JPS6214965A - 紫外線照射接着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、紫外線照射によって光硬化性接着剤を硬化さ
せ、少なくとも２つの部品を接合させる紫外線照射接着
装置係り、特に硬化反応速度の促進を図るための不活性
ガス導入構造に関する。

［従来の技術］ 紫外線照射による接着は、接着される部品が置かれてい
る雰囲気に左右される。Ｓち、紫外線照射時に酸素が雰
囲気中に存在すると、硬化反応の開始が阻害されるので
、反応に要する時間が長くなる。

このような問題点を解消するものとして、例えば特開昭
５９−１３８３７１号公報（以下公知例１という）、特
公昭５７−１３３３４号公報（以下公知例２という）及
び特公昭５７−４９２６２号公報（以下公知例３という
）に示すように、紫外線照射室内に不活性ガスを導入し
、部品を大気中の酸素から遮断することにより、硬化反
応の促進を図ったものが知られている。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで、かかる装置においては、紫外線照射室内の酸
素濃度を常にある一定限度以下に保つ必要がある。しか
し前記公知例は、紫外線照射室内の酸素濃度の制御につ
いては何ら考慮がはられれていなく１部品は順次紫外線
照射室内に送られてくるので、酸素濃度が限度以上にな
った場合、接着剤の未硬化部品が発生するという問題点
があった。

また装置の始動時には１．多量の不活性ガスを紫外線照
射室内に供給する必要があるが、紫外線照射室内がある
一定濃度の不活性ガス雰囲気になった場合は、その後の
不活性ガスの供給量は少なくてもよい。

しかし、前記公知例は、いずれも常に一定量の不活性ガ
スを紫外線照射室内に供給している。そこで、始動時に
おける待時間を短くするために。

多量の不活性ガスを供給すると、正常運転時に不必要に
多量の不活性ガスを供給することになり、不経済である
。また逆に不活性ガスの供給量を少なくすると、始動時
における待時間が長くなるという問題点があった。

本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消すること
ができる紫外線照射接着装置を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記従来技術の問題点を解消するための本発明の構成を
実施例に対応する第１図、第２図及び第３図によって説
明する。接合される部品は、搬送ベルト１３で内室１１
内に送られ、外室ｌＯ内に４配設された紫外線ランプ３
１で照射される。前記内室ｌｌ内には、／ｆ１流量の不
活性ガスを噴出する第１及び第２ノズル２３．２４と大
流量の不活性ガスを噴出するパージノズル２５とが配設
されている。また内室１１内には内室１１内の酸素濃度
を検出する酸素濃度センサ２１が配設されている。

［作用〕 始動時及び内室１１内の酸素濃度が一定限度以上になっ
た場合は、酸素濃度センサ２１によりパージノズル２５
がオンになり、多量の不活性ガスを噴出し、短時間に内
室１１内を一定限度以下の酸素濃度にする。また酸素濃
度が一定限度以下の場合は、第１及び第２ノズル２３．
２４のみから不活性ガスを噴出する。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を第１図乃至第３因により説明
する。外室１０のほぼ中央部には、内室１１が水平方向
に伸びて設けられており、内室１１の両側には空気通路
１２が形成されている。内室１１には、左右に搬入アプ
ローチｌｌａ及び搬出アプローチｉｔｂが形成されてい
る。搬出アプローチｌｌｂの開口は、搬送ベルト１３及
びこの搬送ベルト１３上に載置された部品が通過できる
範囲に狭く形成されている。搬入アプローチ１１ａの開
口は、後記する紫外線ランプ３１の照度を測定するため
の照度計を内室１１内に挿入できる大きさに形成されて
いる。そこで、搬入アプローチｌｌａの入口部に入口開
閉シャッタ１４を設け、入口開閉シャッタ１４が下降位
置にある時は、搬送ベル）１３及びこの搬送ベル）１３
上に＠置された部品が通過できる隙間となるようになっ
ている。前記内室１１の下面には左右が開口した仕切板
１５が固定されている。前記搬送ベルト１３は、網目に
形成されており、往路が前記内室１１に、復路が内室１
１と仕切板１５との間に位置するように、外室１０の外
側に配設された駆動トラム１６及び従動ドラム１７に掛
は渡されている。

