JPS6212607B2 - - Google Patents

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JPS6212607B2
JPS6212607B2 JP56121478A JP12147881A JPS6212607B2 JP S6212607 B2 JPS6212607 B2 JP S6212607B2 JP 56121478 A JP56121478 A JP 56121478A JP 12147881 A JP12147881 A JP 12147881A JP S6212607 B2 JPS6212607 B2 JP S6212607B2
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JP
Japan
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tin
copper
wire
gallium
atomic percent
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JP56121478A
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English (en)
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JPS5823109A (ja
Inventor
Kyoji Tachikawa
Kazumasa Togano
Hiroaki Kumakura
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KAGAKU GIJUTSUCHO KINZOKU ZAIRYO GIJUTSU KENKYU SHOCHO
Original Assignee
KAGAKU GIJUTSUCHO KINZOKU ZAIRYO GIJUTSU KENKYU SHOCHO
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は改良されたNb3Sn超電導線材の製造法
に関する。 超電導線材を用いると電力消費なしに大電流を
流すことができ、しかも強磁界まで超電導状態を
保たれることから、強磁界発生用電磁石の巻線材
としての利用が進められている。現在最も使用さ
れている線材は、Nb―Ti系の合金線材である。
しかし、この合金線材は発生磁界の限度が8.5T
(8.5テスラ=85000ガウス)であり、これ以上の
強磁界を必要とする場合には、臨界磁界の高い化
合物系超電導体を用いる必要がある。しかし、化
合物系超電導体は化合物特有の可塑性に欠ける点
で実用化に際しての大きな障害になつていたが、
近年表面拡散法及び複合加工法などの拡散を利用
した方法が発明され、Nb3Sn(臨界温度Tc=約
18K、臨界磁界Hc2=約21T)、V3Ga(臨界温度
Tc=約15K、臨界磁界Hc2=約22T)の化合物超
電導線材が実用化されるようになつた。この内複
合加工法は、例えばNb3Snにおいてはニオブと銅
―錫合金とを密着させ、線状またはテープ状に加
工した後、熱処理によつて銅―錫合金中の錫を選
択的にニオブと反応させてNb3Sn化合物層を境界
面に生成させる方法で、固体拡散法の1種であ
る。この固体拡散法を利用して、銅―錫合金マト
リツクス中に多数のニオブ棒を埋め込んだ複合体
を線状に加工して熱処理することにより、Nb3Sn
化合物極細多芯線の製造が可能となつた。また
V3Ga化合物極細多芯線が同様にして製造し得ら
れる。 しかし、この複合加工法では、最初に複合体を
作る複雑な作業が必要であり、また銅―錫合金は
加工中著しく加工硬化するため、40〜50%の断面
縮小率毎に中間焼鈍を必要とし、実用的な長尺線
材を作るには焼鈍回数が極めて多くなる。従つ
て、このような複合物線材は合金線材に比較して
製造コストが著しく高くなり、製造法も複雑であ
る難点があつた。 一方最近、この難点を克服したイン・サイチユ
ー法が開発された。イン・サイチユー法は、銅―
ニオブ二元合金をアーク溶解・高周波溶解等によ
り溶製して、銅マトリツクス内にニオブのデンド
ライト粒子が一様に分散したインゴツトを作製す
る。この合金は加工性に優れ、中間焼鈍を全く必
要とせずに任意の径の細線に加工し得られる。こ
の加工によりニオブ粒子は大きな変形を受け極め
て細長い繊維状となつて、線状のなかに多数分散
されたものとなる。この線材表面に錫を電気メツ
キ・溶融メツキ等によつて付着させ、これを熱処
理すると、錫が内部に拡散してニオブ繊維と反応
してNb3Snの極微細な不連続繊維を多数含んだ線
材となる。この含有繊維は径が細く間隙も狭いた
め繊維自体が強化の役目を果して線材自身の強度
を高めると共に曲げや引張りなどによる歪に対し
ても臨界電流などの超電導特性の劣化を少なくし
得られる。また化合物超電導線材では臨界電流劣
