JPS6210879B2 - - Google Patents
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- JPS6210879B2 JPS6210879B2 JP54004020A JP402079A JPS6210879B2 JP S6210879 B2 JPS6210879 B2 JP S6210879B2 JP 54004020 A JP54004020 A JP 54004020A JP 402079 A JP402079 A JP 402079A JP S6210879 B2 JPS6210879 B2 JP S6210879B2
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- JP
- Japan
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- engine
- wing
- support structure
- ball joint
- support
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 210000005069 ears Anatomy 0.000 claims description 8
- 241000985905 Candidatus Phytoplasma solani Species 0.000 description 2
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 2
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 2
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64D—EQUIPMENT FOR FITTING IN OR TO AIRCRAFT; FLIGHT SUITS; PARACHUTES; ARRANGEMENTS OR MOUNTING OF POWER PLANTS OR PROPULSION TRANSMISSIONS IN AIRCRAFT
- B64D27/00—Arrangement or mounting of power plant in aircraft; Aircraft characterised thereby
- B64D27/02—Aircraft characterised by the type or position of power plant
- B64D27/16—Aircraft characterised by the type or position of power plant of jet type
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は翼に取付けられる飛行機エンジンの取
付装置に関する。
付装置に関する。
ある種の飛行機の設計において、飛行機の1つ
または複数のエンジンが飛行機の翼の前縁部に取
付けられている。このようなエンジンを取付ける
ための標準的手段は、エンジンを翼の前部翼げた
から片持梁で支えることであり、前部翼げたから
前方に延在するエンジンを正しく支持するために
十分な強度を有するように前部翼げたを設計する
ことが必要である。
または複数のエンジンが飛行機の翼の前縁部に取
付けられている。このようなエンジンを取付ける
ための標準的手段は、エンジンを翼の前部翼げた
から片持梁で支えることであり、前部翼げたから
前方に延在するエンジンを正しく支持するために
十分な強度を有するように前部翼げたを設計する
ことが必要である。
このような例は「上面吹出し」を利用する
STOL式飛行機(すなわち短距離離着陸飛行機」
に見い出される。このSTOL機において、ジエツ
トエンジンからの排気は翼の上面の上を流れるよ
うになつている。この上面吹出を最大限に利用す
るために、エンジンの出口ノズルをより前方(例
えば翼の前縁部から約20%の地点)に配置しなけ
ればならない。これによつてエンジンの重心が前
部翼げたのかなり前方に位置して、高いモーメン
