JPS62140333A - 電界放射陰極 - Google Patents

電界放射陰極

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JPS62140333A
JPS62140333A JP60280924A JP28092485A JPS62140333A JP S62140333 A JPS62140333 A JP S62140333A JP 60280924 A JP60280924 A JP 60280924A JP 28092485 A JP28092485 A JP 28092485A JP S62140333 A JPS62140333 A JP S62140333A
Authority
JP
Japan
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field emission
cathode
anode
electron beam
distance
Prior art date
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Pending
Application number
JP60280924A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyuki Hosoki
茂行 細木
Hiroyasu Kaga
広靖 加賀
Keiji Takada
啓二 高田
Mikio Ichihashi
幹雄 市橋
Katsuhiro Kuroda
勝広 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPS62140333A publication Critical patent/JPS62140333A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は電界放射陰極に係り、特に低速の電子ビームを
得るのに好適な、低い電圧で電界放射する陰極に関する
〔発明の背景〕
従来、電界放射陰極として用いる針状陰極の先端部実計
の作製は、一般に何らかの研磨手段によつている。実用
装置で多く用いられているタングステン単結晶実計の場
合、N a OH水溶液で電解研磨して作る。実計の先
端部を半球形と仮定したとき、電界放射電圧v1は、こ
の半球形の曲率半径に依存している。
一方、走査形電子顕微鏡などに電界放射陰極を適用して
電子線源を高輝度化することによって、電子ビームを微
細化し二次電子像などの高分解能化を果している。そし
て、対象とする試料も半導体からなる材料および素子へ
の用途が広がり、観察手段としてのみならず、検査、さ
らには製造手段として電子ビームが用いられるようにな
っている。ところが、半導体試料に高エネルギーの電子
ビームを照射するとき、半導体試料に損傷が生ずること
が知られており、特にそれらの損傷をアニール等の手段
で取り除けないような段階での電子ビーム照射は、損傷
の現れにくい低エネルギーの電子ビームで行う必要があ
る。
電界放射陰極を用いた電子ビーム装置では、電界放射に
必要な電圧が一次ビームとしての最低工ネルギーとなり
、それ以下のエネルギーの電子ビームを得るには、何ら
かの静電レンズによる電子ビームの減速法によって得て
いた。しかし、電子光学系の複雑さ、収差が増加するこ
と、あるいは照射に必要なエネルギーよりも高いエネル
ギーを供給する電源を用いる等の欠点があった。
なお、この種の装置として関連するものには例えば特開
昭50−1.0:l069号公報等が挙げられる。
[発明の「1的〕 本発明の目的1′、1、−1−記した電界放射電圧を低
下させ、電子ビームを減速することなく低エネルギーの
電子ビームを得るのに好適な電界放射陰極を提供するこ
とにある。
〔発明の概要〕
電界放射電流の電流密度、■は、よく知られているよう
に、フオウラー・ノードハイム(Fo%i1.er −
Nordhej、m)の式として以下で表される。
ここで、Fは電界強度、φは陰極の仕事関数を(:l) 示す。仕事関数φは、陰極の物質が定まれば一定値をも
つので、電流密度は電界強度Fによって定まることにな
る。第1図に示すように電界放射陰極1の先端の半球形
の曲率半径をr、]と陽極2間の距離をRとするとき、
電界放射陰極1の先端にかかる電界強度Fは次式で表さ
れる。
すなわち、実用装置で用いている大きさrm1000人
、R〜1函程度ではFはほとんどrに依存している。し
たがって、rの値さえ小さくすれば、一定の電流密度(
すなわち、一定の電界強度)を得るのに必要な電界放射
電圧v1を小さくできる。
しかし、rの値を小さく電界研磨できたとしても、タン
グステン単結晶からなる電界放射陰極のように、陰極表
面の清浄化のために行うフラッシング2kV近傍の値を
必要とするようになる。
(2)式で残る因子は陰極−陽極間の距離Rである。上
記の程度のrに対して、R=1−からR=0.1■、O
,Ol、rmにした時Vtの値は、それぞれ〜0.8V
1.〜0.5Vtとなり、計算上はRを小さくすること
によって一定のrに対して1/28度の電界放射電圧ま
で下げることが可能である。しかし、従来装置では、第
2図にその一例を示すように、静電レンズを形成する第
1陽極3および第2陽極4は、電子ビーム装置鏡体側に
予め配置され、電界放射陰極1を含む電子銃は上方から
挿入してフランジ面で固定する。他に軸調整用の微動機
構を設置J電子ビーム光学軸に電界放射陰極1を設定で
きるようになっている。したがって鏡体の電子光学11
+11方向をZ軸とするとき、xy面内の調整はffl
 、tltであるが、2@方向で電界放射陰極1と第1
−陽極3を0.01 (7)のオーダーで設定すること
は非常に困難なことであった。
そこで、電界放射陰極としての針状陰極を作製する段階
から引き出し川の陽極と一体化して前記Rを微小寸法で
実現できるようにしたのが本発明である。尚、前記のよ
うに陰極物質の仕事関数φが小さければ同じ曲率半径で