化の開始歪が約1%以上であることが実用上の目
標値であるが、この線材はこの条件にも満足する
ものである。 しかしながら、この方法で得られた線材は、
10T以上の強磁界で臨界電流密度が急激に減少す
る欠点があるため、12T以上の磁界を発生し得る
超電導マグネツトを作製することが困難である欠
点があつた。 本発明はこの欠点を解消した強磁界での臨界電
流密度が顕著に改良されたイン・サイチユー型
Nb3Sn超電導線材を製造する方法を提供するにあ
る。また他の目的は線材強度の優れた超電導線材
の製造法を提供するにある。 本発明の方法は、10〜60原子%のニオブを含む
銅基合金に、さらに、チタンまたはハフニウムも
しくはその両者を0.1〜10原子%加えた多元銅基
合金を溶製後、線引き、圧延などの方法により線
またはテープに加工し、該加工材の表面に、電気
メツキ、溶融メツキ等によつて錫あるいは錫に
0.1〜50原子%のガリウムを加えた錫基合金を付
着させて400〜900℃の熱処理を加え、銅基母相内
にNb3Snの極細繊維を分散生成させる方法。 及び、前記と同様にして得た銅基多元合金と、
錫あるいは錫に0.1〜50原子%のガリウムを加え
た錫合金との複合体を、線引き、圧延等により線
あるいはテープ状に加工した後、前記と同様な熱
処理を加え、銅基母相内にNb3Snの極細繊維を分
散生成させる方法。により解決し得た。 ニオブを含む銅基合金にチタン、ハフニウムを
添加することにより、これらの元素の1部が生成
するNb3Sn相に固溶してその臨界温度Tcを高
め、それに伴い臨界磁界Hc2も向させる。さらに
これらの元素は生成するNb3Snの結晶粒を微細化
すると共に、Nb3Snの生成を促進する作用を有す
る。これにより線材全断面当りの臨界電流密度Jc
は全磁界領域で著しく高められる効果を有する。 また、ニオブを含む銅基合金にチタンまたはハ
フニウムと同時に錫にガリウムを添加すると、臨
界温度Tc、及び臨界磁界Hc2をさらに向上し得ら
れるため、高磁界における臨界電流密度Jcをなお
一層改善し得られる。しかし、ガリウムの添加は
Nb3Snの生成速度をおそくし、結晶粒を粗大化さ
せるため、低磁界での臨界電流密度Jcを逆に低下
させるので、ニオブ含有銅基合金へチタンまたは
ハフニウムの同時添加が必要である。 銅基合金中のニオブの含量は10〜60原子%であ
ることが必要である。10原子%より少ないと線材
内部のNb繊維密度が小さくなり、繊維間距離が
長くなつて超電導性が保持されなくなる。また60
原子%を超えると、銅基合金の加工性が悪くなる
と共に、錫あるいはガリウムの線材内部への均一
な拡散が困難となつて超電導性及び機械的特性が
著しく損うようになる。 チタンまたはハフニウムの添加量は、0.1〜10
原子%であることが必要である。0.1原子%より
少ないと有効な特性改善を行うことができなく、
10原子%を超えると加工性が悪くなる。 線材に付着させるか、あるいは銅基合金と複合
一体化させる錫中に含有させるガリウムの量は
0.1〜50原子%の範囲が有効で、0.1原子%より少
ないと高磁界特性を改善することができなく、50
原子%を超えると加工中に錫―ガリウム合金が浸
出するなどの不都合が生じ加工が困難となる。 熱処理の温度は400〜900℃の範囲である。400
℃より低い温度では錫が十分内部まで拡散せず、
また900℃を超えるとNb3Snの結晶粒が粗大化し
超電導特性が劣化する。 なお、本発明の方法においては、銅基合金の溶
製時に錫あるいはガリウムの一部を加えていても
よく、錫または錫にガリウムを含めた合金に、銅
の一部を含有させてもよい。 しかし、錫あるいはガリウムの銅基合金への一
部添加量は銅基合金の加工性を損わない程度であ
ることが必要であり、錫7原子%、ガリウム20原
子%以下であることが必要である。また、錫また
は錫―ガリウム合金への銅の一部添加量は20原子
%以下であることが必要である。 本発明の方法によると、イン・サイチユー法に
おけるNb3Snの極細繊維を含む超電導線材を容易
に得られる利点を有すると共に、更に次のような
優れた効果を有する。 (1) ニオブを含有する銅基合金へチタンまたはハ
フニウムを含ませることによつて、従来のイ
ン・サイチユー線材の弱点とする高磁界での臨
界電流密度Jcを高め得られ、更に錫にガリウム
を含有させた場合は、更に高め得られる。 (2) チタンまたはハフニウム添加により従来のイ
ン・サイチユー線材に比べてさらに線材の機械
的強度が高められる。 (3) 銅基合金と錫あるいは錫―ガリウム合金との
複合体を作製し、これを加工する方法において
は、銅基合金のマトリツクス内で錫あるいは錫
―ガリウム合金を多芯に分割できるため、断面
積の大きい線材でも錫及びガリウムの均一拡散
が容易にできるので、大容量の線材を製造する
ことができる。 本発明の方法によつて得られた超電導線材は、
電気機械、エネルギー貯蔵、核融合炉、高エネル
ギー物理用粒子加速器などの各種超電導機器の性
能を著しく高め得られる。 実施例 1 アーク溶解で、外径25mmφ、長さ70mmの銅―30
