JPS6211630Y2 - - Google Patents

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JPS6211630Y2
JPS6211630Y2 JP1980078936U JP7893680U JPS6211630Y2 JP S6211630 Y2 JPS6211630 Y2 JP S6211630Y2 JP 1980078936 U JP1980078936 U JP 1980078936U JP 7893680 U JP7893680 U JP 7893680U JP S6211630 Y2 JPS6211630 Y2 JP S6211630Y2
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valve
pressure
hole
chamber
air
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は呼吸器の肺力弁に関し、詳しくは、人
体の呼吸に伴なう圧力変化に応じてダイヤフラム
を作動してパイロツトノズルを開閉することによ
つて呼吸用気体の流路の途中の弁孔を開閉し、そ
の流路に連通したノズルからの呼吸用気体の供給
を制御するようにした肺力弁に関する。
従来からの肺力弁においては、呼吸に伴なう微
小な圧力変化に応動するためにダイヤフラムを薄
く形成しているが、このダイヤフラムがノズルお
よびパイロツトノズルの近傍に設けられているた
めに、それらのノズルから吐出される呼吸用気体
の動圧によつてダイヤフラムが変位し易く、した
がつて呼吸用気体の供給制御が不安定であつた。
本考案は、上述の技術的課題を解決し、安定的
に呼吸用気体の供給制御を行なうことができる肺
力弁を提供することを目的とする。
以下、図面によつて本考案の実施例を説明す
る。第1図は本考案の一実施例の全体の正面図で
あり、第2図は第1図の仮想線Aで囲む部分を第
1図の裏側から見た正面図である。この開放式呼
吸器1は、呼吸用気体たとえば空気を加圧充填し
た圧力容器2、圧力容器2を取り換え自在に載荷
し人体に着装するための装着手段3、圧力容器2
のガス出口に装着された容器弁4の開弁時に圧力
容器2から供給される高圧力の空気を減圧する減
圧器5、容器弁4および減圧器5を連結および取
り外し自在に連結する連結手段6、減圧器5で減
圧された後の空気を導くための給気管7a,7
b、給気管7bに連結される肺力弁8、肺力弁8
および呼気弁9が固定的に設けられ人体頭部の前
面を覆う面体10、減圧器5で減圧される前の高
圧力の空気を導く導気管11、ならびに、導気管
11に連結され圧力容器2内に充填された空気量
が消費によつて減少し、残余の圧力がたとえば60
Kg/cm2に低下したときに笛を鳴らして空気残量が
少ないことを知らせる警報器12を含む。圧力容
器2内には、比較的高圧力たとえば300Kg/cm2
空気が充填される。
第3図は開放式呼吸器1の簡略化した系統図で
あり、実線は圧力容器2内の高圧力が直接作用す
る高圧力のラインを示し、破線は減圧器5で減圧
された後の低圧力のラインを示し、二重線は大気
圧程度の圧力のラインを示す。容器弁4の開弁時
において、圧力容器2内の空気は容器弁4から連
結手段6を経て減圧器5に導かれ、この減圧器5
においてたとえば7〜8Kg/cm2に減圧される。減
圧後の空気は給気管7a,7bを介して肺力弁8
に導かれる。肺力弁8に導かれた空気は面体10
を介して吸気され、一方、呼気は呼気弁9を介し
て排出される。また減圧器5で減圧される前の高
圧力の空気は導気管11を介して圧力指示計20
6および警報器12に導かれており、圧力容器2
内の圧力が予め設定した値たとえば60Kg/cm2ある
いは30Kg/cm2に低下したときに警報が発せられ
る。
装着手段3は、圧力容器2を載荷して背中に背
負うための背負い具13と、背負い具13に圧力
容器2を固定するための締めバンド14と、背負
い具13の上下両端部を連結し両肩にそれぞれ掛
けられる一対の肩バンド15a,15bと、各肩
バンド15a,15bの途中を胸前で締結する胸
バンド16と、背負い具13の下部を腰に固定す
るための腰バンド17とを含む。圧力容器2はそ
のガス出口を下方に向けて背負い具13に取り換
え自在に装着される。
第4図は、容器弁4、減圧器5および連結手段
6付近の断面図である。容器弁4は圧力容器2の
ガス出口に螺着される。容器弁4の本体18には
一端部が圧力容器2内に連通する流路19が形成
されており、この流路19の途中に弁室20が形
成される。弁室20内において、空気の流通方向
下流側に向けて弁座21が形成される。弁室20
内には、弁座21に当接すべく弁体22が進退自
在に設けられる。弁体22の弁座21と反対側の
端部には、凹溝23が形成されており、この凹溝
23に駆動棒24の一端部が嵌合される。駆動棒
24の他端部につまみ25が装着される。このつ
まみ25を回転操作することによつて弁体22が
螺進あるいは螺退され、それに応じて弁孔26が
開閉される。
連結手段6は、容器弁4の本体18に一体的に
形成され流路19の他端部を外囲して延びる接続
部27、一端部が減圧器5に螺着される管状の接
続体28、ならびに、接続部27および接続体2
8の他端部を連結するナツト29を含む。
第5図は接続部27と接続体28との連結を外
した状態における断面図である。接続部27の外
周には外ねじ30が形成され、流路19の開口端
には流路19と同心の嵌合穴31が形成される。
接続体28の一端部には減圧器5の内ねじ32に
螺合する外ねじ33が形成されており、接続体2
8の一端部はOリング34を介して減圧器5に螺
着される。また、接続体28の他端部には、接続
部27の嵌合穴31に嵌入する嵌合突部35が形
