JPH07107893A - 超音波を利用した有害動物駆除装置 - Google Patents
超音波を利用した有害動物駆除装置Info
- Publication number
- JPH07107893A JPH07107893A JP27755493A JP27755493A JPH07107893A JP H07107893 A JPH07107893 A JP H07107893A JP 27755493 A JP27755493 A JP 27755493A JP 27755493 A JP27755493 A JP 27755493A JP H07107893 A JPH07107893 A JP H07107893A
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- ultrasonic wave
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 異なる定格周波数を有する複数の超音波送波
器を選択的に駆動し、広い範囲の有害動物に対して効果
を発揮すると共に、動物が慣れることがない音響環境を
維持して有効に有害動物を駆除する装置を提供する。 【構成】 それぞれ異なる周波数帯域を有する複数の超
音波送波器と、各超音波送波器別に駆動するドライブ回
路とを備え、さらに、予め定められた複数の駆動モード
のうちから1つの駆動モードを選択すると共に、駆動モ
ードに基づいてドライブ回路を制御する制御部を備えた
構成である。各モードには複数の超音波送波器のうちか
ら少なくとも1つの超音波送波器を不規則に選択し、ド
ライブ回路の駆動周波数、および駆動時間を不規則に制
御するランダム帯を設けるという手段を用いた。また、
超音波を拡散させるため、超音波送波器の出射方向を可
変とする構成を採用した。
器を選択的に駆動し、広い範囲の有害動物に対して効果
を発揮すると共に、動物が慣れることがない音響環境を
維持して有効に有害動物を駆除する装置を提供する。 【構成】 それぞれ異なる周波数帯域を有する複数の超
音波送波器と、各超音波送波器別に駆動するドライブ回
路とを備え、さらに、予め定められた複数の駆動モード
のうちから1つの駆動モードを選択すると共に、駆動モ
ードに基づいてドライブ回路を制御する制御部を備えた
構成である。各モードには複数の超音波送波器のうちか
ら少なくとも1つの超音波送波器を不規則に選択し、ド
ライブ回路の駆動周波数、および駆動時間を不規則に制
御するランダム帯を設けるという手段を用いた。また、
超音波を拡散させるため、超音波送波器の出射方向を可
変とする構成を採用した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を利用してゴキ
ブリやネズミなどの有害動物を駆除する装置の改良に関
するものである。
ブリやネズミなどの有害動物を駆除する装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から経験的に、超音波がゴキブリや
ネズミなど有害動物の聴覚神経器官に作用するので、こ
れら有害動物は超音波を忌避することが知られている。
また、有害動物によって忌避する周波数帯域が異なるの
で、種別ごとに有効な周波数帯域があることも知られて
いる。そして、上述した経験則を活用して、固定周波数
の超音波を送波する駆除装置が各種提供されている。
ネズミなど有害動物の聴覚神経器官に作用するので、こ
れら有害動物は超音波を忌避することが知られている。
また、有害動物によって忌避する周波数帯域が異なるの
で、種別ごとに有効な周波数帯域があることも知られて
いる。そして、上述した経験則を活用して、固定周波数
の超音波を送波する駆除装置が各種提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の有害動物駆
除装置では出力する超音波は固定周波数であり、効果を
発揮する対象である有害動物が限定されてしまうという
課題がある。また、特定周波数を忌避する動物であって
も、固定周波数で一定音圧の雰囲気下では慣れが生じる
ことも経験的に知られており、忌避効果は低下する。従
って、従来の構成では特定の有害動物しか駆除できない
ばかりか、長時間の使用によって有効域が狭くなってし
まう。そこで、これを防ぐために可変ボリウムなどによ
って発振周波数を可変する手段も考えられた。しかし、
周波数を変更するには人手によってボリウムを調整しな
ければならず、手間であるばかりか、たびたび調整のた
めに人が行き来するのであれば、無人の室内において有
