JPS6212027B2 - - Google Patents

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JPS6212027B2
JPS6212027B2 JP58071858A JP7185883A JPS6212027B2 JP S6212027 B2 JPS6212027 B2 JP S6212027B2 JP 58071858 A JP58071858 A JP 58071858A JP 7185883 A JP7185883 A JP 7185883A JP S6212027 B2 JPS6212027 B2 JP S6212027B2
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JP
Japan
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ink
pressure
signal
recording
output
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JP58071858A
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JPS58212956A (ja
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Masayuki Muto
Shozo Kaieda
Kuniaki Kamimura
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP7185883A priority Critical patent/JPS58212956A/ja
Publication of JPS58212956A publication Critical patent/JPS58212956A/ja
Publication of JPS6212027B2 publication Critical patent/JPS6212027B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はインクジエツト式記録装置、さらに詳
しくは、自動製図等に用いられるX―Yプロツタ
等の画線記録装置における記録ヘツドとして使用
しうる電場噴射型インクジエツト発生装置を用い
た記録装置に関する。 一般に、X―Yプロツタ等の画線記録装置にお
いては、その記録ヘツドとして中空ペン、ボール
ペン等のいわゆる接触型記録用具が用いられてい
る。しかし、これらの接触型記録用具は耐久性に
劣るため頻繁に交換しなければならず、高速度記
録および細線記録が困難であるうえ、記録画線濃
度が不均一であつたり、騒音を発生し易い等多く
の欠点があつた。 このため、近年、インクタンク内のインクを微
小な径のノズルから噴射させるいわゆるインクジ
エツト発生装置をX―Yプロツタ等の画線記録装
置の記録ヘツドに適応することが試みられてい
る。この種のインクジエツト発生装置としては
種々の装置が提案されているが、画線記録装置の
記録ヘツドに用いる場合、画線の連続性およびジ
エツト流のON―OFFの応答性等を考慮すると、
電場噴射型インクジエツト発生装置が最も適して
いる。この電場噴射型インクジエツト発生装置
は、インクをインクタンクからノズルに導き、静
止状態ではノズルの先端でインクがメニスカスを
作る程度の微小圧力をインクに作用させ、導電性
を有するノズルまたはインクとノズルの前方に設
置された加速電極との間に高電界を与えることに
より、インクがノズルから引き出されジエツト流
となつて飛び出るように構成されている。 この種のインクジエツト発生装置を用いること
により、従来の接触型記録用具における多くの不
都合点が解消されるが、非接触型であるために、
従来の接触型の記録装置には見られなかつた次の
ような不都合点がある。すなわち、X―Yプロツ
タの如き画線記録装置にこの種のインクジエツト
発生装置を適用する場合、記録ヘツドと被記録物
(例えば、紙、フイルム等)との相対的な移動速
度が、記録画線の状態によつて異なるため、噴射
インク量が一定であれば画線の幅や濃度が記録速
度によつて変化し、特に自動製図等には不都合な
ものとなる。また、噴射インク量はノズルの入口
に作用する圧力、すなわち、インク表面に作用す
る圧力(例えば空気圧)とインク表面からノズル
入口までのインクの静水圧の和による圧力の影響
を受けるため、長時間記録するとインクタンク内
のインク量の減少により噴射インク量が変動する
と共にジエツトON特性が極めて悪化し、従つ
て、インクタンク内のインクを全部使用できず、
噴射インク量に影響を及ぼさない程度の量しか使
用できないため、一回のインクの充填で記録でき
る時間が極めて短い欠点がある。しかも、インク
ジエツト発生装置の周囲の条件が変化するとイン
クの物性が変化し、噴射インク量が変動するとい
う問題がある。さらにインクジエツト発生装置で
は、移動時の加速度によつてインクタンク内のイ
ンク表面がゆれ、インクがインクタンクの外へは
み出したりする保守上の問題や、噴射インク量が
静水圧に比例する性質を持つているため、インク
表面がゆれると記録速度が一定の場合でも噴射イ
ンク量が静水圧の影響を受けて変化し、画線幅に
むらが生じる等画線の品質が低下する問題があつ
た。 本発明は、かかる問題を解決すべく種々研究し
た結果、印加電圧が一定の場合、インクに作用す
る圧力と噴射インク量とが比例関係にあり、印加
電圧および記録速度を一定とし、インク表面に作
用する圧力を適宜変化させることにより噴射イン
ク量を変化させた場合、噴射インク量と記録画線
幅との対数をとつて図を描くと両者は直線的な関
係になることを見出し、このことから、インクの
物性、ノズルの形状等を一定とすれば、噴射イン
ク量と、インクに作用する圧力と、記録画線幅及
び記録速度との相互の相対的な関係がわかるた
め、圧力を記録速度に対応させて正確に制御する
ことにより記録速度に対応した噴射インク量が得
られ、常に一定な記録画線幅を得ることができる
ことを知見し、これに基づいて完成されたもので
ある。 本発明は、インクの表面に作用する圧力を記録
速度に対応して制御する圧力制御手段を備え、記
録速度と無関係に一定幅の画線を描きうるインク
ジエツト式記録装置を提供することを主目的と
し、また、このようなインクジエツト式記録装置
を備えた画線記録装置、特にX―Yプロツタを提
供することを目的とし、さらに、このX―Yプロ
ツタのサーボ制御機構と、上記圧力制御機構とを
関連づける具体的な制御回路を提供することを目
的とし、さらに、上記のインクジエツト発生装置
をX―Yプロツタの記録ヘツドに用いる場合の圧
力制御機構と関連づけられた具体的な装置を提供
することを目的とするものである。 以下、本発明の実施例を示す添付図面を参照し
て説明する。 本発明に係るX―Yプロツタを示す第1図にお
いて、本体2の上面の両側部にレール3,4が固
設され、レール3にはラツクが切つてある。この
一対のレール3,4にかけわたされ、X方向に移
動するX移動桁5は、レール3,4上を摺動自在
な支持台6,7上に固設される。支持台6内には
X―サーボモータ8が設置された適宜な伝達機構
を介してレール3のラツクとかみ合うピニオンギ
ア(図示せず)を駆動し、X―方向の移動を行な
うようになされている。X移動桁5には、これと
平行なY―方向レール9が配設され、このY―方
向レール9にもラツクが切られている。Y―方向
レール9上に移動子10を摺動自在に設け、移動
子10内にはY―サーボモータ11が設置され、
適宜な伝達機構を介してY―方向レール9のラツ
クとかみ合うピニオンギア(図示せず)を駆動
し、Y―方向の移動を行なうようになされてい
る。 移動子10には、インクジエツト発生装置13
がヘツド本体12によつて設置され、これは移動