成される。嵌合突部35の基部外外周にはOリン
グ36が設けられる。接続体28の他端部におい
て、嵌合突部35の長さだけ軸線方向内方寄りの
外周には、その全周にわたつて半径方向外方に突
出した外鍔37が形成される。外鍔37の直径は
内ねじ40の内径よりも小さく選ばれている。ナ
ツト29は、接続体28の外周に装着されてお
り、外鍔37に係合する内鍔39と外ねじ30に
螺合する内ねじ40とを備える。ナツト29の外
周は、ナツト29の回転操作を容易にするための
合成ゴムから成る滑り止め部材41で覆われる。
接続体28には、接続部27の流路19に連な
りかつ軸線方向に延びる大径穴42が形成されて
おり、大径穴42は段差面43を介して小径の流
路44に連なる。大径穴42には筒状の焼結金属
製フイルタ45が挿入される。フイルタ45の内
径は流路44と同一に選ばれており、フイルタ4
5の一端部は段差面43に当接され、他端部には
固定部材46が当接される。この固定部材46の
一端部はフイルタ45の他端部に突入され、他端
部は大径穴42に形成された内ねじに螺合され
る。したがつて、固定部材46を螺進することに
よつて、フイルタ45は段差面43と固定部材4
6とに挟まれて固定される。固定部材46には、
流路19から導かれる空気を大径穴42の内周と
フイルタ45の外周との間の環状の空間に導くた
めの通路48が形成される。
接続部27における嵌合穴31の深さl1は、
接続体28における嵌合突部35の突出長さl2
と等しいかまたは大きく選ばれる(l1≧l2)。そ
のため、第4図のごとく外鍔37が接続部27の
端面27aに当接するまで、嵌合突部35を嵌合
穴31に嵌入することができる。したがつて、接
続部27と接続体28とをナツト29で連結する
ことによつて、Oリング36が嵌合穴31の内壁
に当接して、シールが達成される。
第4図および第5図においては、比較的高圧力
の充填圧力たとえば300Kg/cm2用の圧力容器2を
用いたときにおける連結手段6の構造を説明した
が、次に比較的低い充填圧力たとえば従来から一
般的に用いられている150〜200Kg/cm2用の圧力容
器を用いた場合における連結手段50の構造に関
して説明する。
第6図は連結手段50の連結を外した状態にお
ける断面図である。150〜200Kg/cm2の充填圧力の
圧力容器の容器弁に形成される接続部51には、
軸直角断面円形で長さl3だけ延びる円形穴部分
52と、その円形穴部分52に同心に連結され軸
線方向内方に向うにつれて小径となる円錐穴部分
53とから成る嵌合穴54が形成される。円錐穴
部分53の小径端部には圧力容器からの空気を導
く流路19が開口される。
図示しない減圧器に一端部が螺着される接続体
55の他端部には嵌合突部56が形成される。こ
の嵌合突部56は、長さl4だけ延びる円筒部分
57と、その円筒部分57の遊端部から軸線方向
外方に向うにつれて小径となる円錐部分58とか
ら成る。嵌合突部56の全体突出長さはl5に選
ばれる。なお、円筒部分57の長さl4は接続部
51における円形穴部分52の長さl3と等しい
かまたは小に選ばれる(l4≦l3)。第6図に示す
部分以外の構造は第4図および第5図と同様に構
成される。このように構成することによつて、接
続体55の外鍔37が接続部51の端面51aに
当接するまで、嵌合突部56を嵌合穴54に嵌入
すると、Oリング36が円形穴部分52の内壁に
当接してシールが達成される。
ここで、前述の第4図および第5図における連
結手段6、ならびに第6図における連結手段50
の各長さl1〜l5は次の第1式〜第5式で示す
ような関係を有するように選ばれている。
l1≧l2 …(1) l3≧l4 …(2) l5>l1 …(3) l3≧l2 …(4) l4<l5 …(5) このように構成することによつて、接続体28
の嵌合突部35は、接続部27の嵌合穴31およ
び接続部51の嵌合穴54に、外鍔37が各端面
27a,51aに当接するまで嵌入することが可
能であり、したがつて接続体28と接続部27,
51との気密的な連結が可能となる。そのため
300Kg/cm2の比較的高圧力の範囲まで使用できる
ように設定された減圧器5に連結される接続体2
8には、充填圧力300Kg/cm2用の圧力容器2の接
続部27が接続されうるだけでなく、充填圧力
150〜200Kg/cm2用の圧力容器の容器弁を接続する
ことも可能である。また接続部27を接続体55
に連結すると、第(3)式からl5>l1であるので、嵌
合突部56が嵌合穴31の底部31aに当接した
とき外鍔37は端面27aから離反しており、O
リング36によるシールが不完全である。したが
つて150〜200Kg/cm2用の接続体55に、300Kg/
cm2用の容器弁4を誤まつて連結したとしても、連
結部における気密が保たれないので、接続体55
や後続の減圧器に300Kg/cm2の高圧力が作用する
ことはなく、各機器が破壊されることが防止され
る。
第7図は充填圧力300Kg/cm2用の圧力容器2に
圧縮空気を充填するための充填工具の一部を示す
断面図である。この充填工具の接続部60には、
図示しない空気源から圧縮空気を導くための流路
61が形成されており、容器弁4の嵌合穴31に
嵌合する嵌合突部62が形成される。この嵌合突
部62の端面にはOリング63が設けられる。接
続部60の外周には前述のナツト29と同様のナ
ツト64が装着され、このナツト64の外周には
滑り止め部材65が設けられる。嵌合突部62の
突出長さl6は、容器弁4の接続部27における
嵌合穴31の深さl1と等しいかまたは大きく選
ばれ(l1≦l6)、しかも接続部51における円形
穴部分52の長さl3と等しいかまたは小に選ば
れる(l6≦l3)。そのため、嵌合突部62を嵌合
穴31に嵌入することによつて、Oリング63が