害動物を駆除したいという本来的な課題からは矛盾する
ことになってしまう。
除装置では出力する超音波は固定周波数であり、効果を
発揮する対象である有害動物が限定されてしまうという
課題がある。また、特定周波数を忌避する動物であって
も、固定周波数で一定音圧の雰囲気下では慣れが生じる
ことも経験的に知られており、忌避効果は低下する。従
って、従来の構成では特定の有害動物しか駆除できない
ばかりか、長時間の使用によって有効域が狭くなってし
まう。そこで、これを防ぐために可変ボリウムなどによ
って発振周波数を可変する手段も考えられた。しかし、
周波数を変更するには人手によってボリウムを調整しな
ければならず、手間であるばかりか、たびたび調整のた
めに人が行き来するのであれば、無人の室内において有
害動物を駆除したいという本来的な課題からは矛盾する
ことになってしまう。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、異なる定格周波数を有する複数の超
音波送波器を選択的に駆動し、広い範囲の有害動物に対
して効果を発揮すると共に、動物が慣れることがない音
響環境を維持して有効に有害動物を駆除する装置を提供
することを目的とするものである。
されたものであり、異なる定格周波数を有する複数の超
音波送波器を選択的に駆動し、広い範囲の有害動物に対
して効果を発揮すると共に、動物が慣れることがない音
響環境を維持して有効に有害動物を駆除する装置を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の課題
を解決するため、それぞれ異なる周波数帯域を有する複
数の超音波送波器と、上記各超音波送波器別に駆動する
ドライブ回路とを備え、予め定められた複数の駆動モー
ドのうちから1つの駆動モードを選択すると共に、上記
駆動モードに基づいて上記ドライブ回路を制御する制御
部を備え、上記各モードには上記複数の超音波送波器の
うちから少なくとも1つの超音波送波器を不規則に選択
し、上記ドライブ回路の駆動周波数、および駆動時間を
不規則に制御するランダム帯を設けるという手段を用い
た。また、請求項2では超音波を拡散させるため、超音
波送波器の出射方向を可変とした。
を解決するため、それぞれ異なる周波数帯域を有する複
数の超音波送波器と、上記各超音波送波器別に駆動する
ドライブ回路とを備え、予め定められた複数の駆動モー
ドのうちから1つの駆動モードを選択すると共に、上記
駆動モードに基づいて上記ドライブ回路を制御する制御
部を備え、上記各モードには上記複数の超音波送波器の
うちから少なくとも1つの超音波送波器を不規則に選択
し、上記ドライブ回路の駆動周波数、および駆動時間を
不規則に制御するランダム帯を設けるという手段を用い
た。また、請求項2では超音波を拡散させるため、超音
波送波器の出射方向を可変とした。
【0006】
【作用】上記手段を採用した本発明装置において、制御
部では複数ある駆動モードのうちから1つを選択し、こ
の駆動モードに基づいてドライブ回路を制御する作用を
有し、このドライブ回路の駆動に応じて超音波送波器か
ら超音波を出射する。また、各駆動モードは少なくとも
1つの超音波送波器の周波数帯域、送波時間に関するデ
ータを有しており、このデータをランダム帯として不規
則に制御する機能を有する。ここで、ランダム帯は各超
音波送波器の周波数、送波時間および送波手順を不規則
に制御するものと定義する。
部では複数ある駆動モードのうちから1つを選択し、こ
の駆動モードに基づいてドライブ回路を制御する作用を
有し、このドライブ回路の駆動に応じて超音波送波器か
ら超音波を出射する。また、各駆動モードは少なくとも
1つの超音波送波器の周波数帯域、送波時間に関するデ
ータを有しており、このデータをランダム帯として不規
則に制御する機能を有する。ここで、ランダム帯は各超
音波送波器の周波数、送波時間および送波手順を不規則
に制御するものと定義する。
【0007】請求項2において超音波送波器の出射方向
を変更可能とすることによって、超音波を拡散させる作
用を行う。
を変更可能とすることによって、超音波を拡散させる作
用を行う。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付した図面に従
って詳述する。図1は本発明装置のブロック図を示すも
のであり、同図において、1は商用電源、2は電源スイ
ッチ回路である。3は後述する駆動モードに基づいた制
御を行うマイクロコンピュータである。4はドライブ回
路であり、マイクロコンピュータ3から出力されるパル
