JPS6174243A - シヤドウマスク型カラ−受像管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術的分野〕 本発明はシャドウマスク型カラー受像管に係わり、特に
そのシャドウマスク１：関するものである。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

第３図は従来のシヤドウマスク型カラー受像管の一例を
示す概略構成図である。第１図において、電子銃を有す
るネック部（１）、ファンネル部（２）、パネル部（３
）からなる外囲器パネル部（３）内面には螢光膜（４）
とアルミニウム蒸着膜（５）よりなる螢光面が形成され
ている。この蒸着膜（５）は螢光面輝度を増大させると
共にイオン焼を防止するものでメタルバック電極として
知られている。上記アルミニウム蒸着膜（５）から一定
距離に対向＃毒して配位されたシャドウマスク（６）が
配設されている。シャドウマスク＋６１　Ｃは多数の電
子ビームの通る開孔が穿設されている。

このような構成によるシャドウマスク型カラー受像管の
動作は次のとおりである。まず電子銃から発射された電
子ビームは加速偏向され乍ら上記シャドウマスク（６）
の開孔を通過してアルミニウム蒸着膜（５）および螢光
膜（４）からなる螢光面（二射突して所定の画像を映出
する。

ここでシャドウマスク（６）を通過した電子ビームがア
ルミニウム蒸着膜（５）および螢光膜（４）に射突した
場合、反射電子を放出し、この反射電子がシャドウマス
ク（６）に射突再反射して、再びアルミニウム蒸着膜（
５）および螢光膜（４）に入射し部分発光させる。

そのため画像の精細度、コントラストおよび色純反を劣
化させるという欠陥を生じる。

このような欠点を除去するために米国特許第２８７８４
１１号明細書（２見られる如く螢光膜（４）の上のアル
ミニウム蒸着膜（５）の表面にはう素、炭素の如き原子
番号の小さい物質の単一薄層を焼結させ、螢光面からの
反射電子の量を減少させる試みが提案されている。しか
し乍らこの方式ではカラー受像管の製造過程中（二加え
られる通常４３０℃前後の温度の加熱工程中において、
上記単一薄膜がはく離し易くその製造が困難であるとい
う欠点を有する。更に電子銃から発射された電子ビーム
がシャドウマスク（６）を通過し、直接上記単一薄層に
電子密度の高い電子ビームが射突するので、動作中に単
一薄層がはく離し易くカラー受像管の耐電圧特性を著し
く悪化させる。さらに上記電子ビームも上記単一溝ＩＩ
　ｌ二て吸収されるので、螢光膜の輝度も減少してしま
うという欠陥を有している。

また電子ビームがシャドウマスク（６）に射突し、ンヤ
ドクマスクが加熱され、熱膨張して変形し、螢光面に対
する電子ビームのランディングのずれが生じる欠点１；
対し、特開昭４８−１５４６０号公報ではシャドウマス
クの両面あるいは電子ビームの射突する面に黒鉛を塗布
し、シャドウマスクの熱輻射を大きくするようにして上
記欠点を除去する提案がなされている。しかし乍らこの
方式の場合もカラー受像管の製造工程中での約４３０℃
の加熱過程において、上記黒鉛がはく離し易いという欠
点がある。さらにシャドウマスクの（子ビームが射突す
る面に黒鉛を塗布した場合には、電子密度の高い電子ビ
ームが高いエネルギーで射突するため、動作中に上記黒
鉛がはく離し易く、カラー受１象管の耐電圧特性を悪化
する。さらに黒鉛（：よって電子密度の高い電子ビーム
を吸収するため、シャドウマスクの発熱量が多く、熱輻
射が大きくなった分粉上まわり実質的にシャドウマスク
の温度は、より高温になり電子ビームのランディングの
ずれがより大きくなるという欠点を有している。

またこの方式ではシャドウマスクのアルミニウム蒸着膜
に対向する面に黒鉛を塗布した場合には、電子ビームの
アルミニウム蒸着膜および螢光膜による電子密度の低い
反射電子がシャドウマスクに再射突するため黒鉛の電子
吸収（こよ・るシャドウマスクの温度上昇は、はとんど
ない。しかしながら上述したように、製造工程の加熱過
程で黒鉛がはく離しやすく、カラー受像管内の汚染物と
なりやすく、耐電圧特性を悪化させるという欠点を有し
ており、実用性のないものであった。