トが前部翼げたおよび翼の他の構造部分に伝達さ
れるようになる。エンジンを翼から支持すること
に関し考慮しなければならない他の要素は翼が長
さ方向に沿つて胴体に対し撓むように翼を設計す
ることである。従つてエンジン取付装置は翼の撓
みを妨害してはならないし、また翼の撓みによつ
て飛行機のいかなる部材にも余分な荷重をかけて
はいけない。これらの問題が本発明が解決しよう
とするところのものである。
STOL式飛行機(すなわち短距離離着陸飛行機」
に見い出される。このSTOL機において、ジエツ
トエンジンからの排気は翼の上面の上を流れるよ
うになつている。この上面吹出を最大限に利用す
るために、エンジンの出口ノズルをより前方(例
えば翼の前縁部から約20%の地点)に配置しなけ
ればならない。これによつてエンジンの重心が前
部翼げたのかなり前方に位置して、高いモーメン
トが前部翼げたおよび翼の他の構造部分に伝達さ
れるようになる。エンジンを翼から支持すること
に関し考慮しなければならない他の要素は翼が長
さ方向に沿つて胴体に対し撓むように翼を設計す
ることである。従つてエンジン取付装置は翼の撓
みを妨害してはならないし、また翼の撓みによつ
て飛行機のいかなる部材にも余分な荷重をかけて
はいけない。これらの問題が本発明が解決しよう
とするところのものである。
本発明によれば、胴体、翼および前記胴体に隣
接して配置された少くとも1つのエンジンを有
し、該エンジンは前記翼の前縁部から前方に延在
して取付けられている飛行機におけるエンジンの
取付装置であつて、エンジンのカバーと、該カバ
ー内にあつて前記エンジンを支持するためのほぼ
円筒形の支持構造体と、垂直支持リンクとを有
し、前記支持構造体は前記エンジンのほぼ長さ方
向に沿つて延在していて、前記翼の前縁部に近接
した後端部において該翼上の2つの横方向に間隔
を置いたヒンジマウントに、水平横方向に延びる
回転軸線の回りに限定された回動を行ない得ると
ともに、垂直方向に延びる軸線の回りに水平横方
向にも限定された回動を行ない得るように、ボー
ルジヨイント部材を介して連結された2つの横方
向に間隔を置いた取付アームを有し、前記垂直支
持リンクはほぼ垂直方向に延びていて、前記取付
アームよりも前方の位置において前記支持構造体
に取付けられた支持ブラケツト及び前記胴体に取
付けられた支持ブラケツトにそれぞれ端部がボー
ルジヨイント部材を介して連結されていて、前記
エンジンをほぼ垂直方向に支持していることを特
徴とする飛行機エンジンの取付装置が提供され
る。
接して配置された少くとも1つのエンジンを有
し、該エンジンは前記翼の前縁部から前方に延在
して取付けられている飛行機におけるエンジンの
取付装置であつて、エンジンのカバーと、該カバ
ー内にあつて前記エンジンを支持するためのほぼ
円筒形の支持構造体と、垂直支持リンクとを有
し、前記支持構造体は前記エンジンのほぼ長さ方
向に沿つて延在していて、前記翼の前縁部に近接
した後端部において該翼上の2つの横方向に間隔
を置いたヒンジマウントに、水平横方向に延びる
回転軸線の回りに限定された回動を行ない得ると
ともに、垂直方向に延びる軸線の回りに水平横方
向にも限定された回動を行ない得るように、ボー
ルジヨイント部材を介して連結された2つの横方
向に間隔を置いた取付アームを有し、前記垂直支
持リンクはほぼ垂直方向に延びていて、前記取付
アームよりも前方の位置において前記支持構造体
に取付けられた支持ブラケツト及び前記胴体に取
付けられた支持ブラケツトにそれぞれ端部がボー
ルジヨイント部材を介して連結されていて、前記
エンジンをほぼ垂直方向に支持していることを特
徴とする飛行機エンジンの取付装置が提供され
る。
本発明はかような構成を備えて、エンジンを翼
と胴体とで支持しているにもかかわらず、翼が長
さ方向に沿つて胴体に対して撓むことが、何ら妨
害されずに、行えるようになつており、また翼の
撓みによつて飛行機のいかなる部材にも過度の荷
重がかからないようになつているという効果を奏
する。
と胴体とで支持しているにもかかわらず、翼が長
さ方向に沿つて胴体に対して撓むことが、何ら妨
害されずに、行えるようになつており、また翼の
撓みによつて飛行機のいかなる部材にも過度の荷
重がかからないようになつているという効果を奏
