JPS621311B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はポンプ、特にボトルやその他の類似
の収容器から霧（mist）あるいはしぶき
（spray）を分与するためのロウ・コストのポン
プに関する。

ここで、“スプレーヘツド”なる言葉は、流
れ、しぶき、霧などを実際に運ぶかどうかについ
てには関係なく、すべての匹敵する装置をカバー
するために使用されている。

分与ポンプは、米国特許第3986644号に示され
ているが、しかしこのポンプは機械仕上げ、製作
および労働のためのコストが増す、いくつかの別
個の部分を必要とする。また、仮にピボツト的な
引き具動作が使用されると、結合、誤配列あるい
はその他の同様な欠点を経験する可能性がある。
もし、引き具動作が与えられないと、ポンプは使
用するのに不便である。

米国特許第3986644号の構造のもう一つの不利
な点は、流体がボトルから引き出されると開き、
流体がスプレーヘツドから追い出されると閉じる
１つのフラツプバルブを含むことである。上記フ
ラツプバルブは、もしも上記ボトルがその側面を
横たえたり、さかさまになつた場合でも開くよう
に敏感である。また、上記流体がある程度粘着性
をもつ場合、フラツプバルブを開状態に保持する
傾向がある。これらの理由から、本発明の技術に
従うポンプは一般にスプレー端部上に一対のキヤ
ツプをもつ。該スプレー端部はボトルがいくぶん
かではあるが上向き位置にある時ボトルから流体
を洩れ出させないように貯蔵のために閉じられな
ければならない。

従つて本発明の目的は、結合、誤配列及びその
他類似の問題を起こす複数の機械的に働く部分を
同時に必要とすることなく、引き具動作に応答し
て霧あるいはしぶきを分与するための新規な改良
されたポンプを提供することである。

本発明の他の目的は、ボトルが正常な上向き位
置以外のいかなる位置にあつても洩れないポンプ
を提供することである。ここで、ある目的は洩れ
を防ぐために貯蔵の間スプレーヘツドを閉じる必
要性を避けることである。逆に、ある目的は確実
な閉成が必要あるいは望まれる時、速く閉成し、
速く開成する便利な閉成装置を提供することであ
る。この関係において、ある目的は過度に敏感な
フラツプバルブを必要とすることを避けることで
ある。

本発明のさらに他の目的は、ローコストで、容
易に形造られる材料、特にプラスチツク材料から
作られ得るポンプであつて、ボトルあるいは類似
の収容器から霧あるいはしぶきを分与するための
ポンプを提供することにある。ここで、ある目的
は、ポンプを組み立てるのに必要とされる部品数
及び労働量を両方とも減少させることである。

本発明のさらに別の目的は、実質的な仕上げ加
工の変更なしで、異なる体積の流体を分与するの
に適応され得るポンプを提供することである。そ
の他の目的は以下の説明、図面及び請求の範囲か
ら明らかになるのであろう。

一つの例において、本発明は取り付けフランジ
に対して一体的に従属した柔軟なプラスチツクの
ふくらみ部をもつ単一のスプレーヘツドを含み、
そのふくらみ部は幾分か引き具に似せて作られて
いる。引き具のふくらみ部が引かれると、そのふ
くらみ部はそこから前記スプレーヘツドの端部の
ノズル外へ流体を押し出すように少なくとも一部
分がつぶれる。前記引き具のふくらみ部が解放さ
れると、前記ふくらみ部プラスチツクにおける復
元力（memory）が前記ふくらみ部を最大体積に
復帰させ、それによつて前記スプレーヘツドとと
もにボトルから流体を吸入する。取り付けフラン
ジの輪郭はその支持構造と連合して自動的に必要
なバルブ作用を与える。このように、解放された
状態においては、取り付けフランジの第１の側の
近傍の通路がふくらみ部とボトルの内部との間に
おいて開にされる。同時に、取り付けフランジ
は、スプレーヘツドへの流体通路及びボトルへの
空気通路を両方とも閉にする。逆に、引かれた状
態においては、取り付けフランジの別の側がスプ
レーヘツドへの流体通路から離れるように引かれ
るとともに、前記第１の側がボトルへの流体通路
を閉にするように押し付けられる。この押し付け
は、前記第１の側における取り付けフランジの底
を充分に解放させ、該底の下のボトルに通じる空
気通路を開にさせる。

