JPS62151444A

JPS62151444A - ポリビニルピロリドン系ポリマ−の水系溶液の安定化方法

Info

Publication number: JPS62151444A
Application number: JP29551085A
Authority: JP
Inventors: Mitsuo Kinoshita; 光男木之下; Shigeru Imamura; 今村　繁; Fumitoshi Sugiura; 文俊杉浦
Original assignee: Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Current assignee: Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Priority date: 1985-12-26
Filing date: 1985-12-26
Publication date: 1987-07-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明はポリビニルピロリドン系ポリマーの水系溶液の
安定化方法に関する。

ポリビニルピロリドン系ポリマーは、毒性が低く且つ水
溶性の高いポリマーであるという特性から、化粧品、医
薬、洗浄剤、Ｉ＆雄、紙等の広範な産業分野において多
量に用いられている。そして該ポリビニルピロリドン系
ポリマーは、使用の便宜から、水系或は有機溶媒系の溶
液として用いられるが、その分子量が高くなるに従って
有機溶媒に対し一般的に溶解し難くなることもあって、
水系溶液で用いられる例が多い。

ところで、ボロビニルピロリドン系ポリマーを水系溶液
で用いる場合、溶解直後に用いるのであれば、その劣化
は実用上殆ど問題にならないが、水系溶液の状態で長期
に保存したり或は加温したりすると、劣化を起し、該水
系溶液の粘度が低下して、その結果、目的とする特性か
えられなかったり、使用場面でトラブルを生じたりする
等、種々の問題を引き起こす。

そこで、実際の使用場面では特に、ポリビニルピロリド
ン系ポリマーの水系溶液の劣化を防止してこれを安定化
する方法の出現が強く要請される本発明は、かかる要請
に応えて、ポリビニルピロリドン系ポリマーの水系溶液
を安定化する方法に関するものである。

〈従来の技術、その問題点〉従来、ポリビニルピロリドン系ポリマーの水系溶液の劣
化を防止する方法は提案されていない。

その使用場面での実情は、固体のポリビニルピロリドン
系ポリマーを必要に応じて使用の直前に溶解して使用し
ている。しかし、これではいうまでもなく、作業が誠に
煩雑で且つ面倒であり、特に少量ずつ用いるような場合
にはそのつどに溶解することとなって、作業の煩わしさ
が耐え難いという問題点がある。

〈発明が解決しようとする問題点〉本発明は叙上の如き従来の問題点を解決するポリビニル
ピロリドン系ポリマーの水系溶液の安定化方法を提供す
るものである。

しかして本発明者らは、上記観点で鋭意研究した結果、
特定の化合物を添加する簡便な方法によって、実用上全
く問題のない程度までにポリビニルピロリドン系ポリマ
ーの水系溶液の劣化を防止することができることを見出
し、本発明を完成するに至った。

すなわち本発明は、ポリビニルピロリドン系ポリマーの
水系溶液に下記一般式（１）で示される化合物（以下、
本発明の化合物という）をポリマー１００重量部に対し
て０．０１〜０．５重量部の範囲で添加することを特徴
とするポリビニルピロリドン系ポリマーの水系溶液の安
定化方法に係る。

一般式（１）［但、Ａは水素又はメチル基、Ｂは水素又は炭素数１〜
４のアルキル基］本発明を適用しうるポリビニルピロリドン系ポリマーの
具体例としては、ビニルピロリドンのホモポリマーの他
に、ビニルピロリドンに、酢酸ビニル、アクリロニトリ
ル、　　アクリルアミド、ビニルスルホネートナトリウ
ム塩又はメチルアクリレート等のビニル系単量体の１種
或は２種以上を５０モル％以下で共重合したビニルピロ
リドン系共重合体が挙げられる０本発明は、該ポリマー
の水系溶液を対象とするが、ポリマーの品質や水系溶液
におけるその濃度等について、特に制限を有するもので
はない。

本発明の化合物の具体例とじては、ハイドロキノン、ハ
イドロキノンモノメチルエーテル、モノメチルハイドロ
キノン又はブチルヒドロキシアニソール等が挙げられる
が、なかでもハイドロキノンとハイドロキノンモノメチ
ルエーテルが最も有効である。

本発明の化合物の添加量は、該化合物の種類や目的とす
る安定性の程度等によっても影響されるが、ポリマー１
００重量部に対して０．０１−０．５重量部の範囲とし
、０．０２〜０．４重量部の範囲とするのが好ましい。

本発明の化合物の添加量が上記の範囲よりも少ないと、
効果が充分に発現されず、逆に上記範囲より多くても、
添加量の割には効果の発現が得られず、溶解性等の問題
も生じるので好ましくない。