〔発明の目的〕

本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、電子銃から
発射した電子ビームによる正常な画像の輝度を損うこと
なく、反射電子による発光を抑制し、画像の精細度、コ
ントラストおよび色純度を向上させ、かつ、耐電圧特性
の良好なシャドウマスク型カラー受像管を提供すること
を目的とする。

〔発明の概要〕

本発明はシャドウマスクのアルミニウムｓＨ膜に対向す
る面に、アルカリ金属およびアルカリ土類金属を含まな
い％ａ接着剤を用いて、グラファイトの粒子被覆層を形
成し、螢光前での反射電子をシャドウマスクのアルミニ
ウム蒸着膜に対向する面にで吸収し１反射電子番−よる
発光を抑制し、なお且つ、強固な付着力をもって、耐電
圧特性を良好としたシャドウマスク型カラー受像管であ
る。

〔発明の実施例〕

以下；一本発明を実施例を用いて説明する。

第１図は、本発明を適用したシャドウマスク型カラー受
像管の螢光面付近の構造を示す概略図である。尚、本発
明のシャドウマスク型カラー受像管の全体構成は第３図
に示すものと同様であるので全体構成についての説明は
省略する。

シャドウマスク（６）のアルミニウムＲＨ膜（５）に対
向する面にアルカリ金属およびアルカリ土類金属を含ま
ないケイ酸塩系無勢接着剤例えば第一りん酸アルミニウ
ムを用いて、グラファイトの粒子被覆層（７）が形成さ
れている。電子銃より発射された電子ビーム（９）は、
ノヤドクマスク（６）の開孔を通過しフェースプレート
（８）内面に形成されたアルミニウム蒸着膜（５）およ
び螢光膜（４）（−射突し、螢光膜（４）を発光させる
と同時にアルミニウム蒸着嘆（５）おより螢光膜（４）
より反射電子（１１を放出し、この反射゛ｒｖＬヨ（ｌ
Ｉはシャドウマスク（６１１ｍ向かう。しかし乍らジ−
ドウマスク（６１＋＝はグラファイトの粒子液Ｑ　Ｅ　
（７）　７形成されているため、この４反射電子（！１
を吸収し。

しまい、再びンヤドウマスク（６）によって叉射し螢光
膜（４）に入射することはないため、コントラド、精細
度色純度の劣化を防ぐことが出来る。

第２図は従来のシャドウマスク式カラー受像管螢光膜付
近の構造を示す概略図である。電子ピム（９）は、アル
ミニウム蒸着膜着膜（５）および螢光膜（４）射突し、
螢光膜（４）を発光ｉせると同時に、反則子（ＩＯを放
出する。この反射電子−は、シャドクスク（６）によっ
て再び反射され螢光膜（４）に入射する。

従って、画像の精細度、コントラストおよび色純度が劣
化する。

次に本発明の具体的な実施例１二ついて述べる。

実施例１ 下記の組成物１をシャドウマスクのアルミニウム蒸着膜
に対向する面にスプレーによって、吹付塗布する。組成
物１が乾燥しないうちに、組成物１が塗布されている面
の反対側の面より高圧１気を吹きつけ、シャドウマスク
の開孔にたまった組成物１を吹き飛ばす。次いで、シャ
ドウマスクに温風を吹き付は組成物１を乾燥させる。こ
の場合、組成物１が塗布されている面より温風を吹きつ
（すると、組成物が再びシャドウマスクの開孔をふさい
でしまうため塗布されていない面より吹きつけた方が望
ましい。

組成物１ グラファイト　　０，０５重量部 第一りん酸アルミニウム　　０．０１重量部末　　　　
　　残部 このシャドウマスクを用いて２０吋形シャドウマスク式
カラー受像管を従来一般と同じ工程で製造した。

このカラー受像管は、シャドウマスク（二黒鉛が塗布さ
れていない従来のカラー受像管に比してコントラストお
よびビーム移動量は、第１表の結果を示した。ビーム移
動量の測定は電圧２５（ｖ、ビーム電流１２００　ｖＡ
の条件下で蛍光膜全面に白色ラスタを映出し、ビーム移
動量の最大の場所を測定した。

尚、コントラストは従来のカラー受像管を１００として
示した。

第１表　コントラストとビーム移動量特性次に本発明の
詳細な説明するために次の従来例１〜３１；よる２０吋
形カラー受像管を製造した。

従来例１ シャドウマスクの電子銃に対向した面にスプレーガンを
用いてカーボンの粉末を塗布し、カラー受像管を製造し
た。

従来例２ シャドウマスクのアルミニウム蒸着膜に対向した面にス
プレーガンを用いてカーボンの粉末を塗布し、カラー受
像管を製造した。

従来例３ カラーブラウン管の製造工程で普通−酸５二粉末の接着
剤としてつかわれる水ガラスを用いてシャドウマスクの
アルミニウム蒸着膜に対向した面にスプレーガンな用い
て、カーボンの粉末を塗布し、カラー受像管を製造した
。