嵌合穴31の底部31aに当接してシールが達成
される。それによつて空気源からの圧縮空気が容
器弁4を経て圧力容器2内に充填される。
この接続部60を150〜200Kg/cm2用の圧力容器
の容器弁に誤つて連結した場合を想定する。嵌合
突部62の突出長さl6は円形穴部分52の長さ
l3と等しいかまたは小であるので、嵌合接続部
外鍔66は接続部51の端面51a(第6図参
照)に当接するまで嵌入しても、Oリング63は
嵌合穴54の内壁に当接されず、シールは達成さ
れない。そのため150〜200Kg/cm2用の圧力容器に
300Kg/cm2用の充填工具を誤つて連結したとして
も、前述のごとく気密が保てないので、150〜200
Kg/cm2用の圧力容器に300Kg/cm2の圧力が作用す
ることはなく、圧力容器の破壊が防止されて安全
である。
第8図は150〜200Kg/cm2用の圧力容器に圧縮空
気を充填するための充填工具の一部を示す断面図
であり、第7図に対応する部分には同一の参照符
を付す。この充填工具の嵌合突部68における突
出長さl7は、300Kg/cm2用の接続部27におけ
る嵌合穴31の深さl1と等しいかまたは小さ
く、150〜200Kg/cm2用の接続部51における円形
穴部62の長さl3と等しいかまたは小さく選ば
れる(l1≧l7、l3≧l7)。嵌合突部68の基部外周
にはOリング69が設けられる。嵌合突部68を
接続部51の嵌合穴54に嵌入したときには、O
リング69が円形穴部52の内壁に当接したシー
ルが達成される。また嵌合突部68を300Kg/cm2
用の接続部27における嵌合穴31に嵌入したと
きには、Oリング69が嵌合穴31の内壁に当接
してシールが達成される。このようにして300
Kg/cm2の充填圧力の圧力容器には第7図および第
8図の充填工具がそれぞれ気密に連結され、圧力
容器2内に300Kg/cm2あるいは150〜200Kg/cm2
圧力で圧縮空気を充填することができる。
第9図は減圧器5の平面図であり、第10図は
減圧器5の縦断面図である。第10図において、
一点鎖線A−Aよりも下方の部分は第9図におけ
る切断面線B−C−Dから見た断面を示し、一点
鎖線A−Aよりも上方の部分は第9図における切
断面線E−Eから見た断面を示す。減圧器5の本
体71には、接続体28の流路44に連通する流
路72が形成される。この流路72は本体71に
形成され本体71の外方に開放した凹部73に連
通される。この凹部73に第10図の下方から嵌
合部材74を嵌入し、その下方から押え部材75
を本体71に螺合して嵌合部材74を固定するこ
とによつて弁室76が形成される。前述の流路7
2は嵌合部材74に形成された透孔77を介し
て、弁室76に連通される。押え部材75の弁室
76に臨む端面には嵌合凹部78が形成される。
この嵌合凹部78に、合成樹脂製嵌合体79をO
リング81を介して嵌入することによつて、弁座
80が形成される。
弁体82は空気の流路83を備える円筒状であ
つて、その一端部は弁座80に直交する方向で弁
室76内に気密に突入される。ばね室86に臨む
弁体82の他端部には、比較的大きな受圧面積の
受圧面84を有する鍔部85が形成される。この
鍔部85の外周にはばね室86の内壁に摺接する
Oリング87が設けられる。ばね室86内には、
弁体82を外囲するばね88が収容されており、
このばね88のばね力によつて、弁体82は弁座
80から離反する方向に付勢されている。鍔部8
5の受圧面84とばね室86の端部内壁とによつ
て形成される圧力室89は、流路90を介して接
続口91に連通される。接続口91には給気管7
aがOリング92を介して嵌入されており、給気
管7aは袋ナツト93によつてキヤツプ250に
固定的に連結される。
容器弁4を開弁して圧力容器2内の圧縮空気を
連結手段6を経て、減圧器5内に導いたときを想
定する。流路72から透孔77を経て弁室76内
に流入した空気は、流路86から圧力室89およ
び流路90を経て給気管7aに導かれる。それに
よつて、圧力室89の圧力が上昇すると、弁体8
2はばね88のばね力に抗して弁座80に近接す
る方向に変位され、圧力室89内の圧力が7〜8
Kg/cm2程度のとき弁体82の一端部は弁座80に
当接して気密を保つ。吸気により、空気が放出さ
れ圧力室89内の圧力が低下すると、弁体82は
ばね88により弁座80から遠ざかる方向に変位
され、弁座80と弁体82の一端部とは間隙94
が生じ、弁室76内の高圧空気が減圧されて流路
83へ流入してくる。
第11図を参照して、嵌合凹部78におけるO
リング81がなんらかの原因によつて故障した場
合を想定する。このOリング81がシール機能を
果さなくなると、弁室76内の高圧力が、嵌合体
79と嵌合凹部78との間の間隙を経て、嵌合体
79の弁座80とは反対側の端面に作用するよう
になる。減圧器5の減圧作用時において、弁座8
0の流路83に対応する中央部には減圧後の比較
的低い圧力が作用し、その中央部を除く残余の部
分には弁室76内の高圧力が作用している。その
ため嵌合体79の弁座80と反対側の端面に高圧
力が作用すると、弁座80の中央部は仮想線で示
すごとく、弁体82に近接する方向に突出されて
しまい、減圧機能が果せなくなる。
そこで、押え部材75には、嵌合凹部78の底
部に一端部が連通し、かつ他端部が大気に連通す
る逃し孔95が形成される。この逃し孔95を設
けることによつて、たとえOリング81が故障し
てシール機能が果されず、弁室76内の高圧力の
空気が嵌合体79の弁座80と反対側の端面と嵌
合凹部78との間に侵入したとしても、その高圧
力の空気は大気に逃される。そのため弁座80の
中央部分が前述のごとくふくらむことは防止され
る。またこの逃し孔95は、嵌合体79を嵌合凹