あってもV、cは当然小さくなるが、本発明では、タン
グステンのように仕事関数の大きい(〜45QV)物質
を用いてもVz低くできるもので、φの小さい物質を用
いるとさらにvlを小さくできる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例を第4図、第4図および第5図
により説明する。
第3図は、本発明の一実施例になる電極の構造および作
製法を示す縦断面図である。絶縁碍子8に固定されたフ
ィラメント支持用のステム7に直f%0.15+ffo
のタングステンフィラメント5をスポラ1〜溶接し、5
の中央位置に所望のタングステン単結晶線6をスポット
溶接で接合したものを、陽極円筒10に挿入し、押さえ
リング11で固定する。この時、陽極円筒10の先端部
小孔に取り付けられている厚さ50〜1. OOIt 
mで中心に直径0.3〜0.5WIの小孔を持つ白金円
板9および固定リング1:)は、はずしておき、陽極円
筒10の側面にとりつけらJ+た軸調整用ネジ]2によ
っておおよそ中心に合せる。その後、白金円板0を陽極
円筒10に固定リング13によって固定する。
さらに白金円板の小孔の中心にタングステン!11、結
晶線がくるように軸調整用ネジ1.2によって合せる。
この陰極と陽極とを一体化したものを水酸化す1ヘリウ
11水溶液中に浸し白金円板9が液面よりやや沈む程度
に設定する。この後電源1−4によってステム7側に正
(+)、陽極円筒10側に負(−)の電位をかけるよう
にして電流を通じ電流計15を測定しながら通常の電解
研磨を行う。電界研磨が終了したとき、白金円板1およ
び電界放射陰極1は第4図に示すようになる。白金円板
9を用いるのは、この電界研磨の際電解によって生ずる
酸素ガス等の剛着による酸化を防ぐためと。
以下第51ツ口こ示すLf;用例で電界放射を行い電子
ビームを引き出したとき陽極としての白金円板9からの
ガス放出を小さくできるためである。尚、白金以外に金
であっても上記効果は同等であり、他の物質を用いてメ
ッキ、蒸着等によって表面を白金あるいは金としても良
い。また円板9は陽極円筒〕Oと一体であっても良い。
尚、17は真空鏡体への装着時の排気のための孔である
第5図は、第3図の実施例を電子光学系として構成した
場合の応用例を示す。尚第3図および第4図に関する部
分は簡単化して示す。同図(イ)は、第1陽極3および
第2陽極4で構成される静電レンズに、電界放射陰極1
および陽極円筒10等で構成される第3図、第4図実施
例を組み合せた場合で、電源18は]および10間の電
界放射電圧を与える。電源20は、電磁レンズ23等で
構成される下部電子光学系で必要な電子のエネルギーを
定める。電源19は、基本的には18と同一であっても
良いが、18および20の電圧値により相対的に光学系
の機能に依存して定める。同図(ロ)は、陽極円筒]0
を第1.陽極として用い、第2陽極22と組み合せて静
電レンズを構成するように用いる場合では他は(イ)と
同様である。
同図(ハ)は電源18によって定められる電界放射電圧
をそのまま電子ビームの加速エネルギーとする場合で、
18が500Vとするならば、500■の低速電子線を
何らの減速なしに得ることかできる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、(1)先端の鋭い電界放射陰極を容易
に作製することができ、(2)タングステンのように仕
事関数の高い物質からなる電界放射陰極であっても、]
、kV以下の低い電界放射電圧で電子を引き出すことが
できるため、(3)電子光学系の構成上、何らかの減速
なしに低速の電子ビームを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、電界放射の状態を説明する略図、第叉 第4図は第3図実施例を適用後の状態を示す部分断面図
を示す。 1・・・電界放射陰極、5・・・フィラメント、6・・
・単結品金属線、7・・・ステム、8・・・絶縁碍子、
9・・・白金円板、10・・・陽極円筒、12・・・軸
調整用ネジ、14・・・電源、15・・・電流計、]6
・・・N a OH水溶液。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、先端を針状となす単結晶金属線とこれに接合されて
    支持する金属線フィラメントと該フィラメントを固定す
    る絶縁碍子に保持されたステムからなる陰極基体と、該
    単結晶金属線が接触しないで貫通する小孔をもち、少く
    とも該小孔を形成する領域の少なくともその表面が白金
    または、金で形成される陽極円筒とを機械的に一体化し
    て該単結晶金属線を電界研磨して作製することを特徴と
    する電界放射陰極。
JP60280924A 1985-12-16 1985-12-16 電界放射陰極 Pending JPS62140333A (ja)

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JP (1) JPS62140333A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03505386A (ja) * 1988-04-19 1991-11-21 オーキッド,ワン,コーポレーション 封入型高輝度電子ビーム源およびシステム
JP2005032500A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Hitachi High-Technologies Corp 冷陰極とそれを用いた電子源及び電子線装置

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JPH03505386A (ja) * 1988-04-19 1991-11-21 オーキッド,ワン,コーポレーション 封入型高輝度電子ビーム源およびシステム
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