ス信号を超音波発振レベルに変換する。なお、マイクロ
コンピュータ3はドライブ回路4の駆動部として機能す
る。本実施例では、2種の異なる周波数帯域の超音波を
送波する目的で、2台の送波器5a・5bを設け、送波
器5aからは一例として18〜28kHzの超音波を、
送波器5bからは一例として29〜50kHzの帯域の
超音波を送波できるようにしている。ただし、送波器5
a・5b共に定格出力を予め決定しておき、送波器5a
は例えば23kHz、送波器5bは例えば40kHzと
する。このように2台の送波器でそれぞれ異なる帯域を
分担することによって、送波器5aからの超音波はゴキ
ブリを駆除するのに有効であり、送波器5bからの超音
波はネズミやダニ・ノミなどを駆除するのに有効であ
る。なお、送波器の台数や各送波器の周波数帯域は駆除
したい有害動物に応じて適宜選択することができる。6
は装置の動作状態を表示する3連のLEDであり、電源
のON/OFF状態と、送波器5a・送波器5bのどち
らが駆動しているかを表示する。
って詳述する。図1は本発明装置のブロック図を示すも
のであり、同図において、1は商用電源、2は電源スイ
ッチ回路である。3は後述する駆動モードに基づいた制
御を行うマイクロコンピュータである。4はドライブ回
路であり、マイクロコンピュータ3から出力されるパル
ス信号を超音波発振レベルに変換する。なお、マイクロ
コンピュータ3はドライブ回路4の駆動部として機能す
る。本実施例では、2種の異なる周波数帯域の超音波を
送波する目的で、2台の送波器5a・5bを設け、送波
器5aからは一例として18〜28kHzの超音波を、
送波器5bからは一例として29〜50kHzの帯域の
超音波を送波できるようにしている。ただし、送波器5
a・5b共に定格出力を予め決定しておき、送波器5a
は例えば23kHz、送波器5bは例えば40kHzと
する。このように2台の送波器でそれぞれ異なる帯域を
分担することによって、送波器5aからの超音波はゴキ
ブリを駆除するのに有効であり、送波器5bからの超音
波はネズミやダニ・ノミなどを駆除するのに有効であ
る。なお、送波器の台数や各送波器の周波数帯域は駆除
したい有害動物に応じて適宜選択することができる。6
は装置の動作状態を表示する3連のLEDであり、電源
のON/OFF状態と、送波器5a・送波器5bのどち
らが駆動しているかを表示する。
【0009】次にドライブ回路4と送波器5a・5bの
詳細を図2に示す。図中、送波器5a・5bの出力周波
数はマイクロコンピュータ3からのそれぞれの信号線か
ら受信するパルス信号の周波数に依存し、ドライブ回路
4のそれぞれのスイッチングトランジスタ6a・6bの
ベースにパルス信号が与えられることによってコレクタ
・エミッタ間が周期的にスイッチングし、それぞれのプ
ルアップ抵抗7a・7bで規制された電圧によって送波
器5a・5bを制御するのである。従って、それぞれの
送波器5a・5bの出力周波数はマイクロコンピュータ
3の出力パルス周期で決定されることになるが、送波器
の規格はこれらのパルス周期の帯域を十分満足できるも
のを準備する。送波器としては例えば超音波スピーカを
利用する。ここで、上述した定格出力とは結局マイクロ
コンピュータ3の出力パルスが一定値を示す状態という
ことになり、本実施例では送波器5aでは23kHz、
5bでは40kHzとしているが、この数値に限定され
ないことはいうまでもない。なお、出力パルスはマイク
ロコンピュータ3の動作クロックを基準として作成され
るので、クロックが速いほどパルス帯域は広げることが
できる。クロックは内部クロックでも外部クロックでも
本発明の要旨には影響することはない。
詳細を図2に示す。図中、送波器5a・5bの出力周波
数はマイクロコンピュータ3からのそれぞれの信号線か
ら受信するパルス信号の周波数に依存し、ドライブ回路
4のそれぞれのスイッチングトランジスタ6a・6bの
ベースにパルス信号が与えられることによってコレクタ
・エミッタ間が周期的にスイッチングし、それぞれのプ
ルアップ抵抗7a・7bで規制された電圧によって送波
器5a・5bを制御するのである。従って、それぞれの
送波器5a・5bの出力周波数はマイクロコンピュータ
3の出力パルス周期で決定されることになるが、送波器
の規格はこれらのパルス周期の帯域を十分満足できるも
のを準備する。送波器としては例えば超音波スピーカを
利用する。ここで、上述した定格出力とは結局マイクロ
コンピュータ3の出力パルスが一定値を示す状態という
ことになり、本実施例では送波器5aでは23kHz、
5bでは40kHzとしているが、この数値に限定され
ないことはいうまでもない。なお、出力パルスはマイク