部78に嵌入するときに空気を逃す作用をするの
で、嵌入操作が容易になる。さらに嵌合体79を
取りかえる際に、逃し孔95に適当な棒部材を嵌
入し、嵌合体79を裏側から押圧することによつ
て、嵌合体79を嵌合凹部78から容易に取り出
すことができる。
再び第10図を参照して、減圧器5の本体71
には、導気管11を接続するための接続部材97
が、ねじ部材98によつて固着される。本体71
には弁室76に弁通する流路99が形成されてお
り、接続部材97の流路100はOリング101
を介して流路99に気密に連結される。また流路
100は接続部材97に形成された連結凹部10
2に開口される。
導気管11は螺旋状に巻回されており、導気管
11を外囲してフレキシブルチユーブ103が設
けられる。フレキシブルチユーブ103はニツプ
ル252に固着されている。ニツプル252の外
周には環状の凹溝104が形成されており、凹溝
104に係合する一対のピン105により、フレ
キシブルチユーブ103は接続部材97に固定的
に接続される。このピン105はフレキシブルチ
ユーブ103の軸線に直角に設けられる。導気管
11の一端部はニツプル252の一端部を気密に
貫通し、連結凹部102とニツプル252の一端
部とで形成された空気室106に突入される。空
気室106はOリング107およびシール部材1
08によつてシールされている。
このようにして減圧器5の弁室76が流路9
9,100を経て、空気室106に連通され、し
たがつて導気管11内には圧力容器2内の充填圧
力が直接作用する。
流路90の途中には安全弁110が設けられ
る。安全弁110の弁本体111は、減圧器5の
キヤツプ250に螺着され、流路90に開口して
キヤツプ250に形成された流路109に連通す
る流路115を有する。この流路115は弁本体
111の弁室116に開口される。弁室116内
には弁体112が移動自在に設けられる。この弁
体112は、弁室116と反対側のばね室114
に収納されたばね117によつて、弁座113に
向けて付勢されている。前述のごとく間隙94に
おける減圧作用が不十分で、圧力容器2からの高
圧の空気が十分減圧されずに流路90を流通する
場合には、その流通空気の圧力によつて、弁体1
12がばね117のばね力に抗して弁座113か
ら離反される。それによつて流路90を流通する
空気は、流路109,115、弁室116、なら
びに弁室116および弁体112の外周の間隙1
18を経て開放孔119から大気に放出される。
したがつて吸気管7aに高圧力が作用することは
なく安全である。
再び第1図および第2図を参照して、肩バンド
15aには案内通路120を有する円筒状の案内
部材121が固着される。この案内部材121は
背負い具13に近接した位置から胸の位置まで延
設される。案内部材121は帯状体であつてもよ
く、その幅方向の両端部を肩バンド15aに固着
して、案内通路を形成してもよい。案内部材12
1は布製あるいは合成樹脂製であり、肩バンド1
5aに縫いつけてもよく、また接着剤で接着して
もよい。
減圧器5に連結された給気管7aおよび導気管
11を内蔵したフレキシブルチユーブ103は、
背負い具13と圧力容器2との間の間隙を上方に
導かれ、案内通路120内を肩バンド15aに沿
つて第1図のAで示す胸前の位置まで案内され
る。第2図を参照してこの胸前の位置において給
気管7aの他端部には回転継手123が連結さ
れ、一端部が回転継手123に連結された給気管
7bの他端部は回転継手124を介して肺力弁8
に連結される。
このように給気管7aおよび導気管11を内蔵
したフレキシブルチユーブ103を肩バンド15
aに沿わせて人体に密着させることにより、緊急
避難時において、給気管7aおよび導気管11が
障害物にひつかかつて破損することが極力防止さ
れる。
給気管7aのみを肩バンド15aに沿わせても
よく、導気管11を内蔵したフレキシブルチユー
ブ103と給気管7aをふりわけて両肩バンド1
5a,15bに沿わせるようにしてもよい。
第12図は回転継手123を示す第2図の切断
面線XII−XIIから見た断面図である。回転継手12
3は給気管7aの他端部に連結され仮想線125
で示す人体の前面に直角に延びる枢軸管126
と、枢軸管126の外周を覆つて装着される回転
部材127と、回転部材127に給気管7bを連
結する袋ナツト128と、回転部材127が枢軸
管126から逸脱することを防止するとともに枢
軸管126の遊端部を塞ぐ蓋129とを含む。
枢軸管126の外周にはその全周にわたつて凹
溝130が形成されており、その凹溝130と枢
軸管126内とを連通する複数の連通孔131が
枢軸管126の周方向等間隔に形成される。枢軸
管126の給気管7a寄りの外周には半径方向外
方に突出した突起132が全周にわたつて形成さ
れる。蓋129は枢軸管126の遊端部にOリン
グ133を介して螺着される。蓋129の周縁部
には枢軸管126の外周から外方に突出した係止
部134が全周にわたつて形成される。回転部材
127は、突起132と係止部134との間で枢
軸管126のまわりに回転自在に設けられる。枢
軸管126の軸線に沿つて連通孔131の両側に
おいて、枢軸管126と回転部材127との間に
はOリング135,136が介在されており、そ
れによつて枢軸管126と回転部材127とのシ
ールが達成される。回転部材127には枢軸管1
26の半径方向外方に延びる連結部137が形成
されており、この連結部137には凹溝130に
連通する接続口139が形成される。給気管7b
の一端部は接続口139内にOリング140を介
して嵌入され、袋ナツト128によつて連結固定
される。
このように構成することによつて、回転部材1
27の給気管7bは枢軸管126のまわりに矢符
141のごとく回転自在であり、そのため給気管
