JPS6210257Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主に封筒その他紙袋などを配送先別に
自動的に仕分け区分する仕分け装置に関するもの
である。

従来、この種の仕分けは封筒などを横に寝かせ
た状態で搬送し、フリツパーゲートによりあるい
はエアーの吹付けにより、封筒を搬送路からずら
して仕分けをしていた。しかしながらフリツパー
ゲートによる仕分けでは薄い物の場合搬送ベルト
とフリツパーゲートとの間にはさまつてしまい、
エアー吹付けによる仕分けでは薄くて軽い物は遠
くへ飛んでしまい厚くて重い物は所定距離だけず
らすことができず仕分け不能になる欠点があつ
た。またその他の方法による仕分けによつても封
筒の向きを一定にして仕分けすることはできなか
つた。

本考案はこのような欠点を改め確実に仕分けが
できるようにした仕分け装置を提供するものであ
つて、封筒その他紙袋などの薄物を立てた状態で
搬送し、封筒の下側をエアーで吹くことによりシ
ユートに導くことにより高速で自動的にかつ封筒
の向きを一定に揃えて仕分けする装置を提供する
ことを目的とする。

以下、本考案を図面に示す一実施例によつて具
体的に説明する。

コンベア３は第１図ａ，ｂに示すようにレール
１０上をＡ方向に進行する無端コンベアであつ
て、第２図ａ，ｂにその拡大図を示すように、チ
エン３ａに基板３ｂ及びＶ形トツプ部３ｃを固設
したものである。このコンベア３は第１図ａに示
す駆動軸２に固着されたスプロケツト（図示せ
ず）によつて駆動される。この駆動軸２には同一
円周上に多数の孔４ａを有する円板４が固定され
ていて駆動軸２と一体的に回転する。コンベア搬
送距離検出器５は円板４をはさんで、投光器（図
示せず）と円板４の孔４ａを通過する光を受光で
きるように配置された受光器５ａとを備え、駆動
軸２の回転量を円板４の孔４ａを通過して受光器
５ａに到達するパルス状の光のパルス数として検
出し、電気信号に変換して出力する。この光のパ
ルス数はコンベア３の搬送距離に比例するのでコ
ンベアの搬送距離はパルス信号により検出され
る。

封筒Ｗは第１図ｂ、第４図に示すようにコンベ
ア３に沿つた上方に平行に設置された２本のガイ
ド１２に上部又は中央部を倒れないように保持さ
れてコンベア３のＶ形トツプ部３ｃの中央の窪み
部で立つた状態となつたまま搬送される。なお、
第１図ａでは繁雑になるのを避けるため図面から
このガイド１２を省略してある。封筒検出器６は
コンベア３によつて立つた状態で搬送されて来る
封筒Ｗを検出するためのもので、コンベア３をは
さんで封筒Ｗの通過によつて光を遮えぎられる位
置に投光器６ａと受光器６ｂとを備え封筒の通過
を検出する。

第１図ｂに示すように配管用パイプ７には高圧
空気が空気源（図示せず）より供給され、空気は
分岐部７ａにて分岐されて電磁弁８を経てエアー
ノズル９に供給される。エアーノズル９は２個の
孔を有し、搬送されて来た封筒Ｗの下側に電磁弁
８を外部信号（後述する）によつて開いた高圧空
気を吹き付けることによつてコンベア３の反対側
にＶ形トツプ部３ｃから封筒の下部を脱落させ
る。シユート１１は脱落させられた封筒Ｗを下方
に導くためにコンベア３の下側に設けられてい
る。電磁弁８、エアーノズル９及びシユート１１
はコンベア３に沿つてほぼ封筒Ｗの巾あるいは少
し余裕をとつて、コンベア３の両側のほぼ対向す
る位置にそれぞれ順次配列されている。シユート
１１の下部には、落ちて来る封筒Ｗを感知する可
動片２０ａを備えた仕分け検出スイツチ２０が設
けられていて、封筒がこのスイツチ２０を通過し
たことを確認できるようになつている（第１図ｂ
及び第５図参照）。

第３図はこの仕分け装置の動作を制御する制御
装置３０を示している。

シユート１１はコンベア３の両側にそれぞれ５
個合計10個あり（１１−１Ａ〜１１−５Ａ及び１
１−１Ｂ〜１１−５Ｂ）、それぞれのシユートに
対応してエアーノズルから高圧空気を吹き付ける
ための電磁弁８（８−１Ａ〜８−５Ａ及び８−１
Ｂ〜８−５Ｂ）が設けてあり、例えば電磁弁８−
５Ａを開放すると、そのときにコンベア３上のそ
の位置に搬送された封筒Ｗはシユート１１−５Ａ
に落下するようになつている。制御装置３０は封
筒検出器６の受光器６ｂの受光信号と仕分け信号
端子３２に入力される後述する仕分け信号とを受
領するAND回路３１と、このAND回路３１の信
号を受領しコンベア搬送距離検出器５の受光器５
ａの出力パルス信号でシフトされるシフトレジス
タ３３群とを一組とし、シユートの数と同じ組の
数（本例では10個）から構成されている。