ロコンピュータ3の動作クロックを基準として作成され
るので、クロックが速いほどパルス帯域は広げることが
できる。クロックは内部クロックでも外部クロックでも
本発明の要旨には影響することはない。
【0010】次に、本発明における駆動モードについて
説明する。この駆動モードは大きく分けて、定格モード
とランダムモードとの2種類があり、これらを組み合わ
せた構成である。定格モードとは、先に説明したように
送波器5aからは予め決定しておいた数値である23k
Hzの超音波出力を維持することであり、送波器5bか
らは40kHzの超音波出力を維持することである。一
方、ランダムモードとは、マイクロコンピュータ3が同
様に演算処理を行うことによって、ランダムに出力パル
スの周波数を決定し、出力時間を決定し、周波数に応じ
て送波器5a・5bの何れかを選択するモードをいい、
ランダム帯として定義されるところである。これらはマ
イクロコンピュータ3の演算に依存することになるが、
マイクロコンピュータ3には予め定格モードとランダム
モードの時間配分の組み合わせや、使用するランダム関
数などが複数個プログラムとして書き込まれており、何
れの組み合わせを選択するかは、図1に示したディップ
スイッチ8によって人為的に特定することができる。
説明する。この駆動モードは大きく分けて、定格モード
とランダムモードとの2種類があり、これらを組み合わ
せた構成である。定格モードとは、先に説明したように
送波器5aからは予め決定しておいた数値である23k
Hzの超音波出力を維持することであり、送波器5bか
らは40kHzの超音波出力を維持することである。一
方、ランダムモードとは、マイクロコンピュータ3が同
様に演算処理を行うことによって、ランダムに出力パル
スの周波数を決定し、出力時間を決定し、周波数に応じ
て送波器5a・5bの何れかを選択するモードをいい、
ランダム帯として定義されるところである。これらはマ
イクロコンピュータ3の演算に依存することになるが、
マイクロコンピュータ3には予め定格モードとランダム
モードの時間配分の組み合わせや、使用するランダム関
数などが複数個プログラムとして書き込まれており、何
れの組み合わせを選択するかは、図1に示したディップ
スイッチ8によって人為的に特定することができる。
【0011】ここで、ランダムモードにおいて、マイク
ロコンピュータ3がランダムに周波数を決定する手段を
図3に示したフローチャートに従って説明すると、先
ず、電源投入すれば、ディップスイッチ8によって予め
指定したプログラムが作動し、予めそのモードで特定さ
れている初期値をベース値として取り込む。次に、マイ
クロコンピュータ3のクロックからタイマー値をとり、
これが前回タイマー値と同じであれば再度タイマー値を
取り直し、前回タイマー値と違えばこれに上記ベース値
を加算する。なお、初期ループでは前回タイマー値は存
在しないので、フローは必ず進むことになる。そして、
次にベース値を除算したときの剰余を求め、この剰余を
インデックスとして各剰余ごとの周波数を蓄積したデー
タテーブルから周波数を特定する。さらに続いて、上記
剰余をベース値として上述の処理を繰り返す。このよう
にしてマイクロコンピュータ3において決定された周波
数に基づいて、何れの送波器5a・5bを駆動するのか
判断し、この判断に基づいて出力端子を決定してドライ
ブ回路4の2つのスイッチングトランジスタ6a・6b
の何れかを選択する。これによって18〜28kHzの
超音波であれば送波器5aから、29〜50kHzの超
音波であれば送波器5bから送波する。以上が、ランダ
ムモードにおける本実施例の動作である。そして、定格
モードと組み合わせた駆動モードを選択することで、定
格モードによる駆除作用に相乗して、ランダムモードに
よる慣れの防止を計ることができる。
ロコンピュータ3がランダムに周波数を決定する手段を
図3に示したフローチャートに従って説明すると、先
ず、電源投入すれば、ディップスイッチ8によって予め
指定したプログラムが作動し、予めそのモードで特定さ
れている初期値をベース値として取り込む。次に、マイ
クロコンピュータ3のクロックからタイマー値をとり、
これが前回タイマー値と同じであれば再度タイマー値を
取り直し、前回タイマー値と違えばこれに上記ベース値
を加算する。なお、初期ループでは前回タイマー値は存
在しないので、フローは必ず進むことになる。そして、
次にベース値を除算したときの剰余を求め、この剰余を
インデックスとして各剰余ごとの周波数を蓄積したデー
タテーブルから周波数を特定する。さらに続いて、上記