これらの従来例１〜３および前記実施例１のカラー受像
管それぞれ１０本を約２４時間ヒートランした後、コン
トラスト、１時間の間のスパーク回数及び前記と同様の
測定方法でビーム移動量を測定した結果を第２表１−示
す。尚、コントラストは第１表の従来のカラー受像管を
１００として示した。

第２表　コントラスト、スパーク回数及びビーム移動量
特性このように本発明による実施例１は、最も良好なコ
ントラストと耐電圧特性及びビーム移動量を示した。

本発明で、アルカリ金属及びアルカリ土類金属を含まな
い無機接着剤を用いた理由は、次のとおりである。

例えば、アルカリ金属を含む水ガラスを用いた場合には
、水ガラス：二含まれるナトリウム！よ、カラー受像管
製造工程中の約４３０℃の加熱過程を通ることにより酸
化ナトリウムとなって、グラファイト粒子被覆層の中に
存在する。一般にグラファイト等の炭素粒子は、高い吸
湿性を有しているため、加熱過程後で、空気中の水をグ
ラファイトが吸着してしまう。吸着された水は、上記配
化ナトリウムと次の反応を生じ、 Ｎａｎｏ　＋　ＨＩＯ→２　Ｎａ　ＯＨ水酸化ナトリウ
ムを発生する。この水酸化ナトリウムは、一般に鉄を素
材とするシャドウマスクを腐蝕し、グラファイトと鉄の
付着力を低下させる。

その結果、シャドウマスクより剥離したグラファイトが
カラー受像管内の汚染物となり耐電圧特性を悪化させる
。

このようにアルカリ金属およびアルカリ土類金属がグラ
ファイト粒子被覆層中に存在するとグラファイト粒子被
覆層とシャドラとの付着力が低下して剥離し、耐電圧特
性を要化させコントラスト、精細度、色純度の改善効果
が減少する。

本発明で用いられる無機接着剤のグラファイト粒子に対
する量は、グラファイト粒子１重量部（二対し、無機接
着剤０．１重量部から０．８重量部が望ましく、０．１
重量部未満であると十分な付着力を示さなくなり、耐電
圧特性を要化させる。一方０，８重量部をこえると電子
吸収効果によるコンドラスス改善効果が不十分となる。

上記実施例において無機接着剤として第一りん酸アルミ
ニウムを用いた例について説明したが、本発明はこれに
限らずアルカリ金属及びアルカリ土類金属を含まない他
の無機接着剤、例えば有機けい酸塩系無機接着剤、りん
酸塩系無機接着剤及びコロイダルシリカ系無機接着剤等
を用いることができる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、コントラスト、精細度、
および色純度を向上させ、なおかっ、耐電圧特性の良好
なシャドウマスク型カラー受像管を提供することができ
、工業的にきわめて有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の実施例及び従来例の電子ビ
ームの作用を説明するための蛍光面付近の構造を示す概
略図、第３図はシャドウマスク型カラー受像管を示す概
略構成図である。 （１）・・・ネック部、（２）・・・ファンネル部。 （３）・−・パネル部、（４）・・・螢光膜（５）・・
・アルミニウム蒸着膜。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）フェースプレート内面に形成された螢光面に対向し
   て設けられた多数の開孔を有するシヤドウマスクを介し
   て前記螢光面に電子ビームを投射する電子銃を備えたシ
   ヤドウマスク型カラー受像管に於いて、前記シヤドウマ
   スクの前記螢光面に対向する面にのみアルカリ金属およ
   びアルカリ土類金属を含まない無機接着剤を用いてグラ
   ファイト粒子被覆層を形成させたことを特徴とするシヤ
   ドウマスク型カラー受像管。 ２）前記無機接着剤が有機けい酸塩系無機接着剤である
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のシヤドウ
   マスク型カラー受像管。 ３）上記有機けい酸塩系無機接着剤は、前記グラファイ
   ト１重量部に対し０．１重量部から０．８重量部の範囲
   にあることを特徴とする特許請求の範囲第２項記載のシ
   ヤドウマスク型カラー受像管。