JPS618299A - 切断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ この発明は切断装置に関し、特に−回の瞬発的な切断動
作で確実に、かつ安全に条体を切断することのできる切
断装置に関する。

［従来技術およびその問題点］ 従来、条体たとえばロープ、紐、縄、針金、鋼索等を切
断するのに挟み、カッター等を使用するが、いずれも、
条体が太いときには一回の切断動作で確実に条体を分断
することができないし、また、確実に条体を切断するの
に大きな力を必要とし、それがためにカッター等の切断
装置が大型になる。

近年、安全装置その他各種の装置に、−回の切断動作で
確実に条体を切断することのできる切断装置が要望され
ている。

［発明の目的］ この発明は、前記事情に基すいてなされたものであり、
ガス発生剤たとえば火薬を使用することにより、何らの
力もいらない簡単な操作で、−回の切断動作により確実
に条体を切断することができ、しかも、高温のガスを周
囲に噴出させない安全な切断装置を提供することを目的
とするものである。

［発明の概要］ 前記目的を達成するためのこの発明の概要は、筒体内に
前進可能な切断刃を配置すると共にこの切断刃の前進方
向前方における筒体の相対向する側面に条体挿通孔を開
設し、前記切断刃の後方に起動装置によりガスを発生す
るガス発生剤を充填し、このガス発生剤と前記切断刃と
の間に、このガス発生剤により発生した高圧ガスにより
破壊可能な隔壁板を介在したことを特徴とするものであ
る。

［発明の構成および実施例１ この発明について、図面に示す実施例を参照しながら説
明をする。

第１図に示すように、中空円筒状の筒体ｌの一端近傍に
、この筒体１の一方の側面から他方の側面へと貫通する
条体挿通孔２を開設する。前記筒体ｌは、円筒体であっ
ても角筒体であってもよいが、加工の容易性の点では円
筒体であるのが好ましい、前記条体挿通孔２の直径は、
切断すべき条体３の直径にほぼ同等であるのが好ましい
。

前記筒体ｌの、前記条体挿通孔２に対しこの筒体ｌの一
端とは反対側の内部に、この筒体ｌの内面に接するとと
もに摺動可能な移動基板４を配置する。この移動基板４
の前記筒体１の一端に対向する一方の面には、切断刃５
が設けられていて、この切断刃５は、この筒体ｌの一方
の面と前記条体挿通孔２との間に位置する。この切断刃
５は、第２図に示すように、前記筒体ｌの内周面に接す
る外周面６を有する筒状体の外周先端と、前記筒状体の
先端面に開設する凹部のテーパ面７とで形成される円状
の鋭いエツジ８であり、このエツジ８で条体挿通孔２に
挿通した条体３を２箇所で切断することができるように
なっている。

前記移動基板４の背面には、円盤状のスペーサ９を介し
てガス封止部材ｌＯを配置する。

このスペーサ９は、溶融可能な合成樹脂たとえばポリエ
チレン、ポリプロピレン等で形成される。また、前記ガ
ス封止部材１０は、一端を開口すると共に他端を封止す
る円筒状体であり、前記筒体１の内周面の密接する外周
面を有してなり、軟質で膨張係数の大きな金属たとえば
銅、黄銅、アルミニウム等で形成される。そして、この
ガス封止部材１０は、その他端對止部と前記移動基板４
とで前記スペーサ９をはさむようにして前記筒体ｌ内に
配置される。

前記筒体１の他端と前記ガス封止部材ｌＯの一端開口部
との間には、ガス発生剤１１を充填する。

前記ガス封止部材ｌＯの外周面を前記筒体ｌの内面に密
接するのは、ガス発生剤１１から発生するガスがこの筒
体ｌの内面とこのガス封止部材ｌＯの外周面との間から
漏出するのを防止するためであり、前記移動基板４を摺
動可能とするのは。

ガスの膨張圧により切断刃５を円滑に前進させるためで
ある。

ガス発生剤１１は、通常、火薬を使用することができる
。このガス発生剤１１は、一端面に開口部１２を有する
と共に他端を封止する有底円筒状の筒状ケース１３内に
充填され、前記筒状ケース１３の前記開口部１２には、
前記ガス発生剤ｌｌから発生するガスの圧力が所定のガ
ス圧となったときに初めて破壊するような所定強度を有
する隔壁板１４−ｒ！封止する。そして、前記開口部１
２を封止した隔壁板１４が前記ガス封止部材１０に対面
するように、この筒状ケース１３をこの筒体ｌ内に配置
することによりこのガス発生剤ｔｉをこの筒体ｌ内に充
填する。さらに、この筒体ｌ内には、装填した前記筒状
ケース１３の背後に、ガス発生剤１１から発生したガス
が前記開口部１２から噴出する際の反作用によりこの筒
状ケース１３がこの筒体１の他端部に向って移動しない
ように移動阻止部材１５が設けられている。