7a,7bが多小の剛性を有していたとしても、
面体10を装着した人の左右方向の首振り運動が
容易となる。
第13図は回転継手124および肺力弁8の一
部切り欠き断面図である。回転継手124は、前
述の回転継手123と同様の構造を有しており、
肺力弁8の本体144に一体的に形成され、人体
の前面に平行な水平軸線を有して延設された枢軸
管部145と、その枢軸管部145の外周に装着
される回転部材146と、枢軸管部145の遊端
部を塞ぐ蓋147と、給気管7bを回転部材14
6に連結するための袋ナツト148とを含む。給
気管7bの他端部は枢軸管部145の半径方向に
延びる回転部材146の接続口149に袋ナツト
148によつて気密に連結される。枢軸管部14
5内に形成された流路150は本体144に形成
された流路151に連通される。
このようにして給気管7bは、枢軸管部145
のまわりに第13図の矢符152のごとく回転自
在にして、肺力弁8の流路151に連結される。
そのため面体10を装着した人の上下方向の首の
運動が極めて容易となる。したがつて、前述の回
転継手123の働きと相俟つて、面体10を装着
したときに、首を左右および上下方向に極めて容
易に動かすことができる。
第14図は第13図の平面図であり、第15図
は第14図におけるカバー178を取外した図で
あり、第16図は第14図の切断面線−
から見た断面図である。この肺力弁8は呼気時も
面体10内部の圧力が大気圧よりも高いいわゆる
陽圧型肺力弁である。流路151はフイルタ15
3を介して弁孔154に連通される。弁孔154
の流通方向下流側に臨んで形成された弁座155
には、可撓性を有し弁孔154の軸線に直角な平
板状の弁体156が当接される。この弁体156
は、中央に小孔254を有するチツプ256を備
え、その周縁部はノズル取付座162に固定され
る。この弁体156によつて弁孔154が連通さ
れうる空間157と、弁体156に関して弁孔1
54と反対側の作動室158とが仕切られる。本
体144の面体10寄りの部分には、カバー17
8で仕切られた吐出空間160および圧力室17
0aが形成されており、吐出空間160と圧力室
170aはカバー178に形成された流通孔17
9で連通される。空間157はノズル159を介
して吐出空間160に連通される。ノズル取付座
162には、弁体156の中央に開けられた小孔
254よりも大きな孔径を有するパイロツトノズ
ル163が嵌入されている。またノズル取付座1
62には、支持部材166が取付けられ、支持部
材166にはパイロツトノズル163に直角に延
びる揺動杆164がピン165によつて軸支され
る。パイロツトノズル163、支持部材166、
揺動杆164、ピン165は圧力室170a内に
有り、圧力室170aと圧力室170bとは、通
路169および258により連通されている。揺
動杆164の他端部には、揺動杆164と直角な
方向に延びる駆動部材167の一端部がピン16
8によつて枢支される。ピン168はピン165
に平行である。駆動部材167の他端部は、面体
10から遠去かる方向に延び、通路169を貫通
して圧力室170bに突入される。圧力室170
bは、弁体156に関して吐出空間160と反対
側で面体10から遠去かつた位置に形成されてい
る。通路258は、圧力室170a、170bを
連通する孔であつて、通路169とは別個に形成
されている。
圧力室170bは、周縁部が本体144に固定
されたダイヤフラム172にによつて空間173
と仕切られており、空間173は通路174を介
して大気に連通される。圧力室170bにおい
て、ダイヤフラム172の中央部分には、駆動棒
175の一端部が連結され、駆動棒175の他端
部は圧力室170bに臨む駆動部材167の他端
部に螺着される。空間173にはダイヤフラム1
72を圧力室170b側に付勢するばね176が
収納される。
本体144の面体10寄りの外周には、螺着部
材180が回転自在に設けられる。この螺着部材
180には半径方向外方に突出した外鍔181が
形成されており、この外鍔181の外周には回転
操作を容易にするための切り欠き182が周方向
に等間隔をあけて形成されている。螺着部材18
0には外ねじ183が形成されており、外鍔18
1をもつて螺着部材180を本体144の外周に
回転させることにより、螺着部材180が面体1
0に螺着される。
面体10を装着した人の呼吸に応じて弁体15
6が弁座155に当接されたり、あるいは離反し
たりして、給気管7bからの空気が面体10内に
導入されたり遮断したりする。まず、第16図の
陽圧型肺力弁について、流路151より圧縮空気
が弁孔154へ導かれると、弁体156は圧縮空
気の圧力で弁座155から離され、したがつて弁
孔154と空間157は連通し、空気は空間15
7へ噴出し、ノズル159を経て吐出空間160
へ放出される。吐出空間160へ放出された空気
は、面体10内の圧力を高めると同時に、圧力室
170a,170b内の圧力も高めダイヤフラム
172を図の下方へ押し下げる。ダイヤフラム1
72の変位は駆動棒175、駆動部材167によ
り揺動杆164へ伝えられ、揺動杆164は、細
長い中空筒状のパイロツトノズル163のノズル
163の上端部である放出口260に当たつて、
その放出口260が閉塞される。それに応じて弁
体156の小孔254から流入する空気により、
作動室158内の圧力が高まり、弁体156を弁
座155に押し付け、弁孔154から空間157
への空気の噴出が止まる。このとき面体10内の
圧力は外気圧力より高い圧力(例えば+38mmH2O
程度)である。面体10内の圧力が吸気に応じて
わずかに低下した場合を想定する。面体10内の
圧力低下は流通孔179、圧力室170a、通路
1593,169を介して圧力室170bに作用
