JPS62123300A - 発破方法及び発破用水袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は発破方法及び発破用水袋に関し、作業の高能
率化と発破の効率化を目的とする。

〔従来の技術〕

トンネル工事等においては、岩盤等の被発破体ｌこ空孔
を形成し、ここｌこ火薬類等の爆薬を挿入し、更にアン
コと称する粘土材により孔を塞ぎ、爆薬を爆発させ破砕
する方法を採っている。

第６図はこの従来法の説明図であり、（Ｘ）が被発破体
、（Ｙ）が空孔、（Ｚ）が爆薬、（５０）が粘土材であ
る。

ところで、このような従来法の場合、爆薬（２）の爆発
力が、破線で示す範囲までしか広がらず、爆薬のない粘
土材（５０）の周囲は発破不完全となる問題があった。

また空孔（ｙ）は通常直径４２ｍ程度でかつ長さが１〜
２ｍあり、粘土材（５０）の挿入長さもかなり長くなる
ため、この粘土材（５０）の挿入充填作業ｌこ時間を要
する欠点があった。また粘土材（５０）　Ｊこよる孔（
Ｙ）の完全な閉塞が難しく、そのため爆発力も減殺され
る等の欠点があった。

更に、爆破基こよる粉じんと排ガスの問題があった。

〔発明の概要〕

本発明は上記した従来の発破方法の欠点を改善するため
ｌこなさね、たもので、作業が比較的簡単でかつ爆薬の
爆発力が空孔全体に及ぶ発破方法とこの方法の実施に用
いらｊ、る水袋とを提供しようとするものである。

即ち、本発明法においては、被発破体ｌこ形成した空孔
に爆薬を挿入し、空孔の全体又は一部ｌこ流体を充填す
るよう番こしたものである。

第１図は本発明の詳細な説明図であり、空孔（ｙ）内ｌ
こ水等の流体（Ｆ）を満たしである。

そして空孔（ｙ）を氷袋（１）により閉塞しである。

水袋（１）には同様に流体（Ｆ）を満たしておく。

氷袋（１）に代えて、他の閉塞体ｌこより閉塞しても良
い。また氷袋（１）だけとし、空孔（ｙ）に直接流体（
Ｆ’）を充填しないようＩこしても良い。

即ち、流体（Ｆ’）の充填は種々態様が可能であり、ま
た空孔（Ｙ）全体に充填しても良いし、一部ｌこ充填し
ても良い。

流体（Ｆ）としては水が最も一般的であるが、他のどの
ような流体でも良く、添加物等を混入し、粉じんや排ガ
スの抑制効果の向上を図ること等も可能である。

以上の方法により爆薬（２）を爆発させれば、爆発力は
流体（Ｆ）内を良く伝播し、空孔（ｙ）全体に及び、点
線で示すように空孔（ｙ）近傍全体を均一に破砕できる
。また衝撃波が直接壁に伝わるため破砕効果も大きく、
粉じんや排ガスの発生も抑制される。

更に粘土材等を充填する場合ｌこ比較して流体の充填は
容易であり、特に空孔（ｙ）の径が小さく長さが長い時
、その効果は大きい。

〔実施例〕

以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図（Ａ）　４こ示すように、被発破体（ｘ）ｉこ空
孔（Ｙ）を形成し、爆薬（Ｚ）を挿入した上、氷袋（１
）を挿入する。水袋（１）はビニール等の可撓性でかつ
水密性を有する材料から形成され、内部に流体を注入し
た時、空孔（ｙ）に倣う形状をなし、空孔（ｙ）の内壁
に密着し閉塞するようになっている。この水袋（１）の
構成については後述する。

氷袋（１）の挿入の際には断面半円径の橋形状の補助具
【２）上ｌこ袋１１１を載置し、補助具＋２１ごと空孔
（ｙ）内に挿入する。

そして、該水袋（１）内に流体（Ｆ）を注入器（３）か
ら注入する（第２図（Ｂ））。補助具（２）はこの注入
作業前ｌこ引抜くか、或は注入しつつ引抜く。流体（Ｆ
）としては、上述したよう番こスラリー液等種々のもの
が使用可能であるが、この実施例では水を用いている。

なお、水を注入する際、一般に削孔機の水源を用いるこ
とになるが、このままでは水圧が大きすぎるため、適当
な減圧機により減圧する。また孔の上下位置により必要
とする充填水圧が異なるので、水圧の異なる減圧機を何
種類か用意するか、或は水圧調整機能を持たせると良い
。

注入器（３）は、この実施例では分岐管田を先端に有し
ており、氷袋（１１だけでなく空孔（Ｙ）の奥へ流体を
注入するようになっている。水袋［１１は空孔（Ｙ）形
状に倣う形状となっているから、流体（Ｆ）の注入と共
に空孔（Ｙ）を閉塞する。こｎ、と同時に、空孔（Ｙ）
内の爆薬（ｚ）周囲ｌこも流体（Ｆ）が満たされ、空孔
（ｙ）の全体ｌこわたって流体（Ｆ）が充填される（第
２図（Ｃ））。注入作業を終えたら注入器（３）を引抜
く、氷袋（１）は弾力性を有しているから、この引抜き
は容易に行なえる。引抜き後の状態を第２図（Ｄ）４こ
示す、爆薬（２）の導火線等は氷袋（１］と空孔（Ｙ）
の間から空孔外へ導出しておく。

