前処理炉を経由して亜鉛蒸着工程に導かれる。

亜鉛蒸着工程の搬送路には窒素ガスの賦圧室、入り側真
空シールロール室、Ｍ着室、　出（ｆｔ［空シールロー
ル室が順次配列されており、蒸着室は真空に保たれ。

更に鋼帯を連続して搬送する状況下で蒸着室の真空状態
がその両側に配置した真空シールロール室によって確保
されている。蒸着室には鋼帯を支持するロールと、蒸発
槽からロールに至るダクトが設けられており、更に蒸発
槽は吸上管を介して外部の溶解炉に連通している。蒸着
室に導入された鋼帯がロールに捲回されて蒸着室を通過
する間に。

蒸発槽から蒸発する金属蒸気がダクトを通じて鋼帯表面
に導かれ、蒸着される。ロールの周囲はダクトと連通す
るカバーで覆われ金属蒸気の漏洩が防止され、更に蒸発
槽には金属蒸気の流量を調整するシャッターが設けられ
ている。

鋼帯に両面メッキを実施するには蒸着室を２室配置し、
鋼帯の片面ずつをメッキすることにより。

両面メッキを施す。両面メッキから片面メッキに切り換
えるＫは、一方の蒸着室からの金属蒸気を遮断して９片
面へのメッキのみ実施する。

ところで、蒸着室からの金属蒸気を遮断するには次の方
法が考えられる。

（イ）蒸発槽の加熱を中止して湯温を金属蒸気が発生し
ない温度まで下げ、蒸気の発生自体を中止する。

（ロ）蒸発槽の湯温を蒸気発生温度に維持し、蒸発槽の
シャッターを全閉し、蒸気の流れを遮断する。

ところが、上記（イ）の場合には蒸着金属の潜熱に起因
して湯温の時定数が大きいため、瞬時に蒸発を中止する
ことが出来ない。また上記（ロ）の場合にけシャ゛ツタ
−のスライド部分を完全にシールすることは困難であり
、しかも蒸着室内部は真空であるので、蒸発槽のシール
漏れを避けることが出来ない。

〈発明の構成〉 本発明は両面メッキから片面メッキへ切り換える際、湯
温と蒸着室圧力との双方を制御することにより、上記切
り換えを瞬時に行えるようにしたものである。

本発明によれば、鋼帯を蒸着室に導入して該鋼帯表面に
金Ｍ４Ｎ気を蒸着メッキする際、蒸着室の圧力をメッキ
金属の湯温に対する飽和蒸気圧以上に保持し、かつ湯温
を蒸発温度下限に保ち、更に蒸気の流路を全閉して蒸着
を中止することを特徴とする蒸着メッキの制御方法が提
供される。更に本発明によれば、複数の蒸着室を設け、
鋼帯の両面に蒸発金属を蒸着メッキする際、一方の蒸着
室の圧力をメッキ金属の湯温に対する飽和蒸気圧以上に
保持−かつ湯温を蒸発温度下限に保ち、更に蒸気の流路
を全閉して蒸着を中止し９両面メッキを片面メッキに切
り換えることを特徴とする蒸着メッキの制御方法が提供
される。蒸発槽内の湯温を蒸発下限温度すなわち湯が凝
固しない最低温度に保持しても。

この状態では溶融金属の湯面から金属蒸気が発生する。

ここで金瞑蒸、気がダクトを通じて流出し、＠帯に蒸着
するのを防止するため蒸発槽のシャッターを全閉しても
、前述したように蒸発槽を完全にシールするかまたはそ
れを上回る圧力て保持することにより。

蒸発槽からのシール漏れを防止する。例えば蒸着金　・
属が亜鉛のとき、湯温かそれぞ；）ｔ　４６０℃、５０
０℃であると、その飽和蒸気圧は０．５　Ｔｏｒｒ、　
　１゜３Ｔｏｒｒであゆ、蒸着室内部を０．５．１．３
　Ｔｏｒｒ以上の圧力に保つ。上記圧力を保つＫは、窒
素ガス等の不活性ガスを適量導入する方法や、或いは蒸
着室を真空に吸引する際この吸引量を調整する方法等に
より容易に達成される。これらの操作による圧力調整は
約１公租度で足り、迅速な操作が可能である。