以下、本発明の実施例について図面を参照して
説明する。

霧（mist）あるいはしぶき（spray）を分与す
るためのポンプの主たる組立体が第１図に示さ
れ、その組立体はボトル１０、スプレーヘツド１
２、引き具のふくらみ部１４及びそのバツクスト
ローク端で引き具動作を制限するための止めある
いは支え１５を含む。実際には、ボトル１０の首
部はピストルのようなものの柄を形成し、種々の
都合の良い形をとる。この目的のために、ボトル
の首部がねじ蓋を受けるためのねじ山をもつ部材
であると仮定する。しかしながら、他の都合の良
い適当なボトル閉鎖形状が用いられ得る。また、
いたずら防止用の（“child−proof”）のねじ山
が、上記ねじ蓋の偶然のはずれを防ぐのに使用さ
れる。

スプレーヘツド１２の詳細が第２図によく示さ
れている。ここでは、スプレーヘツドは２つの部
分１６，１８を有する単一の部材であり、これら
の２つの部分１６，１８は好ましくは、例えば前
部、後部あるいは側部など、どこか都合の良い位
置に形成された擬似ヒンジ２０で一緒に接合され
る。本実施例では、ヒンジ２０はスプレーヘツド
の後部に形成される。また、２つの部分１６，１
８はいかなるヒンジももたず、完全に別個の部分
とすることもできる。

ある適当な設計のコネクタ２２はスプレーヘツ
ド１２の下側の部分１６に従属されている。ボト
ル１０がねじの切られた首部をもつ場合は、コネ
クタ２２のねじの切られた蓋である。ボトル１０
がはめ込み式（snap−on）の円周状の外側リム
を有している場合は、コネクタ２２はもう一方の
はめ込み式の円周状の内側リムをもつことにな
る。

どこか適当な位置に、後部止めあるいは支え１
５が、引き具１４の後方移動を制限すべく配置さ
れる。ここで示されるように、止めあるいは支え
１５は、スプレーヘツド自体に一体的に作られる
のが好都合である。しかしながら、止めあるいは
支え１５はまたボトル１０の一部であつてもよ
い。

スプレーヘツド１２の下側の半分は、部材１６
の上面の穴２８からボトルの底の近くの点まで延
びている中空の管２６をもつている。ボトルから
ポンプによつて運び出される流体は、ボトル１０
の底近くの上記点から、管２６の上方に、穴２８
の外へと移動される。

この実施例においては、スプレーヘツド１２の
上方半分１８の下面は２つの空所、即ち、くぼみ
３０，３２をもつ。スプレーヘツドが閉じられる
と、空所３０は穴２８上の点から引き具のふくら
み部１４のフランジ３４上の点まで延びる。空所
３２は、引き具ふくらみ部のフランジ３４上の点
から、スプレーヘツドのノズル端部４０の噴出口
３８に通じる通路の一端の適当な形態の穴３６ま
で、延びる。モールドのためのコストを減じるこ
とによる利益を得るために、穴３６は、部分１８
の下面あるいは部分１６の上面に沿つて、空所３
２から噴出口３８まで延びる溝として形成されて
もよい。そのような溝が第９図及び第１０図に示
される。

引き具のふくらみ部１４は、従属部４２とフラ
ンジ部３４とを一体として含む。従属部４２は、
都合の良い寸法の中空のふくらみ部であり、この
中空のふくらみ部は手動による引き具作用を可能
とし、そしてこのふくらみが流体移動の所定容量
を決定する。引き具１４はボトルの首部によつて
形成される柄に対して都合の良い位置に配置され
る。さらに特別には、第１図〜第４図に示された
実施例において、引き具のふくらみ部４２は、解
放されているとき、例えば垂直位置から30゜程度
離れた性質をもつ角度Ａ（第３図）で、前方に突
出するようにセツトされる。図では傾けられてい
るが、望まれるなら引き具のふくらみ部は第７図
及び第８図に示されるように垂直に取り付けられ
てもよい。

