JPS6213573Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ドレツシングなどを作る卓上用ミ
キサーに係り、モータを内蔵したスタンドからカ
ツプを取外したのち、該カツプを卓上や冷蔵庫の
中に立てて置くことができるようにしたものであ
る。

〔従来の技術〕

従来、この種の卓上用ミキサーとして、例えば
実開昭48−104876号公報に示されているように、
モータを内蔵したスタンドと、この上に置かれる
カツプとからなり、調理後に内容物をいれたまま
カツプをスタンドから取外して卓上や冷蔵庫の中
に立て姿勢で置くようにしたものがある。

また、他の従来のミキサーとして、実開昭52−
94485号公報に示されているように、スタンド
と、この上に置かれる底開放形のカツプとからな
り、該カツプの開放底は回転軸を支持する主軸受
で閉塞し、該主軸受をカツプ台で固定して、調理
後カツプをスタンドから取り外し、該カツプを上
下に反転させて卓上などに置き、しかるのちカツ
プから前記カツプ台および主軸受を完全に取り外
して別に用意する蓋でカツプの上端を塞いでカツ
プをボトル容器として使用するようにしたものが
ある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、前者の従来例では、そのカツプの底部
に、スタンド側の駆動軸端と係脱可能に連結され
る回転軸端やこの軸端に固着されたカツプリング
などが露出している。そのため、カツプが卓上に
置かれる場合は子供がこのカツプの底に指を入れ
て怪我をするおそれがあつた。また、カツプを冷
蔵庫の中に入れておく場合は、カツプ底の回転軸
端やカツプリングが冷蔵庫内の水分や湿気により
錆を生じやすく、不衛生で保守管理上も好ましく
なかつた。

また、後者の従来例では、カツプをボトル容器
として使用するときには、カツプから主軸受およ
びカツプ台を取り外すため、前述したような怪我
の不安や錆発生の問題は解消されるが、カツプを
上下に反転させ、しかもカツプから主軸受および
カツプ台をいちいち取り外さなければならないと
いう煩わしさがある。

この考案は、かかる事実に着目して、カツプを
上下に反転させたり、回転軸を取り外したりする
ような面倒なことをせずして簡易に、安全に、か
つ衛生的にカツプを卓上や冷蔵庫の中に立てて置
くことができる卓上用ミキサーを提供しようとす
るものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は、上記の目的を達成するために、モ
ータ３が内蔵され、上面に駆動軸端５が露出する
スタンド２と、上端が被撹拌材料を投入可能にす
るよう開口され、かつその内部に撹拌部材１２が
装置されるとともに、撹拌部材１２の回転軸端１
１ａが底部から下向きに突出されたカツプ１とか
らなり、スタンド２の上面にカツプ１の底部が着
脱自在に載置されて駆動軸端５と回転軸端１１ａ
とが係脱自在に連結される卓上用ミキサーを前提
とする。

そのうえで、カツプ１の底部に着脱自在に装着
される置き台兼用の底蓋２１を備えており、該底
蓋２１で前記回転軸端１１ａを覆うようにしたも
のである。

〔実施例〕

以下、本考案に係る卓上用ミキサーの一実施例
を図面に基づき説明する。このミキサーはカツプ
１と、このカツプ１が着脱自在に載置結合される
スタンド２とからなる。

スタンド２はモータ３および電池４を内蔵して
おり、このスタンド上面の外周には突周壁２ａを
有し、かつ該上面中央部に駆動軸端５を突出する
とともに、この突出軸端５にカツプリング６を固
着してある。

カツプ１は透明プラスチツク材で筒形状に形成
され、その開口上端部を注ぎ口７を有する上蓋８
で開閉自在に塞ぐとともに、底開口部に底板９を
下方から嵌合して該底板９をカツプベース１０で
固定している。

この底板９の中心に回転軸１１を挿通し、該回
転軸１１の上端１１ｂには撹拌部材１２を備えた
回転台１３を固着し、該回転軸１１の下端１１ａ
にスタンド２側のカツプリング６に係脱するカツ
プリング１４を固着する。カツプベース１０は短
筒形状に形成されていて、この上端内周に設けた
ねじ１５でカツプ１の底部外周に螺合され、その
内周の高さ方向中間部に一体に張出し形成された
段板１６で底板９の周縁下面をカツプ１の底下面
にシールパツキン１７を介して押えつけており、
カツプベース１０をねじ１５の弛み方向に回転さ
せてカツプ１から取外すと、底板９も取外すこと
ができて撹拌部材１２が取替えられるようになつ
ている。