子10と一体的に移動し、後述する制御機構によ
つてインクを噴射し、X―Yサーボ機構によつて
画線記録を行うようになされている。 インクジエツト発生装置13には、インクタン
ク14に圧縮空気を送るフレキシブルな空気配管
18と、高圧電源からの高圧ケーブル19が接続
されており、これら空気配管18と高圧ケーブル
19は、作図動作に不都合が起きない程度に十分
な長さを有し、本体2内部にある制御部、圧縮ポ
ンプ等に接続されている。 本体2の上面は図板20で、被記録物(紙、フ
イルム等)21を平面性を保持しつつ支持するよ
うになされている。 このような構成のX―Yプロツタ装置は、コン
ピユータ等から出力される作図パターン信号を受
けて、X,Y各々のサーボモータ8,11の回転
角を制御することにより作図を行なうようになさ
れている。 また、インクジエツト発生装置13は、第2図
および第3図に示すように、インク17を貯蔵す
るインクタンク14と、該インクタンクに取付け
られるインクを外部へ導くためのノズル15と、
該ノズルに近接して設置された対向電極16とか
ら構成されている。 インクタンクの外周には、第2図cおよび第3
図bに示すように、2本の位置決めピン61が相
対して固着されており、このピン61は後述する
ヘツド本体12の切欠溝71に挿入される。イン
クタンク14の底には金属製ノズル固定筒62
が、第3図bに最もよく示されるように取付けて
あり、その先端に絶縁材料製ノズル案内リング6
3が固着され、該案内リング63の中央をノズル
固定筒62の先端中央にハンダ付け等により取付
けられた金属製ノズル15が貫通している(第3
図e)。ノズル固定筒62を包囲して、絶縁材
料、例えばホルムアルデヒド重合体などの合成樹
脂で作られた外筒64が装着されており、その先
端には環状対向電極16が取付けられている。イ
ンクタンク14とノズル固定筒62との間のシー
ルOリング65によりおこなわれる。 ヘツド本体12は上部本体12aと下部本体1
2bとからなり、上部本体12aの中央部にはイ
ンクタンク14の外径よりわずかに大きな直径の
環状穴66が設けてあり、その周辺には対向する
二つの切欠部67が設けられている(第3図
a)。下部本体12bの中央部には、第3図c,
dに示すように、インクタンク14の外径よりわ
ずかに大きな直径の環状溝68,69が上下から
相対して設けてあり、その中央には環状溝68,
69を連絡する、上記外筒64の外径よりわずか
に大きな直径の環状穴70が設けられ、上側環状
溝68の周辺には対向する二つの切欠溝71が設
けてあると共に溝68よりも大きな直径の浅い溝
が設けてあり、この浅い構内にインクタンク固定
リング72が設置されている。この固定リング7
2には下向きに2本のピン73が固着されてお
り、一方のピン73にスプリング74が係止され
ているため固定リング72は常時一方向への回転
力を与えられているが、他方のピン73に解除ボ
タン75の先端が係合しているため所定の位置に
保持されている。固定リング72はその内側周辺
にインクタンク14の位置決めピン61が通過し
うる切欠部76とそれに連なる傾斜部77が設け
られている。上側環状溝68の底部には高圧電極
リング78が配置されており、その上側に三つの
高圧電極接片79がハンダ付けされている。この
高圧電極接片79はインクタンク装着時にノズル
固定筒62のフランジ部に接触し、一端をコネク
タ80に他端を高圧電極リング78にそれぞれ接
続されヘツド本体の配線用溝を通して配線された
リード線81からの高電圧をノズル15に印加す
る。下側環状溝69内には対向電極リング82が
配置され、その内側周辺に三つの対向電極接片8
3が下向きにハンダ付けされている。この対向電
極接片83は弾性を有し、インクタンク装着時そ
の先端が対向電極16に接触し、一端をコネクタ
80に他端を対向電極リング82にそれぞれ接続
されヘツド本体の配線用溝を通して配線されたリ
ード線84からの電圧(ノズルに印加される電圧
とは逆極性)を対向電極16に印加する。対向電
極リング82および対向電極接片83は保護筒6
0により包囲されている。 インクタンク14は、その位置決めピン61を
ヘツド本体12の切欠部67、切欠溝71の位置
に合わせて環状穴66に挿入すると、初め位置決
めピン61がインクタンク固定リング72の傾斜
部77に接触し(第4図a)、さらに押し上げる
とインクタンク固定リング72が第3図d、第4
図bに示す矢印の方向に回転してその切欠部76
がピン61の位置まで移動し、さらにインクタン
ク14を押し下げるとピン61が下部本体12b
の切欠溝71に入り、スプリング74の作用によ
りインクタンク固定リング72は元の位置に復帰
し(第4図c)、インクタンク14は第2図b,
cに示すように装着される。 インクタンクの上部には継手85を取付けられ
た蓋86が着脱自在に装着してあり、継手85に
より配管18にインクタンク14が連絡される。 なお、インクタンクの装脱は、解除ボタン75
を押すことによりそれと係合するピン73が押さ
れインクタンク固定リング72が矢印の方向に回
転し、その切欠部76が切欠溝71の位置に移動
するため、この状態でインクタンクを引上げるこ
とによつておこなうことができる。 ノズル15からのジエツトの噴射状態を直接観
測できるように、ヘツド本体12にはジエツト観
測用ルーペ87が装着されている。反射ミラー8
7aと対物および接眼レンズからなるこの光学系
ルーペには、固定用ピン88を有するルーペ支持
部材89によつてヘツド本体12に着脱自在に保
持される。ヘツド本体12には固定用ピン88と
嵌合する孔90とルーペ筒部の外周と同じ曲率半
径の凹所91を有し、この凹所91にルーペ筒部
を合わせながら固定用ピン88を孔91に入れる
ことによりジエツト観測用ルーペ87が位置決め
されて装着される。対向電極16には、第3図
e,fに示すように、電場の対称性を乱さないよ
うに設定されたジエツト観測用スリツト92が設
けられている。 第5図は上記の如く構成されたインクジエツト
発生装置を用いて、インク表面に作用する圧力と
噴射インク量との関係を調べた結果を示すもので
ある。これは上記インクジエツト発生装置にイン
クジエツトのスイツチング電圧としてノズル15
と対向電極16との間に一定電圧を一定時間印加
し、インク表面に作用する圧力を適宜変化させて
1秒毎の噴射インク量の変化としてプロツトした
ものである。この図から噴射インク量はかなり広
い範囲で圧力と比例関係にあることがわかる。 第6図は噴射インク量と記録画線幅の関係を示
すものである。これは、一定速度で回転するドラ
ム上に被記録物を巻き付け、ドラムの回転軸方向
に上記インクジエツト発生装置を一定速度で移動
させるようにし、インクタンク内に圧縮空気を送
給し、その圧力を適宜変化させることにより噴射
インク量を変化させ、その時の記録画線幅の変化
の状態をプロツトしたものである。この図から、
噴射インク量と画線幅とは両対数目盛上で直線的
な関係にあることが理解される。また、この実験
から、この図における直線の傾きはインクの物性
等の他の要素で決定されることが明らかになつ
た。 従つて、インク表面に作用する圧力を記録速度
に対応させて正確に制御することにより、記録速
度に対応した噴射インク量が得られ、常に一定幅
の記録画線を得ることができることが理解され
る。 このため、本発明のインクジエツト式記録装置
は噴射インク量を記録速度に応じて制御する手段
を備えており、これはX―YプロツタのX―Y制
御機構と関連付けられている。以下、そのX―Y
制御機構とインクジエツト式記録装置の圧力制御
手段との関係について説明する。 第7図は、X―Yサーボ制御機構のブロツクダ
イヤグラムである。 通常、X―Yプロツタ装置においては、移動子
10すなわち、(記録ヘツド)の位置制御は極め
て正確に行なう必要があり、そのため位置制御は
負帰還方式を採用している。また、図の制御機構