引き具ふくらみ部は、示されるように、引き具
の回りの指の巻かれる領域Ｒの横断面が本質的に
三角形である。この三角形横断面から、好ましい
引き具ふくらみ部の形は一般に底近くで矩形断面
となる。上記ふくらみ部はまたその他の適当な形
をとり得る。指によつて引かれるべく三角形の頂
点を前方に突出させて三角形状横断面がセツトさ
れると、より引き具に似た感じである。また、上
記三角形の底辺が広い寸法をとることは、支え１
５に向う一面内において引き具のふくらみ部が曲
がるようにするためである。

従属するふくらみ部４２の内部表面は、厚いス
パイラル状の盛上つたすじ即ち隆起４４（第３図
及び第４図）をもつても、もたなくてもよい。そ
の盛上つたすじ４４は柔軟性を失うことなく上記
ふくらみ部に特別な物を与え、気球の代りに引き
具の感じを与える。使用されると、すじ４４は活
動後上記ふくらみ部を最大体積にもどすための増
加されたプラスチツク復元力（memory）を与
え、それによつてボトルから流体を吸収する。第
５図及び第６図の実施例において、上記ふくらみ
は上述の構造を描くべきであるが、内部のすじを
もつていないように示されている。

好ましくは、引き具のふくらみ部１４の容積は
鋳型において作られ、その鋳型は必要とされるも
のより大きい。各々の引き具のふくらみ部の押し
つぶしによつて運ばれる流体の体積を減少させる
ことが望ましいなら、上記引き具のふくらみ部は
そのふくらみ部容積を減少させるために挿入物あ
るいはスリーブをそこに位置させて上記鋳型にお
いて作られる。

フランジ部３４は、従属ふくらみ部分４２に直
接に続く主開口５０を含む。フランジ３４の上面
は種々の異つた方法で形成され得る。一つの形と
しては、フランジ３４の上面にはフラツトであ
る。他の形としては、フランジ３４の上面は互に
反対側に配置されるくぼみ（図示せず）を含み、
そのくぼみはせきあるいは壁によつて主開口５０
とは分離されている。フランジ３４をフランジシ
ート６４に正確に位置合せして置くために、フラ
ンジ３４は適当なかぎ形状（ここでは長円形）を
有している。

このようにして、従属部４２は下側スプレーヘ
ツド部１６に穴６６を通して挿入される。フラン
ジ３４はフランジシート６４にぴつたり合い、フ
ランジ３４及びシート６４のかぎ形状は部分１
６，３４の一つの適当な回転方位を確保する。こ
の方位において、引き具のふくらみ１４とボトル
１０の底近傍の点との間で、空所３０、穴２８
（第２図）、及び管２６を介して、連絡がとられ
る。その引き具のふくらみが作動されると、それ
は空所３２を通つて噴出口３８（第１図）に連絡
される。

空気がボトルに入り分与された流体にとつて代
ることができるように、溝５４は、フランジシー
ト６４の領域からボトル１０に続く穴６７を含む
部分１６の領域まで延びるように、下方部分１６
に形成される。溝５４はフランジシート６４の垂
直壁部にて終端する。それ故、フランジ３４がシ
ート６４に正常に置かれているとき、この溝は大
気の流入に対して溝５４を密閉すべく設けられ
る。

フランジ３４がフランジシート６４上に正しく
置かれた後、上方スプレーヘツド部分１８が下方
スプレーヘツド部分１６の上にヒンジ２０にて折
り重ねられる。２つのスプレーヘツド部分１６，
１８は一緒にはまり合うようにある適当な輪郭を
もつ。その後、それらは超音波を用いて接合ある
いは固着される。もちろん、他の一体化する方法
もまた用いられる。該２つの部分１６，１８は、
運ばれる流体が小さな開口を通つて入り込む傾向
に応じて一緒に密閉されるべきである。このよう
に、空所３０，３２の周りの近くに部分１６，１
８を一緒に密閉するのに、適当なＯ−リングを使
用することが望ましい。