このシフトレジスタ群３３の最初の段はＭ個の
シフトパルスでその入力を出力するシフトレジス
タＭで、二段目以降はＮ個のシフトパルスでその
入力を出力するシフトレジスタＮである。このシ
フトレジスタＮの数は電磁弁８−１Ａ及び８−１
Ｂに対しては１個、８−２Ａ及び８−２Ｂに対し
ては２個というようにシユートの位置がコンベア
の搬送方向に沿つて遠くなる程その距離に比例し
て多くなつている。

一方シユート１１はコンベア３に沿つて等間隔
に設けられ、コンベア搬送距離検出器５の出力信
号パルスＮ個でコンベアがこの間隔だけ移動する
ようになつている。封筒検出器６は封筒の先端を
検出してから最初のシユートの位置に封筒が搬送
されるまでにコンベア検出器の出力信号パルスが
Ｍ個になる位置に備えられている。

次にこのように構成された本装置の動作を説明
する。

コンベア３の入口側（第１図ａ）で人手により
あるいは機械により封筒Ｗがコンベア３に乗せら
れコンベア３によつて搬送される。一方制御装置
３０の仕分け信号端子３２には封筒が仕分けされ
るべき端子例えば３２−５Ａに仕分け信号が人手
あるいは機械により入力される。封筒が封筒検出
器６を通過すると通過信号がAND回路３１の全
てに与えられるが仕分け信号が入力されている
AND回路３１−５Ａのみその出力端に出力信号
を生ずる。この封筒がコンベア３によつて搬送さ
れるのに従つて、コンベア搬送距離検出器５がパ
ルス信号を出力し、シユート１１−５Ａの所に到
達したとき、シフトレジスタ群３３−５Ａが信号
を出力して電磁弁８−５Ａを開放し高圧空気を封
筒Ｗに吹き付けて封筒をシユート１１−５Ａに吹
き落す。

以上説明したように本考案によれば、順次コン
ベアに乗せられる封筒は仕分け信号端子３２に与
えられた信号によつて順次所望のシユート１１に
仕分けされる。即ち、コンベア３はＶ形トツプ部
３ｃとガイド１２とを有するため封筒は通常の搬
送時には落下することなく搬送され、ガイド１２
が封筒の中央部あるいはそれより上方を支えてい
るため封筒は高圧空気を下方に吹きつけられるこ
とにより容易にＶ形トツプ部よりはずれて落下す
る。このとき封筒に吹きつける高圧空気は、封筒
の進む方向の前後２個あるいはそれ以上なので姿
勢をくずすことなく落下する。封筒が落下したこ
とを仕分け検出スイツチ２０で検出し、高圧空気
を吹き付けたときそのスイツチ２０が封筒を検出
しないときは途中につかえているので機械を停止
させることもできる。またコンベア３の搬送速度
が変化しても、コンベア搬送距離検出器５によつ
て封筒の位置と正確に対応した高圧空気の吹き付
けができるので、封筒の仕分けが正確で、姿勢を
くずすこともない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の仕分け装置の一実施例を示
し、第１図ａはそのコンベア入口部分の斜視図で
ガイド１２は省略して描いている。第１図ｂはコ
ンベア仕分け部分の斜視図である。第２図ａはコ
ンベアの拡大正面図、第２図ｂは拡大側面図であ
る。第３図は制御装置３０を示す概略図である。
第４図は封筒搬送状態を示す斜視図である。第５
図はコンベア仕分け部分の断面図である。 １……基台、２……駆動軸、３……コンベア、
４……円板、５……コンベア搬送距離検出器、６
……封筒検出器、７……配管用パイプ、８……電
磁弁、９……エアーノズル、１０……レール、１
１……シユート、１２……ガイド、２０……仕分
け検出器、３０……制御装置、Ｗ……封筒。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 立つた状態の封筒の下端を支持するための、搬
   送方向に沿つたＶ字型の窪み部を中央に備えたコ
   ンベアと、 該コンベアの窪み部に封筒の下端が位置した搬
   送中の封筒の上部を支持するための、該コンベア
   の上方に搬送方向に沿つて設けられた２本の平行
   棒から成るガイドと、 搬送中の封筒を、前記Ｖ字型の窪み部から封筒
   の下端部が離脱して前記コンベアの側方へ封筒の
   下端部側から脱落するように、該封筒に前記ガイ
   ドより下部において空気を吹き付けるように前記
   コンベアの側方に設けられたエアーノズルと、 前記コンベアの側方に設けられた、該脱落させ
   られた封筒を下方に導くためのシユートと、 該封筒が所望の位置に該コンベアで搬送された
   とき該封筒に空気を吹き付けるように、前記エア
   ーノズルの空気吹き付けを制御する制御装置とを
   備えた仕分け装置。