JPS6173022A - 電磁流量計およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、管内を流れる被測定流体の流量を電気的に測
定する電磁流量計およびその製造方法に関する。

〔従来の技術〕

一般に、電磁流量計はファラデーの電［誘導現象を利用
して測定管内を流れる導電性流体の流量を電気信号に変
換して測定を行うものであり、従来より第６図に示すよ
うに構成されている。これを同図に基づいて説明すると
、■は管壁に電極挿入孔２を有する測定管で、トランス
ファー成形により内壁１ａ、電極挿入孔２の孔壁面およ
び開口周縁にテフロン（商標名）等の絶縁ライニング３
が設けられている。この測定管１の外側には管内の被測
定流体の流れ方向と直角に磁界を形成する一対の励磁コ
イル（図示せず）が互いに対向して設けられている。ま
た、測定管１の電極挿入孔２内には、鍔部４ａを有する
一対の電極４　（一方のみ図示）が被測定流体の流れ方
向と直角方向に磁界を介して互いに対向するように設け
られている。

５はこれら電極４が挿通する押さえ板で、ねじ６により
前記測定管１に設けられている。７は前記電極４を管内
側に押圧するスプリングで、前記押さえ仮６と前記鍔部
４ａ間に弾装されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このように構成された電磁流量計においては、電極４を
電極挿入孔２内に挿入した際、電極挿入孔２内の絶縁ラ
イニング３と電極４との間に僅かな隙間８が生じ、管内
に被測定流体を流した時この隙間８に気泡９が残る。し
かも、この気泡９は液（プラント水と純水）を置換した
時や温度変化。

振動、流体圧の変動等によって移動するため、電極４に
より検出される出力や指示計のゼロ点がふらつくという
問題があった。

また、トランスファー成形により絶縁ライニング３を設
けるため、絶縁ライニング成形時に使用する中子の芯ず
れおよび機械加工時に使用するドリルのぶれにより電極
取付位置がずれ、電極４がぶれたり、電極４および励磁
コイルを所定の軸線上に位置付けることが困難であった
り、また管内に臨む電極４の突出長さが一定でなかった
りするという不都合があった。

本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、電極に
より検出される出力や指示計のゼロ点がふらつくことが
な（、また電極や励磁コイルを所定位置に確実かつ簡単
に位置付けることができる電磁流量計およびその製造方
法を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る電磁流量計は、中央に被測定流体流路を有
する絶縁性筒体内に少なくとも一対の導電性リングを軸
線方向に間隔を隔てて埋設し、これら導電性リングに被
測定流体流路内に露呈する電極部を内径方向に延設した
ものである。

また、本発明の別の発明は、環状プラスチックシート間
に内径方向に延設された電極部を有する一対または複数
対の導電性リングを電極部を除き介装し、これを加熱・
加圧することによって筒体を形成する工程を備えたもの
である。

〔作　用〕

本発明においては、導電性リングが絶縁性筒体内に埋設
されているため、気泡が存在する隙間がなく、出力や指
示計のゼロ点のふらつきを防止する。

また、本発明の別の発明においては、環状プラスチック
ソート間に内径方向に延設された電極部を有する導電性
リングを１個ずつ介装し、加熱・加圧することによって
筒体を形成するため、導電性リングの電極部の位置がず
れることがない。

〔実施例〕

第１図、第２図および第３図は本発明に係る電磁流量計
を示す分解斜視図と断面図、第４図（ａ）および（ｂｌ
は同じく電磁流量計の電極ユニットを示す断面図である
。同図において、符号１１で示すものは電磁流量計用の
測定管で、中央に被測定流体流路１２を有する筒状の電
極ユニット１３およびこの電極ユニソ）１３の両軸端に
配設され前記被測定流体流路１２に連通する流路１４を
有する一対のボビン１５から構成されている。前記電極
ユニット１３は、テフロン（商標名）等の樹脂材料で形
成された絶縁性筒体１６内に耐蝕性にすぐれた白金、タ
ンタル等の金属材料で形成されそれぞれが前記被測定流
体流路１２と同一の軸線をもつ一対の導電性リング１７
を軸線方向に間隔を隔てて埋設してなり、これら両導電
性リング１７にはそれぞれ前記被測定流体流路１２内の
対向位置で露呈する電極部１８が内径方向に延設されて
いる。