本発明のポンプのバルブの動作が第３図〜第６
図の４つの運動停止状態図に良好に示される。引
き具のふくらみ部１４が解放され（第３図）そし
てその通常の位置にあるとき、上記引き具のふく
らみ部の上方端壁５８は上方スプレーヘツド部分
１８の下方領域５９から遠ざかつており、それに
よつて開状態の導入バルブが形成されている。好
ましくは、部分１８の上記領域５９は、より滑ら
かな大きなバルブ通路を与えるように、わずかに
上方に向けられる。上記引き具のふくらみ部が押
しつぶされそして解放されるなら、そのプラスチ
ツク壁における復元力は、上記引き具のふくらみ
部をその通常の解放された体積に膨張させ復帰さ
せる。それ故、そのような膨張が生じたとき、流
体はボトル１０（第１図）から吸収され、管２６
（第２図）を上方に穴２８を通つて空所３０に至
り、矢印Ｂ（第３図）で示された通路を通過し
て、引き具のふくらみ部４２に至る。引き具のふ
くらみ部がその正常状態に解放されている間は、
引き具のふくらみ部の反対側の上方端壁５６は部
分１８の下方に対して押しつけられており、それ
によつて閉状態の導出バルブが形成されている。

解放された引き具のふくらみ部４２の空気取り
入れバルブが第５図に示される。上方部分１８の
下面は、溝５４が位置される空気取り入れバルブ
作用領域における６９でわずかに丸みをつけられ
る。この時、フランジ３４はフランジシート６４
に平らに置かれており、そして溝５４は密閉され
る。

引き具のふくらみ部１４が引かれると（第４
図）、ふくらみ部１４の上方端壁５８が、上方ス
プレーヘツド部分１８のわずかに上方に向けられ
た下端５９に対して押し付けられ、それによつて
ボトル１０への通路３０を密閉することによつて
導入バルブを閉とする。同時に、引き具のふくら
み１４は、上方スプレーヘツド部分１８の下側に
接触する位置から離れるように、その上方端壁５
６を引き、それによつて導出バルブを開とする。
開いた結果、従属引き具部分４２の内部から上方
端壁５６によつて形成された導出バルブを越え
て、空所３２、穴３６（第２図）、そして噴出口
３８（第１図）外側へ続く通路が形成される。こ
のように、引き具のふくらみ部４２の押しつぶし
はその容積を減少させ、そして流体をノズル４０
の出口３８の外へと強制する。

押しつぶされた引き具のふくらみ部に応答する
空気取り入れバルブ動作は第６図に示されてい
る。特に、引き具のふくらみ部１４が押しつぶさ
れると、部分１８の下側の丸くなつた領域６９に
対して押しつけられた、フランジ３４の変形は、
穴６７（第２図）及びボトル１０の内部と連絡す
る取り入れ空気溝５４に空気をリークさせるに充
分フランジの外端を解放する。このように、矢印
Ｄによつて示された空気は、溝５４及び穴６７を
通してボトル１０から引かれる流体と置換される
ことを許される。

引き具１４を解放すると、従属部分４２は、第
３図及び第５図に示されるように、通常の状態に
戻る。この通常状態への復帰は、流体（矢印Ｂ）
を引き具のふくらみ部に引き込みそして取り入れ
空気溝５４をシールする。

本発明の他の実施例では、いくつかのやり方に
応じて構造を変化させ得る。例えば、空所３０，
３２は下側スプレーヘツドの上面に形成されても
よいし、または互に対をなす空所が両方のスプレ
ーヘツド部分に形成されてもよい。これらの空所
のいくつかを適当に形成することによつて、第３
図〜第６図に表わされたバルブも、また特別な要
求に合わせるべく変えなければならない。例え
ば、フランジ３４において引き具のふくらみ部の
開口に連絡するくぼみを用いるような場合であ
る。

遭遇する問題の一つは、ある使用において、引
き具が引かれると、引き具のふくらみ部１４がそ
の上端近傍で折れ曲り易いことである。いくつか
の要因によつては、上記折れ曲りは上記ふくらみ
部からの流体のすべてのそれ以上の流れを絶つ可
能性のあるねじれあるいは折れ目となるかもしれ
ない。そのとき、分与される流体の量は満足すべ
き量以下となる。

この可能性のあるねじれ動作を防ぐために、引
き具のふくらみ部１４及び支え１５は、第７図及
び第８図において１４Ａ，１５Ａで示されるよう
に、変更される。これらの変更を除けば、第７図
及び第８図の構造及びバルブ作用は、先の第１図
〜第４図に関しての記載と同じである。第７図及
び第８図において、引き具のふくらみ部はフラン
ジ３４から垂直に従属するように示されている
が、このように従属状態にするかどうかは自由で
ある。また、ふくらみ部が平滑な内壁をもち、ね
じ状の内部隆起４４をもつていないように示され
ている。これもまた自由に選択できる。