前記筒状ケース１３は耐圧製であるのが好ましい、また
、前記隔壁板１４の材質は、前記ガス発生剤ｌｌの種類
、前記筒状ケース１３の容積等により、前記筒状ケース
１３内で発生するガスの最大圧力に応じて適宜のものを
選択することができる。

ガス発生剤１１からのガス発生は、起動装置により行な
われ、この実施例においては、前記起動装置は、前記筒
体１内に充填したガス発生剤１１の中に埋め込んだ点火
玉１６に差し込んだ発熱抵抗線１７と、この発熱抵抗線
１７に導電線１８を介して接続した電源Ｖと、スイッチ
ＳＷとで構成される。この導電線１８は、前記筒体ｌよ
り延在してこの筒体ｌの外部にあるスイッチｓｗに接続
されているので、遠隔起動操作をすることができて好都
合である。もっとも、前記スイッチｓｗを前記筒体ｌの
外部表面に設けるとともに前記筒体１内に導電線１８と
電源Ｖとを収納してもよい。

また、前記起動装置の代りに海水電池を用いてもよい。

なお、前記筒状ケース１３とこの筒体ｌとは一体に形成
されていないので、この筒体ｌ内にこの筒状ケース１３
を装填したときに、前記発熱抵抗線１７の端部と導電線
１８の端部とが電気的に接続可能となるように構成され
ている。

第１図に示す切断装置は、スイッチＳＷをＯＮにすると
、電源Ｖから発熱抵抗線１７に電流が流れて点火玉１６
が点火し、これによってガス発生剤ｌｌである火薬が燃
焼を開始する。このとき、前記火薬は、第３図に示すよ
うに、前記点火玉１６により着火した火薬燃焼面１９が
隔壁板１４に向って進行するように、燃焼する。燃焼の
進行と共に筒状ケース１３内のガス圧が高まっていく。

そして、全量の火薬が燃焼してこの筒状ケース１３内の
ガス圧が最大に達したとき、第４図に示すように、この
最大ガス圧により前記隔壁板１４が破壊され、この筒状
ケース１３内のガスが開口部１２から噴出して高温のガ
スの最大圧がガス封止部材ｌＯに加わる。高温のガスに
より、ガス封止部材ｌＯが膨張し、このガス封止部材ｌ
Ｏの外周面と前記筒体ｌの内周面とが密着して高圧ガス
がガス封止部材ｌＯの周側面から漏出するのが防止され
ると共に、ガスの高圧によりガス封止部材ｌＯが前記筒
体ｌの一端に向って瞬発的に摺動前進する。このとき、
ガス封止部材ｌＯは、高温のガスにより熱されているの
で、前記スペーサ９が溶融して、この筒体ｌの内周面と
このガス封止部材１０の外周面とのシーリングを高める
。このガス封止部材ｌＯが瞬発的に摺動前進すると、こ
のガス封止部材１０に押されて前記切断刃５も瞬発的に
前進し、この切断刃５が前記条体挿通孔２に挿通した条
体３を一発で２箇所Ａ、Ｂで切断することとなる。この
切断に際し、高温のガスにより膨張したガス封止部材ｌ
Ｏの外周面が前記筒体ｌの内周面に密接していることに
より前記筒体ｌ内に発生したガスのシーリングが行なわ
れ、しかも。

溶融したスペーサ９によりガスのシーリングがさらに確
実に行なわれることとなる。

このように、筒状ケース１３の開口部１２に隔壁板１４
が設けられ、この筒状ケース１３内で全量の火薬が燃焼
して得られるガスの最大圧でこの隔壁板１４を破って開
口部１２から高圧ガスが噴出するので、切断刃５が瞬発
的に高速で前進することにより条体３を確実に切断する
ことができる。すなわち、もし隔壁板１４がなければ、
火薬の燃焼につれて発生するガスが、火薬燃焼面１９か
ら未燃焼の火薬中を通って前記開口部１２から徐々に漏
出し、漏出した低圧ガスにより前記切断刃５を緩慢に前
進させて前記条体３を切断するに至らないことがある処
、前記実施例においては、前記隔壁板１４が、筒状ケー
ス１３内の火薬全量が燃焼して最大ガス圧に達するまで
ガスの漏出を防止し、燃焼ガスが最大圧に達したときに
初めてこの隔壁板１４が破れてガスの最大圧が前記切断
刃５に加わるので、この切断刃５を瞬発的に強力に前進
させ、条体３を確実に切断することができるのである。