し、それに応じてダイヤフラム172が第16図
の上方に変位される。それに応じて駆動棒175
および駆動部材167が第16図の上方に移動さ
れ、揺動杆164がピン165のまわりに第16
図の上方に回動される。そのためパイロツトノズ
ル163の放出口260が開き、作動室158の
空気が圧力室170aに放出され、弁体156を
弁座155に押付ける力が低下する。したがつ
て、弁体156が弁孔154内の圧力に押され
て、弁座155から離反する方向に撓み、弁孔1
54が空間157に連通される。それによつて、
弁孔154から空間157、ノズル159を介し
て空気が吐出空間160に吐出され、吐出空間1
60から面体10内に空気が供給される。したが
つて吸気がスムーズである。
呼気時において、面体10内が正圧力たとえば
+38mmH2O以上になつた場合を想定する。この場
合には圧力室170bが正圧になり、ダイヤフラ
ム172が第16図の下方に変位して、駆動棒1
75およぴ駆動部材167が第16図の下方に変
位される。したがつて、揺動杆164がピン16
5のまわりに第16図の下方に回動され応じてパ
イロツトノズル163の放出口260を閉塞す
る。そのため作動室158内の圧力が上昇し、弁
体156が弁座155から離反することが阻止さ
れる。そのため弁孔154は空間157と遮断さ
れて、空気の噴出が停止される。このようにして
面体10内の呼吸による圧力変化に応じて面体1
0内への空気の供給が遮断されたり、供給された
りする。
圧力室170bは、ノズル159およびパイロ
ツトノズル163から遠去かつた位置に形成され
ており、しかも吐出空間160とはカバー178
により隔てられているので、ノズル159および
ノズル163から吐出される空気の動圧が圧力室
170bに直接およぼされることはなく、ダイヤ
フラム172の動作が安定化される。また、本体
144の面体10内に入り込む部分にも部品が形
成されており、肺力弁をコンパクトに形成するこ
とができる。
再び第13図および第14図を参照して、肺力
弁8の本体144には、前述の弁孔154をバイ
パスして空気を面体10内に導入するためのバイ
パス弁185が設けられる。バイパス弁185の
弁孔186は流路151に連通して形成される。
弁孔186は弁室187に開口され、弁室187
には弁孔186の弁座188に当接すべく弁体1
89が設けられる。弁体189は弁室187内で
弁孔186の軸線に沿つて摺動自在な駆動棒19
0の一端部に固着される。駆動棒190の途中は
本体144に螺合されており、他端部にはつまみ
191が固着される。つまみ191を回転操作す
ることにより、駆動棒190は弁室187内で螺
進あるいは螺退され、それに応じて弁体189に
よつて弁孔186が開閉される。弁室187に開
口した孔192は、流路193を介して前述のノ
ズル159に連通される。したがつて肺力弁8が
故障して充分に機能しない非常の場合には、バイ
パス弁185を開いて空気を面体10内に導入す
ることができる。
第17図は面体10の一部を切り欠いて示す側
面図である。面体10はバンド195を締結する
ことによつて人体の頭部に固定的に装着される。
面体10の前面には透明なアイピース194が設
けられており、それによつて視野が確保される。
面体10には呼吸気室266が一体的に設けられ
ており、呼吸気室266には可撓性を有する隔障
193が面体10を装着した人の口および鼻を覆
うべく面体10の下部に設けられ、呼吸室196
が形成される。呼吸気室266には肺力弁58を
螺着するための内ねじ197を有する連結穴20
3が形成されており、この内ねじ197に肺力弁
8の螺着部材180が螺着される。これによつ
て、肺力弁8から供給される空気は、呼吸室19
6の外部で、面体10と人体の頭部とによつて形
成された空間内に導入される。第18図を参照し
て、隔障193の側部には弁孔198を備える筒
部材199が設けられており、弁体200が筒部
材199によつて支持される。この弁体200
は、可撓性を有し、吸気時に呼吸室196内が負
圧力になつたときに仮想線で示すごとく撓んで弁
孔198が開かれる。呼気時においては、弁体2
00は第18図のごとく弁孔198を閉じ、空気
の流通が遮断される。
呼吸気室266の下部には弁孔201が形成さ
れており、この弁孔201を塞ぐための呼気弁9
が設けられる。この呼気弁9は可撓性を有し、大
気圧側よりばね付勢されており呼吸室196内の
圧力がばね力よりも大きな正圧力になれば弁孔2
01を開放し、ばね力よりも小さな正圧時または
負圧時には、弁孔201を閉塞する機能を有す
る。したがつて、肺力弁8と呼気弁9との開閉機
能は相互に逆であり給気時に呼吸室196内に空
気が供給され、呼気時に呼吸室196から呼気が
排出される。
第19図は警報器12付近の断面図である。導
気管11を内蔵したフレキシブルチユーブ103
の他端部は、連結体205を介して警報器12お
よび圧力指示計206に連結される。警報器12
の本体210は、連結部材208に筒部材209
を気密的に一体的に螺着して成り、筒部材209
の開放端部には蓋部材211が気密的に螺着され
る。本体210には、第19図の左方から右方に
向けて順に弁室212、小径の支持孔213、ば
ね室214が形成される。連結体205の導気管
11に連通する流路207の途中から流路216
が分岐されており、この流路216に連通する流
路217が連結部材208に形成される。連結部
材208はねじ部材218によつて連結体205
に固着され、それによつて流路216がOリング
219、フイルタ204を介して流路217に連
通される。流路217は、弁室212に臨んで同
心に形成された供給口215が連通される。弁室
212内には変位体220が軸線方向に変位自在
に収納される。変位体220の供給口215側の