剰余をベース値として上述の処理を繰り返す。このよう
にしてマイクロコンピュータ3において決定された周波
数に基づいて、何れの送波器5a・5bを駆動するのか
判断し、この判断に基づいて出力端子を決定してドライ
ブ回路4の2つのスイッチングトランジスタ6a・6b
の何れかを選択する。これによって18〜28kHzの
超音波であれば送波器5aから、29〜50kHzの超
音波であれば送波器5bから送波する。以上が、ランダ
ムモードにおける本実施例の動作である。そして、定格
モードと組み合わせた駆動モードを選択することで、定
格モードによる駆除作用に相乗して、ランダムモードに
よる慣れの防止を計ることができる。
【0012】図4は定格モードとランダムモードとの組
み合わせの一例を示したタイムチャートであり、周波数
帯域が23kHz固定周波数である定格モードS1、ラ
ンダムモードR、40kHz固定周波数である定格モー
ドS2を一組として順にそれぞれ5秒づつ送波すると共
に、このパターンを複数回繰り返す。なお、本実施例で
は駆動モードの一例として定格モードとランダムモード
とを規則性をもって送波することにしたが、各モードの
送波時間の変更や送波手順を含めて不規則なものとする
など、駆動モードの設定は自由である。重要なことは、
有害動物の固定周波数に対する慣れを防ぐために必ずラ
ンダムモードを用いることである。
み合わせの一例を示したタイムチャートであり、周波数
帯域が23kHz固定周波数である定格モードS1、ラ
ンダムモードR、40kHz固定周波数である定格モー
ドS2を一組として順にそれぞれ5秒づつ送波すると共
に、このパターンを複数回繰り返す。なお、本実施例で
は駆動モードの一例として定格モードとランダムモード
とを規則性をもって送波することにしたが、各モードの
送波時間の変更や送波手順を含めて不規則なものとする
など、駆動モードの設定は自由である。重要なことは、
有害動物の固定周波数に対する慣れを防ぐために必ずラ
ンダムモードを用いることである。
【0013】ところで、超音波を利用した駆除装置は主
として屋内で使用することが多く、風や温度の影響を受
けにくいところでは超音波の指向性は非常に高い。例え
ば、厨房のように高反射面の多い場所では、反射波があ
らゆる箇所に行き届くことが期待できるが、高反射面が
少なく、むしろ吸収面が多い和室等では反射波は即座に
減衰してしまい、隅々まで超音波が行き届かない。そこ
で、超音波を拡散させて広範囲に出射する構成を図5に
従って説明する。同図において、10はハウジング11
内に設置した本発明装置であり、装置10はモータ12
から回転板13を介して動力を受けて一定範囲内で左右
に回動する。また、ロッド14を調整することによって
送波器の上下の向きをも変更することができる。このよ
うな構成とすることで、反射面の少ない場所でも超音波
を部屋の隅々まで行き届かせることができる。なお、本
実施例ではモータを使って装置10を左右に回動させ、
超音波を拡散させたが、その他、ステップモータを制御
したりカムによって段階的に装置を振るなどの手段を用
いてもよい。さらに、送波器の出射口を改良して、たと
えばホーンによって指向性を広くすることも有効な手段
である。
として屋内で使用することが多く、風や温度の影響を受
けにくいところでは超音波の指向性は非常に高い。例え
ば、厨房のように高反射面の多い場所では、反射波があ
らゆる箇所に行き届くことが期待できるが、高反射面が
少なく、むしろ吸収面が多い和室等では反射波は即座に
減衰してしまい、隅々まで超音波が行き届かない。そこ
で、超音波を拡散させて広範囲に出射する構成を図5に
従って説明する。同図において、10はハウジング11
内に設置した本発明装置であり、装置10はモータ12
から回転板13を介して動力を受けて一定範囲内で左右
に回動する。また、ロッド14を調整することによって
送波器の上下の向きをも変更することができる。このよ
うな構成とすることで、反射面の少ない場所でも超音波
を部屋の隅々まで行き届かせることができる。なお、本
実施例ではモータを使って装置10を左右に回動させ、
超音波を拡散させたが、その他、ステップモータを制御
したりカムによって段階的に装置を振るなどの手段を用
いてもよい。さらに、送波器の出射口を改良して、たと
えばホーンによって指向性を広くすることも有効な手段
である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では異なる
定格周波数帯域を有する複数の超音波送波器を選択的に
駆動するようにしたので、複数の有害動物に広く適用す
ることができ、1台で広い範囲を分担することが可能と
