JPS6212378Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ゴムバンドを装着したホルダーを一
体的に有してなるホルダー付キーに関する。

従来の技術 一般にホルダー付キー、殊に貸ロツカー用キー
にあつては所要時間中はそのキーを自ら所持する
必要があり、その間の粉失防止のために種々の工
夫が為されているところである。とりわけ、水泳
プールや公衆浴場等においては、手首、足首等の
身体の一部に取着する必要があるため、従来は板
状としたホルダーに手首等に着脱容易なゴムバン
ドを固定的に装着し、これにキー本体を直接に、
或いは紐、鎖等にて取り付けたものが使用されて
いた。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上述のようなホルダー付キーだ
と、キー本体がホルダーに遊嵌されているため、
キー本体の先端で人体を傷つけたり、或はホルダ
ーからキー本体が外れやすいといつた問題があつ
た。

そこで本考案は上述の問題に鑑み、キー本体を
ホルダーにコンパクトに格納状態で保持できる、
簡易でかつ安全性を考慮したホルダー付キーを提
供することを目的とするもので、その要旨とする
ところは、略矩形板状の保持板と、該保持板の長
手方向両端縁に沿つて穿設された一対のバンド挿
通用スリツトと、外周縁から該スリツトに連通す
るバンド挿通孔と、前記バンド挿通用スリツトに
着脱自在に装着する帯環状ゴムバンドとからなる
ホルダー付キーにおいて、前記保持板の長手方向
表面の一端側にキー本体を回動自在に装着すると
共に、該表面の他端側中央に突条を形成し、かつ
該表面の幅方向両縁部にはキー本体の回転を阻止
する略半球状に突起せしめた一対のストツパーを
それぞれ形成したところに存する。

問題点を解決するための手段 上述の如き従来の問題点を解決し所期の目的を
達成するため本考案のホルダー付キーは、保持板
の長手方向表面の一端側にキー本体を回動自在に
装着すると共に、該表面の他端側中央に突条を形
成し、かつ該表面の幅方向両縁部にはキー本体の
回転を阻止する略半球状に突起せしめた一対のス
トツパーをそれぞれ形成したのである。

作 用 このように構成されるホルダー付キーは、保持
板の長手方向表面の一端部にキー本体を回動自在
に装着したことによつて保持板に確実に保持でき
る結果、保持板からキー本体が安易に外れてしま
うこともなく、またキー本体を回動せしめれば保
持板に格納させた状態で手首等に締着でき、更に
はキー本体の他端側中央に突条を形成し、かつ該
表面の幅方向両縁部にはキー本体の回転を阻止す
る略半球状に突起せしめた一対のストツパーをそ
れぞれ形成したことも相俟つて、キー本体が自由
に揺動することなく保持板に着実に密着保持でき
ることとなる。

実施例 次に、本考案の実施の一例を図面を参照しなが
ら説明する。

図中１は、本考案に係るホルダー付キーであ
り、このホルダー付キー１は、キー本体２、保持
板３およびゴムバンド４を有している。

保持板３は、合成樹脂材にて略矩形の板状に一
体成形され、長手方向表面の一端側中央に稍段差
を持たせた段部５を形成し、その略中央に透孔６
を穿設している。他方、同表面の他端側中央には
突条７を形成し、また該表面の幅方向両縁部には
キー本体２の回転を阻止する略半球状に突起せし
めた一対のストツパー８，８を夫々対向させて形
成している。更に長手方向の略中央には両端縁に
沿つて互いに平行な一対のバンド挿通用スリツト
９を穿設するとともに外周縁から該バンド挿通用
スリツト９に連通せしめたバンド挿通孔１０を形
成している。

ゴムバンド４は手首に締着するに適当な伸縮性
と直径を持つた帯環状体とし、キー本体２には保
持板３の透孔６と同径の透孔１１を穿設してい
る。

上述のキー本体２と保持板３とは、該透孔６若
しくは透孔１１に挿通した中空の止めピン１２に
よつて回動自在に連結しているもので、保持板３
とキー本体２との間と両外側に夫々ワツシヤー１
３を装着している。止めピン１２の先端部は突出
部を小さくするため第２図断面に示すようにフラ
ンジ状にかしめて止着している。このようにキー
本体２を一体的に枢着した保持板３のバンド挿通
用スリツト９にゴムバンド４をバンド挿通孔１０
から差し込んで挿通せしめている。

また、前記ストツパー８，８の頂点は、キー本
体２の先端部下面より梢高くしてあり、キー本体
２を回転せしめるとき、その先端部がストツパー
８，８上ではある程度強制しないと回転しないよ
うになつており、ストツパー８，８間をキー本体
２の格納位置としている。前記突条７は、この格
納状態にあるキー本体の先端が何かに引掛かるよ
うなことを防止するようにキー本体の先端をカバ
ーしている。

上述のように構成されたホルダー付キー１を使
用するには、身体に密着せしめて所持するときに
は第４図に示すようにキー本体２を格納状態とし
て手首等にゴムバンド４にて締着する。解錠に使
用する際にはキー本体２を止めピン１２を軸に反
対側に回転せしめて使用する。

考案の効果 本考案に係るホルダー付キーは上述の如く構成
され使用されるもので、保持板の長手方向表面の
一端部にキー本体を回動自在に装着したことによ
つて保持板に確実に保持できる結果、保持板から
キー本体が安易に外れてしまうこともなく、また
キー本体を回動せしめれば保持板に格納させた状
態で手首等に締着でき、更にはキー本体の他端側
中央に突条を形成し、かつ該表面の幅方向両縁部
にはキー本体の回転を阻止する略半球状に突起せ
しめた一対のストツパーをそれぞれ形成したこと
も相俟つて、キー本体が自由に揺動することなく
保持板に着実に密着保持できる結果、キー本体の
先端等で身体を傷つけることのない、簡易でかつ
安全性をも考慮したホルダー付キーを提供できる
こととなつた。

また構成も単純であるため大量生産に適し、価
格も低廉なものとして需要者に供給することがで
きるものとなつている。

このように本考案は優れた利点を有しているも
ので、本考案を実施することはその実益的価値が
甚だ大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すものであり、
第１図は本考案に係るホルダー付キーの分解斜視
図、第２図は第１図のＢ−Ｂ視における組立時の
断面図、第３図は同Ａ−Ａ視断面図、第４図は使
用状態の一態様を示す斜視図である。 １……ホルダー付キー、２……キー本体、３…
…保持板、４……ゴムバンド、５……段部、６，
１１……透孔、７……突条、８……ストツパー、
９……スリツト、１０……バンド挿通孔、１２…
…止めピン、１３……ワツシヤー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略矩形板状の保持板と、該保持板の長手方向両
   端縁に沿つて穿設された一対のバンド挿通用スリ
   ツトと、外周縁から該スリツトに連通するバンド
   挿通孔と、前記バンド挿通用スリツトに着脱自在
   に装着する帯環状ゴムバンドとからなるホルダー
   付キーにおいて、前記保持板の長手方向表面の一
   端側にキー本体を回動自在に装着すると共に、該
   表面の他端側中央に突条を形成し、かつ該表面の
   幅方向両縁部にはキー本体の回転を阻止する略半
   球状に突起せしめた一対のストツパーをそれぞれ
   形成したことを特徴とするホルダー付キー。