第７図において、支え１５Ａは下部に突出形状
部材８０をもち、この部材８０がふくらみ部１４
Ａの底部先端に接している。突出部材８０と下方
スプレーヘツド部材１６との間では、支えは所望
のふくらみ部湾曲に適合するところの８２で示し
た形状をもつ。それ故、引き具のふくらみ部１４
Ａが引かれたりあるいは押しつぶされると（第８
図）、それは最適に変形し易く、支え１５に平ら
にくつつき易く、上述のようにねじれの形成は防
止される。このように、ふくらみ部４２内におい
て流体の流れを妨げるくびれはない。引き具のふ
くらみ部１４Ａが解放されると、それは第７図に
示される状態にもどる。ポンプによつて運ばれる
流体の物理的性質に応じて、支え形状８２は異な
る目的を果すべく変えることができる。

スプレーヘツドの端部には噴出口を選択的に開
閉するための手段が設けられる。より詳細には、
第１図の実施例は噴出のための開いた位置あるい
は蓄積や輸送のための閉じた位置に回転されるノ
ズル４０を有する。第３図及び第５図において、
引き具のふくらみ部が通常の解放された位置にあ
る時、バルブは５６及び６４で閉状態にされる。
大部分の流体の場合、これらの閉じられたバルブ
は、他のキヤツプ（例えばノズル４０）が備えら
れていない時でさえ、たいていの条件下でポンプ
のリークを充分防ぐことができる。

ある場合には、さらに別のリーク防止装置（第
９図、第１０図）が必要となつたり望まれるかも
しれない。より詳細には、第９図は下方ヘツド部
分１６Ｂ及び上方ヘツド部分１８Ｂのモールド形
成された時のスプレー先端部を示す。（すなわ
ち、第１図における噴出口３８をもつ先端部が狭
い溝３８Ｂによつて置き換えられる。）下方部分
１６Ｂの先端一般にＬ字形状部材８４にて終端
し、そのＬ字形状部材は擬似ヒンジ８６によつて
下方部分１６Ｂに一体に付加される。Ｌ字形状部
材８４は直立した円頂形状の突起８８を有し、突
起８８は部材８４が閉状態位置（第１０図）に移
されたとき出口３８Ｂをふさぐように配置され
る。この位置において、Ｌ字形状部材８４のくぼ
み９０は、閉状態位置にスプレーヘツドを保持す
るために、上方部材１８Ｂのつめ９２にはまる。

このように、第９図及び第１０図の実施例を用
いるためには、Ｌ字形状部材８４のくぼみ９０は
つめ９２からはずされ、そして部材８４はスプレ
ー出口３８Ｂを露出すべく下方に回動される。そ
の後、Ｌ字形状部材８４は閉状態位置（第１０
図）に戻され、この蓄積あるいは輸送のための位
置においてＬ字形状部材はロツクされる。

当業者においては上述のシステムに容易に変更
を施すことができる。それ故、本願の特許請求の
範囲は本発明の実際の範囲及び精神に含まれるす
べての同等の構造に適用されるべきである。