また、このようにして前記条体３を切断しても、ガス封
止部材１０およびスペーサ９によるシーリングによりガ
ス発生剤１１より発生した高温高圧のガスがこの筒体１
の外に漏出しないので、この切断装置の周囲にいる作業
者に危険を及ぼすこともなく、また、周囲の機械器具に
悪影響を及ぼすこともない。

条体３の切断後、この筒体ｌの周側面に開設したガス抜
き穴（図示せず、）を開口して前記筒体ｌ内の高圧ガス
をリークする。ガスのリークは、周囲に悪影響を及ぼす
ことのない安全な所で行なうことはいうまでもない。

以上この発明の一実施例について説明したが、この発明
は、前記実施例に限定されず、この発明の要旨の範囲内
で種〃の変形および修正を行ない得ることは言うまでも
ない。

前記実施例においてはガス発生剤１１は筒状ケース１３
内に充填し、この筒状ケース１３の開口部１２に隔壁板
１４を設けているが、前記実施例の代りに、筒状ケース
１３を使用せず、筒体ｌ内に薬室（図示せず、）を設け
てこの薬室に直接にガス発生剤１１を充填してもよく、
また、第５図に示すように、筒体１の内周面に突出して
形成したリング状の鍔２０とガス発生剤１１を充填する
筒状ケース１３の開口端とで隔壁板１４を挟持するよう
にしてもよい。

前記実施例における起動装置の代りに次のような構成の
起動装置を用いてもよい、すなわち、第５図に示すよう
に、ガス発生剤１１を充填した筒状ケース１３に雷管２
１を設け、この筒状ケース１３を装填する筒体１におけ
る装填室の、前記移動基板４とは反対側の端面に、断面
円形の撃針移動孔２２を開設し、この撃針移動孔２２の
他端にはこの撃針移動孔２２よりも大きな直径の空洞部
２３を形成し、この撃針移動孔２２の他端近傍には係止
突出Ｍｈ２４を突出形成する。そして、この撃針移動孔
２２内には、第１撃針２５を挿入し、この第１撃針２５
は、円柱状の先端外周にこの撃針移動孔２２の内周面に
密接し、かつ、摺動可能な鍔部２６を有すると共に前記
円柱体の先端′面に尖頭部２７を立設し、この円柱体の
他端近傍の外周面６に凹部２８を開設する。この第１撃
針２５は、その円柱体の外周に付勢部材た左えば第１コ
イルスプリング２９を巻回し、この第１コイルスプリン
グ２９は前記鍔部２６と前記係止突出部２４とで係止す
る。前記凹部２８には、前記第１撃針２５の円柱体の外
周上に突出して前記係止突出部２４に係止される第１ボ
ール３０を収納し、この第１ボール３０に、前記筒体ｌ
の外部に引き出された第１引き索３１の一端を結合する
。

以上構成の起動装置は、第１引き索３１を引っ張ると第
１ボール３０が凹部２８に収納されたま。

ま空洞部２３の方に引っ張られるので、第１撃針２５自
体も前記空洞部２３の方に引っ張られ、その結果、前記
第１撃針２５の端部が撃針移動孔２２から前記空洞部２
３に露出してくる。前記凹部２８に収納されていた第１
ボール３０が前記空洞部２３に完全に露出すると、この
第１ボール３０が凹部２８から前記空洞部２３内に飛び
出す、そうすると、前記第１撃針２５は係止突出部２４
に前進不可能に係止されなくなるので、第１コイルスプ
リング２９の付勢力によって瞬発的に前進し、第１撃針
２５の尖頭部２７が雷管２１を打撃して、この雷管２１
を発火させ、次いでガス発生剤１．１を発火させる。

