JPS6214918Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は可動書棚装置におけるスライダーに関
し、更に詳しくは複数の書棚を枠体内に左右スラ
イド可能に設けた可動書棚装置において各可動書
棚の上面に取付けられ枠体上板の下面に形成した
レール内にスライド可能に嵌合されるスライダー
装置に関し、その目的とするところは取付けの位
置決めを容易にして取付け作業を簡単にするとと
もに取付け強度を保ち得るようになしたものであ
る。

このような可動書棚装置においては各書棚の重
量が大である為にスライダーは各書棚を枠体内に
取付けた後に上端面に取付けねばならないが、該
スライダーを枠体のレール内に嵌合した状態で書
棚上端面に取付けることは取付け位置決めが困難
であるだけでなく取付強度が弱い欠点が残されて
いた。

本案はこのような欠点を除くべく考案したもの
で、以下添附図面の実施例に基づいて詳説すれ
ば、第２図は本案の１実施例でスライダー１は書
棚２の上面側端部に取付けられ、その構成は図に
示すように垂直片と水平片を断面略Ｌ型に構成
し、書棚２の上面に位置し枠体３下面の天レール
４内に嵌合する水平片をスライド部５とし、垂直
片を書棚２の側面上端部に固定される取付部６と
し、スライド部５と取付部６とを合成樹脂の一体
成型にて形成するとともに、スライド部５の先端
に定着用の孔７を設け、取付部６は図示のように
ネジ８にて書棚２の側面に固定し得るようになし
ている。而して書棚２の上板２′には上記スライ
ダー１を取付けた状態で該スライダーの孔７に合
致する位置に内面を螺孔となした金具９を埋設
し、この金具９にピン１０を上板２′の下方から
螺合して上方へ貫通突出させ該突出部をスライダ
ー１の孔７に嵌合させることによつてスライダー
の取付けを行い得るようになしている。従つて上
記の構成によればスライダー１は、その孔７と書
棚２上板に設けた金具９が予じめ合致するように
寸法決めされているので、取付部６を書棚２の側
面に固定し、次いでピン１０を金具９の螺孔に螺
合してその突出部を孔７に簡単に嵌合させること
ができ、もつてスライダーの取付けを位置決めに
手間を要さずして簡単に行うことができるのであ
る。

以上のように、取付部６をネジ８にて固定した
とき、スライダー１の孔７と書棚２の上板に埋設
した金具９の螺孔とを合致するように設定してお
けば、ピン１０にてスライダー１を確実に取付け
る際に、ピン１０を金具９の螺孔に下方から螺合
させるだけでその上方突出部を孔７に確実に嵌合
させることが出来、スライダーの取付けを容易に
行える利点があり、又、該スライダーは取付部６
のネジ止め等による規制とともにピン１０の嵌合
によつてもズレ、ガタつきを防止しているのでそ
の取付強度は極めて高いものとなる。加えてスラ
イダー１、ストツパー１２を合成樹脂材にて構成
すれば、スライド部５とストツパー１２の当接時
に合成樹脂材固有の弾力によつて衝撃を緩和でき
るうえに、スライダー１の垂直片は書棚２をスラ
イドさせて隣接する他の書棚若しくは枠体３の側
壁に衝突する場合のクツシヨン材として作用する
効果を有する。

以上のように本案に係る可動書棚装置における
スライダー装置は、断面略Ｌ型で、その水平片先
端に設けた孔に書棚上板を貫通して設けた孔を利
用してピンを嵌入して取付けることにより、スラ
イダーの取付けの位置決めを容易にして取付け作
業を簡単にするとともに取付け強度を保ち得るも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案のスライダーの適用例を示す可動
書棚装置の正面図、第２図は実施例を示す要部拡
大断面図である。 １：スライダー、２：書棚、３：枠体、７：
孔、９：金具、１０：ピン、１２：ストツパー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 垂直片と水平片を断面略Ｌ型に構成し、水平片
   先端内部に孔７を設けてなるスライダー１を書棚
   ２に対しスライダー１の垂直片を取付部６として
   ネジ止めにより取付け、水平片上面をスライド部
   ５とし、且つ水平片先端に位置する孔７に書棚上
   板２′を貫通して設けた孔を利用してピン１０を
   嵌入して取付けてなる可動書棚装置におけるスラ
   イダー装置。