本発明の化合物は、そのままポリマーの水系溶液に添加
してもよいし、ポリマーを水系へ溶解する時に同時に溶
解してもよく、また予め有機溶媒或は有機溶媒と水との
混合溶媒に溶解しておいてからポリマーの水系溶液に投
入してもよく、本発明はその添加方法について特に制限
するものではない。ここに水系溶液とは、水のみからな
る系或は水／水溶性有機溶媒からなる系を意味し、水溶
性有機溶媒としては例えば、メタノール、エタノール、
インプロパツール等の低級アルコール、メチルセロソル
ブ、メチルセロソルブ、アセトン、エチレングリコール
、グリセリン、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。

そして、本発明を実施するに際し、本発明の効果を損な
わない範囲で、他の目的の為に防黴剤等を添加すること
は差支えない。

〈発明の効果〉以上説明した通りであるから、本発明には、詳しくは実
施例等で後述するように、簡便な方法でポリビニルピロ
リドン系ポリマーの水系溶液の劣化を防止してこれを安
定化する災れた効果がある。　以下、本発明の構成及効
果をより具体的にするため、実施例等を挙げる。

〈実施例１〉ポリビニルピロリドン（ジェネラルアニリンアンドフィ
ルム社製、ＰＶＰ　　Ｋ−９０）の粉末１５０ｇを、激
しく攪拌中の水中へ徐加し、約３時間攪拌して、１５％
の水溶液（粘度３１００ｃｓＥ、３０℃）１０００ｇを
得た。

次いで、この水溶液にハイドロキノンモノメチルエーテ
ル０．０３ｇを添加した後、約１時間攪拌して溶解し、
均−液とした。この溶液をガラスビンに移し、密閉して
、５５℃の恒温器中で保存し、所定経日後に粘度を測定
した。

〈実施例２〜１０．比較例１〜１０＞実施例１と同様の方法で試料を調整し、同様の測定を行
った。但、実施例８において、プチルヒドロキシアこソ
ールはメタノールの１０％溶液として添加した。

〈実施例１１〜１３．比較例１１−１３＞ビニルピロリ
ドン７０モル％とアクリルアミド３０モル％とを、開始
剤（和光　紬薬社製、■−５０）を用いて水溶液中でラ
ジカル重合を行い、１５％濃度の共重合体水溶液を得た
（粘度３７５０ｃｓｔ、３０℃）。

以上の結果を第１表及第２表に示した。

これらの結果からも、安定化剤を用いないものや、本発
明の化合物以外の安定化剤を用いたものでは、粘度低下
が著しいのに比べ、本発明の化合物を用いたものは、粘
度低下が少なく、本発明の優れた効果が明白である。

尚、各表において、添加量はポリマー１００重１部に対
する添加重量部であり、また各添加剤は次の通りである
。

Ａ：ハイドロキノンモノエチルエーテルＢ：ハイドロキ
ノンＣニブチルヒドロキシアニソールＤ＝モノメチルハイドロキノンＥ：アスコルビン酸Ｆ：ソルビン酸カリウム塩Ｇ：クエン酸Ｈ：ヒンダードフェノール系安定化剤（チバーガイギ社
製イルガノックスｌ　Ｏ１０）■＝ニブチルヒドロキシ
トルエン：スルホハイドロキノン第１表第２表

Claims

【特許請求の範囲】１、下記一般式（１）で示される化合物をポリビニルピ
ロリドン系ポリマー１００重量部に対して０．０１〜０
．５重量部の範囲で添加することを特徴とするポリビニ
ルピロリドン系ポリマーの水系溶液の安定化方法。一般式（１） ▲数式、化学式、表等があります▼ ［但、Ａは水素又はメチル基、Ｂは水素又は炭素数１〜
４のアルキル基］２、一般式（１）の化合物がハイドロキノンである特許
請求の範囲第１項記載のポリビニルピロリドン系ポリマ
ーの水系溶液の安定化方法。３、一般式（１）の化合物がハイドロキノンモノメチル
エーテルである特許請求の範囲第１項記載のポリビニル
ピロリドン系ポリマーの水系溶液の安定化方法。４、ポリビニルピロリドン系ポリマーがポリビニルピロ
リドンホモポリマーである特許請求の範囲第１項〜第３
項のいずれか一つの項記載のポリビニルピロリドン系ポ
リマーの水系溶液の安定化方法。５、ポリビニルピロリドン系ポリマーがビニルピロリド
ン５０モル％以上且つ他のビニル系単量体５０モル％以
下からなる共重合体である特許請求の範囲第１項〜第３
項のいずれか一つの項記載のポリビニルピロリドン系ポ
リマーの水系溶液の安定化方法。