なった。また、それぞれの送波器の定格出力とは別にラ
ンダム帯では予期しない態様で周波数が決定され、有害
動物に慣れを与えることがないので、超音波効果は長い
時間維持することが可能となった。さらに、周波数が変
化することにより音圧も変化するので、超音波周波数の
変化と相乗的に有害動物に作用し、効果的な駆除を達成
することができた。
定格周波数帯域を有する複数の超音波送波器を選択的に
駆動するようにしたので、複数の有害動物に広く適用す
ることができ、1台で広い範囲を分担することが可能と
なった。また、それぞれの送波器の定格出力とは別にラ
ンダム帯では予期しない態様で周波数が決定され、有害
動物に慣れを与えることがないので、超音波効果は長い
時間維持することが可能となった。さらに、周波数が変
化することにより音圧も変化するので、超音波周波数の
変化と相乗的に有害動物に作用し、効果的な駆除を達成
することができた。
【0015】さらに、送波器の出射方向を可変としたの
で、超音波を広範囲に拡散することができ、あらゆる設
置場所で有効な有害動物駆除の環境を達成することが可
能となった。
で、超音波を広範囲に拡散することができ、あらゆる設
置場所で有効な有害動物駆除の環境を達成することが可
能となった。
【図1】本発明の全体構成を示す概略ブロック図
【図2】本実施例における、ドライブ回路と送波器を示
す回路図
す回路図
【図3】同、周波数のランダム処理を説明したフローチ
ャート
ャート
【図4】同、駆動モードの一例を示すタイムチャート
【図5】同、送波器の出射方向を変更するための構成を
示す外観図
示す外観図
3 マイクロコンピュータ 4 ドライブ回路 5a・5b 送波器 6a・6b スイッチングトランジスタ 7a・7b プルアップ抵抗 8 ディップスイッチ 10 本発明装置 11 ハウジング 12 モータ 13 回転板 14 ロッド
Claims (2)
- 【請求項1】それぞれ異なる周波数帯域を有する複数の
超音波送波器と、上記各超音波送波器別に駆動するドラ
イブ回路とを備え、予め定められた複数の駆動モードの
うちから1つの駆動モードを選択すると共に、上記駆動
モードに基づいて上記ドライブ回路を制御する制御部を
備え、上記各モードには上記複数の超音波送波器のうち
から少なくとも1つの超音波送波器を不規則に選択し、
上記ドライブ回路の駆動周波数、および駆動時間を不規
則に制御するランダム帯を設けたことを特徴とする超音
波を利用した有害動物駆除装置。 - 【請求項2】超音波送波器からの超音波の出射方向可変
する請求項1記載の超音波を利用した有害動物駆除装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27755493A JPH07107893A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 超音波を利用した有害動物駆除装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27755493A JPH07107893A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 超音波を利用した有害動物駆除装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07107893A true JPH07107893A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17585151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27755493A Pending JPH07107893A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 超音波を利用した有害動物駆除装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07107893A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010044837A (ko) * | 2001-03-31 | 2001-06-05 | 최재권 | 유해조수 퇴치장치 |
KR20020078124A (ko) * | 2001-04-04 | 2002-10-18 | 벤테크(주) | 조류 및 해충 퇴치기 |
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