カツプベース１０の下面全周には、カツプリン
グ１４を囲む突周壁１０ａがカツプベース１０の
上部周面の外径よりも小径に形成され、この突周
壁１０ａはスタンド２の上面の突周壁２ａに内嵌
してバヨネツト結合される。そのバヨネツト結合
はスタンド２の上面に固着された爪１８にカツプ
ベース１０の突周壁１０ａの内周に形成された縦
溝１９を入れ、カツプ１を回転軸まわりに少し回
転させて前記爪１８を縦溝１９に連通して形成さ
れる周方向の横溝２０に係止するようにしてあ
る。

また、カツプ１をスタンド２から取外したと
き、このカツプ１の底のカツプベース１０には置
き台兼用底蓋２１を着脱自在に装着するものとす
る。この底蓋２１は皿形に形成されて平たい底壁
２１ｂとこの底壁２１ｂに一体形成された周壁２
１ａとを有し、周壁２１ａがカツプベース１０の
突周壁１０ａの外周に挿脱自在に嵌合する。

しかるときは、ドレツシングを作るにさいして
は上蓋８を取外して酢、サラダ油などをカツプ１
の中に投入する。しかる後、上蓋８をしてカツプ
１をスタンド２の上に結合し、図外のスイツチを
入れると、モータ３の駆動により撹拌部材１２が
カツプリング６・１４を介して回転し、この回転
により酢、サラダ油が撹拌混合され、ドレツシン
グが仕上がる。できあがつたドレツシングはカツ
プ１をスタンド２から取外し、これを傾けること
により注ぎ口７から注ぎ出される。

ドレツシングの入つたカツプ１は底部のカツプ
ベース１０に置き台兼用底蓋２１を嵌合装着する
ことにより、卓上や冷蔵庫の中に立ち姿勢で置か
れる。

なお、上記ミキサーは撹拌部材１２を取替えて
ドレツシングの製造以外に、例えば果物や野菜な
どを破砕して液汁にすることなどにも使える。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案のミキサーはカ
ツプ１側の回転軸端１１ａが突出する底部に置き
台兼用底蓋２１を着脱自在に装着して回転軸端１
１ａをカバーし、該底蓋２１を介してカツプ１が
卓上や冷蔵庫の中に立てて置けるようにした。し
たがつて、カツプ１を保存用ボトルとして使用す
るときも、カツプ１をスタンド２から取り外し、
その底部に底蓋２１を装着するだけで足り、前述
した従来のもののごとくカツプを上下に反転させ
たり、回転軸受やカツプ台をカツプの底部から外
すような面倒な手間は一切要さず、極めて簡易に
取り扱えて使い勝手が良い。また、カツプ１の底
の回転軸端１１ａで子供が怪我をすることがなく
卓上に置いても安全であり、カツプ１を冷蔵庫の
中などに置くときも、回転軸端１１ａを冷蔵庫内
の水分や湿気から防護できて防錆、衛生上有利で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るミキサーを例示する一
部切欠き正面図、第２図はカツプとスタンドとの
結合部の拡大断面図、第３図はカツプおよびスタ
ンドの斜視図、第４図はカツプに底蓋を装着した
状態の一部切欠き正面図である。 １……カツプ、２……スタンド、３……モー
タ、５……駆動軸端、６，１４……カツプリン
グ、７……注ぎ口、８……上蓋、１０……カツプ
ベース、１１ａ……回転軸端、１２……撹拌部
材、２１……置台兼用底蓋。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 モータ３が内蔵され、上面に駆動軸端５が露出
   するスタンド２と、 上端が被撹拌材料を投入可能にするよう開口さ
   れ、かつ内部に撹拌部材１２が装置されるととも
   に、撹拌部材１２の回転軸端１１ａが底部から下
   向きに突出されたカツプ１とからなり、 スタンド２の上面にカツプ１の底部が着脱自在
   に載置されて駆動軸端５と回転軸端１１ａとが係
   脱自在に連結される卓上用ミキサーにおいて、 カツプ１の底部に着脱自在に装着される置き台
   兼用の底蓋２１を備えており、 該底蓋２１で前記回転軸端１１ａを覆うように
   したことを特徴とする卓上用ミキサー。