以上の状態で爆薬（２）を爆発させれば、この爆発力は
流体（Ｆ）内を伝播して空孔（ｙ）全体ｌこ及び大きな
破砕力を得ることができる。

また従来のようｌこ空孔入口近傍に未発破部分が残存す
ることがない。

以上の発破方法を実施するための氷袋としては種々の態
様が可能であるが、本発明者らは作業性が曳く、しかも
空孔閉塞性の高い氷袋を開発した。この構造を第３図と
第４図に示す。

氷袋（１）は可溶性材料から成る袋体であって、内部ζ
こ流体を満たした時、空孔（Ｙ）を閉塞するよう（こ、
空孔（Ｙ）形状ｆこ倣う形状をしており、通常は円筒型
となっている。材質としては、この実施例ではポリエチ
レンを用いているが、可撓性と水密性を有する材質であ
わばどのようなものでも良い。

氷袋（１１の先端１１ａ　（ｌａ）近傍の一側面ｌこ、
流体、注入口αＯが形成しである。この％　Ｍ　ｆｆ１
Ｊでは、細長い袋材を折曲げて両側を溶着することによ
り袋体を形成しており、この際、袋体の一端（１ｏａ）
を折返し、他端（ｔＯｂ）と重ね合せて、第３図（Ｂ）
に示すようｌこ、漏斗状に溶着（Ｊ）することｌこより
注入口σ□ｘ形成している。この注入口Ｑ、Ｇを形成す
る（１ｏａ）　、　（１０ｂ）のうち、どちらかを氷袋
＋１１本体に直接溶着して３重構造の注入口とすること
も可能である。

このような氷袋は）を補助具（２）ｆこより空孔（ｙ）
内ｔこ挿入し、注入器（３）の先端を注入口σＯから氷
袋（１）内部こ差込む。そして補助具（２）を引抜く。

この時、氷袋（１）は注入器（３）により押えらねるか
ら、補助具（２）の引抜きは容易かつ円滑に行われる。

そして注入器（３）から流体（Ｆ）を氷袋（１１内ｌこ
注入する。第４図に流体（Ｆ）を注入し、氷袋（１）を
ふくらませた状態を示す。注入後、注入器（３）を抜け
ば、注入口ｎＧは内圧により密着して自然に閉じるから
、内部の流体（Ｆ）が漏洩することはない、この注入口
αＯの密閉をより完全なものとするためには、流体（Ｆ
）の他に気体を若干注入して、ふくらんだ氷袋（１１番
こ弾力性をもたせるのが望ましい。

氷袋（１）の態様としては、他に種々のものが可能であ
り、たとえば強度を大きくするため先後端を尖頭状に形
成したり、袋の下側の素材を厚くしたり、或は全周に縁
部を形成しても良い。また防護ネットや防護フィルム或
は防護プレート等により覆うことも可能である。

また注入口ａＣの構造も種々のものが考えらね、注入口
σＯを外部に長く延出して、流体の注入を容易化しても
良い。また水袋（１）にチューブ等を取付け、これを長
く延出して注入口とし、これル折り畳むこと等により閉
塞するようにしても良い。

次に第５図１こ他の実施例を示す。この５ｉ！施例では
、注入口ａＧを袋の後端側（ｌｂ）　ｌこ設け、その代
わりに先端！Ｕ！ｌ　（ｌａ）　ｌごは挿入のためのポ
ケットαＢを設け、ローディングパイプ等をこのポケッ
トＱ１１に差込み、孔（ｙ）内に挿入するように構成し
ている。

更Ａここの実施例では、下側に爆薬（２）を挿入するた
めの爆薬用ポケツ）　０２を設けており、爆薬（Ｚ）を
ここに納め、氷袋（１）と爆薬（Ｚ）とを−同操作によ
り挿入し得るようζこ構成している。

以上のような氷袋（１）を用いれば、空孔（Ｙ）内に氷
袋（１）を挿入し、流体（Ｆ）を注入すること（こより
簡単に空孔を閉塞することかで宅、しかも内部は流体で
あるから発破の伝播性も良く、効率的な発破が行なえる
利点がある。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明の発破方法によりば、流体に
よる爆発力の伝播により均一でかつ破砕力の大きな発破
を実現できる。

また本発明の氷袋を用いれば、空孔への挿入が容易で作
業性が良く、しかも空孔の閉塞性が高く、更に内部ｌこ
流体を充填するため爆発力の伝播性も高い等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による発破方法の概念的な説明図、第２
図はその一実施例の説明図、第３図は本発明ｌこよる水
袋の一実施例を示すもので、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は
平面図。 第４図は水袋に流体を注入した状態の説明図、第５図は
他の実施例を示すもので氷袋に流体を注入した状態の説
明図、第６図は従来法の説明図である。 第　　１　　図 第　　３　　図 第　　２　　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、被発破体に空孔を設け、ここに爆薬を挿入し、空孔
   の一部又は全体に流体を充填することを特徴とする発破
   方法。 ２、被発破体に形成された空孔にほぼ倣う形状を有する
   可撓材から成る袋体と、該袋体の適宜位置に設けられ内
   部に流体を注入するための注入口とを有し、前記空孔内
   で袋体に流体を充填し該空孔を閉塞するようにしたこと
   を特徴とする発破用水袋。