JPS62129382A - 防炎処理剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、可燃性材料、特に紙、木材、繊維等に防炎性
を付与せしめるための改良された防炎処理剤に関する。

（従来の技術） 従来より、壁紙、ふすま紙、障子紙等の紙材の柔軟性付
与剤兼防炎処理剤としてスルファミン酸アンモニウム、
スルファミン酸グアニジン等が用いられているが、スル
ファミン酸アンモニウムで処理された紙材は防炎性能が
充分ではなく変色及び強度劣化が著しく、また、スルフ
ァミン酸グアニジンは防炎性能は比較的良好であるが、
紙の変色が幾分生じ易い欠点がある。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明者らは既に上記欠点を解決する方法として、スル
ファミン酸アルミニウムを含む防炎処理剤を出願してい
る。（特開昭５５−７８０８１号）、更にその後研究を
重ねた結果、意外にも加熱時に着色が、スルファミン酸
マグネシウムの水溶液で処理した紙材がスルファミン酸
アルミニウムと比べて少ないことを見出し本発明を完成
した。

本発明の目的は、セルロース系材料に防炎性能を付与せ
しめる防炎処理剤を提供することにあり更に他の目的は
、処理後のセルロース系材料が柔軟性を有し、且つ、加
熱処理時にも着色を生起させない防炎処理剤を提供する
ことにある。

（問題点を解決するための手段） 即ち、本発明の防炎処理剤はスルファミン酸マグネシウ
ｌ、を含むことを特徴とするものである。

本発明の防炎処理剤は、通常、水中にスルファミン酸マ
グネシウムが溶解した溶液として実用され、本発明の目
的が達成される限り、他に任意の成分を含有しても差支
えない。本発明の防炎処理剤は、通常、例えば、水にス
ルファミン酸マグネシウムを溶解させる方法、水にスル
ファミン酸と水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等
のマグネシウム化合物を溶解させる方法等によって容易
に調製される。このスルファミン酸と水酸化マグネシウ
ムまたは炭酸マグネシウムよりスルファミン酸マグネシ
ウムを含む防炎処理剤を得る際にはスルファミン酸１モ
ルに対して０．４〜０．６モルの水酸化マグネシウムあ
るいは炭酸マグネシウムをを添加してｐ　Ｈが５〜８の
範囲になるように調製する。

また、スルファミン酸マグネシウムの水溶液に、メチロ
ールメラミン若しくはその縮合物、メチロール尿素若し
くはその縮合物、ホルマリン、ホルマリンとメラミン、
ホルマリンと尿素を添加することにより、或いはこれら
の液を更に加熱処理することによっても、本発明の好ま
しい防炎処理剤は容易に調製される。

本発明により防炎処理される対象材料としては壁紙、ふ
すま紙、障子紙等の紙材、木質合板類、木材、セルロー
ス系繊維郷土としてセルロース系材料が挙げられる。本
発明の防炎処理剤によってこれらの材料を防炎処理する
方法としては、通常スプレー法、サイズプレス法、浸漬
法などにより処理する方法が挙げられるが、特にこれら
に限定されることはなく任意でよく、上記材料に前記防
炎処理剤を付着、吸着又は含浸させることによって、防
炎処理は達成される。上記処理された材料は、通常、乾
燥させることによって防炎処理された実用材料が得られ
る。

本発明の目的を達成するためには、前記本発明の防炎処
理剤を上記材料に対して５〜５０重量％、好ましくは１
５〜３５重量％程度付着、吸着または含浸させるのがよ
い。またこのため、本発明の防炎処理剤は、通常スルフ
ァミン酸マグネシウムを５〜５０重量％含む液と、して
用いるのがよい。

（効果） 本発明の防炎処理剤は、その調製及び使用共に簡易に実
施でき、しかもその性能特に熱処理時の着色が著しく低
減される等価れた効果を持つので、有用性が極めて高い
ものである。

以下に実施例及び比較例を示し本発明を説明するが、本
発明の技術的範囲はこれに限定されるものではない。

実施例１ （防炎処理剤の製造） ｌｊｌ！の反応フラスコに５００ｍ１の水を入れ、これ
にスルファミン酸を９７ｇ（１モル）を加えて予め溶解
させる。これに水酸化マグネシウム３０ｇ　（０，５３
モル）を徐々に加え反応させ、その後濾過して、スルフ
ァミン酸マグネシウムの２０％溶液を得た。これを以下
の方法で防炎性能を評価した。

（防炎性能試験） 試験紙の調製： 上記の防炎処理剤に濾紙（東洋濾紙ＮＯ，２）を３０秒
間浸漬し、防炎処理剤の水溶液の含浸量が湿潤基準で紙
と等重量吸収する状態（ウェットピックアップ１００％
）になるようにゴムローラで絞り、その後、８０℃、２
時間乾燥し、デシケータ中で２４時間放置し、試験紙と
した。このものは防炎処理剤を１９．８％含有していた
。この試験紙を下記の試験方法に従ってかで評価した。

結果を表−１に示す。

（１）防炎性能試験法 ＪＩＳ−Ｚ−２１５０の薄い材料の防炎性試験方法（４
５°Ｃメソケルバーナ法）に準じ１０秒加熱を行い、残
炎、残しん、炭化長の測定を行った。

（２）強度劣化試験及び変色試験（紙質への影響）試験
紙を１７０°Ｃ１１０分間加熱後取り出して強度劣化の
状態を手で引っ張り観察し、また変色は測色色差計を用
いてハンター白変を測定しな・ 実施例２〜４ 実施例１で得た防炎処理剤水溶液を用いて、表−１に示
すような含浸量を変えた試験紙を作成し実施例１と同様
に防炎性能を測定した。結果を表−１にしめす。

実施例５ （防炎処理剤の製造） １！の反応フラスコに５００ｍｆｆの水を入れ、これに
スルファミン酸を９７ｇ　　（１モル）を加えて予め溶
解させる。これに炭酸マグネシウム４４ｇ　（０，５２
モル）を徐々に加え反応させ、その後濾過してスルファ
ミン酸マグネシウムの２０％溶液を得、実施例１と同様
に防炎性能を評価した。

結果を表−１にしめす。

比較例１〜５、参考例１ 以下に示す他の防炎処理剤水溶液より実施例１と同じよ
うに試験紙を作成し防炎性能を評価した結果を表−１に
示す。尚、参考例１は未処理の濾紙についてである。

比較例１：スルフアミン酸ナトリウム 比ＩＵ例２　：スルファミン酸カルシウム比較例３　：
スルファミン酸アンモニウム比較例４：スルファミン酸
グアニジン 比９９　例５　：スルファミン酸アルミニウム（以下余
白）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. スルファミン酸マグネシウムを含むことを特徴とする防
   炎処理剤。