JPS6182195A - 燃料装荷方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、燃料装荷方法に係り、特に燃料落下事故拡大
防止に好適な燃料装荷方法に関する。

〔発明の背景〕

沸騰水型原子炉を例にとり説明する。プラント全体の建
設工事及び各設備の機能試験が終了すると、原子炉に初
めて燃料が装荷される。

従来、燃料初装荷にあたっては最小臨界試験実施のため
、炉心中央部から燃料装荷を開始し、以後これをとり囲
む形で１体ずつ装荷し、はぼ同心円状に燃料装荷部分を
拡張していく方法をとっていた。。

近年、最小臨界データの多数蓄積等により、最小臨界試
験を省略する方向にあシ、これまでとは違った形で燃料
初装荷を行うことが可能である。

〔発明の目的〕

本発明は、燃料装荷方法を工夫することにょシ、燃料装
荷作業中に燃料落下事故が発生しても、その影響拡大が
防止できる燃料装荷方法及びその装置を提供することで
ある。

〔発明の概要〕

本発明は、原子炉炉心部分への燃料装荷方法に関し、燃
料プールから最も離れた位置から燃料体装荷を開始し、
以後燃料プールからの距離が順次短くなるような位置に
燃料体を装荷することを特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

第１図に、沸騰水型原子炉の炉心部、燃料プール及び燃
料取替機の斜視図を示す。

１は炉心部、２は燃料プール、３は燃料取替機、４はレ
ール、５はブリッジ、６はトロリ、７は燃料つかみ機、
８は燃料体を示す、。

燃料取替機３は、床面に設けられたレール４の上を水平
に移動するブリッジ５と、その上を移動するトロリ６で
構成される。トロリ６には、燃料をつかむだめの燃料つ
かみ機７が設けられている。

燃料プール２内に置かれた新燃料体８は、燃料取替機３
により、燃料プール２から炉心部１まで移送され、所定
の位置に装荷される。

燃料つかみ機には、燃料移送中燃料体が落下しないよう
に二重のワイヤや種々のインターロックを設け、燃料落
下事故防止のための対策が施こしである。また、燃料装
荷作業による作業員の被曝を低減するため、燃料取替機
は遠隔自動で運転し安全に作業が行えるよう配慮しであ
る。

万一、燃料つかみ機によって燃料体を移送している際に
、つかみ機が故障してその燃料体が炉心内に落下した場
合には、炉心内の燃料体上部に衝突して燃料棒の機械的
破損を生じる可能性がある。

不発明は、特に燃料体を炉心内に初めて装荷する新規プ
ラントにおいて、上記燃料落下事故が発生しても、その
影響拡大が防止できるような燃料装荷方法を提供すると
ともに、それを自動的に監視するものである。

第２図（ａ）に、従来法による燃料装荷例を示す。

数字が記入されている部分は、既に燃料が装荷された部
分を示し、数字は装荷順序を示す。炉心のほぼ中心部分
に最初の１体を装荷し、以後はぼ同心円状に燃料装荷部
分を拡張する方式をとっている。これは、燃料体が１体
装荷される毎に、燃料装荷領域にある制御棒を一時的に
引抜き、何体目の燃料装荷段階で最初の臨界状態に達す
るかを調査する最小臨界試験を実施するためである。

最小臨界試験は、計算コードの精度検証等に有効な試験
であるが、多数のプラントが建設・運転されている近年
では、最小臨界データが十分に蓄積されただめ、この試
験を省略する方向にある。

本発明は、このような燃料装荷上の制約が特にない場合
の燃料装荷方法及びその監視装置を与えるものであシ、
燃料装荷作業時の燃料落下事故拡大防止効果を有する。

第２図（ｂ）に、本発明による燃料装荷例を示す。

数字が記入されている部分及び数字の意味は第２図（ａ
）と同様である。

本例の場合、 ■）燃料プールから最も離れた領域にある、炉心の周辺
部分に最初の１体を装荷し、２）以後、燃料プールから
離れた領域から近い領域へと燃料装荷部分を拡張してい
く、方式をとっている。