端部には凹部221が形成されており、その凹部
221に開口して弁孔222が形成される。弁室
212において、変位体220の弁孔222と供
給口215との間には弁体223が介在される。
この弁体223は供給口215における空気の圧
力が予め設定した圧力たとえば60Kg/cm2よりも大
であるときには、第19図のごとく変位体220
側に彎曲して弁孔222を塞ぎ、逆に供給口21
5における空気の圧力が60Kg/cm2以下となつたと
きには供給口215側に彎曲して弁孔222を開
放する機能を有する。
変位体220は支持孔213を摺動自在に貫通
し、ばね室214内に突出される。変位体220
には弁孔222に同心に連通するノズル部224
が形成されており、ノズル部224との間隙を調
整自在なニードル225が変位体220のばね室
214側の端部からノズル部224に向けて挿通
される。変位体220の外周には、支持孔213
の内周との間に間隙225aを形成する切り欠き
が形成されており、ノズル部224は透孔226
および間隙225aを介してばね室214に連通
される。ばね室214内において変位体220の
端部には当接片227が当接されており、この当
接片227と他の受け片228との間にばね22
9が介在される。このばね229のばね力によつ
て、変位体220は供給口215側に向けて付勢
される。受け片228は、ばね室214の内周に
軸線方向位置を調節自在にして螺合されており、
空気の流通孔230を備える。蓋部材211には
ばね室214に連通する孔231が形成される。
蓋部材211には、一端部が閉塞された笛部材2
32の他端部が嵌合されており、笛部材232に
は切り欠き233が形成される。蓋部材211の
外周と笛部材232の内周との間に間隙234を
形成すべく、蓋部材211の外周の一部が切り欠
かれており、この間隙234は笛部材232の切
り欠き233に対応して形成される。孔231と
間隙234とは通気孔235を介して連通され
る。蓋部材211には笛部材232を外囲する筒
状のカバー236が螺着される。カバー236に
は通気孔237および水を抜くための水抜き穴2
38が形成される。
本件開放式呼吸器1を使用中に、圧力容器2内
の空気が消費によつて減少し圧力が60Kg/cm2に低
下すると、供給口215における圧力に抗してば
ね229のばね力によつて弁体223が第19図
の左方に押圧され、それによつて弁体223が供
給口215側に瞬間的に彎曲される。それによつ
て弁孔222が開き、供給口215からの空気
が、弁孔222、ノズル部224、透孔226、
間隙225a、ばね室214、流通孔230、孔
231および透孔235を経て、間隙234から
切り欠き233に向けて噴出される。それによつ
て警笛が発せられ、圧力容器2内の空気残量が少
ないことを知ることができる。間隙234から噴
出される空気量はニードル225をノズル部22
4内に挿入する長さを調節することによつて調整
され、笛を鳴らせるための空気量を極力押さえる
ことができる。
このように、弁体223は供給口215におけ
る圧力が設定圧力に達したときに直ちに反転し、
それに応じて笛が鳴らされるので、空気残量が少
ないことを直ちに知ることができる。笛を鳴らせ
るための設定圧力は、ばね229のばね力を調整
することによつて変更することができ、当接片2
27と受け片228との間隔を調整することによ
つてばね229のばね力が調整されうる。
第20図は本考案の他の実施例の警報器の断面
図であり、第19図に対応する部分には同一の参
照符を付す。この実施例では蓋部材211に調節
部材240が軸線方向に変位自在にかつ気密的に
挿通される。調節部材240の一端部はばね室2
14内に突入される。ばね室214内において調
節部材240にはスナツプピン241が係合され
ており、調節部材240のばね室214からの逸
脱が防止される。受け片228はばね室214の
内ねじに螺着された固定部材242に当接し、そ
れによつて当接片227および受け片228間の
距離が定められる。調節部材240には、蓋部材
211に螺合する第1突起243と、その第1突
起243から軸線方向他端部側に間隙をあけて形
成され蓋部材211の端面244に当接する第2
突起245とが形成される。
笛を鳴らす設定圧力をたとえば30Kg/cm2に設定
するときには、調節部材240を第20図の位置
に設定することによつて供給口215における圧
力が30Kg/cm2に達したときに笛が鳴らされる。ま
た設定圧力を60Kg/cm2とするときには調節部材2
40の第2突起245を端面244に当接するま
で螺進し、それによつて受け片228を仮想線で
示す位置まで変位させる。それに応じてばね22
9のばね力が大となり、供給口215における空
気の圧力が60Kg/cm2に達したときに弁体223が
反転して笛が鳴らされるようになる。なお、カバ
ー236には、開口部275が形成されており、
その開口部275から第1突起243および第2
突起245の位置を目視することができる。した
がつてカバー236を外さずに、笛を鳴らすべき
設定圧力を外部から知ることができる。
上述の各実施例においては開放式呼吸器に関連
して説明したが、本考案は開放式呼吸器に限定さ
れるものではなく閉鎖式呼吸器に関連して実施す
ることもできる。
上述のごとく本考案によれば、ダイヤフラムを
作動させるための圧力室をノズルおよびパイロツ
トノズルから遠去かつた位置に形成したので、ノ
ズルおよびパイロツトノズルからの呼吸用気体の
吐出による動圧の影響が圧力室に及ぶことが避け
られ、したがつて、ダイヤフラムが人体の呼吸に
よる圧力変化に応じて正しく作動し、応じて呼吸
用気体の供給を安定的に制御することができる。
特に本考案では、圧力室は、パイロツトノズル