前記内室１１の外側壁には冷却フィン２０が取付けられ
ている。また内室ｌｌ内の搬出アプローチｆｉｂ寄りに
は酸素濃度センサ２１が配設されている。更に前記内室
１１の搬入アプローチ１１ａにはベルト下部に入口ノズ
ル２２を設け、不活性ガスを噴射することにより、酸素
の流入を阻止する。前記内室１１内で搬送ベルト１３の
下面側には第１ノズル２３、第２ノズル２４及びパージ
ノズル２５がそれぞれ窒素ガス等の不活性ガスを上方に
向けて吹き出すように配設されており、前記第１ノズル
２３、第２ノズル２４は搬入アプローチｌｌａ側に設け
られている。前記入口ノズル２２は、圧力が約２Ｋｇ／
ｃｒｒｆ、流量が約２立／ｍｉｎ、第１ノズル２３は、
圧力が約Ｉ　Ｋ　ｇ　／　ｃゴ、流量が約３ｆＬ／ｍｉ
ｎ、第２ノズル２４は。

圧力が約Ｉ　Ｋ　ｇ　／　ｃ　ｒｒｒ’、流量が約４１
７ｍ１ｎ、パージノズル２５は、圧力が約３　Ｋ　ｇ　
／　ｃ　ｒｎ”、流量が約１０文／ｍｉｎで不活性ガス
を噴出するようになっている。

前記内室１１は上面に開口１１ｃを有し、この開口１１
ｃを覆うように内室１１の上面には石英ガラス、パイレ
ックスガラス等の紫外線透過板３０が着脱自在に取付け
られている。この紫外線透過板３０の上方の外室ｌＯ内
には、紫外線ランプ３１及び反射板３２が配設されてい
る。この紫外線ランプ３１及び反射板３２は、これらを
覆うようにして外室１０の外部に伸びた排気ダクト３３
に固定されている。排気ダクト３３の排気部３３ａには
排気ファン（図示せず）が配設されている。また外室ｌ
Ｏの下方及び外室ｌＯの内室１１近傍には、それぞれ空
気吸入口１０ａ、ｌＯｂが形成され、これら空気吸入口
１０ａ、１０ｂにはそれぞれ吸入ファン３４．３５が配
設されている。

このような構成よりなる紫外線照射接着装置の前記従動
ドラム１８側には、搬入ベルト４０が配設され、この搬
入ベルト４０と従動ドラム１８間には部品の受渡しをス
ムーズに行うための受渡しベルト４１が配設されている
。前記搬入ベルト４０の側方には部品に光硬化性接着剤
を塗布する塗布機４２が配設されている。°また前記駆
動ドラム。

１６側には排出ベルト４３が配設され、この排出ベルト
４３と駆動ドラム１６間には部品の受渡しをスムーズに
行うためのシュート４４が配設されている。

次に作用について説明する。１例として、第４図に示す
ように、胴本体２とガラス３とを光硬化性接着剤４で接
合する腕時計ケースｌの場合について説明する。紫外線
照射接着装置を始動させると、ノズル２２〜２５より不
活性ガスが吹き出し、また紫外線ランプ３１が点灯する
と同時に排気部３３ａ内の排気ファン及び吸入ファン３
４．３５が回り始める。ノズル２２〜２５より不活性ガ
スが吹き出すと、内室１１内は不活性ガス雰囲気になる
。酸素濃度がある一定値以下になると。

酸素濃度°センサ２１より信号が出力し、この信号によ
りパージノズル２５からの不活性ガスの噴出が停止する
と共に、搬入ベルト４０及び受渡しベルト４１が始動す
る。また排気ファン及び吸入ファン３４．３５が回り始
めると、空気吸入口１０ａ、１０ｂがら空気が外室ｌＯ
内に吸い込まれる。この空気は外室ｌＯと内室１１間の
空気通路１２を通り、排気ダクト３３に導かれ、排気部
３３ａより外部に排出される。この空気の流れにより、
内室１１は冷却フィン２０を介して冷却され、また紫外
線ランプ３１の不要な熱は冷却される。