%ニオブ―2%チタン、銅―30%ニオブ―2%ハ
フニウム合金および比較のために銅―30%ニオブ
合金インゴツトを溶製し、これらを溝ロール、線
引き、平ロールなどによつて中間焼鈍なしに0.15
mm厚、2mm幅のテープまで加工した。次いでこの
テープ表面に電気メツキにより約10μm厚の錫膜
を付着させ、500℃で100時間の予備熱処理ついで
700℃で100時間の熱処理を加えてNb3Sn超電導線
材を作製した。超電導臨界温度Tc(中点)は
a族元素を添加しない試料で17.1K、チタン、ハ
フニウムを添加した試料でそれぞれ17.3K、
17.5Kである。第1表には4.2Kの温度で、12Tお
よび16Tの磁界中における線材全断面についての
臨界電流密度Jcおよび室温で測定した線材の引張
強度を示す。チタン,ハフニウム元素の添加によ
つて全磁界領域でJcが改善されるが、特に高磁界
での上昇率が大きい。これはチタン,ハフニウム
元素添加によつて臨界磁界Hc2が高められたこと
による。またa族元素はNb繊維および銅マト
リツクスに固溶して固溶硬化あるいは析出硬化を
生じて線材の強度を高めることを示している。
【表】 実施例 2 アーク溶解にて外径25mmφ、長さ70mmの銅―30
%ニオブ―2%チタン、銅―30%ニオブ―2%ハ
フニウム合金および比較のために銅―30%ニオブ
合金インゴツトを溶製したのち、これらにドリル
にて3mm径の穴を7カ所あけて3mmφの純錫棒を
挿入した複合体を作製した。またチタンを添加し
た試料については錫―10%ガリウム合金芯を挿入
した複合体も作製した。この複合体を中間焼鈍な
しに溝ロール、線引きによつて1mmφの線状に加
工したのち、500℃で100時間の予備熱処理ついで
700℃で100時間の熱処理を加えてNb3Sn超電導線
材を作製した。第2表にはこのようにして得た線
材の結果も示してある。実施例1の結果と同様に
チタン,ハフニウム元素添加によつて全磁界領域
とくに高磁界でのJcが改善される。また実施例1
のメツキ法に比べて同一組成でもJcおよび引張強
度が高いのは、より均一な錫の拡散が達成された
ためである。また錫にガリウムを添加すると低磁
界側でのJcは低下するが、高磁界領域ではa族
元素単独添加よりも著しく改善されることが分か
る。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 10〜60原子%のニオブを含む銅基合金に、さ
    らにチタンまたはハフニウムもしくはその両者を
    0.1〜10原子%加えた多元銅基合金を溶製後、線
    あるいはテープ状に加工し、該加工材の表面に錫
    あるいは錫に0.1〜50原子%のガリウムを含む錫
    基合金を付着させて、400〜900℃の熱処理を加え
    銅基母相内にNb3Snの極細繊維を分散生成させる
    ことを特徴とするNb3Sn超電導線材の製造法。 2 10〜60原子%のニオブを含む銅基合金に、さ
    らにチタンまたはハフニウムもしくはその両者を
    0.1〜10原子%加えた銅基多元合金と、錫あるい
    は錫に0.1〜50原子%のガリウムを加えた錫基合
    金との複合体を、線引き、圧延等により線あるい
    はテープ状に加工した後、400〜900℃の熱処理を
    加え、銅基母相内にNb3Snの極細繊維を分散生成
    させることを特徴とするNb3Sn超電導線材の製造
    法。
JP56121478A 1981-08-04 1981-08-04 Nb↓3Sn超電導線材の製造法 Granted JPS5823109A (ja)

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JPS5823109A JPS5823109A (ja) 1983-02-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6086705A (ja) * 1983-10-18 1985-05-16 科学技術庁金属材料技術研究所長 繊維分散型Νb↓3Sn超電導線材の製造法
JPS60119974A (ja) * 1983-12-05 1985-06-27 ユー.エス.エセ方式自動補球工事有限会社 パチンコ遊技店の集中管理装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51100695A (ja) * 1975-03-03 1976-09-06 Sumitomo Electric Industries

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JPS51100695A (ja) * 1975-03-03 1976-09-06 Sumitomo Electric Industries

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