JPS6172672A - 窯業製品の焼成方法 - Google Patents

窯業製品の焼成方法

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JPS6172672A
JPS6172672A JP19639584A JP19639584A JPS6172672A JP S6172672 A JPS6172672 A JP S6172672A JP 19639584 A JP19639584 A JP 19639584A JP 19639584 A JP19639584 A JP 19639584A JP S6172672 A JPS6172672 A JP S6172672A
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fired
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博憲 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は容器内に収容した被焼成物を焼成する窯業製
品の焼成方法に係り、特に非酸化性雰囲気下で焼成する
のに適する窯業製品の焼成方法に関する。
(従来の技術) 従来、この種の窯業製品の焼成方法としては、トンネル
キルンまたは単窯台車上に構築された耐火煉瓦製のマツ
フル容器内に被焼成物を収容した後、被焼成物間及び被
焼成物とマツフル容器壁との空隙を全てコークスプリー
ズで充填し、更に容器開口部を耐火煉瓦で密閉し、炉内
に搬入して焼成をする方法が知られている。
しかし、この焼成方法は被焼成物をコークスプリーズで
覆って焼成する方法であるため、大量のコークスプリー
ズを必要とし燃料費がかさみ、また被焼成物への熱伝導
がコークスプリーズを介して行われるため、熱効率が悪
く、容器内の温度分布が不均一となり、そのため窯業製
品の品質にバラツキが生じやすい。さらに、容器内の温
度応答性が悪い等の問題点がある。
また、炉内および被焼成物を焼成するための容器内を真
空状態とした後、非酸化性雰囲気として前記焼成物を焼
成する窯業製品の焼成方法が知られている。しかし、こ
の方法の場合、連続焼成炉のような大きい炉への適用が
困難であり、しかもコス1・が高く成りすぎるという問
題点がある。
そこで、近年ではこのような点に対処し、容器として温
度応答性のよい金属容器を用い、金属容器内に被焼成物
を収容するとともにコークスプリーズを敷設し、その上
に焼成温度より低い温度で燃焼する木片等の可燃物を充
填して非酸化性雰囲気下で前記被焼成物を焼成するよう
にした窯業製品の焼成方法が提案されている(特開昭5
9−45972号公報参照)。
この焼成方法は容器として温度応答性のよい金属容器を
用い、しかも被焼成物の焼成温度より低い温度で燃焼す
る可燃物を用いているので前述した従来の焼成方法が有
していた問題点を解消でき優れたものといえる。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、この焼成方法は従来の焼成方法と同じく容器内
の被焼成物間等に種類は異なるが可燃物を充填し、この
可燃物の自然着火により容器内め0□をCOt+COと
して容器内を非酸化性雰囲気下にするものであるため次
のような問題点がある。
■可燃物の種類、充填の仕方によっては容器内が非酸化
性雰囲気となった後でも未燃焼の可燃物が残存すること
があり、この場合は被焼成物への熱伝導が前記可燃物を
介して行われるため熱効率が悪く、ある時間容器内の温
度分布が不均一となる。
■可燃物の燃焼により生じる灰が容器内に残存し、また
被焼成物に付着し炉出の時、容器内の掃除等の作業に手
間取ることになる。
■この焼成方法では容器として蓋及び扉つきのものを用
いるが、この構成の場合開閉個所が多くあり、したがっ
て、焼成による熱あるいは運搬等の作業工程で変形を生
じ易いので密封度が悪くならざるを得ない。そのため容
器外より空気の侵入の可能性が高((特に放冷時間に入
り、炉内と容器内の圧力分布が変わった後)、こ、1 れに対処するために可燃物の量がある程度(大量)必要
となる。
この発明は以上のような点に鑑みてなしたもので、従来
の窯業製品の焼成方法において、容器内部と外部との空
気の流れを有効に遮断でき、しかも容器内に木片等の可
燃物を充填することなく、容器内に収容した被焼成物を
非酸化性雰囲気下でも焼成できるようにした窯業製品の
焼成方法を提供したものである。
(問題点を解決するための手段〉 そして、その手段は容器内に収容した被焼成物を焼成す