そこで、胴本体２上に光硬化性接着剤４が塗布機４２で
塗布され、かつこの胴本体２上にガラス３が載置された
腕時計ケース１が搬入ベルト４゜上に載置されると、腕
時計ケースｌは、搬入ベル）４０から受渡しベル）４１
を介して搬送ベルト１３上に載置される。大して、腕時
計ケースｌは、搬送ベル）１３によって搬入アプローチ
１１ａから内室１１内を通って搬出アプローチｌｌｂに
搬送される。前記したように内室１１内は不活性ガス雰
囲気にあるので、光硬化性接着剤４は完全に酸素が遮断
された状態で紫外線ランプ３１の紫外線の照射を受け、
迅速に硬化する。また搬送ベルト１３は網目よりなり、
第１及び第２ノズル２３．２４は搬送ベルト１３の下面
より上面に向けて不活性ガスを吹き出しているので、腕
時計ケース１の内側の凹部に溜った酸素も吹き飛ばされ
る。これにより、光硬化性接着剤４の内端部４ｂも完全
に酸素が遮断されるので、内端部４ｂも迅速に硬化する
。このようにして、胴本体２にガラス３が光硬化性接着
剤４を介して接合された腕時計ケース１は搬送ベルト１
３からシュート４４を通って搬出ベルト４３に搬出され
る。

また運転時に、内室１１内の酸素濃度が一定値以上にな
った場合は、酸素濃度センナ２１より信号が出力し、ま
たパージノズル２５がオンになり、大量の不活性ガスが
吹き出す、また異常に酸素濃度が一定限度以上になった
場合は警報音を発し、搬入ベルト４０が停止する。そし
て、内室ｌｌ内の酸素濃度が一定限度以下になると、酸
素濃度センサ２１より再び信号が出力し、パージノズル
２５からの不活性ガスの噴出が停止すると共に、搬入ベ
ルト４０が始動する。

このように、小流量のノズル２３．２４と大流量のパー
ジノズル２５とを設け、かつ内室１１内に酸素濃度セン
サ２１を設け、パージノズル２５を酸素濃度センサ２１
によって制御するように構成してなるので、内室ｌｌ内
を短時間に規定の不活性ガス雰囲気にすることができる
と共に、不活性ガスの消費量が著しく少なくてすむ、ま
た前記酸素濃度センサ２１により搬入ベルｈ４０を制御
するようにすることもできる。これにより、酸素濃度が
一定限度以上になった時は、搬入ベルト４０を停止させ
ることにより、部品は搬送ベル）１３上に送られなく、
不良を事前に防止できる。

なお、上記実施例においては、紫外線照射室を外室１０
と内室１１とに形成したが、例えば公知例１のように内
室を有しないものにも適用できることはいうまでもない
、またノズル２３〜２５は搬送ベルト１３の下方より上
方に向けて不活性ガスを噴出するように設けたが、搬送
ベルト１３の上方より下方に向けて噴出するようにして
もよい。

［発明の効果］ 以上の説明から明らかなように５本発明によれば、紫外
線照射室内に不活性ガスを噴出する小流量のノズル及び
大流量のパージノズルと、紫外線照射室内の酸素濃度を
検出する酸素濃度センサとを備え、前記酸素濃度センサ
により前記パージノズルを制御するので、短時間に紫外
線照射室を一定限度以下の酸素濃度にすることができる
と共に、不活性ガスの消費量が著しく少なくてすむ。

また不良を事前に防止することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明になる紫外線照射接着装置の一実施例を
示す縦断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３
図は第１図のＢ−Ｂ線断面図、第４図は接合される部品
の一例を示す腕時計ケースの縦断面図である。 ｌ：腕時計ケース、　　　２：胴本体、３ニガラス、　
　　　　　４：光硬化性接着剤、１０：外室、　　　　
　１１：内室。 １３：４１１送ベルト、　　　ｚｌ：酸素濃度センサ。 ２３：第１ノズル、　　　２４：第２ノズル、２５：パ
ージノズル、　３１：紫外線ランプ。 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 光硬化性接着剤を介して重ね合せた少なくとも２つの部
   品を搬送ベルトで紫外線照射室内に送り、紫外線照射室
   内に配設された紫外線ランプで照射して前記光硬化性接
   着剤を硬化させる紫外線照射接着装置において、前記紫
   外線照射室内に不活性ガスを噴出する小流量のノズル及
   び大流量のパージノズルと、紫外線照射室内の酸素濃度
   を検出する酸素濃度センサとを備え、前記酸素濃度セン
   サにより前記パージノズルを制御することを特徴とする
   紫外線照射接着装置。