は目標位置信号がパルス数等のデジタル信号であ
り、サーボモータとしてアナログサーボモータを
使用する場合の1例である。X―Yサーボ制御
は、X、Y方向各々独立して行なわれ、実質的に
は同じであるので、以下、X―制御系について説
明する。 コンピユータ等(図示せず)のアウトプツトと
して作図信号が出され、サーボ制御機構のインタ
ーフエース22に入力されると、X―目標位置信
号がデジタル信号で出力され、比較器23でX―
位置信号と比較され、デジタル―アナログ変換器
(D/A変換器)24でアナログ信号に変換され
た後X―サーボ増幅器25で増幅され、X―サー
ボモータ8を比較器23の出力信号に対応した角
度だけ回転させる。このとき、X―サーボモータ
8の出力をX―速度検出器26、X―位置検出器
27で検出し、速度検出器26の信号はX―速度
帰還増幅器28を介してX―サーボ増幅器25の
前段にフイードバツクされる。また、位置検出器
27の出力はアナログ―デジタル変換器(A/D
変換器)29でデジタル信号に変換された後、比
較器23に入力され、上記目標位置信号との比較
をとりながら位置制御されるようになされてい
る。この場合、速度検出はサーボモータ軸にとり
つけたタコジエネレータ等の速度計によつて回転
速度を検出し、位置検出はレゾルバー等によつて
行なわれる。 このようなサーボ制御機構に加えて、本発明の
X―Yプロツタ装置においては、記録速度に応じ
てインクジエツト発生装置のインク噴射量を制御
するための圧力制御機構を備えている。それは上
記サーボモータの出力として、X,Y各々のサー
ボモータの回転速度を検出し、それを速度信号
vx,vyとして出力し、この信号によつてインク
ジエツト発生装置のインクタンクに作用する圧力
の制御を行うもので、第8図にこの圧力制御機構
のブロツクダイヤグラムを示す。 圧力制御機構のインターフエース31内には、
第9図に示す如き記録速度信号v作製回路があ
り、X―速度信号vxとY―速度信号vyとが入力
されると、各々、2乗回路32,33で2乗さ
れ、加算回路34でvx2+vy2をとり、平方根回路
35で記録速度信号v=√22を作成するよ
うにしてある。この記録速度信号vはインターフ
エース31から電圧ゲイン=1の差動増幅器等か
ら成るアナログ比較器36に送られ、圧縮ポンプ
37の空気圧を検知する圧力センサ38の出力
(アナログ信号)を帰還増幅器39で増幅したも
のと比較され、その比較信号が制御器40に入力
される。制御器40はウインド―コンパレータ、
パルス変換器等で構成され、入力された誤差信号
(比較信号)がウインドー幅(±VR)より絶対値
が大きい場合のみ次段のパルスモータ駆動回路4
1にクロツクパルスに同期した信号CW,CCW
を送るように設定する。信号CWは誤差信号が+
Rより大きい場合に出され、空気圧縮系42は
圧力を高める方向に作用し、信号CCWは誤差信
号が−VRより小さい場合に出され、空気圧縮系
42は圧力を低める方向に作用し、誤差信号がV
Rと−VRの間の値であれば制御器40は信号を出
さない。 パルスモータ駆動回路41は上記信号CW,
CCWをパルスモータ43を駆動する信号に変換
し、信号を増幅するための回路であり、入力信号
がCWであるときはパルスモータ43を正転させ
て圧縮ポンプ37の空気圧を高め、CCWのとき
は逆転させるものである。 圧縮ポンプ37内の空気圧は圧力センサ38で
検知され、帰還増幅器39で増幅されて前述した
ように比較器36に入力され、記録速度信号vと
比較されつつ圧力制御が行われる。 例えば、記録速度信号vの値が大きくなると、
その瞬間の圧力センサ38の出力は速度信号vよ
り小さく、比較器36からは誤差信号が出され、
制御器40から信号CWが出され、前述した如く
圧力を高めるように作用する。 また、上記コンピユータ等のアウトプツトの作
図信号中には、X―Yサーボ制御信号の他に、イ
ンクジエツト噴射制御信号Sdが含まれており、
X―Yサーボ制御動作と同期してインクジエツト
のON―OFFの信号として、上記圧力制御機構の
インターフエース31に直接送られる。このイン
クジエツトのON―OFFの信号は従来の接触式筆
記具を用いたX―Yプロツタにおいてはペンの
“Up―Down”信号に相当するものであつて、必
要時のみ高圧パルス発生器50に入力され、イン
クジエツト発生装置13のノズル15にスイツチ
ングの高電圧を印加し、ジエツトを噴射させるも
のである。 この、速度信号vx,vy,v及びインクに作用
する圧力P、ノズルに印加される電圧Vj、記録
画線幅、インクジエツト噴射制御信号(作図指
令)Sdの関係を第10図にタイムチヤートで示
す。即ち、作図信号が入力すると、X―Yサーボ
制御機構が作動して移動子(記録ヘツド)10を
所定の位置へ移動させ、作図指令Sdが入つたと
ころで、インクジエツト発生装置13に記録速度
vに対応した圧力と噴射ON電圧を印加する。従
つて、記録画線幅は記録速度vに関係なく一定に
なり、ジエツトのON―OFFも作図指令Sdに極め
て良く追従して行なわれる。このインクジエツト
のON―OFFは、例えば、ノズルと加速電極間に
バイアス電圧を印加しておき、作図信号に応じて
スイツチング電圧を印加することにより高速度で
行なうことができる。第11図はインクタンク内
のインク表面に一定圧力(大気圧)を作用させ、
電場噴射型インクジエツト発生装置に800Vのバ
イアス電圧をバイアス電源30によつて印加し、
ノズル先端にメニスカスを形成せしめておき、高
圧パルス発生器50によつてスイツチング電圧と
して1000Vをバイアス電圧に重畳したときの、イ
ンクジエツトの噴射の状態を模式的に示したもの
である。この場合、噴射開始のスイツチング電圧
ONに対する応答は、1〜3msec.であり、噴射
停止のスイツチング電圧OFFに対する応答は0.5
msec.以下であつた。従つて、例えば従来のペン
等を用いた接触式(ペンUp Down式)の作図信
号に対する応答性に比しても、インクジエツト流
のON―OFF特性は極めて良好(1桁以上速い)
であり、X―Yプロツタ等に十分使用し得ること
がわかる。 次に、上記X―Yプロツタ装置におけるインク
ジエツト発生装置の空気圧縮系の具体的な機構に
ついて説明する。 第12図に示す如く、空気圧縮系42は前述し
たパルスモータ駆動回路41からの出力信号に対
応して作動するパルスモータ43と、このパルス
モータ43の回転角をそれに対応した直線変移量
に変換するためにパルスモータの回転軸に固設さ
れたカム44及びこのカム44に追従するピスト
ン棒45等から成る変換器46と、ピストン棒4
5の一端に固定されシリンダ47内を摺動するピ
ストン48、ピストンに一端が固定され、他端が
シリンダ内に固定されたダイヤフラム49等から
成るダイヤフラム式空気圧ポンプ37と、シリン
ダ47にとりつけられ、シリンダ47内の空気圧
を検知して電気信号に変換する圧力センサ38
と、シリンダ内の圧縮空気をインクジエツト発生
装置13のインクタンク14に送るためのフレキ
シブルな空気配管18等によつて構成されてい
る。 以上の構成の空気圧縮系42は、前述した如
く、圧力センサ38によつてシリンダ内の空気圧
を検知して電圧に変換し、帰還増幅器39によつ
て電圧増幅され、アナログ比較器36に空気圧信
号を送り、同様に変換された記録速度信号と比較
する負帰還方式である。 この空気圧制御機構において、第5図に示す如
く記録速度に対応した噴射インク量を得るために
必要な圧力制御範囲は実用的には40〜60cmAq程
度の幅で十分あるため、ピストンの移動によるシ
リンダ内の容積変化量δVは全容積Vの1/10以下
で十分満足できる。従つて、圧縮過程を想定して
説明すると、圧縮前のシリンダ容積をV1、圧力
をP1とし、圧縮後(ピストンストロークδl)の
シリンダ容積をV2、圧力をP2とすると、シリン
ダ内空気の状態変化は熱力学的にポリトロープ変
化(等温変化と断熱変化の中間的な変化)である