する。
また、本発明によれば、前記した飛行機エンジ
ンの取付装置において、前記取付アームはそれぞ
れ一対の耳部を有し、前記ヒンジマウントはそれ
ぞれ前記一対の耳部の間に延びていて前記一対の
耳部の間に配置されている前記ボールジヨイント
部材に連結されており、更に、2つの前記取付ア
ームのうちの前記胴体に近い方の取付アームと、
2つの前記ヒンジマウントの間の前記翼とにそれ
ぞれ端部がボールジヨイント部材を介して連結さ
れていて前記支持構造体および前記翼の間の横方
向の移動に抵抗するようにされた横支持リンクを
備えた飛行機エンジンの取付装置が提供される。
ンの取付装置において、前記取付アームはそれぞ
れ一対の耳部を有し、前記ヒンジマウントはそれ
ぞれ前記一対の耳部の間に延びていて前記一対の
耳部の間に配置されている前記ボールジヨイント
部材に連結されており、更に、2つの前記取付ア
ームのうちの前記胴体に近い方の取付アームと、
2つの前記ヒンジマウントの間の前記翼とにそれ
ぞれ端部がボールジヨイント部材を介して連結さ
れていて前記支持構造体および前記翼の間の横方
向の移動に抵抗するようにされた横支持リンクを
備えた飛行機エンジンの取付装置が提供される。
以下、図面に従つて、本発明の実施例について
説明する。
説明する。
第1図において、胴体12、翼14および一対
のエンジン16を有する飛行機10が示される。
エンジン16は胴体12の両側に近接した位置に
おいて、翼14の前縁部から前方に延在するよう
に取付けられている。各エンジン16はコアエン
ジン18およびフアンセクシヨン20を有する。
各エンジン16はエンジン16の実質的全長にわ
たつて延在するエンジンのカバー(即ち、カウ
ル)22を有する。このカバー22の前および中
部はエンジンの入口およびバイパスダクトを形成
しており、後部は、コアエンジン18からの排気
ガスと、フアンセクシヨン20からの空気とが混
合して、複合ジエツト排気を形成するような混合
領域を形成する。複合ジエツト排気は24におい
てエンジンの後端部から排出され翼上面26の上
を通過する。
のエンジン16を有する飛行機10が示される。
エンジン16は胴体12の両側に近接した位置に
おいて、翼14の前縁部から前方に延在するよう
に取付けられている。各エンジン16はコアエン
ジン18およびフアンセクシヨン20を有する。
各エンジン16はエンジン16の実質的全長にわ
たつて延在するエンジンのカバー(即ち、カウ
ル)22を有する。このカバー22の前および中
部はエンジンの入口およびバイパスダクトを形成
しており、後部は、コアエンジン18からの排気
ガスと、フアンセクシヨン20からの空気とが混
合して、複合ジエツト排気を形成するような混合
領域を形成する。複合ジエツト排気は24におい
てエンジンの後端部から排出され翼上面26の上
を通過する。
各エンジン16はほぼ円筒形でカバー22内に
配置された支持構造体28によつて支持されてい
る。この支持構造体28は、その後端部におい
て、2つの後方に延在する取付アーム30を有す
る。2つの取付アーム30は互いに横方向に離れ
ていて、エンジン16の大体中間の高さにおいて
エンジン16の両側に配置されるようになつてい
る。支持構造体28の前端部はフアンセクシヨン
20の位置まで延在すると共に適当な装置によつ
てフアンセクシヨン20に連結される。コアエン
ジン18およびフアンセクシヨン20はこれらに
よつて形成される荷重のすべてが支持構造体28
に直接伝えられ、次に支持構造体28が飛行機に
これらの荷重を伝えるように支持構造体28に取
付けられる。コアエンジン18およびフアンセク
シヨン20を支持構造体28に取付ける手段は、
説明していないが、これは本発明の一部分を形成
するものではない。
配置された支持構造体28によつて支持されてい
る。この支持構造体28は、その後端部におい
て、2つの後方に延在する取付アーム30を有す
る。2つの取付アーム30は互いに横方向に離れ
ていて、エンジン16の大体中間の高さにおいて
エンジン16の両側に配置されるようになつてい
る。支持構造体28の前端部はフアンセクシヨン
20の位置まで延在すると共に適当な装置によつ
てフアンセクシヨン20に連結される。コアエン
ジン18およびフアンセクシヨン20はこれらに