次に、蒸着室の圧力調整と蒸発量との関係についてみる
と、第１図に示す蒸着室を有する蒸着装置を用い、板厚
Ｑ、１３ｍｍ、板幅３００朋、ライン速度２５ｍ／ｍｉ
ｎ、　　亜鉛湯温４６０℃、の条件で亜鉛蒸着メッキを
実施した場合、蒸発室の圧力を０゜１〜１．　ＯＴｏｒ
ｒまで変化させたときの亜鉛蒸発量は第２図に示す通り
であった。該第２図の結果から明らかなように、蒸着室
の圧力が０．４〜０．５　Ｔｏｒｒにかけて亜鉛の蒸発
量が急激に減少し、　　０．５　Ｔｏｒｒ以上において
は１　ｋｇ／Ｈ以下に減少しており、蒸発量を大幅に抑
制できることが判る。従って、蒸発槽のシャッターを全
閉した場合、ダクトへの蒸気の漏れが殆どなく、確実に
シールすることが出来る。蒸着室の圧力は高い程、蒸発
量を抑制出来るので、好ましくは蒸着室の圧力を上記飽
和蒸気圧より２〜３倍大きく９例えば５　Ｔｏｒｒ以上
に保持すると良い。

片面メッキの後に再び画面メッキを行う場合には、蒸着
を中断した蒸着室を蒸着操業の状態に復帰させれば良い
。即ち、該蒸着室のヒーターを加熱して湯温を上昇させ
る一方、蒸着室内部の圧力を解放し、シャッターを開い
て蒸着を開始させる。

〈実施例〉 第１図に示すように蒸着室１０の内部に鋼帯１１を捲回
するロール１２．ダク）１ｇ、蒸発槽１４を有し、蒸発
槽１４は吸上管１５を通じて溶解炉１６に連通している
蒸着装置を用い、シャッター１７を全閉にし、板厚０．
６１ｒｌ、板幅３００電の鋼帯を２５７Ｆｌ／ｍｌｎの
ラインスピードで移送し、その表面に亜鉛を蒸着メッキ
した。亜鉛湯温および蒸着室１０の圧力の変化に伴う鋼
帯表面の亜鉛付着量を次表忙併せて示す。次表に示すよ
うに亜鉛浴温度が４６０℃と５００℃の場合、蒸着室の
圧力がそれぞれ０．５　Ｔｏｒｒ、　１．５　Ｔｏｒｒ
以上であれば、鋼帯表面の亜鉛付着量が０．０２９／ぜ
以下、ｏ、ｏ３ｇ／ぜ以下であり、亜鉛の付着量は極め
て微量であり、事実上無視しうる程度である。

〈発明の効果〉 本発明の制御方法によれば９両面メッキを片面メッキに
切り換える際、一方の蒸着室の蒸発を瞬時に、かつ確実
に遮断することが出来る。また片面メッキから両面メッ
キに切り換える場合には。

湯温か予め蒸発下限温度に保持されているので蒸着操業
温度へ速やかに上昇させることができ、蒸着室内の圧力
を解除し、シャツタモ開放するだけで直ちに両面メッキ
を実施することが出来る。従って９例えば連続メツキラ
インの場合２両面メッキと片面メッキの相互の切り換え
が長時間を要すると製品のロスが増大するが、本発明で
はその切り換えが瞬時にかつ確実に行えるのでメッキ鋼
板の製造上極めて有利である。

また本発明は両面メッキと片面メッキとの相互の切り換
えを自動化する上でも有利である。例えば鋼帯のメッキ
切り換え位置をメツキラインに設けたセンサーによって
検出し、この信号に基づいて蒸発槽の温度とシャッター
を自動的に操作することにより９両面メッキと片面メッ
キとの相互の切換えを自動的に行うことができる。

勿論９本発明の蒸着メッキの制御方法は片面メッキのみ
行う場合にも用いることが出来９部分的に蒸着を中断す
る場合などに好適である。

また９本発明の制御方法は蒸着金属が亜鉛に限らず実施
しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は蒸着室の概略断面図、第２図は本発明の制御方
法に係る亜鉛の蒸発量と蒸着室圧力との関係を示すグラ
フ。 図中、１〇−蒸着室、１１−鋼帯、１２−ロール。 １３−ダクト、１４−蒸発槽、１５−吸上管。 １６−溶解炉、１７−シャッター 特、許出願人　日新裂鋼株式会社 三便重工業株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、鋼帯を蒸着室に導入して該鋼帯表面に金属蒸気を蒸
   着メッキする際、蒸着室の圧力をメッキ金属の湯温に対
   する飽和蒸気圧以上に保持し、かつ湯温を蒸発温度下限
   に保ち、更に蒸気の流路を全閉して蒸着を中止すること
   を特徴とする蒸着メッキの蒸着制御方法。 ２、上記蒸着室が２室設けられ、鋼帯の両面に蒸発金属
   を蒸着メッキする際、一方の蒸着室の圧力をメッキ金属
   の湯温に対する飽和蒸気圧以上に保持し、かつ湯温を蒸
   発温度下限に保ち、更に蒸気の流路を全閉して蒸着を中
   止し、両面メッキを片面メッキに切り換えることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項の蒸着メッキの蒸着制御方
   法。 ３、上記蒸着金属が亜鉛であり、上記蒸着室内部の圧力
   が３Ｔｏｒｒ以上に保たれることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項の蒸着メッキの蒸着制御方法。