から、 P1V1 k=P2V2 k(1<k<1.4) なる関係が成り立つ。 ここでV1−V2=δV(δV≪V1)とおいてP2
ついて解けば、 P2=P1(1−δV/V1-k〓P1×(1+K・δ
V/V1)となりシリンダ内の圧力変化分δP=P2
−P1とすれば δP〓KP/V・δV また、ダイヤフラム49の有効受圧面積をSと
すれば δV=S・δl となり、従つて δP〓KSP/V・δl となり、KSP1/V1は定数であるので、シリンダ
内圧力変化分δPは、近似的にピストンストロー
クδlに線形比例することになる。また、圧力セ
ンサ38の検知圧力と出力電圧とは線形であり、
さらに変換器46もカム44の形状がパルスモー
タ43の回転角とピストンストロークとが線形に
なるように設定してあるため、空気圧縮系42は
全て線形な構成要素で構成されており、制御がき
わめて容易である。 また、この空気圧制御装置は系のすべて移動機
構外に設置され、圧力制御された空気のみを空気
配管18によつてインクタンク14に送るように
しているため、インクジエツト発生装置を設置す
るヘツド本体12は極めて小型、軽量化されると
同時に、記録ヘツドの移動に伴う外乱の影響を受
けず、正確な制御ができる。特に、圧力センサは
振動によつて影響を受け易いため、第13図に示
す如く、シリンダとの連結をフレキシブルな配管
51で行い、さらに振動を吸収するゴム等の振動
吸収台52上に取りつけ、振動等により制御系へ
の外乱を防止するようにしても良い。 さらに、上記空気圧縮系42のフレキシブル空
気配管18はその内径を可能な限り小さくし(1
〜2mmφ)、空気圧制御系に影響が生じないよう
にしてある。即ち、内径が大きい場合、第14図
に実線bで示す如くシリンダ内のダイヤフラム面
とインク面との距離(大型製図機の場合は3〜5
m程度)によつて決まる気柱の固有振動がインク
表面に作用する圧力に生じ、インクタンク内のイ
ンク面に第14図に実線aで示すようなシリンダ
内の空気圧変位が正確に伝達されず、高速制御が
不可能になる。従つて、内径を小さくすることに
より、固有振動による影響を空気圧制御の圧力変
位に比して極めて小さくおさえるようにしてあ
る。この場合、第15図に示す如く、シリンダ3
7と配管継手54との間に、空気の通路断面積を
手動で調節して流体抵抗を調整するためのニード
ル弁53を挿入すると、インク面に作用する圧力
波形は、第14図に実線cで示す如き波形にな
り、振動が生じない。これは、上述の如き空気圧
の伝播波形が配管等の流体抵抗の変化に鋭敏に影
響されることを利用したもので、適宜にニードル
弁を調整して不都合な圧力伝播の振動をなくすこ
とができる。 以上のような空気圧制御装置で圧力制御された
空気はフレキシブル空気配管18によつて第2図
に示すインクジエツト発生装置13に送られる。 本発明のインクジエツト式記録装置及びこのイ
ンクジエツト記録装置を備えたX―Yプロツタ装
置は以上のような構成および機能を持つものであ
るが、さらに、インクジエツト記録装置のインク
噴射量の制御及び各部機構に関して、後述する付
加的な、あるいは改良されたいくつかの装置ある
いは回路等を設けることによりさらに用途の拡大
およびその精度の向上を図ることができる。 本発明のX―Yプロツタ装置においては、前述
の如く速度信号に対応してインクに作用する圧力
を制御しているが、この圧力制御の基準圧力レベ
ルを変えることにより、単一のノズルで多種の画
線幅を記録するように構成することもできる。具
体的には、第16,17図に示す如く、速度信号
vもしくは帰還圧力信号のどちらかが、比較器3
6に入力する前段で、その信号の増幅のゲインを
可変にすることで達成される。即ち、第16図に
おいては、速度信号vを、正相増幅器55に入力
せしめる。正相増幅器55は各々抵抗値の異なる
帰還抵抗Rx1,Rx2,Rx3を有しており、スイツチ
SW1,SW2,SW3によつて、選択して用いるよう
にしてある。この場合、正相増幅器の電圧ゲイン
は(R+Rxn)/2Rで与えられ、Rx1,Rx2,Rx3
を適宜に設定することにより電圧ゲインを決定す
る。上記スイツチSW1,SW2,SW3はゲインセレ
クタ56で選択し、ゲインセレクタ56は画線幅
を指定する外部からの信号Swdを受けて適宜なス
イツチを作動せしめる。例えば、太い画線が要求
されたならば、正相増幅器のゲインが大きくなる
ようにスイツチを選択する。すると、速度信号v
は実際の速度より増幅されて比較器に入力され、
結果として圧力もそれに対応して大きくなるよう
に制御される。 速度信号vを可変にして比較器36に入力させ
る方法を用いる場合、実際の記録速度を画線幅指
定信号Swdによつて変化せしめ、その速度信号を
さらにゲインセレクタ56で変倍して比較器36
に入力させることもできる。即ち、第16図の方
法においては実際の記録速度を変化させることは
せず、速度信号を増幅器55でゲインを変えて比
較器に入力させている。従つて、ある速度信号v1
に対し、太い画線が要求されたとき、比較器36
に入力される信号v2は〔v1<v2〕の関係を有して
いる。このときの実際の記録速度をV1とする。
次に、実際の記録速度をV2(V2<V1)に落として
みる。このとき、記録速度信号はv2であり、これ
を増幅器でv1にもどし、比較器36に入力させた
とする。この場合、(V2<V1)であるから、画線
幅は上記同様太くなる。上記のことをもとめると
次表のようになる。
【表】 第17図は、帰還圧力信号を増幅する増幅器5
7の電圧ゲインを可変にして画線幅を変えうるよ
うにした例を示すもので、ゲインセレクタ56、
スイツチ、抵抗等は第16図の場合と同じである
が、異なる点は、太い画線が要求されたときは、
電圧ゲインが小さくなるようにされている点であ
る。 また、第18図に示す如く、空気圧制御用の圧
縮ポンプとは別に、他のパルスモータ58によつ
てシリンダ内容積が可変となるように制御される
補助ポンプ59を上記圧縮ポンプ37と並設し、
パイプ93によつて接続し、画線幅変換信号によ
つて作動させることもできる。このようにすれ
ば、上記2つの例で示したような画線幅指定信号
が入力したとき、補助ポンプによつて空気圧をス
テツプ的に変換させ、空気圧制御ポンプ37はそ
の画線幅が記録速度によつて変化することのない
ように噴射インク量を制御するという本来の目的
のためのみに使用でき、各々の空気圧の制御が正
確かつ容易に行なえる。この補助ポンプ59はパ
イプ93によつて空気圧制御ポンプ37のシリン
ダ47と連結されており、ピストン94をシリン
ダ95内で移動させるピストン棒96にはラツク
が切られており、パルスモータ58の回転軸に設
けられたピニオン97によつて直接作動される。 また、上記の例においてはゲイン可変用の抵抗
としてRx1,Rx2,Rx3の如き各々抵抗値の異なる
抵抗器を並列にし、それを選択して用いるものを
示したが、これは一つの可変抵抗に置き換えても
良く、このようにすれば画線幅を連続的に変化さ
せることができる。 さらに、本発明のインクジエツト記録装置に用
いた圧力制御機構の追値制御方式は、第8図に示
す如き構成を持つているが、このような負帰還制
御方式において、インクに作用する圧力、即ち制
御すべき圧力が非常に低いレベルにあるため(通
常0〜100cmAq)圧力センサとして高感度なもの
が要求される。このため半導体ひずみゲージ等を
応用したセンサが用いられるが、この圧力センサ
の温度特性は非常に悪く、また、この出力電圧も
低いため(数10mV程度)帰還増幅器も増幅度の
高いものが要求され、この温度特性も大きな問題
点となつている。従つて、負帰還ループの作製に
は高度な技術と高価な部品が要求される。 一方、X―Yプロツタ装置は、1回の必要作動
時間が比較的短く、(例えば自動製図の場合は数
分〜数10分)この間装置が正常に作動すれば良
く、通常この間の温度変化は数℃以下であると考
えられる。従つて、実際の負帰還ループもこのよ
