JPS62144430A - Ａｍステレオ受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、Ｉ　Ｓ　Ｂ　（Ｉｎｄｅｐｅｎｄｅｎｔ　５
ｉｄｅ　Ｂａｎｄ　：独立側帯）方式のＡＭステレオ放
送を受信する為のＡＭステレオ受信機に関するもので、
特に歪が低減されたステレオ差信号を得ることの出来る
ＡＭステレオ受信機に関する。

（ロ）従来の技術 従来から多数のＡＭステレオ放送方式が提案されている
が、その１つとして左右ステレオ信号（Ｌ）及び（Ｒ）
を各々搬送波の上側帯、下側帯に乗せるＩＳＢ方式のＡ
Ｍステレオ放送が存在する。前記ＩＳＢ方式のＡＭステ
レオ放送は、特開昭５５−６９５号に示される如く、搬
送波を＋４５度移相された和信号（Ｌ＋Ｒ）で振幅変調
するとともに、−４５度移相された差信号（Ｌ−Ｒ）で
位相変調するものであり、そうすることにより左ステレ
オ信号（Ｌ）が下側帯に、右ステレオ信号（Ｒ）が上側
帯に変調される。しかしながら、搬送波を単純に変調し
たのでは、位相変調のベクトルが搬送波に対して必ずし
も９０度とならず誤差が発生する為、前記特開昭５５−
６９５号においては、逆変調という操作により前記蓋の
補正を行っている。

しかしながら、逆変調を行う為の回路は非常に複雑であ
り、特に歪補正を厳密に行なわんとすると、逆変調関数
をより正確に設定しなければならず、調整が面倒になる
という問題があった。

ＩＳＢ方式のＡＭステレオ放送を歪なく受信し得る簡単
な回路構成は、本発明と同一の出願人により出願きれた
特開昭６０−１４０９４４号公報に開示されている。前
記公報に依れば、受信されたＡＭステレオ信号は第１検
波回路でＡＭ検波され、第２検波回路で位相検波される
。そして、前記第１検波回路の出力信号は、第１増幅回
路で増幅された後前記第２検波回路の出力信号と乗算回
路で乗算され、第２増幅回路で更に増幅された後加算回
路に印加される。前記加算回路においては、前記第２増
幅回路の出力信号と第２検波回路の出力信号が加算され
、出力端子に歪の無いステレオ差信号（Ｌ−Ｒ）が発生
する。従って、前記公報に記載された技術を用いれば、
ＩＳＢ方式のステレオ放送のステレオ差信号（Ｌ−Ｒ）
を歪無く簡単に再生することが出来る。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記公報に記載された技術を用いると、
弱電界局の受信が行なわれ入力信号のレベルが低下した
とき、位相検波を行う位相検波回路から大きな雑音が発
生するという問題があった。すなわち、位相検波を行う
為には、位相検波回路の前段にリミッタ回路を配置して
振幅変動を抑圧しなければならないが、弱電界局を受信
し入力信号のレベルが前記リミッタ回路のリミッタレベ
ル以下になったとき、混入雑音が増幅され位相検波され
る為、大きな雑音が発生し問題であった。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は、上述の点に鑑み成されたもので、受信信号の
中間周波信号をＡＭ検波する第１検波回路と、前記中間
周波信号を直交検波する第２検波回路と、前記第１及び
第２検波回路の出力信号を乗算する乗算回路と、該乗算
回路の出力信号と前記第２検波回路の出力信号とを加算
する加算回路とを備える点を特徴とする。

（ホ）作用 本発明に依れば、ステレオ差信号を復調するに際し、直
交検波回路を用いている為、弱電界局の受信を行った場
合においても大きな雑音を発生することが無い。また、
直交検波回路の出力信号をエンベロープ検波回路の出力
信号で補正しているので、歪率の向上を計ることが出来
る。

