JPS6215070Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は靴を陳列し巡回販売する車にかかわ
る。

多数の靴をバス様の大きさの自動車内に陳列し
て直接需要者へ巡回販売することは、販売者と需
要者双方にとつて利益のあることである。そのた
めには、需要者が車内を通過しつつ車内両側に陳
列された靴をみるようにすることが巡回販売上効
率的である。具体的には車の後尾から入り前部か
ら出るようにし、車内両側には陳列棚をならべ、
天井を通路では高くし、採光を図り、前部出口に
販売台、鏡等を設けるような構成が便利である。
更に、車の両外側に所要の広告効果の構成が必要
である。しかし特に必要なことは、展示場間の移
動即ち車の走行中に於ける陳列棚上での靴の移動
防止である。そこでこの考案は前記車に於ける所
要構成に加えて靴の移動防止上の所要構成を考案
したものである。以下、実施例により車自体の構
成から説明すると、 車体はバス様の大きさで後尾に出入用の後扉１
を設けると共に昇降用の階段２を折り畳んで収容
し、一外側面の後部に奥行きの浅い商品展示用飾
窓３を内側と壁で仕切つて設け同窓３に数個の靴
を外方からみえるように展示している。同外側面
側の前部には出入用の前扉４を設けそれに接近し
て販売用机及び販売員席を設けている。他外側面
には通常の窓を設けて後記陳列棚１０の靴がみえ
るようにしている。前部には運転席を設け、中央
通路の天井は人の歩行可能の高さとすると共に採
光窓、換気装置、照明器具を設けている。中央通
路の両側には前記一外側面側には２個、他側面側
には３個の陳列棚１０を隣接してならべると共に
同棚を車体に連結具で緊着して成つている。

次に陳列棚１０に実施される靴の移動止めの構
成は、第１図に示すように棚の両側壁１１間に上
下数段に前後の仕切板１２，１２′が張り渡され
仕切板１２，１２′は前方へ向けて傾斜して取り
付けられる。その仕切板１２，１２′の上方ごと
に設けられた回動台１３は、両側壁１１，１１′
に軸受けされた軸杆１４の両端部に連結板１５，
１５′を取り付けると共に連結板１５，１５′間に
軸杆１４の前後に軸管１６，１６′を張り渡し固
着し、前方の軸管１６に所要の間隔をとつて短杆
１７を上下摺動及び固定自在に貫挿し、短杆１７
の下端に柔軟な押片１８を設けている。一方の連
結板１５′側では同板１５′に小板１９，１９′が
緩く取り付けられ、同小板１９，１９′に仕切板
１２，１２′上に固定した管２０に緩挿した軸杆
２１の一端を同じく緩く取り付け、管２０の窓２
２内の軸杆２１に同杆摺動用の押片２３を設けて
成つている。

押片２３を押し又は引くことにより連結板１
５，１５′は軸杆１４を軸として起伏させられ
る。したがつて、駐車販売展示中は前方の軸管１
６を持ちあげることにより押片１８が仕切板１
２，１２′上の靴より離れて上方へ位置するので
靴を自在に手に取れるようになり、車が走行移動
間は押片１８が靴の内底を押圧することにより押
し止めされ、前方の仕切板１２上の突起２４によ
り挟まれて移動できなくなる。

上記のようにこの考案は、車には車内に靴の展
示のための所要の構成をとり、陳列棚には靴の移
動防止構成を設けたから、頭書の目的を達成する
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は靴の移動防止装置の斜視図、第２図は
この考案の車の一部縦断面図とする。 図中、１は後扉、２は階段、３は飾窓、４は前
扉、１０は陳列棚、１１は側壁、１２は仕切板、
１３は回動台、１４は軸杆、１５は連結板、１６
は軸管、１７は短杆、１８は押片、１９は小板、
２０は管、２１は軸杆、２２は窓、２３は押片、
２４は突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車の後尾と前部一側面側に設けた出入用扉間の
   中央通路の両側に配置される陳列棚１０を、同棚
   の両側壁１１間には前後に仕切板１２，１２′を
   張り渡し、その仕切板１２，１２′の上方にて両
   側壁１１に軸受けされた軸杆１４の両端部には連
   結板１５，１５′を軸装固着し、連結板１５，１
   ５′間に軸杆１４と平行して軸管１６を固着し、
   軸管１６には仕切板１２′に対し上下自在に短杆
   １７を貫挿し、連結板１５の一端部には仕切板１
   ２上にて連結板１５と平行に前後自在に保持され
   た軸杆２１を緩く取り付けて陳列棚として成る靴
   の移動展示販売車。