うなことを考慮すると以下のようにして比較的簡
単に温度変化等により外乱を防止できる。 第19図はその回路方式を説明するブロツク図
で、第8図の制御回路において、アナログ比較器
36の前に入力ゲート98が挿入され、帰還ルー
プにおける帰還増幅器39を差動増幅器39′と
し、負入力側にオフセツト調整器99を接続し、
差動増幅器39′とアナログ比較器36の間に帰
還ゲート100を挿入し、差動増幅器39′の出
力側に零点検出器101を接続し、零点検出器1
01の出力側が入力ゲート98と帰還ゲート10
0に接続されており前者の出力が後者の切換制御
信号として供給される。この制御回路における差
動増幅器39′の出力は、装置停止時は零になる
ように設定される。なお、差動増幅器39′の出
力が零であることを確認しうるように零点検出器
101等によりパイロツトランプ等を作動させて
これにより表示させるようにする。 次にこの回路の動作について説明すると、装置
停止時、制御対象物102である空気圧縮器の出
力が零であるにもかかわらず、出力検出器(圧力
センサ)103および差動増幅器39′にドリフ
トが生じていて、差動増幅器出力が零でない場
合、零点検出器101がこれを検出して入力ゲー
ト98と帰還ゲート100を図示する状態に接続
する信号を出し、入力(目標値)と帰還ループを
切り離してOFFにすると同時に、オペレータに
上記パイロツトランプ等でその状態を知らせる。
なお、この状態において圧力制御系は停止してい
る。この知らせを受けてオペレータがオフセツト
調整器99によつて差動増幅器39′の負入力を
調整して差動増幅器39′の出力を零にしてやる
と、零点検出器101がこの出力レベルを検知し
て入力ゲート及び期間ゲートをONし、各々入力
(目標値)および差動増幅器39′に接続すると同
時にオペレータにその状態をパイロツトランプ等
で知らせる。この時点で制御系は第8図のように
接続され正常な動作状態に入る。このように動作
前に制御対象物の出力が零であり、出力検出器1
03および差動増幅器39′にドリフトがあつて
差動増幅器の出力が零でない場合でも帰還信号を
容易に零にでき、正確な制御ができる。 第20図は第19図の方式を第8図の圧力制御
系に適用した場合を示すもので、入力ゲートと帰
還ゲートをデジタル信号(TTLレベル)で動作
するアナログスイツチ104,105を用い、オ
フセツト調整器99は正入力端子に手動式ポテン
シヨメータ106を接続した電圧フオロワ、零点
検出器101は±v1ボルトのウインドー幅(必要
な制御精度に比べて充分小さい)を持つウインド
―コンパレータで構成されている。次に第8図お
よび第19図と関連させて動作を説明する。先ず
X―Yプロツタの動作準備段階では空気圧縮器の
シリンダはノーマルオープンの電磁弁(図示せ
ず)を介して大気に通じている。従つて、圧力セ
ンサ38の入力は零に保たれている。X―Yプロ
ツタの準備が完了した時上記電磁弁が閉じてシリ
ンダ内が気密になり、差動増幅器39′の出力が
±v1ボルト以内であればウウンド―コンパレータ
101がアナログスイツチ(入力ゲート)104
を記録速度側に、またアナログスイツチ(帰還ゲ
ート)105を差動増幅器39′側に接続する信
号を出してそれらを接続し、即座に圧力制御系は
動作状態に入る。しかし、圧力センサ38、差動
増幅器39′に温度ドリフト等があり、圧力セン
サ38の入力が零にもかかわらず差動増幅器3
9′の出力が±v1ボルト以上ある場合は、零点検
出器101がこれを検出して各ゲートを図のよう
に接地側に接続して圧力制御系を停止させる。こ
の状態はパイロツトランプ等で表示されるので、
この表示が出た場合には手動でオフセツト調整器
99に接続されたポテンシヨメータ106を操作
して差動増幅器39′の出力をv1ボルト以下に
し、零点検出器101によつて前述の如く接続
し、圧力制御系をスタートさせる。このようにす
ることによつてX―Yプロツタ動作中は極めて精
密な圧力制御をすることができる。従つて、動作
時間が比較的短い(数十分程度)場合、温度特性
の悪い圧力センサを用いても、技術的に容易で安
価な回路構成で、極めて精度の高い制御が可能で
ある。 さらに、上述したように周囲の条件、特に温度
が変化するとインクの物性が変化して噴射インク
量が変化するという問題があるが、これは主とし
てインクの粘度が温度の影響を受けることに起因
する。すなわち、一般に、インク等の粘度は温度
が高くなると低下することが知られているが、粘
度と噴射インク量の関係は、第21図に示すよう
に、噴射インク量は粘度に反比例することが観測
された。従つて、同一寸法のノズルと同一のイン
クを用い、ノズルと対向電極間の印加電圧が一定
でインク表面に作用する圧力が一定であつても、
周囲温度が低い場合はインクの粘度が高いため噴
射インク量が少なく、逆に温度が高い場合は粘度
が低いため噴射インク量が多くなり、X―Yプロ
ツタの記録ヘツドとして用いた場合、その画線幅
と濃度が温度に比例して変化する。これを防止す
るため、本発明によれば、噴射インク量に対して
温度保証をする手段を設けることもできる。 第22図はその温度保証手段を設けたインクジ
エツト発生装置を示すもので、印加電圧と噴射イ
ンク量が略比例関係にあることを利用し高圧バイ
アス電源として外部からの信号により可変になる
ような電圧調整器付高圧バイアス電源30′を用
い、この電圧調整器への外部からの信号源として
インクタンク14に取付けられると共にその内部
のインクの温度を検知する温度検出器108、例
えばサーミスタ、とその出力を電気的信号に変換
する信号変換器109とを用い、この信号変換器
109からの出力信号により、温度が低い場合は
上記電源30′の出力電圧を高くして噴射インク
量が多くなるように作用し、温度が高い場合には
その逆動作をして、その出力電圧を高圧パルス発
生器50に入力させるようにしたものである。こ
れにより、高圧パルス発生器50への作図信号が
一定の場合、周囲温度に関係なく一定のインク量
を噴射させることができる。 第23図は他の温度保証手段の実施例を示すも
ので、インクの温度を検出する温度検出器108
と、その出力を電気的信号に変換する信号変換器
109とを用い、信号変換器109の出力信号を
制御器40に入れて、この出力信号により圧力制
御信号のバイアスレベルを変えるように制御器4
0を作動させ、温度が低い時には空気圧縮系42
によつて生ずるインクタンク内空気圧のバイアス
レベルを高くし、噴射インク量を高めるように作
用させて、温度低下による噴射インク量の減少を
補正し、温度が高い場合にはその逆の動作をする
ようにしたもので、制御器40への比較器36か
らの信号が一定の場合、温度に関係なく一定量の
インクを噴射させることができる。なお、第22
図および第23図の温度保証手段は併用してもよ
い。例えば、第23図のバイアス電源30を第2
2図の電圧調整器付バイアス電源30′で構成
し、これを信号変換器109の出力で制御するよ
うにしても全く同様の効果が得られる。 このようにすれば、周囲温度によつてインクの
粘度が変動しても印加電圧またはインク表面に作
用する圧力に対して負帰還がかかるため噴射イン
ク量が一定に保持され、温度に関係なく常に一定
の幅と濃度を有する画線が得られる。 また、前述した如く、噴射インク量はノズルの
入口に作用する圧力の影響を受けるため、長時間
使用すると静水圧が減少し、(a)噴射インク量が記
録速度に比例しなくなると共に、(b)ジエツトON
特性が極めて悪化する問題がある。(a)に関しては
インク表面に作用する圧力が静水圧に比べて充分
大きい(インク静水圧=数cmAq、インク表面に
作用する圧力=数10cmAq)のであまり問題にな
らないが、(b)に関してはジエツトがONする時の
インク表面作用圧力は常に零、すなわち、インク
表面に作用する圧力はノズル出口に作用する圧力
(大気圧)と同じであるので、静水圧が直接影響
し、タンク内のインク量が適当である場合には、