よつて形成される荷重のすべてが支持構造体28
に直接伝えられ、次に支持構造体28が飛行機に
これらの荷重を伝えるように支持構造体28に取
付けられる。コアエンジン18およびフアンセク
シヨン20を支持構造体28に取付ける手段は、
説明していないが、これは本発明の一部分を形成
するものではない。
支持構造体28は2つの後部のヒンジマウント
32、前部の垂直支持リンク34、および後部の
横支持リンク36によつて飛行機に連結されてい
る。
32、前部の垂直支持リンク34、および後部の
横支持リンク36によつて飛行機に連結されてい
る。
2つの後部のヒンジマウント32は翼14の前
部翼げた37の前面に連結される。各ヒンジマウ
ント32には横方向に整合した開口38が形成さ
れている。開口38は球面に成形され内部にボー
ルジヨイント部材40を受け入れるようになつて
いる。次に各ボールジヨイント部材40には円筒
貫通開口42が形成され、横方向に整合するヒン
ジピン44を受入れるようになつている。各ヒン
ジピン44の両端部は支持構造体28の各取付ア
ーム30の後端部における一対の耳部46に固定
される。従つて、エンジン16の支持構造体28
がヒンジ連結されて、2つのヒンジマウント32
のヒンジピン44と一致する水平横方向の軸線の
回りに運動するようになつていることが理解され
る。
部翼げた37の前面に連結される。各ヒンジマウ
ント32には横方向に整合した開口38が形成さ
れている。開口38は球面に成形され内部にボー
ルジヨイント部材40を受け入れるようになつて
いる。次に各ボールジヨイント部材40には円筒
貫通開口42が形成され、横方向に整合するヒン
ジピン44を受入れるようになつている。各ヒン
ジピン44の両端部は支持構造体28の各取付ア
ーム30の後端部における一対の耳部46に固定
される。従つて、エンジン16の支持構造体28
がヒンジ連結されて、2つのヒンジマウント32
のヒンジピン44と一致する水平横方向の軸線の
回りに運動するようになつていることが理解され
る。
耳部46の各対は、その組合うボールジヨイン
ト部材40およびヒンジマウント32から若干外
側に間隔に置いて配置され、各取付アーム30お
よびそれに組合うヒンジマウント32の間に若干
の横方向の移動が可能となつている。また各ボー
ルジヨイント部材40によつて、各取付アーム3
0およびこれに組合うヒンジマウント32の間で
いかなる回転軸線の回りにでも限定された相対回
転ができるようになつている。従つて、いずれか
一方のエンジン16の2つのヒンジマウント32
の間に翼に撓が起つた場合に、2つの取付アーム
30およびこれらに組合うヒンジマウント32の
間の相対的横方向の運動および回転運動が可能で
あつて、前述した翼の撓みを制限しないようにな
つている。
ト部材40およびヒンジマウント32から若干外
側に間隔に置いて配置され、各取付アーム30お
よびそれに組合うヒンジマウント32の間に若干
の横方向の移動が可能となつている。また各ボー
ルジヨイント部材40によつて、各取付アーム3
0およびこれに組合うヒンジマウント32の間で
いかなる回転軸線の回りにでも限定された相対回
転ができるようになつている。従つて、いずれか
一方のエンジン16の2つのヒンジマウント32
の間に翼に撓が起つた場合に、2つの取付アーム
30およびこれらに組合うヒンジマウント32の
間の相対的横方向の運動および回転運動が可能で
あつて、前述した翼の撓みを制限しないようにな
つている。
前述の横支持リンク36は第1の端部48によ
つて、第1のブラケツト50に連結される。第1
のブラケツト50は外側のヒンジマウント32の
若干内側の位置において前部翼げた37に取付け
られる。横支持リンク36は第2のブラケツト5
4に第2の端部52で連結される。次に第2のブ
ラケツト54はヒンジピン44の若干前方で組合
う取付アーム30の内側に固定される。第1の端
部48は前部翼げた37の長手方向の軸線に対し
いかなる軸線の回りにも回転するようにボールジ
ヨイント部材に取付けられ、第2の端部52は同
様に、いかなる軸線の回りにも回転するようにボ
ールジヨイント部材によつて組合うブラケツト5
4に取付けられる。従つて、横支持リンク36は
