JPS62102883A - 廃液濃縮器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、廃液濃縮器において、除去した液滴の再随伴
防止を図ることにより、デミスタ性能向上に好敵な廃液
濃縮器に関する。

〔発明の背景〕

従来の装置は、工学図書株式会社版、熱交換器ハンドブ
ック（昭和５７年７月２０日２版３印）。

著者、尾花英朗、におけるＰ１１６１〜１１６２にデミ
スタの液滴捕集分離機構が記されている。

しかし落下液滴を収集する点については、配慮されてい
なかった。

従来の構造として、第５図により説明する。

処理液面より発生した蒸気は、蒸気室８より容器内に取
り付けられたデミスタ１１に進入する。

デミスタ１１にて、蒸気は、液適と飽和蒸気に分離され
飽和蒸気は廃液濃縮器外に排出する液滴の一部は、蒸発
室８内に落下し、発生蒸気と共にデミスタ１１に入る。

落下液滴は飛来同伴を繰り返しながら一部は上昇し、一
部は大きな液滴となって、発生蒸気の上昇力に抵抗し、
処理液中に戻る。

処理液中の濃度が増し、所定の濃度になると廃液貯蔵タ
ンク３に排出する。分離された他の液滴は、デミスタ１
１に付着されたままとなり、デミスタ１１の目詣りとと
なり、分離効果が低下し、差圧の上昇が早くなる。その
ためデミスタ１１の洗浄が必要なり、洗浄ノズル１３よ
り洗浄水にてデミスタ１１の洗浄を行なう。しかし、こ
の方法は。

デミスタ１１に付着した不純物やデミスタ１１洗浄後の
排水も廃液濃縮器４中の処理液中に混入させる方法とな
ってあり、デミスタ洗浄時の排水は、別に回収しないと
デミスタ１１の目詰り要素は削除できない。

特に処理液中に、油脂分又は洗清などの発泡現象、飛来
上昇の激しいものは、デミスタの差圧上昇が激しく、デ
ミスタ洗浄を頻雑に実施していた。

洗浄された不純物は再度濃縮器内に戻り、滞時蒸発をし
りかえすため、運転が非常に困難な状況になり、場合に
よっては、処理液を所定濃縮度まで濃縮しない状態で、
廃液貯蔵タンクへ排出することもあり、廃棄物量が増大
した。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、補集された液滴が落下し、これが蒸発
した蒸気と共に、再上昇（随伴）する現象を防止するこ
とにより、デミスタの負荷を軽減し除去効率向上を計り
、容器内部に付着することを防止すると共に、デミスタ
洗浄水の用済後の排水も外部に排出する目的として提供
することにある。

〔発明の概要〕

本発明は、デミスタにて気水分離された液滴を蒸発蒸気
中に落下させないことが、再随伴防止になることに着目
し、落下液滴を収集し、処理液中に戻さず、容器外部に
排出することである。

〔発明の実施例〕

以下１本発明の一実施例を第１〜第４図により説明する
。

廃液供給タンク１にて収集された廃液は、廃液供給ポン
プ２により、廃液濃縮器４へ送られる。

廃液濃縮器４の内部には、廃液を加熱し発生蒸気とする
ための加熱器５が廃液濃縮器４の下側に取り付けである
。加熱器５は、廃液を加熱するために、加熱蒸気入口管
７が廃液濃縮器４を貫通し、加熱器５内部まで挿入し、
加熱蒸気を導入する構造となっている。加熱器５には多
数の伝熱管６が装着され、廃液濃縮器４の廃液を加熱し
、蒸気発生の熱源とする。廃液濃縮器４内部の上側には
、ワイヤーメツシュを充填したデミスタ１１があり、加
熱器５とデミスタ１１の間（蒸発室８）には、トレイ１
０を取り付け、トレイ１０には排出管を設け、廃液濃縮
器４を貫通し、処理液受タンク１６まで配管しである。

デミスタ１１を洗浄するための洗浄ノズル１３がデミス
タ１１の上側に設置し、デミスタ１１の差圧測定用とし
て差圧計１２も取り付ける。廃液濃縮器４最上部には、
蒸気出口管１８より凝縮器１５にて蒸気中の水分は復水
され、凝縮水タンク１４へと送られる。濃縮廃液貯蔵タ
ンク３は、廃液濃縮器４中の廃液が所定の濃度になった
時に、排出し、貯蔵するタンクである。