第24図a1〜a3に示しすように、スイツチング電
圧が印加される前に適正なメニスカスを作り(同
図a1)、スイツチング電圧が印加された瞬間から
インクの噴射が開始され(同図a2)、1〜3msec
後には定常状態になる(同図a3)のに対し、イン
ク量が少ない場合には、第24図b1〜b3に示すよ
うに、適正なメニスカスが形成されず(同図
b1)、スイツチング電圧が印加されても直ちに噴
射が開始されなかつたり(同図b2)、あるいは噴
射方向がノズルの軸方向からはずれて曲る等の現
象を生じる。 本発明によれば、インクタンク内のインク量が
減少しても常にノズル入口に作用する圧力が一定
になることを保証する静水圧補助手段を設けるこ
ともできる。この静水圧補助手段を作動させるた
めには、インクタンク内のインクの静水圧を検出
する必要があるが、これは圧力制御機構における
パルスモータ43の回転角を検出することにより
達成される。これは、記録速度信号が一定の場合
でもインク量が減少する(静水圧が減少する)と
インクタンク内の空気容積が増加するので、記録
速度信号に比例する圧力をインク表面に作用させ
るために静水圧の減少に応じてパルスモータの回
転角を大きくする必要があることに基づくもので
ある。換言すれば、本発明のインクジエツト式記
録装置は、記録速度に対応した量のインクを噴射
させて常に一定幅の記録画線を得ることができる
ように記録速度に対応させてインク表面に作用す
る圧力を制御しているので、その圧力制御機構に
おけるパルスモータの回転角は静水圧の減少量に
比例することを利用したものである。 なお、静水圧の検出法としては記録時間を測定
して、これを利用してもよい。しかし、この場合
には噴射インク量が常に一定であることが望まし
い。 上記静水圧補正手段は、パルスモータ43に取
付けられ、その回転角を検出するポテンシヨメー
タ110と、該ポテンシヨメータ110のピーク
値を検出保持するピーク値ホールド回路111
と、その出力を反転増幅する反転増幅器112
と、該反転増幅器112の出力で作動するレベル
シフト回路113からなり、その出力がアナログ
比較器36に加えられる。レベルシフト回路11
3は正相増幅器(電圧ゲイン=1)からなり、そ
の出力電圧レベルは上記反転増幅器112からの
出力でシフトされる。パルスモータ43の回転角
は或る基準となる記録速度信号に対する値を検出
すれば良いので、第25図の実施例では最大記録
速度における最大記録速度信号を基準としてい
る。これは、X―Yプロツタでは、通常、最大記
録速度信号が一定であるからである。 次に、この動作を説明する。先ず、インク静水
圧が規定の値である時は、レベルシフト回路11
3は最大記録速度信号をそのまま通過させてパル
スモータ43を回転させ、その回転角をポテンシ
ヨメータ110が検出してその出力をピーク値ホ
ールド回路11が検出、保持して反転増幅器11
2の出力をレベルシフト回路113の負側に入れ
る。この時、反転増幅器112の出力は零(接地
電位)になるようにポテンシヨメータ110の出
力電圧が設定されている。次に、記録によつて静
水圧が減少して来ると、上述した如く、最大記録
速度信号に対してパルスモータ43の回転角が増
大し、ポテンシヨメータ110の出力が大きくな
つてピーク値ホールド回路111の出力が増大
し、反転増幅器112の出力レベルが負側に移動
して、その出力はレベルシフト回路113に入れ
られる。レベルシフト回路113は、この入力に
よつてその出力を正側にシフトし、パルスモータ
43を更にポテンシヨメータ110の出力が大き
くなる方向に作用する。従つて、圧力制御機構に
は正帰還がかかることになり、パルスモータの停
止する位置は、圧力センサ38および帰還増幅器
39からなる負帰還ループとの関係で決まる。正
帰還ループと負帰還ループのゲインは実験により
決定すればよい。また、インクタンク内のインク
の減少速度は極めて遅いので、上記正帰還ループ
の周波数特性、すなわち、その遮断周波数は1Hz
以下に抑制するのが好ましい。この実施例では、
記録速度信号の直流バイアスをインクタンク内の
インク減少量を間接的に検出するパルスモータ4
3の回転角で変調して静水圧補正を行なつている
が後述するように記録時間を用いてもおこなうこ
とができる。また、インクのレベルがノズル入口
のぎりぎりまで下がつて記録を続行することが不
可能になつた時に、それをパルスモータの最大回
転角で検出し、上記ピーク値ホールド回路から警
告信号Saを発する警告装置を設けてある。 また、第26図に示す如く、第8図における帰
還増幅器39を作動増幅器39′で構成し、その
正入力側には第8図における圧力センサ38から
の出力を入れ、負入力側にはピーク値ホールド回
路111の出力を正相増幅器114で増幅し、そ
の出力電圧を入れるようにしてもよい。この場合
も、インク静水圧が規定の値である時は上記正相
増幅器114の出力を零(接地電位)とし、圧力
センサの出力は差動増幅器39′でそのまま増幅
されてアナログ比較器36に入力されるが、静水
圧が減少するとピーク値ホールド回路111の出
力が増大して正相増幅器114の出力レベルが正
側に移行し、これは差動増幅器に対して反転入力
となるので圧力センサの出力の全体のレベルが下
がつて、第25図の実施例の場合と同様に、パル
スモータ43をポテンシヨメータ110の出力が
増大する方向に調整するので同様な効果が得られ
る。 さらに、第27図に示す如く第25図のレベル
シフト回路113の出力レベルを記録時間でシフ
トするように構成することもできる。これは噴射
インク量が比較的一定しているX―Yプロツタに
適する。以下、その構成と作用について説明する
と、先ず、インクタンクにインクを規定量いれた
状態で計数回路117の出力を零にセツトすると
D/A変換されたD/A変換器118からの出力
および反転増幅器112の出力が零(接地電位)
となつて、記録速度信号(圧力制御信号)はレベ
ルシフトされないでアナログ比較器36に入れら
れる。次に作図指令信号Sdが入れられると、上
述したように、この間ジエツトが噴射され、静水
圧は低くなる。従つて、噴射インク量が一定の場
合、静水圧の減少は作図指令信号が印加されてい
る時間に比例するので、この作図指令信号Sdの
印加時間をクロツクパルス発生器115と、
ANDゲート116と計数回路117で計測し、
計数回路117の出力信号によりD/A変換器1
18および反転増幅器112を介しレベルシフト
回路113の出力レベルを正側にシフトし、パル
スモータ43をインクタンク内の空気圧を高める
方向に調整させる。この場合、警告信号Saは計
数回路117から発せられるようになつている。
なお、この実施例におけるクロツクパルス発生
器、計数回路等は種々のものを使用できるが、一
例をあげると、例えば、クロツクパルスの周波数
は0.1Hz、計数回路およびD/A変換器のビツト
数は12ビツトである。 第25図〜第27図のように構成すると、イン
クタンク内のインク量が減少してインク表面がノ
ズル入口すれすれまで低下し、それ以上ジエツト
を噴射することが不可能になるまで、ジエツト
ONを極めて正常におこなわせることができ、ま
た噴射インク量を記録速度に正確に比例させ、補
給されたインクを有効に使用することができ、従
つて長時間記録が可能になる。記録時間はインク
タンクの容量および単位時間当りの噴射インク量
によつて異なるが、一例をあげると、比重0.9の
インクを用いてインクタンク容量5ml、噴射イン
ク量0.4mg/sec、記録速度20m/minとした場
合、1回のインク補給で約3時間、画線長さにし
て約4Kmの連続記録が可能である。 また、インク減少に対する上記の補正手段に加
えて長時間空気圧縮器を動作させた場合、空気と
シリンダ壁との摩擦、パルスモータ等の機械系か
ら生じた熱が伝導によつてシリンダ内空気に伝え
られることによつて生ずる温度上昇に伴う空気の
圧力変化による影響を保証する手段を設けること