これにより、燃料体が既に装荷された領域の６上空”を
、燃料取替機が燃料体をつかんで移動することがなくな
るので万一、燃料落下事故が発生しても、炉心内の燃料
体に対する機械的影響を低減できる効果がある。

本発明では、さらに上記燃料装荷方法を自動監視するた
め、燃料取替機遠隔操作装置に燃料装荷監視装置を付加
させる。

第３図に、本発明による燃料装荷監視装置の構成図を示
す。

まだ、第４図に燃料装荷監視装置の詳細図を示す。

ここで、燃料取替機遠隔操作装置は燃料取替機現在位置
Ｐ（Ｘ、Ｙ）から、移動目標位置Ｐ。

（Ｘｏ　、　Ｙｏ　）までの最短経路を事前に設定し燃
料取替機を遠隔操作可能なものとする。（このような燃
料取替機遠隔操作装置は、一部の商用炉で既に実用化さ
れている。） 本発明による燃料装荷監視装置では燃料取替機遠隔操作
装置より、上記移動最短経路Ｐ　（Ｘ、Ｙ）→Ｐｏ　（
Ｘｏ、Ｙｏ　）（ここで、座標（Ｘ、Ｙ）は第２図（ａ
）または（ｂ）に示す座標体系で定義されるもので、燃
料取替機に設けられた燃料つかみ機の水平方向の位置を
示す）、及び燃料つかみ状態信号０（ＯＮ、０ＦＦ）を
入力取込装置により読み込む。

また、既に燃料が装荷された位置Ｐ＋（Ｘ＋。

Ｙ＋　　）を記憶しておき、判定装置に送信する。

判定装置では、これら３つの信号を基に以下の判定を行
い、燃料取替機遠隔操作装置に必要な処理信号を送る。

判定（１） 燃料つかみ状態信号をＯＫ対し、 ｍ０＝ＯＮ（現在燃料をつがんでいる）なら、判定（２
）へ進む。

（ｉｉ）　　０＝ＯＦＦ（現在燃料をつかんでいない）
なら、燃料取替機移動可能信 号を燃料取替機遠隔操作装置に送 る。

判定（２） 燃料取替機移動最短経路Ｐ−＋Ｐｏに対し、（ｉ）　　
ｐ−＋ｐｏの間にＰ＋が−っでもあれば、判定（３）に
進む。

（Ｉ＋）　　（＋）以外なら、燃料取替機移動可能信号
を燃料取替機遠隔操作装置に送る１゜ 判定（３） 経路Ｐ−４−Ｐｏの間にＰ量がある場合Ｐｔにかからな
い、他経路があるか判定し、 （１）　　ｙｇｓの場合、移動経路変更信号を燃料取替
機遠隔操作装置に送る。

（ｆｉ）　　ＮＯの場合、燃料取替機移動可能信号を燃
料取替機遠隔操作装置に送る。

上記、定（１）〜（３）によシ、燃料取替機が既に装荷
された燃料上を移動するのは防止されるので、燃料落下
事故が万一発生した場合でも、炉心内の燃料に対する機
械的影響を最小限に低減できる。　　−内、本発明は、
新規プラントで初めて燃料装荷する場合にその効果が最
大になると考えられるが、取替炉心の構成においても十
分有効なものである。

また、燃料装荷作業時間としても、従来法とほぼ同程度
であり実用上問題はない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、燃料取替機の移
動経路が、既に装荷された燃料部分以外のところに設定
されるので、燃料落下事故が発生しても、炉心内の燃料
に対する機械的影響を最小限に抑えることができ、安全
性の高い燃料装荷作業が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は燃料装荷設備斜視図、第２図（ａ）は従来の燃
料装荷例の説明図、第２図（ｂ）は本発明の一実施例の
燃料監視装置構成図、第４図は同じく詳細図である。 １・・・炉心図、２・・・燃料プール、３・・・燃料取
替機、４・・・レール、５・・・ブリッジ、６・・・ト
ロリ、７・・・燃料つかみ機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、原子炉炉心部分への燃料装荷方法に関し、燃料プー
   ルから最も離れた位置から燃料体装荷を開始し、以後燃
   料プールからの距離が順次短くなるような位置に燃料体
   を装荷することを特徴とする燃料装荷方法。