る窯業製品の焼成方法において、被焼成物を収容するた
めの容器の開口部の係合個所にシール層形成部を設け、
前記シール層形成部に少なくとも一層のサンド層または
可燃物層を有するシール層を配設し、前記シール層によ
り容器外部よりの空気の侵入を阻止あるいは制限するよ
うにして、前記被焼成物を焼成するようにしたものであ
る。
ここで、容器の材質としては金属、ニューセラミックス
、金属とニューセラミックとの複合材料または耐火煉瓦
等で形成したものを用いる。また、サンド層を形成する
サンドとしてはジルコンサンド、シャモット(耐火煉瓦
を細かく粉砕したもの)または砂(けい砂)、アルミナ
その他の金属化合物、その他出来るだけ粒子が小さく、
爆発等の危険性のないものまたはその予防措置をしたも
ので被焼成物の焼成最高温度域でも焼結しないものが適
している。また、可燃物を混合したものでもよい。しか
し、これらに限られるものではなく他のものであっても
よい。
また、容器の開口部としては蓋、扉あるいは戸等よりな
るものが用いられる。そして、前記開口部を閉じた時、
その接合あるいは咬合等する係合個所にシール層を形成
するようにしている。
また、シール層としてサンド層または可燃物層単独の場
合の外にサンド層の下に可燃物層またはサンドと可燃物
との混合層を配設して複層としたものを用いてもよい。
また、サンド層、可燃物層または混合層をそれぞれ二層
以上としてもよく、これらの量、組合わせ選択は焼成時
間、酸化許容度等によって増減、選択変更する必要があ
る。すなわち、短時間で焼成できるもの、酸化許容度の
緩いもの等はサンド層のみでもよいというように選択す
る。さらに、これらの各層をネット等で包んだ構成とし
てもよい。この場合は配設、除去が容易である。
ここで、サンド層だけの場合は容器内への空気の流入を
阻止あるいは制限することを主目的とするが、可燃物層
または混合層は容器内への空気の流入を阻止あるいは制
限することの外に、それ自体が燃焼し、容器内の酸素O
!および容器外より流入する空気中の酸素02をそれぞ
れCO□+COとし、容器内を非酸化性雰囲気下とする
ことを主目的とする。
したがって、サンド層と可燃物層または混合層との複層
とした場合は、まずサンド層により空気の流入を阻止あ
るいは制限し、ここで阻止あるいは制限できなかった空
気中の酸素0.は可燃物層または混合層に侵入し可燃物
を燃焼させ、Co、+GOとなり、容器内へ入り容器内
を非酸化性雰囲気下にする。
ここで、可燃物としてはコークス、木炭、木片、消炭、
無煙燻炭または無煙豆炭等を用い、シール層として可燃
物層のみを用いる場合はこれらをある程度細かく粉砕し
した目の細かいものを用いることが好ましい。サンド層
のサンドとして金属化合物を用いた場合は容器外より侵
入する空気中の酸素がこの金属化合物と結合し、そのた
めより高いシール効果を期待できるので好ましい。
なお、シール層としてサンド層(サンドのみのとき)の
みを用いる場合は、通常容器を炉内に搬入する前に容器
内を予め非酸化性雰囲気下にしておく。しかし、焼成時
間、焼成温度等によっては容器内をそのまま、すなわち
大気雰囲気のままで炉内に搬入してもよい。
さらに、この発明に使用する容器は一般的に第1図に示
すような構成のものを用い、これは収容蓋1と受け台2
とよりなり、収容M1の外周部3、l      と、
前記収容蓋lの外周部3と係合するように受け台2に立
設されている立ち上がり部4との間でシール層形成部5
を形成し、前記シール層形成部5にシールN6を配設で
きるようにした構成である。
(作用) つぎに、以上の構成に基づき、この発明の作用について
説明する。
まず、第1図に示す構成の焼成用の容器を用意する。そ
して、容器の受け台2上に焼成しようとする被焼成物1
9を載置し、シール層形成部5にサンド層を配設すると
ともに被焼成物の酸化許容度等必要に応じて、可燃物を
配設してから着火した後、収容蓋lを覆い容器内を非酸
化性雰囲気にする。
つづいて、この容器を台車上に載置し、炉内に搬入し被
焼成物19の焼成を行う(図示せず)。ここで、容器内
は可燃物の燃焼が終わると非酸化性雰囲気となり(炉内
に搬入する前になる場合と、炉内に搬入した後になる場
合がある)、容器外より侵入する空気はサンド層によっ
てその侵入が阻止(制限)され、炉外へ搬出して収容蓋
1を取るまで非酸化性雰囲気を保たれる。そして、焼成
された窯業製品ができあがる。
(実施例) つぎに、この発明の焼成方法の実施例について説明する
一実施例1− 前述した手段において、容器として第2図に示す、収容