（へ）実施例 第１図は、本発明の一実施例を示す回路ブロック図で、
（１）は受信信号の中間周波信号が印加される入力端子
、（２）は該中間周波信号をＡＭ検波するエンベロープ
検波回路、（３）は前記中間周波信号を直交検波する直
交検波回路、（４〉は前記エンベロープ検波回路（２）
の出力信号中に含まれる直流分を除去する直流除去回路
、〈５〉は該直流除去回路（４）の出力信号を増幅する
第１増幅回路、（６）は前記直交検波回路（３）の出力
信号と前記第１増幅回路（５）の出力信号とを乗算する
乗算回路、（７）は該直交検波回路（３）の出力信号を
増幅する第２増幅回路、り８）は前記第２増幅回路り６
）の出力信号と前記第２増幅回路（７）の出力信号とを
加算する加算回路である。

いま、ＩＳＢ方式のＡＭステレオ放送を受信したとすれ
ば、その中間周波信号が入力端子（１）に印加され、エ
ンベロープ検波回路（２〉によりＡＭ検波されるととも
に、直交検波回路（３）により直交検波きれる。前記エ
ンベロープ検波回路（２）の出力信号（Ｉ＋Ｌ＋Ｒ）は
、直流除去回路（４）で直流分が除去きれ、第１増幅回
路（５）でａ倍に増幅されるので、前記第１増幅回路（
５）の出力信号はａ（Ｌ＋Ｒ）となる。直交検波回路（
３）の検波出力信号　ｅは、乗算回路（６）において前
記第１増幅回路（５）の出力信号と乗算され、前記乗算
回路（６）の出力信号は加算回路（８〉において、第２
増幅回路（７）でｂ倍に増幅された直交検波回路（３）
の検波出力信号と加算きれる。その為、出力端子（９）
に！（ａ　（Ｌ十Ｒ）＋ｂ　）なる出力信号が発生する
。

前記出力端子（９）に得られる出力信号は、前記第１及
び第２増幅回路（５）及び（７）の増幅率ａ及びｂを適
切に設定すれば、その中に含まれる第２高調波歪成分を
除去することが出来、歪率の良いＡＭステレオ受信機を
提供出来る。この点に付詳述すれば、直交検波回路（３
）の出力信号Ｑは、Ｌ−Ｒ＝ｍｓｉｎθ、Ｌ＋Ｒ＝ｍｃ
ｏｓθ（ただし、ｍは変調度）とするとき、 Ｑ＝　ｍ５ｉｎｆ９１＋ｍｃｏｓ６１　　・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・（１）Ｄｏ、５ｍｃｏ
ｓθ と表わすことが出来、ｔ＋ｏ、　５ｍ５ｉｎ６１−Φ１
−４ｍ５ｉｎｏ＋１ｍ”ｓｉｎ”θとすれば、第（１）
式は、Ｑ　＝　（ｍ−”’　　）ｓｉｎｏ＋（Ｙ”＋’
ｉ’Ｑ）ｓｉｎ２θ＋ｒｓｓｉｎ３θ＋ｍ４　・ 屍５１ｎ４θ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・（２）となる。また、乗算回路（６）の出力信
号ａＱ（ＬａＲ）は、ａＱ（ＬａＲ）＝　ａ　（（胃”
４）ｓｉｎθ＋（Ｆ’Ｔｈ）ｓｉｎ２θ十１３＋３１１
６）ｓｉｎ３θ−”ｌ　５ｉｎ４θ燻５ｉｎ５θ）　・
−・−・（３＞となる。ここで、出力端子（９〉に得ら
れる出力信号ｂ（Ｑ＋壱（ＬａＲ）Ｑ）の各周波数成分
を求め、第２高調波歪成分を打消す為に、ｇｌとすれば
、ｓｉｎθの係数はｍ−ｎ１ｓ−ｎとなり、　５ｉｎ２
０の係数は−ｍ“となり、　５ｉｎ３θの係数は−」二
１ｓとなり、５ｉｎ４θの係数は３−ｍ４となる。従っ
て、各周波数成分に第２高調波歪成分価２）が含まれな
くなり、受信信号の歪率の改善が達成きれる。

一般に、受信信号の歪率ＴＨＤは、 という形で表わされる。その為、変調度ｍを変えて直交
検波回路（３）の出力信号Ｑの歪率と、出力端子（９）
の出力信号の歪率とを計算した結果を第２図に示す。第
２図から出力端子（９）に得られる出力信号の歪率が十
分に向上していることは、明らかである。