支持構造体28の後端部の横方向の運動に抵抗す
るが、一方、ヒンジマウント32の位置におい
て、支持構造体28および前部翼げた37の間の
若干の相対回転を可能ならしめている。
つて、第1のブラケツト50に連結される。第1
のブラケツト50は外側のヒンジマウント32の
若干内側の位置において前部翼げた37に取付け
られる。横支持リンク36は第2のブラケツト5
4に第2の端部52で連結される。次に第2のブ
ラケツト54はヒンジピン44の若干前方で組合
う取付アーム30の内側に固定される。第1の端
部48は前部翼げた37の長手方向の軸線に対し
いかなる軸線の回りにも回転するようにボールジ
ヨイント部材に取付けられ、第2の端部52は同
様に、いかなる軸線の回りにも回転するようにボ
ールジヨイント部材によつて組合うブラケツト5
4に取付けられる。従つて、横支持リンク36は
支持構造体28の後端部の横方向の運動に抵抗す
るが、一方、ヒンジマウント32の位置におい
て、支持構造体28および前部翼げた37の間の
若干の相対回転を可能ならしめている。
前部の垂直支持リンク34は第6図に最も良く
示されており、下端部56において、飛行機の胴
体12に固定された支持ブラケツト58に取付け
られている。垂直支持リンク34の上端部60は
支持構造体28の前部の内側に連結された支持ブ
ラケツト62に連結されている。垂直支持リンク
34の上端部60および下端部56はボールジヨ
イント部材によつてそれぞれ支持ブラケツト62
および58に連結され、垂直支持リンク34の長
手方向に対しいかなる軸線のまわりにも回転する
ようになつている。従つて、垂直支持リンク34
の上端部60及び下端部56において垂直支持リ
ンク34が胴体12および支持構造体28に対し
回転して、垂直支持リンク34が、これらの間の
運動を規制せず翼14が撓んでいる間、支持構造
体28が翼14に対し相対的に運動できるように
なつている。従つて、垂直支持リンク34に作用
する荷重は長さ方向に沿つた実質的に軸線方向荷
重である。垂直支持リンク34は垂直から若干傾
いているが、実質的には垂直方向に整合してい
る。
示されており、下端部56において、飛行機の胴
体12に固定された支持ブラケツト58に取付け
られている。垂直支持リンク34の上端部60は
支持構造体28の前部の内側に連結された支持ブ
ラケツト62に連結されている。垂直支持リンク
34の上端部60および下端部56はボールジヨ
イント部材によつてそれぞれ支持ブラケツト62
および58に連結され、垂直支持リンク34の長
手方向に対しいかなる軸線のまわりにも回転する
ようになつている。従つて、垂直支持リンク34
の上端部60及び下端部56において垂直支持リ
ンク34が胴体12および支持構造体28に対し
回転して、垂直支持リンク34が、これらの間の
運動を規制せず翼14が撓んでいる間、支持構造
体28が翼14に対し相対的に運動できるように
なつている。従つて、垂直支持リンク34に作用
する荷重は長さ方向に沿つた実質的に軸線方向荷
重である。垂直支持リンク34は垂直から若干傾
いているが、実質的には垂直方向に整合してい
る。
以下、本発明の機能的特性を説明する。エンジ
ン16の重心は長手方向の軸線上で2つのヒンジ
マウント32および垂直支持リンク34の間の大
体真中の位置にあるが故に、エンジン16の重量
は基本的に垂直支持リンク34および外側のヒン
ジマウント32によつて支持される。内側のヒン
ジマウント32は、安定性を与え、エンジン16
が垂直支持リンク34から外側のヒンジマウント
32まで延びる線の回りに相対回転することを防
ぐ役目をしている。横支持リンク36は一つの位
置(すなわちブラケツト54)において内側の取
付アーム30に連結し、一つの位置(すなわちブ
ラケツト50)において前部翼げた37に連結し
ているので、支持構造体28が前部翼げた37に
対し横方向に動くことを制限するが、一方、取付
アーム30およびこれらのヒンジマウント32の
間の限定された横方向運動および回転運動を可能
にするようになつている。エンジン16の前部に
作用する横方向の荷重は2つのヒンジマウント3
2において抵抗される。
ン16の重心は長手方向の軸線上で2つのヒンジ
マウント32および垂直支持リンク34の間の大