も可能である。この場合は、第28図に示す如
く、第25図の構成に加えて反転増幅器112の
正入力側に空気圧縮器37にシリンダ内の空気の
温度を計測するように取付けられた温度センサ1
19(サーミスター等)、その出力を温度に比例
した電気信号に変換する信号変換器120及びそ
の出力を反転増幅する反転増幅器121で増幅さ
れた出力が接続されている。次にこの動作を説明
する。先ず、インク静水圧及び、シリンダ内空気
温度が規定の値である時は、レベルシフト回路1
13は最大記録信号Vmaxをそのまま通過させて
パルスモータ43を回転させ、ポテンシヨメータ
110の出力をピーク値ホールド回路111が検
出し、保持して反転増幅器112の出力をレベル
シフト回路113の負側に入力する。この時、反
転増幅器112の出力は、零(接地電位)になる
ようにポテンシヨメータ110の出力電位及び反
転増幅器121の出力が設定されている。次に、
記録によつて、静水圧が減少して来ると、上記説
明したように、最大記録信号Vmaxに対し、パル
スモータ43の回転角が増大し、ポテンシヨメー
タ110の出力が大きくなつて、ピーク値ホール
ド回路111の出力が増大し、反転増幅器112
の出力レベルは、負側に移動して、レベルシフト
回路113に入力される。レベルシフト回路11
3は、この入力によつて、その出力を正側にシフ
トし、パルスモータ43を更にポテンシヨメータ
110の出力を大きくする方向に作用する。即
ち、正帰還がかかることになり、停止する位置
は、負帰還ループ(圧力センサ、帰還増幅器)と
の関係で決る。正帰還ループと負帰還ループのゲ
インは、実験的に決定される。更に、インクタン
ク内のインクの減少速度は、極めて遅いので、上
記正帰還ループの周波数特性、即ち、遮断周波数
は、1Hz以下に押えるのが好ましい。次にシリン
ダ内の空気の温度が変動した場合(一般には、上
記理由で上昇する。)若し反転増幅器121を含
めた温度検出系がないとすると、例えば、シリン
ダ内空気の温度が上昇した場合、パルスモータ4
3の同一回転角に対して、空気圧縮器内の空気圧
は上昇しすぎ、圧力を検出する負帰還ループの作
用で、パルスモータ43の回転角が減少せしめら
れ、反転増幅器112の出力が温度の影響を受け
て正常に動作しなくなる。反転増幅器121を含
む温度検出系は、これを保証するように動作す
る。即ち、シリンダ内の空気の温度が規定の値よ
り高くなつた場合、パルスモータ43の回転角
は、上記負帰還ループの作用で減少し、反転増幅
器112の出力レベルを上昇させる方向に作用す
るが、温度検出系、つまり反転増幅器121の出
力は低下して、反転増幅器112の出力を低下さ
せる方向に作用し、両者が打消し合うように作用
し、レベルシフト回路113の負入力側が、シリ
ンダ内の空気圧の温度変化の影響による変動から
防止され、正常にインクタンク内のインク量の減
少分だけを補正するように作用する。更に本実施
例は、インクがノズル入口ぎりぎりまで下がつ
て、記録続行不可能になつた時には、この状態を
やはり、温度保証されたパルスモータ43の回転
角(最大)で検出し、上記反転増幅器112の出
力で警告信号Saを発し、オペレータにインクの
補給を命ずるような警告装置がついている。 また、第29図は第26図の回路に温度補正を
加えた場合であり、反転増幅器121の出力が上
記正相増幅器114の負入力側に接続されて、上
記ピーク値ホールド回路111の出力が温度保証
される。この温度補正手段の動作は第28図の場
合と同様にしておこなわれる。 従つて第28図および第29図の場合には、長
時間の記録が可能であることに加えて、温度変動
によりシリンダ内の空気に圧力変動が生じても、
すなわち、同一の記録速度に対してパルスモータ
の回転角に変動が生じても、それに影響されるこ
となく記録速度信号レベル又は負帰還信号レベル
が補正側、すなわちポテンシヨメータの出力を大
きくする方向にシフトされるので上記変動は補正
され、インク表面に作用する圧力をさらに正確に
記録速度信号に対応して制御することができる。 前述の如く、X―Yプロツタ等の記録ヘツドに
インクジエツト発生装置を適用する場合、移動時
の加速度によつてインク表面がゆれて、ノズル入
口に加わるインクの静水圧が変動し、記録速度が
一定でも噴射インク量が変化して画線幅にむらを
生じる等の問題があるが、本発明によれば、これ
らの問題は、第30図に示すように、インクタン
ク内に液面安定化部材を設けることにより解決す
ることができる。 第30図aは金属製の網123を多数積層した
ものをインクタンク14内に装填し、その網12
3の上側レベルまでインクを充填するようにした
もので、この場合にも約2Gの加速度を受けても
液ゆれは殆んど生じなかつた。 第30図bは複数枚の金属製網123をある間
隔をおいてインクタンク14内に配置し、インク
を充填するようにしたもので、約2Gの加速度を
受けても液ゆれは殆んど生じなかつた。 上記第30図a,bの実施例の場合、液面安定
化部材がインクのフイルタの作用を持つため、異
物によるノズル15の孔の詰りを防止することも
できる。 また、液面安定化部材は網体であるから、小体
積の網体で液面安定効果を発揮する。したがつ
て、インクの保有量をあまり損なうことがなく、
つまり、インク保有量を多くできるものである。 さらに、インクタンク内に金属製網からなる液
面安定化部材を略水平方向に設けることによつ
て、インクジエツト発生装置がジエツトの噴射方
向と直角の方向に加速度を受けながらジエツトを
噴射する際の液ゆれが防止されて安定な噴射がで
き、またインクによるインクジエツト発生装置の
汚れ等も防止できその保守も楽になる。 また、本発明に係るX―Yプロツタにおける図
板20としては、導電性を有するものを使用する
のが好ましい。これは次のような理由による。電
場噴射型インクジエツト発生装置から噴射される
インクジエツトは高速微小な帯電粒子列であるた
め、電気的に絶縁性の高い図板20を用いると、
被記録物21が絶縁性の高い材料(例えば、ポリ
エステルフイルムなどの合成樹脂)でつくられて
いる場合、被記録物21に先行粒子によつて運ば
れた電荷が局部的に蓄積され、それが後続粒子の
電荷と反発し合つて後続粒子が被記録物上に飛散
したり、あるいはまたより大きな反発力を受けた
粒子は行き場を失つて環状対向電極(接地されて
いる)にすいよせられ、その表面を著しく汚す結
果となり、しかも被記録物が導体であつたとして
も、接地されていないために時間とともに粒子に
よつて運ばれる電荷が蓄積されてその表面電位が
上昇し、絶縁性の被記録物の場合と同様にジエツ
トの噴射に悪影響を及ぼすからである。この悪影
響は、図板に導電性を付与し、その電位を環状対
向電極と同じか、それより低くして、先行ジエツ
トにより運ばれる電荷による被記録物の帯電を防
止すると共に、先行ジエツトによつて運ばれるイ
ンクから生じる電気力線を環状対向電極へは向け
ず、図板に向うように拘束することによつて防止
できる。 図板に導電性を付与する手段としては、種々の
ものがあるが、従来の接触式記録用具も使用でき
るようにするため、従来の図板の持つ弾力性を損
わせることなく導電性を付与する方法が好まし
い。これは、例えば従来の図板と同じ材質のシー
トに金属プレートあるいは網目状にした金属線材
を埋設または張着したり、あるいは図板形成材料
にその弾力性を損わない程度の量の導電性微粉末
を添加分散させた後成形することにより達成する
ことができる。 第31図aに示す図板20は2枚のゴム製シー
ト125の間に網目状の金属線材、例えば鉄線、
銅線、ニクロム線等からなる導電性部材126を
挾み、両者を接着材等で固着したものである。金
属線材としてニクロム線を使用した場合、これに
電流を流すとジユール熱によつて図板が加熱され
るため、被記録物の温度が上昇して被記録物上の
インクが加熱されその乾燥時間が短縮される利点
がある。 第31図bに示す図板20は、従来のゴム製図