また、直交検波回路（３）の出力信号は、位相成分と振
幅成分との積になり、前記振幅成分を得る為には入力信
号を振幅制限すること無く直交検波回路（３）に印加す
る必要がある。その為、弱電界局を受信し、入力信号レ
ベルが低下した場合にも大きな雑音を発生することが無
い。更に、ステレオ和信号（ＬａＲ）とステレオ差信号
（Ｌ−Ｒ）とは、後段のマトリクス回路でマトリクスさ
れなければならないが、直交検波回路り３）を用いてス
テレオ差信号（Ｌ−Ｒ）の検波を行うと、リミッタ回路
を必要としないのでステレオ和信号（ＬａＲ）とステレ
オ差信号（Ｌ−Ｒ）のレベル合せを行う必要が無くなる
。

第３図は、第１図の具体回路例を示す回路図である。第
３図において、直交検波回路（３）の検波出力信号は第
１入力端子（１０）に印加許れ、エンベロープ検波回路
（２）の検波出力信号は、第２入力端子（１１）に印加
される。前記第１入力端子（１０）に印加された直交検
波信号は、バッファ増幅回路（１２）を介して乗算回路
（長）を構成する第１乃至第４トランジスタ（１４）乃
至（１７）のベースに印加され、かつ増幅率すの第２増
幅回路（靜）を構成する第５及び第６トランジスタ（１
９）及び（２０）のベースにも印加される。一方、第２
入力端子（１１）に印加されたエンベロープ検波信号は
、直流除去回路（２１）で直流分が除去された後、増幅
率ａの第１増幅回路（η）で増幅され、乗算回路（す〉
を構成する第７及び第８トランジスタ（２３）及び（２
４）のベースに印加される。その為、バッファ増幅回路
（婬）の出力信号と第１増幅回路（η）の出力信号とは
、乗算回路（シ）で乗算され、第１乃至第４トランジス
タ（１４）乃至（１７）のコレクタに発生する。前記第
１及び第３トランジスタ（１４）及び（１６）のコレク
タは、共通に第５トランジスタ（１９）のコレクタに、
前記第２及び第４トランジスタ（１５）及び（１７）の
コレクタは、共通に第６トランジスタ（２０）のコレゲ
タにそれぞれ接続されている。従って、乗算回路（１３
）の出力信号と第２増幅回路（１８）の出力信号とが加
算され、出力端子（２５）に歪補正されたステレオ差信
号（Ｌ−Ｒ）が発生する。このステレオ差信号（Ｌ−Ｒ
）を別途に得られるステレオ和信号（ＬａＲ）とマトリ
クスすれば、左右ステレオ信号（Ｌ＞及び（Ｒ）を得る
ことが出来る。

（ト）発明の効果 以上述べた如く、本発明に依れば、歪の少いステレオ差
信号を得ることが出来るＡＭステレオ受信機を提供出来
る。また、本発明に依れば、大きな雑音を発生すること
の無いＡＭステレオ受信機を提供出来る。更に本発明に
依れば、マトリクスを行うに際し、ステレオ和信号とス
テレオ差信号とのレベル合せが簡単なＡＭステレオ受信
機を提供出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す回路ブロック図、第
２図はその説明に供する為の特性図及び第３図は第１図
の具体回路を示す回路図である。 （２）・・・エンベロープ検波回路、　（３）・・・直
交検波回路、　（６）・・・乗算回路、　（８）・・・
加算回路。 出願人　三洋電機株式会社　外１名 代理人　弁理士　　佐　野　静　夫 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ＩＳＢ方式のＡＭステレオ放送を受信するＡＭス
   テレオ受信機であって、受信信号の中間周波信号をＡＭ
   検波する第１検波回路と、前記中間周波信号を直交検波
   する第２検波回路と、前記第１及び第２検波回路の出力
   信号を乗算する乗算回路と、該乗算回路の出力信号と前
   記第２検波回路の出力信号とを加算する加算回路とから
   成り、該加算回路の出力端に歪の無いステレオ差信号を
   得る様にしたＡＭステレオ受信機。