体真中の位置にあるが故に、エンジン16の重量
は基本的に垂直支持リンク34および外側のヒン
ジマウント32によつて支持される。内側のヒン
ジマウント32は、安定性を与え、エンジン16
が垂直支持リンク34から外側のヒンジマウント
32まで延びる線の回りに相対回転することを防
ぐ役目をしている。横支持リンク36は一つの位
置(すなわちブラケツト54)において内側の取
付アーム30に連結し、一つの位置(すなわちブ
ラケツト50)において前部翼げた37に連結し
ているので、支持構造体28が前部翼げた37に
対し横方向に動くことを制限するが、一方、取付
アーム30およびこれらのヒンジマウント32の
間の限定された横方向運動および回転運動を可能
にするようになつている。エンジン16の前部に
作用する横方向の荷重は2つのヒンジマウント3
2において抵抗される。
さて、飛行機10が実質的な推進力を形成する
ように作動するエンジンによつて飛行しているも
のと仮定しよう。各エンジン16の推進力は支持
構造体28に作用され、次に支持構造体28は力
をヒンジマウント32を介して前部翼げた37に
作用させる。支持構造体28の熱膨張はヒンジマ
ウント32の両側の一対の耳部46の間隙によつ
て許容される。飛行中、翼14が上方または下方
に撓むような場合、支持構造体28の前部の垂直
方向の位置が垂直支持リンク34によつて胴体に
固定されているが故に、支持構造体28の後端部
は、ヒンジマウント32の位置において前部翼げ
た37に対して幾分か相対回転を行なう。
ように作動するエンジンによつて飛行しているも
のと仮定しよう。各エンジン16の推進力は支持
構造体28に作用され、次に支持構造体28は力
をヒンジマウント32を介して前部翼げた37に
作用させる。支持構造体28の熱膨張はヒンジマ
ウント32の両側の一対の耳部46の間隙によつ
て許容される。飛行中、翼14が上方または下方
に撓むような場合、支持構造体28の前部の垂直
方向の位置が垂直支持リンク34によつて胴体に
固定されているが故に、支持構造体28の後端部
は、ヒンジマウント32の位置において前部翼げ
た37に対して幾分か相対回転を行なう。
支持構造体28の2つのヒンジマウント32の
間で前部翼げた37の長さ方向に沿つて撓みが存
在するが故に、これらのヒンジマウント32のま
わりの回転は均一でない。しかしながら、前に指
摘したように、ボールジヨイント部材40、耳部
46およびヒンジマウント32の間の公差の故に
若干の横方向運動および回転が可能とされ、2つ
のヒンジマウント32の間で前部翼げた37が撓
むことが可能となるようになつている。垂直支持
リンク34がその上端部60及び下端部56の両
方において枢支されているが故に、垂直支持リン
ク34は胴体12および支持構造体28の間にそ
の軸線方向の荷重のみを作用させる。支持構造体
28が実質的に剛体でほぼ円筒形をしていること
により、垂直支持リンク34によつて作用される
中心をずれた垂直方向の力は支持構造体28に許
容限度を越えるねじれ力を作用させることはな
い。
間で前部翼げた37の長さ方向に沿つて撓みが存
在するが故に、これらのヒンジマウント32のま
わりの回転は均一でない。しかしながら、前に指
摘したように、ボールジヨイント部材40、耳部
46およびヒンジマウント32の間の公差の故に
若干の横方向運動および回転が可能とされ、2つ
のヒンジマウント32の間で前部翼げた37が撓
むことが可能となるようになつている。垂直支持
リンク34がその上端部60及び下端部56の両
方において枢支されているが故に、垂直支持リン
ク34は胴体12および支持構造体28の間にそ
の軸線方向の荷重のみを作用させる。支持構造体
28が実質的に剛体でほぼ円筒形をしていること
により、垂直支持リンク34によつて作用される
中心をずれた垂直方向の力は支持構造体28に許
容限度を越えるねじれ力を作用させることはな
い。
第1図は本発明によつて取付けられた2つのエ
ンジンを有する飛行機の一部の頂面図。第2図は
第1図に示す飛行機のエンジンの一つの部分的に
断面で示した側面図。第3図は第1図の線3―3
に沿つた拡大断面図。第4図は第1図の線4―4
に沿つた拡大断面図。第5図は第2図の線5―5
に沿つた拡大断面図。第6図は垂直支持リンクの