廃液濃縮器４内部に送り込まれた廃液は、加熱器５によ
り加熱されて上昇し、蒸発面で沸騰蒸発するとき、液体
のミストが発生し、蒸気に伴なわれて、蒸発室８内を浮
上する。蒸発室８内には、蒸気が直接デミスタ１１に進
入するのを阻止するため、バッフル兼トレイ１０に衝突
し、その衝突力によって一部のミスト液滴となって、蒸
気の流れ方向とは逆（下方向）に落下し、飛来同伴を繰
り返しながら、廃液濃縮器４内の廃液中に落下する。廃
液濃縮器４内の廃液が、所定の濃度に濃縮された時には
、廃液供給ポンプ２を停止し、濃縮廃液貯蔵タンク３へ
排出する。また、トレイ１０を発生蒸気と共に通過した
ミストは、デミスタ１７に入る。このデミスタ１１内の
ワイヤメツシュを通過するとき、デミスタ１１を構成す
る線と衝突し、線の表面に付着し、次第に大きな液滴に
成長し、一部は蒸気の上昇力に抵抗し、デミスタ１１を
離れて重力により落下し、一部はデミスタ１１に着付し
たままとなり、これが蒸気の通路を塞ぎ、デミスタ１１
の効率を低下さている。デミスタ１１を離れた液滴は、
デミスタ１１下側のトレイ１０に受ける構造とし、廃液
濃縮器４の外部へ排出管９より、処理液受タンクへ収集
し、廃液−濃縮器４の処理液中には、落下させない構造
としである。

デミスタ１１の差圧計１２が所定の差圧を指示したとき
は、デミスタ洗浄ノズル１３より洗浄水を通して、デミ
スタ１１の目詰部の洗浄を行う。

洗浄後の水はトレイ１０に受け、排出管９より処理液受
タンクへ回収し、廃液濃縮器４内の処理液とは混入しな
いような構造とする。トレイ１０の形状は、発生蒸発量
と、廃液濃縮器４の内径、蒸発室８の大きさ等により邪
摩板の働きと、デミスタ１１の洗浄時の液を受は止め、
廃液濃縮器４内の処理液中は混入しない様な構造を考慮
する必要がある。そのため、デミスタの形状は、次のも
のが考えられる。第２図のトレイ１０は、Ｗ字形状とし
、廃液濃縮器４の中心部に衝突した蒸気は。

降下し、更に上昇させ、蒸気内のミストを液滴に成長さ
せ、デミスタ１１にて気水分離させることなく、処理液
中に戻す効果があり、デミスタ１１の洗浄処理液を受は
止め、廃液濃縮器４内の処理液に混入しない構造である
。第３図のトレイ１０は、７字形状とし、デミスタ１１
の洗浄水の量が多い場合等に使用し、排水管９も洗浄水
量に合せて排水可能な大きさに合せることが可能である
。

第４図のトレイ１ｏは、第３図のＶ字形に曲面を持たせ
た形状で、邪摩板としての効果を持たせてあり、液滴落
下物の収集や、デミスタ１１の洗浄水の受は止める働き
を持たせたものである。第２〜第４図のトレイ１０は、
デミスタ１１の径よりも大きい径とし、デミスタ１１よ
り落下する液滴及びデミスタ洗浄水は、トレイ１０にて
総て受は止める構造としである。

本実施例によれば、 １、蒸発蒸気中への分離液滴落下が防止される。

このため、デミスタへの再随伴が防止される。

２、デミスタ洗浄水と液発濃縮器内の処理液が分離でき
、洗浄水を回収することができる。

３、デミスタ洗浄水を廃液濃縮器内に、落下させること
なく回収できる。

〔発明の効果〕

本発明の実施例によれば、 １、蒸発蒸気のミストは、トレイへの衝突により減少さ
れ、デミスタへの進入量が少なくなり、それに伴い差圧
の上昇が小さくなり、除去効率が向上する。

２、デミスタの目詰りが少なくなり、洗浄作業が減少し
、運転及び保守管理の経費が節減される。

３、デミスタの洗浄後の処理液を分離することにより ａ、運転中において、蒸発の性能低下を防止でき、廃液
濃縮器の連続運転が可能である。

ｂ、デミスタに付着した不純物を落下させないので、廃
液濃縮器内部に付着する要因を除去することにより、材
料の腐食や放射能の蓄積防止が可能である。

４、洗清などの発泡性成分、又は油脂分などが混入した
廃液を処理した場合には、飛来同伴が激しく、デミスタ
の差圧上昇が早くなる。これを洗浄し、廃液濃縮器の処
理液中に混入しないで回収することが可能のため、デミ
スタの洗浄頻度の低減、デミスタ洗浄による再濃縮必要
容量の増加を押える効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の系統図、第２図は本発明の実
施例の断面図、第３、第４図は本発明のトレイの実施例
の断面図、第５図は、従来の例を示す断面図である。 １・・・廃液供給タンク、２・・・廃液供給ポンプ、３
・・・濃縮廃液貯蔵タンク、４・・・廃液濃縮器、５・
・・加熱器、６・・・伝熱管、１４・・・凝縮水タンク
、１５・・・凝縮器、１６・・・処理液受タンク。　　
　　　　　　　　−５１、代理人　弁理士　小川勝男　
−ニジ゛ 第１（２］ 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、フラツシユ室内にワイヤーメツシユデミスタを内蔵
   した廃液濃縮器において、該デミスタ下部の蒸発室に、
   蒸発蒸気中の液滴分離、及びデミスタにより気水分離さ
   れた落下液滴を補集する逆傘状又は逆傘上の縁付のトレ
   イを設け、トレイには、落下液滴を収集し、廃液濃縮器
   外に排出する排出管を設けたことを特徴とする廃液濃縮
   器。