およびノズルから遠去かつた位置に、吐出空間の
圧力を緩衝させる通路285(第15図参照)を
介して形成されている。この通路258の圧力緩
衝作用によつて、吐出空間に噴出したパイロツト
ノズルおよびノズルからの空気などの気体の圧力
が、圧力室に緩衝されて伝達される。そのためダ
イヤフラムが急激に変位したり、過度に大きな変
位を生じたりすることがなく、ダイヤフラムの変
形および損傷が防がれ、耐久性が向上される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の全体の正面図、第
2図は第1図の仮想線Aで囲む部分を第1図の裏
側から見た正面図、第3図は開放式呼吸器1の簡
略化した系統図、第4図は容器弁4、減圧器5お
よび連結手段6付近の簡略化した系統図、第5図
は接続部27と接続体28との連結を外した状態
における断面図、第6図は連結手段50の連結を
外した状態における断面図、第7図は充填圧力
300Kg/cm2の圧力容器2に圧縮空気を充填するた
めの充填工具の一部を示す断面図、第8図は充填
圧力150〜200Kg/cm2の圧力容器に圧縮空気を充填
するための充填工具の一部を示す断面図、第9図
は減圧器5の平面図、第10図は減圧器5の縦断
面図、第11図は減圧器5の弁室76付近を示す
拡大断面図、第12図は第2図の切断面線XII−XII
から見た断面図、第13図は回転継手124およ
び肺力弁8の一部切り欠き断面図、第14図は第
13図の平面図、第15図は第14図のカバー1
78を取外した図、第16図は第14図の切断面
線−から見た断面図、第17図は面体1
0の一部を切り欠いて示す側面図、第18図は第
17図の切断面線−から見た断面図、第
19図は警報器12付近の断面図、第20図は本
考案の他の実施例の警報器の断面図である。 1…開放式呼吸器、2…圧力容器、3…装着手
段、4…容器弁、5…減圧器、6,50…連結手
段、7a,7b…給気管、8…肺力弁、9…呼気
弁、10…面体、11…導気管、12…警報器、
13…背負い具、15a,15b…肩バンド、2
7,51…接続部、28,55…接続体、29…
ナツト、31,54…嵌合穴、35,56…嵌合
突部、76…弁室、78…嵌合凹部、79…嵌合
体、80…弁座、95…逃し弁、120…案内通
路、121…案内部材、123,124…回転継
手、154,222…弁孔、158…作動室、1
59…ノズル、160…吐出空間、163…パイ
ロツトノズル、170…圧力室、172…ダイヤ
フラム、178…カバー、179…流通孔、18
0…螺着部材、214…ばね室、220…変位
体、223…弁体、229…ばね、240…調節
部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 人体の呼吸に伴なう圧力変化に応じてダイヤ
    フラム172を作動してパイロツトノズル16
    3を開閉することによつて呼吸用気体の流路1
    51の途中の弁孔154を開閉し呼吸用気体の
    供給を制御するようにした呼吸器の肺力弁にお
    いて、 本体144には、前記流路151に連通する
    弁孔154と、その弁孔154の外周に形成さ
    れた弁座155と、その弁座155の外周に連
    通するノズル159とが設けられ、 弁座155には、可撓性を有する平板状の弁
    体156が当接・離反可能に設けられ、 弁体156には、弁孔154と、弁体156
    に関して弁孔154とは反対側の作動室158
    とを連通する小孔254が形成され、 ノズル159は、面体10を装着した人体の
    口および鼻に連通すべく本体144に形成され
    た吐出空間160を形成する第1圧力室170
    aに開口し、 作動室158は、第1圧力室170aに開口
    しているパイロツトノズル163に連通し、 本体144にはまた、ダイヤフラム172が
    臨む第2圧力室170bが形成され、このダイ
    ヤフラム172の第2圧力室170bとは反対
    側の表面は大気に開放しており、 第1および第2圧力室170a,170b
    は、吐出空間160の圧力を緩衝させる通路1
    69,258を介して連通しており、 パイロツトノズル163の第1圧力室170
    aに臨む放出口26は、ダイヤフラム172に
    連動する部材164によつて、第2圧力室17
    0bの圧力が高くなつたとき閉塞されるように
    し、 前記ダイヤフラム172を大気圧側から弾性
    体176で付勢し、呼吸時の面体内圧力を大気
    圧力よりも高くしたことを特徴とする呼吸器の
    肺力弁。 (2) 前記肺力弁の本体外周には、外ねじを有する
    螺着部材180がその螺着部材180に形成さ
    れた外鍔181を操作して回転自在に設けら
    れ、頭部の少なくとも前面を覆う面体10に一
    体的に設けられた取付部材196には前記外ね
    じに螺合する内ねじ197を有する連結穴20
    3が形成されており、肺力弁本体はその連結穴
    203に部分的に嵌入して面体に連結されるこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の呼吸器の肺力弁。
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JPS45160Y1 (ja) * 1968-04-24 1970-01-07
JPS5392597A (en) * 1976-10-09 1978-08-14 Draegerwerk Ag Breathing valve for breathing apparatus

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