構成を示す第1図の線6―6に沿つた拡大断面
図。 10……飛行機、12……胴体、14……翼、
16……エンジン、18……コアエンジン、20
……フアンセクシヨン、22……カバー、28…
…支持構造体、30……取付アーム、32……ヒ
ンジマウント、34……垂直支持リンク、36…
…横支持リンク、37……スパー、40……ボー
ルジヨイント部材、46……耳部、58,62…
…支持ブラケツト。
ンジンを有する飛行機の一部の頂面図。第2図は
第1図に示す飛行機のエンジンの一つの部分的に
断面で示した側面図。第3図は第1図の線3―3
に沿つた拡大断面図。第4図は第1図の線4―4
に沿つた拡大断面図。第5図は第2図の線5―5
に沿つた拡大断面図。第6図は垂直支持リンクの
構成を示す第1図の線6―6に沿つた拡大断面
図。 10……飛行機、12……胴体、14……翼、
16……エンジン、18……コアエンジン、20
……フアンセクシヨン、22……カバー、28…
…支持構造体、30……取付アーム、32……ヒ
ンジマウント、34……垂直支持リンク、36…
…横支持リンク、37……スパー、40……ボー
ルジヨイント部材、46……耳部、58,62…
…支持ブラケツト。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 胴体12、翼14および前記胴体12に隣接
して配置された少くとも1つのエンジン16を有
し、該エンジン16は前記翼14の前縁部から前
方に延在して取付けられている飛行機10におけ
るエンジンの取付装置であつて、エンジンのカバ
ー22と、該カバー22内にあつて前記エンジン
16を支持するためのほぼ円筒形の支持構造体2
8と、垂直支持リンク34とを有し、前記支持構
造体28には前記エンジン16のほぼ長さ方向に
沿つて延在していて、前記翼14の前縁部に近接
した後端部において該翼14上の2つの横方向に
間隔を置いたヒンジマウント32,32に、水平
横方向に延びる回転軸線の回りに限定された回動
を行ない得ることともに、垂直方向に延びる軸線
の回りに水平横方向にも限定された回動を行ない
得るように、ボールジヨイント部材40,40を
介して連結された2つの横方向に間隔を置いた取
付アーム30,30を有し、前記垂直支持リンク
34はほぼ垂直方向に延びていて、前記取付アー
ム30,30よりも前方の位置において前記支持
構造体28に取付けられた支持ブラケツト62及
び前記胴体12に取付けられた支持ブラケツト5
8にそれぞれ端部60,56がボールジヨイント
部材を介して連結されていて、前記エンジン16
をほぼ垂直方向に支持していることを特徴とする
飛行機エンジンの取付装置。 2 胴体12、翼14および前記胴体12に隣接
して配置された少くとも1つのエンジン16を有
し、該エンジン16は前記翼14の前縁部から前
方に延在して取付けられている飛行機10におけ
るエンジンの取付装置であつて、エンジンのカバ
ー22と、該カバー22内にあつて前記エンジン
16を支持するためのほぼ円筒形の支持構造体2
8と、垂直支持リンク34とを有し、前記支持構
造体28は前記エンジン16のほぼ長さ方向に沿
つて延在していて、前記翼14の前縁部に近接し
た後端部において該翼14上の2つの横方向に間
隔を置いたヒンジマウント32,32に、水平横
方向に延びる回転軸線の回りに限定された回動を
行ない得るとともに、垂直方向に延びる軸線の回
りに水平横方向にも限定された回動を行ない得る
ように、ボールジヨイント部材40,40を介し
て連結された2つの横方向に間隔を置いた取付ア
ーム30,30を有し、前記垂直支持リンク34
はほぼ垂直方向に延びていて、前記取付アーム3
0,30よりも前方の位置において前記支持構造
体28に取付けられた支持ブラケツト62及び前
記胴体12に取付けられた支持ブラケツト58に
それぞれ端部60,56がボールジヨイント部材
を介して連結されていて、前記エンジン16をほ
ぼ垂直方向に支持しており、前記取付アーム3
0,30はそれぞれ一対の耳部46,46を有
し、前記ヒンジマウント32,32はそれぞれ前
記一対の耳部46,46の間に延びていて前記一
対の耳部46,46の間に配置されている前記ボ
ールジヨイント部材40,40に連結されてお