また、これら両導電性リング１７の外周縁にはリード線
１９を接続する端子２０が外径方向に延設されており、
前記電極部１８を介して管内の被測定流体の平均流量す
なわち両電極部１８を通る楕円形状の管内断面積と平均
流速との積に比例した起電力を取り出すように構成され
ている。前記ボビン１５は、両端に鍔部２１．２２を有
し、これら鍔部２１２２の端面２１ａ、２２ａおよび前
記流路１４壁に絶縁ライニング２３が設けられている。

２４は前記電極ユニット１３を前記両ボビン１５間に挟
圧保持するための通しボルトで、前記鍔部２１に挿通さ
れ両端部にナツト２５が螺合されている。２６は管内の
被測定流体の流れ方向と直角に磁界を形成する一対の励
磁コイルで、前記ポビン１５の外周面上に互いに対向し
設けられている。２７は筒状のケースで、前記励磁コイ
ル２６を内包し前記ボビン１５の鍔部２２周面上に設け
られている。

このように構成された電磁流量計を製造するには、中央
に被測定流体流路１２となる内孔を有する３枚の環状プ
ラスチックシート間に、それぞれが前記被測定流体流路
１２内の対向位置で内径方向に延設された電極部１８を
有する一対の導電性リング１７を電極部１８を除き１個
ずつ介装し、これを加熱・加圧することによって絶縁性
筒体１６を形成する工程を経て確実に製造することがで
きる。

なお、本実施例においては、電極ユニット１３か絶縁性
筒体Ｉ６内に一対の導電性リング１７を埋設してなる例
を示したが、本発明はこれに限定されず、第５図に示す
ように複数対の導電性リング１７を埋設してなるもので
あっても勿論よい。

これにより、導電性リング１７の電極部１８が管内の被
測定流体に接触する面積を大きくして被測定流体のイン
ピーダンスを下げることができる。

この場合、電極ユニット１３の製造時に使用する環状プ
ラスチックシートの数は導電性リング１７の数の増加に
伴い増加する。

また、本発明の電磁流量計においては、例えばボビン１
５の流路壁の絶縁ライニング２３が摩耗により破損した
場合、測定管１１全体を取り替える必要がなく、その取
り替えはボビン１５だけで済むという利点がある。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、中央に被測定流体
流路を有する絶縁性筒体内に被測定流体流路と同一の軸
線をもつ少なくとも一対の導電性リングを軸線方向に間
隔を隔てて埋設し、これら両扉電性リングにそれぞれ被
測定流体流路内の対向位置で露呈する電極部を内径方向
に延設したので、従来のように電極と絶縁ライニング間
に隙間が形成されることがない。したがって、管内に被
測定流体を流しても気泡が存在することがなく、電極部
により検出される出力や指示計のゼロ点のふらつきを防
止することができる。また、本発明の別の発明は、環状
プラスチックシート間に内径方向に延設された電極部を
有する導電性リングを１個ずつ介装し、加熱・加圧する
ことによって筒体を形成したので、導電性リングのずれ
がな（なる。したがって、電極部゛および励磁コイルを
所定の軸線上に確実かつ簡単に位置付けることができる
だけでなく、電極部を一定の長さで管内に臨ませること
ができ、高精度な測定が行える電磁流量計を得ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図および第３図は本発明に係る電磁流量計
を示す分解斜視図と断面図、第４図（ａｌおよび（ｂ）
は同じ（電磁流量計の電極ユニットを示す断面図、第５
図は電極ユニットの他の実施例を示す断面図、第６図は
従来の電磁流量計を示す断面図である。 １２・・・・被測定流体流路、１３・・・・電極ユニッ
ト、１６・・・・絶縁性筒体、１７・・・・導電性リン
グ、１８・・・・電極部。 第１図 第２図 第３図 第４図 （ａ）　　　　　　　　　　（ｂ） 第５図 第６図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）中央に被測定流体流路を有する絶縁性筒体内に、
   それぞれが前記被測定流体流路と同一の軸線をもつ少な
   くとも一対の導電性リングを軸線方向に間隔を隔てて埋
   設し、これら両導電性リングにそれぞれ前記被測定流体
   流路内の対向位置で露呈する電極部を内径方向に延設し
   たことを特徴とする電磁流量計。
2. （２）中央に被測定流体流路となる内孔を有する少なく
   とも３枚の環状プラスチックシート間に、それぞれが内
   径方向に延設された電極部を有する一対または複数対の
   導電性リングを電極部を除き１個ずつ介装し、これを加
   熱・加圧することによって筒体を形成する工程を備えた
   ことを特徴とする電磁流量計の製造方法。