以上述べたように本発明によれば、構成部品数
の少ない、小型化に適した構造のポンプを低コス
トで得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従うスプレーヘツドが取り付
けられたボトルの首部の斜視図、第２図は第１図
の本発明に従うスプレーヘツドの内部展示図であ
る。第３図は第２図のライン３−３に沿つた、ス
プレーヘツドの一部の第１の運動停止状態におけ
る断面図で、本発明のポンプの充満フエーズにお
ける流体分与バルブを示している。第４図はスプ
レーヘツドの第３図と同じ部分の第２の運動停止
状態における断面図で、本発明のポンプの空ある
いは推進フエーズにおける流体分与バルブを示し
ている。第５図は第２図のライン５−５に沿つ
た、スプレーヘツドの部分の第１の運動停止状態
における断面図で、閉じた状態における空気取り
入れバルブを示している。第６図は開いた状態に
おける上記空気取り入れバルブを示す第２の同様
な運動停止状態における図、第７図はふくらみ部
により整然とされた空所を確保させる外形を有す
る支え（anvil）あるいは止め手段とともに使用
される引き具ふくらみ部の第２の実施例を、力を
加えていない状態において、示した図、第８図は
流体推進状態における第７図の引き具ふくらみ部
を示す図、第９図は開状態における即閉／即開の
便利な閉成装置をもつスプレーノズルの先端部を
示す断面図、第１０図は閉状態における第９図と
同一の閉成装置を示す図である。 １０……ボトル、１２……スプレーヘツド、１
４及び１４Ａ……引き具のふくらみ部、１５及び
１５Ａ……止めあるいは支え、１６及び１６Ｂ…
…下方部分、１８及び１８Ｂ……上方部分、２０
……ヒンジ、２２……コネクタ、２６……管、２
８……穴、３０及び３２……空所（くぼみ）、３
４……フランジ、３６……穴、３８及び３８Ｂ…
…噴出口、４０……ノズル端部、４２……従属部
（ふくらみ部）、４４……隆起（盛上つたすじ）、
５０……開口、５４……溝、５６及び５８……ふ
くらみ部上方端壁、６４……フランジシート、８
４……Ｌ字形状部材、８６……ヒンジ、８８……
突起、９０……くぼみ、９２……つめ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 流体収容器のためのポンプにおいて、流体分
   与ノズルを含み、前記収容器から流体を分与する
   ためのスプレーヘツドと；前記収容器の底近傍か
   ら前記ノズルまで流体の流れを導くための第１の
   手段と；前記収容器から流体を引き出し、該流体
   を前記ノズルまで運び、かつ該流体を前記ノズル
   から追い出すための前記第１の手段の途中に置か
   れた第２の手段とを含み、前記第２の手段は、従
   属するふくらみ部をもつ柔軟なフランジ部と、該
   フランジ部を通つて前記ふくらみ部の内部に続く
   穴とを有する一体結合された引き具を含み、前記
   スプレーヘツド及び前記フランジ部は、３箇所の
   互に離れた位置に、互に対向する面を有し、３箇
   所の互に対向する面は、流体導入バルブ、流体導
   出バルブ、及び空気取り入れバルブをそれぞれ形
   成しており、前記柔軟なフランジ部の弾性は、前
   記ふくらみ部の圧搾に応動して、３箇所の前記互
   に対応する面間の空間の開及び閉を選択的に制御
   するものであり、前記すべてのバルブは前記引き
   具を働かすことによつて作用されることを特徴と
   するポンプ。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載のポンプにおい
   て、前記スプレーヘツドは、前記フランジの上面
   の近傍に形成され、前記導入及び導出バルブを形
   成する突出した壁によつて前記穴から分離された
   一対のくぼみを有していることを特徴とするポン
   プ。 ３ 特許請求の範囲第２項に記載のポンプにおい
   て、前記スプレーヘツドは、上方及び下方部分
   と、該上方及び下方部分の少なくとも一つにおけ
   る一対の空所によつて形成された通路とを含み、
   前記引き具のフランジは前記上方及び下方部分間
   に捕えられそして前記ふくらみ部は前記スプレー
   ヘツドの下方に突出しており、前記一対の空所は
   前記一対のくぼみを含みかつ前記突出壁に達する
   前に終端しており、前記導入及び導出バルブは前
   記フランジが前記スプレーヘツドの２部分の一方
   に対して前記突出壁の部分において押し付けられ
   ることによつて形成されることを特徴とするポン
   プ。 ４ 特許請求の範囲第３項に記載のポンプにおい