り、更に、2つの前記取付アームのうちの前記胴
体12に近い方の取付アーム30と、2つの前記
ヒンジマウント32,32の間の前記翼14とに
それぞれ端部52,48がボールジヨイント部材
を介して連結されていて前記支持構造体28およ
び前記翼14の間の横方向の移動に抵抗するよう
にされた横支持リンク36を備えたことを特徴と
する飛行機エンジンの取付装置。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US05/908,074 US4213585A (en) | 1978-05-22 | 1978-05-22 | Mounting system for a wing mounted aircraft engine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54153499A JPS54153499A (en) | 1979-12-03 |
JPS6210879B2 true JPS6210879B2 (ja) | 1987-03-09 |
Family
ID=25425126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP402079A Granted JPS54153499A (en) | 1978-05-22 | 1979-01-19 | Mounting device of aircraft engine |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4213585A (ja) |
JP (1) | JPS54153499A (ja) |
DE (1) | DE2902046A1 (ja) |
FR (1) | FR2426610A1 (ja) |
GB (1) | GB2021497B (ja) |
IT (1) | IT1114371B (ja) |
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---|---|---|---|---|
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-
1978
- 1978-05-22 US US05/908,074 patent/US4213585A/en not_active Expired - Lifetime
-
1979
- 1979-01-04 GB GB7900242A patent/GB2021497B/en not_active Expired
- 1979-01-17 DE DE19792902046 patent/DE2902046A1/de active Granted
- 1979-01-19 FR FR7901371A patent/FR2426610A1/fr active Granted
- 1979-01-19 IT IT47709/79A patent/IT1114371B/it active
- 1979-01-19 JP JP402079A patent/JPS54153499A/ja active Granted
Also Published As
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---|---|
JPS54153499A (en) | 1979-12-03 |
IT7947709A0 (it) | 1979-01-19 |
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DE2902046A1 (de) | 1979-11-29 |
GB2021497B (en) | 1982-06-09 |
US4213585A (en) | 1980-07-22 |
GB2021497A (en) | 1979-12-05 |
FR2426610A1 (fr) | 1979-12-21 |
FR2426610B3 (ja) | 1981-10-16 |
IT1114371B (it) | 1986-01-27 |
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