板と同じ材質のゴムに、その弾力性を損わない程
度の量のカーボンや銀等の導電性微粉末を添加分
散させて導電処理した後所定の寸法に成形したも
のである。この場合、その比抵抗は105Ω・cm以
下であることが望ましい。 第31図cの図板20は、従来の図板と同じ材
質のゴムからなる絶縁性シート125に、第31
図bの図板と同様に導電処理した導電性シート1
27を貼着したものである。この図板をX―Yプ
ロツタにセツトする場合、導電処理してない面、
すなわち、絶縁性シート側の面をノズルに対向さ
せて取付ける。一般に導電性微粉末をゴムに分散
させると着色するが、X―Yプロツタの図板はそ
の色がなるべく白くあつてほしい場合があるの
で、第31図cの図板はこのような場合に有効で
ある。 上記の如く構成された図板を使用する場合、例
えば、第32図aに示すように、その導電性部材
(図の場合、網目状に埋設された金属線材12
6)を接地して環状対向電極16と同電位にする
か、あるいは同図bに示すように導電性部材12
6の一端を接地すると共に環状対向電極16の電
位を接地電位より高くし、かつ導電性部材126
の他端に加熱用電源P.W.を接続する。後者の場
合、加熱用電源による導電性部材の電位がジエツ
トに悪影響を及ぼさないようにするためにはその
電源の電圧は50V以下にすることが好ましい。な
お、第31図b,cのものもこれと同様にして使
用できる。 このような図板を用いることにより、先行ジ
エツトによつて運ばれ、記録媒体上に蓄積された
電荷が、ジエツトの発生又は後続ジエツトに悪影
響を与えず、画線の品質が著しく向上する。図
板を加熱することによつて、記録媒体に付着した
インクの乾燥が速くなる。従来の接触式筆記具
を用いた場合でも、何ら支障なく共用できるなど
の効果が得られる。 以上説明したように、本発明に係るインクジエ
ツト式記録装置は、インクジエツト発生装置に、
そのインクタンク内に、金属製網を略水平方向に
複数段配設してなる液面安定化部材を設けてある
ため、記録ヘツドの移動時に、インク面が揺れ
ず、X―Y移動に伴なう記録速度が変化しても、
記録画線幅を常時一定に保持し、高速記録が不都
合なく行なえる。また、金属製網の存在により異
物によるノズルの詰まりを防止するというフイル
タ効果を有するばかりか、網の体積は極めて小さ
いから、保有インク量をあまり減ずることもな
い、等多くの利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るインクジエツト式記録装
置を備えたX―Yプロツタの斜視図、第2図aは
インクジエツト発生装置の平面図、第2図bはそ
の部分断面正面図、第2図cは第2図bの―
線における断面図、第3図aはヘツド本体の平面
図、第3図bはインクジエツト発生部の断面図、
第3図cはヘツド本体の断面図、第3図dはヘツ
ド下部本体の平面図、第3図eはノズル近傍の拡
大断面図、第3図fは対向電極の底面図、第4図
はインクジエツト発生部のヘツド本体への取付け
時の第3図dの―線における断面図、第5図
はインク表面に作用する圧力と噴射インク量との
関係を示すグラフ、第6図は噴射インク量と記録
画線幅との関係を示すグラフ、第7図はサーボ制
御機構のブロツク図、第8図は圧力制御機構にお
ける記録速度信号作成機構のブロツク図、第9図
は圧力制御機構のブロツク図、第10図は第9図
の圧力制御機構の動作タイミングを示す図、第1
1図はジエツトON―OFF時のインクジエツトの
状態を示す模式図、第12図aは第9図の圧力制
御機構における空気圧縮系の平面図、第12図b
は第12図aのA―A線における断面図、第13
図は第12図aのB―B線における部分断面図、
第14図は圧縮器内およびインクタンク内の圧力
波形を示すグラフ、第15図は圧縮器の変形例を
示す要部断面図、第16図および第17図は圧力
制御機構の変形例を示すブロツク図、第18図a
は圧力制御機構における空気圧縮系の変形例を示
す平面図、第18図bは第18図aの―線に
おける断面図、第19図は外乱防止回路を設けた
圧力制御機構のブロツク図、第20図はその具体
例を示す回路、第21図はインクの粘度と噴射イ
ンク量との関係を示すグラフ、第22図および第
23図は温度保証手段を設けたインクジエツト式
記録装置の要部を示すブロツク図、第24図は静
水圧のジエツトON特性に及ぼす影響を示す模式
図、第25図〜第27図は静水圧補正手段を設け
た圧力制御機構の要部を示すブロツク図、第28
図および第29図は静水圧補正手段および圧力保
証手段を設けた圧力制御機構を設けた圧力制御機
構の要部を示すブロツク図、第30図a,bは液
面安定化部材を設けたインクジエツト発生装置の
種々の例を示す断面図、第31図a〜cは各種図
板の断面図、第32図はその使用状態を示す略図
である。 1…X―Yプロツタ、2…本体、3,4…レー
ル、5…X―移動桁、6,7…支持台、8…X―
サーボモータ、9…Y方向レール、10…移動
子、11…サーボモータ、12…ヘツド本体、1
3…インクジエツト発生装置、14…インクタン
ク、15…ノズル、16…対向電極、18…空気
配管、19…高圧ケーブル、20…図板、21…
被記録物、22,31…インターフエース、2
3,23′…比較器、24,24′…D/A変換
器、25,25′…サーボ増幅器、26,26′…
速度検出器、27,27′…位置検出器、28,
28′…帰還増幅器、29,29′…A/D変換
器、30…バイアス電源、32,33…二乗回
路、34…加算回路、35…平方根回路、36…
アナログ比較器、37…圧縮器、38…圧力セン
サ、39…帰還増幅器、40…制御器、41…パ
ルスモータ駆動回路、42…空気圧縮系、43…
パルスモータ、44…カム、46…変換器、47
…シリンダ、48…ピストン、50…高圧パルス
発生器、53…ニードル弁、55,57…増幅
器、56…ゲインセレクタ、58…パルスモー
タ、59…補助ポンプ、61…位置決めピン、6
2…ノズル固定筒、63…ノズル案内リング、6
4…外筒、65…Oリング、66…環状穴、67
…切欠部、68,69…環状溝、70…環状穴、
71…切欠溝、72…インクタンク固定リング、
78…高圧電極リング、79…高圧電極接片、8
0…コネクタ、81,84…リード線、82…対
向電極リング、83…対向電極接片、86…蓋、
87…ジエツト観測用ルーペ、94…ピストン、
95…シリンダ、96…ピストン棒、97…ピニ
オン、98…入力ゲート、99…オフセツト調整
器、100…帰還ゲート、101…零点検出器、
102…制御対象物、103…出力検出器、10
4,105…アナログスイツチ、106,110
…ポテンシヨメータ、108…温度検出器、10
9…信号変換器、11…ピーク値ホールド回路、
112,121…反転増幅器、113…レベルシ
フト回路、114…正相増幅器、115…クロツ
クパルス発生器、116…ANDゲート、117
…計数回路、118…D/A変換器、119…温
度センサ、120…信号変換器、123…液面安
定化部材、125…絶縁性シート、127…導電
性シート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 インクタンク下部に設けられたノズルと、該
    ノズルに近接して設けられた対向電極とを備えた
    記録ヘツドを有し、該記録ヘツドを移動させつつ
    上記ノズルからインクを噴射させて記録を行うイ
    ンクジエツト式記録装置において、上記インクタ
    ンク内に、金属製網を略水平方向に複数段配設し
    てなる液面安定化部材を設けたことを特徴とする
    インクジエツト式記録装置。
JP7185883A 1983-04-23 1983-04-23 インクジエツト式記録装置 Granted JPS58212956A (ja)

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