   て、前記引き具の上方端壁の第１の部分は、通常
   開いている前記導入バルブを形成し、前記引き具
   の上方端壁の第２の部分は、前記スプレーヘツド
   の対抗する表面に対して押し付けられることによ
   つて通常閉じている前記導出バルブを形成してい
   ることを特徴とするポンプ。 ５ 特許請求の範囲第１項に記載のポンプにおい
   て、前記引き具の前記ふくらみ部は前記スプレー
   ヘツドに従属しかつ引き具として動作させること
   のできる点に位置され、そのような動作は前記導
   入バルブを閉にすべく前記フランジを対抗する表
   面に対して押し付けること及び前記導出バルブを
   開にすべく前記フランジを対抗する表面から離す
   ように引くことであることを特徴とするポンプ。 ６ 特許請求の範囲第１項、第２項、第３項、第
   ４項、あるいは第５項のいずれか一つに記載のポ
   ンプにおいて、前記引き具は従属した前記ふくら
   み部を含み、該ふくらみ部は前記引き具を形成し
   ている材料からなる復元力を増大するための内部
   隆起のような部分を含むことを特徴とするポン
   プ。 ７ 特許請求の範囲第１項、第２項、第３項、第
   ４項、あるいは第５項のいずれか一つに記載のポ
   ンプにおいて、前記引き具は三角形の横断面を少
   なくとも一部にもつ従属したふくらみ部を含み、
   該三角形横断面の頂点が指によつて引かれるよう
   に位置されることを特徴とするポンプ。 ８ 特許請求の範囲第７項に記載のポンプにおい
   て、前記三角形状の一端が前記引き具の前側を形
   成し、該引き具は通常状態において前記収容器の
   垂直軸に関して角度をもつように前方に突出して
   いることを特徴とするポンプ。 ９ 特許請求の範囲第７項に記載のポンプにおい
   て、握り締められた時、前記引き具の変形の好ま
   しいモードを形成するため、前記三角形状横断面
   が前記引き具の底近傍で矩形状横断面になつてい
   ることを特徴とするポンプ。 １０ 特許請求の範囲第１項、第２項、第３項、
   第４項、あるいは第５項のいずれか一つに記載の
   ポンプにおいて、前記引き具の前記ふくらみ部の
   後方への移動を制限するために停止手段が含まれ
   ることを特徴とするポンプ。 １１ 特許請求の範囲第１０項に記載のポンプに
   おいて、前記停止手段は、最初は、前記引き具の
   前記ふくらみ部の底端に当つており、その後、前
   記引き具が握り締められた時前記ふくらみ部が従
   う変形の所望の輪郭に前記引き具の全長に渡つて
   従わせるプロフイールをもつことを特徴とするポ
   ンプ。 １２ 特許請求の範囲第１１項に記載のポンプに
   おいて、前記所望の輪郭は前記ふくらみ部による
   分与される流体の流れのねじれ及び折れを妨げる
   ことを特徴とするポンプ。 １３ その中に形成された複数の通路をもつ対を
   なす上方及び下方の部分と、従属したふくらみ部
   をもつ上方フランジを含む引き具と、前記ふくら
   み部を突出させることができるように前記フラン
   ジを受けかつ締め付けるための前記上方及び下方
   の部分の少なくとも一方におけるくぼみと、流体
   導入開口と、流体導出開口と、前記流体導入開口
   から前記フランジおよびふくらみ部の対抗する上
   方端壁を越え前記流体導出開口へ延びる前記通路
   の少なくとも一つと、空気取り入れ開口と、周囲
   の大気から前記フランジの下の前記空気取り入れ
   開口を通つて前記流体収容器の内部へ延びる前記
   通路のもう一つとを含み、前記フランジは、前記
   ふくらみ部と前記導入開口との間の第１の点で前
   記一つの通路を通常開にし、前記ふくらみ部と前
   記導出口との間の第２の点で前記一つの通路を閉
   にし、前記もう一つの通路を閉にするように、形
   成されており、さらに前記引き具を動作させるこ
   とに応答して、前記第２の点及び前記もう一つの
   通路を開にしつつ前記第１の点を閉にするよう
   に、前記フランジを動かすための手段を含むこと
   を特徴とするスプレーヘツド。 １４ 前記導出開口を選択的に開あるいは閉にす
   るための、前記上方及び下方部分の少なくとも一
   方に一体化して形成された手段を有する特許請求
   の範囲第１３項に記載のスプレーヘツド。 １５ 特許請求の範囲第１４項に記載のスプレー
   ヘツドにおいて、前記一体化形成された手段は、
   前記開あるいは閉の位置間を折り曲げるためのヒ
   ンジ部によつて前記上方及び下方部分の一方に接
   続された、一般にＬ字形状部材を含むことを特徴
   とするスプレーヘツド。