また、前記実施例における起動装置の代りに第６図に示
す起動装置を用いてもよい、すなわち。

ガス発生剤１１を充填した筒状ケース１３に雷管２１を
設け、この筒体１内において、前記筒状ケース１３を装
填する装填室と筒体ｌの他端との間に起動装置室３２を
設ける。この起動装置室３２には、前記筒状ケース１３
に向って第２コイルスプリング３３と第２撃針３４とを
設ける。この第２撃針３４は、前記起動装置室３２の内
周面を摺動可能な周側面を有すると共に前記筒状ケース
１３に向うその先端面には鋭利な突起３５を有する。こ
の第２撃針３４は、その周側面に円形の凹陥部３６を開
設するとともにこの凹陥部３６に収納可能な第２ボール
３７を有し、この第２撃針３４の両端面と前記凹陥部３
６の内周面とに貫通する挿通孔３８を開設する。この第
２撃針３４で前記第２コイルスプリング３３を圧縮状態
にしたときに前記凹陥部３６に対応するこの筒体ｌの周
側面に、前記第２ポール３７よりも小さな直径の係止孔
３９を開設する。そして、前記挿通孔３８中に第２引き
索４０を挿通することにより、この凹陥部３６内に収容
された前記第２ポール３７の一部を第２撃針３４の周側
面から突出させ、突出するこの第２ポール３７の一部が
前記係止孔３９にはまり込むことにより、前記第２コイ
ルスプリング３３を圧縮状態に維持したまま前記第２撃
針３４を前進不可能に係止する。前記第２引き索４０の
他端は、この筒体ｌの外に引き出される。

以上構成の起動装置は、筒体ｌの外に引き出された第２
引き索４０をひっばって、前記挿通孔３８からこの第２
引き索４０を引き抜くと、第２ポール３７が凹陥部３６
内に落込み、これによって第２撃針３４が前進可能とな
るので、第２コイルスプリング３３の付勢力により前記
第２撃針３４が前進し、突起３５が雷管２１を打撃する
こととなる。

［発明の効果］ この発明の切断装置は、隔壁板でガス発生剤と切断刃と
を隔絶しているので、ガス発生剤から発生するガスの圧
力が最大となるまでガス圧が切断刃にかかるのを防止し
、ガス圧が最大となったところでこの隔壁板を破って最
大ガス圧が切断刃にかかることができ、これによって、
瞬発的、かつ強力に切断刃を前進させることができ、ど
のような条体であっても一回の切断動作で確実にこれを
切断することができる。特に切断刃が筒体ケースの内周
面に密接する外周面とテーパ面とで鋭いエツジに形成す
ると１条体を２箇所で確実に切断することができる。し
かも、この切断に際し、この筒体ケース内で発生した高
温のガスがガス封止部材やスペーサによりシールされて
外部に漏出しないので、作業者に対し安全であり、周囲
に高温のガスによる悪影響を及ぼすことがない、この切
断装置は、簡単な構成であるので小型にすることができ
、種〃の装置に応用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す縦断面図、第２図は
前記実施例における切断刃を示す斜視図、第３図は前記
実施例においてガス発生剤からガスを発生させた状態を
示す縦断面図、第４図は前記実施例において隔壁板を破
った状態を示す横断面図、第５図および第６図それぞれ
はこの発明の他の実施例を示す縦断面図である。 ｌ・・拳筒体、２・拳・条体挿通孔、５・０・切断刃、
６・・・外周面、７・・・テーパ面、８・・・エツジ、
９・・・スペーサ、ｌＯ・・・ガス封止部材、１１・・
・ガス発生剤、１４・・・隔壁板。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）筒体内に前進可能な切断刃を配置すると共にこの
   切断刃の前進方向前方における筒体の相対向する側面に
   条体挿通孔を開設し、前記切断刃の後方に起動装置によ
   りガスを発生するガス発生剤を充填し、このガス発生剤
   と前記切断刃との間に、このガス発生剤により発生した
   高圧ガスにより破壊可能な隔壁板を介在したことを特徴
   とする切断装置。
2. （２）前記隔壁板と前記切断刃との間にガス封止部材を
   介在したことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
   の切断装置。
3. （３）前記切断刃とガス封止部材との間に溶融可能なス
   ペーサを介在したことを特徴とする特許請求の範囲第２
   項に記載の切断装置。
4. （４）前記切断刃は、前記筒体の内周面を摺動可能な外
   周面を有する筒状体の先端外周面と、前記筒状体の先端
   面に形成した凹部のテーパ面とで形成されるエッジであ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第３項の
   いずれかに記載の切断装置。
5. （５）前記ガス発生剤が火薬であることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項乃至第４項のいずれかに記載の切断
   装置。