蓋1の外周部3と、前記収容蓋1の外周部3に噛合する
ように受け台2に立設した二つの立ち上がり部4.4と
の間にシール層形成部5を形成した金属製のものを用い
る。
そして、シールN6としてサンド(ここでは、ジルコン
サンド)16を用い(第2図(a)参照)、容器内を大
気雰囲気で炉入れし、被焼成物19の焼成を行い窯業製
品を得た。ここで、被焼成物19は受け台上に支持枠材
20と通気性の良い仕切台(通常パレット状に下面が形
成されている)21を複数段積層して形成した被焼成物
Wi置台22(任意に積層数がかえられるもの)上の各
仕切台上に載置して焼成できるようにして行った。
この窯業製品は非酸化性雰囲気下での焼成を強く要求さ
れるものではないが、品質の安定したものであった。こ
れは、容器の内部と外部とが有効に遮断されるとともに
、容器内の被焼成物間に熱効率を悪くするものが充填さ
れていないため、内気の対流を良好にするとともに熱伝
導性が良いということに基づくと解せられる。
なお、同様にして炉入れ前に容器内を非酸化性雰囲気と
したものにあっては、非酸化性雰囲気下での焼成を必要
とするアルミナ−カーボン質、炭素質、炭化珪素質等の
窯業製品の焼成ができ、しかも均一で品質の安定した窯
′業製品を得ることができた。
一実施例2− 前述した手段において、実施例1と同じく第2図に示す
容器で金属製のものを用い、シール層形成部5の内枠に
シール層6として可燃物162を、外枠にサンド層61
の下に可燃物層62を配設した複層よりなるものを使用
して(第2図(b)参照)、容器内を大気雰囲気下で炉
入れしシール層形成部5に配設したシール層中のサンド
層61により容器内への空気の流入を阻止(制限)し、
ここで阻止できなかった空気中の酸素02を可燃物層6
2の可燃物の自然着火による燃焼でその流入を阻止する
とともに可燃物の燃焼により発生するCOz+COを容
器内に導入し、容器内を非酸化性雰囲気下にして被焼成
物の焼成を行い、非酸化性雰囲気下で焼成を必要とする
窯業製品を得た。
そして、この実施例によれば前述した金属製の容器を使
用した従来のものと異なり、簡単な手段で容器の密封性
を向上でき、また容器内にコークス等の可燃物を充填し
ないので内気の自由な対流を促すことができ、被焼成物
への熱伝動が直接行われ熱効率の点で優れた窯業製品の
焼成方法が得られ、また得られた窯業製品もその品質が
均一なものであった。
さらに、簡単な手段で容器の開口部の係合個所をシール
層でシールし、しかもそのシール層中の、1    サ
ンド層により相当量の空気の容器内への流入が阻止され
るので容器内を非酸化性雰囲気下にするものであるので
、可燃物層を形成する可燃物の量を前述した従来の金属
製品の容器を用いたものに比べ減少することができ、そ
のため可燃物を毎回補充する必要がない。したがって、
その作業が簡便で済み、その作業等に伴う費用を軽減す
ることができる。
なお、ここで容器の構成としては第2図のもので説明し
ているが、この実施例に使用する容器はこれに限るもの
でなく、例えばその開口部が扉よりなるもの、扉と蓋、
あるいは蝶番等で一端が係止された構成よりなる蓋等よ
りなるものであってもよい。
また、前述シール層6としてシール層形成部5の内枠に
可燃物層62をその外枠にサンド層61を配設したもの
(第2図(C1参照)、シール層形成部5の内枠に可燃
物層62と混合163の複層をその外枠にサンド層61
を配設したもの(第2図(d)参照)、また、可燃物層
62、混合層63のみを配設したもの等を用いてもよい
ことことは当然である。
一実施例3− 前述した手段において、容器として第3.14図に示す
ように容器の下面7に通気孔8を形成したものを用い、
容器の下面外側に可燃物室9を配設して、容器の開口部
の係合個所に形成されているシール層形成部5にサンド
層よりなるシール層6を、前記可燃物室9に可燃物23
を配設し、容器内を大気雰囲気下(炉入れ当初より可燃
物室9内の可燃Th23を着火して、容器内を非酸化性
雰囲気下としてもよい)で炉入れし、前記サンド層より
なるシール層6により容器外よりの空気の流入を阻止す
るとともに可燃物室9内の可燃物23の自然着火による
可燃物23の燃焼により発生するCO□+COを容器の
下面に形成されている通気孔8を介して前記容器内に導
入し、容器内を非酸化性雰囲気下にして被焼成物の焼成
を行い、非酸化性雰囲気下で焼成を必要とする窯業製品
を得た。
そして、この実施例によれば容器内をより確実に非酸化
性雰囲気下にして被焼成物の焼成をすることができる。
また、可燃物を容器外に置いて被焼成物の焼成を行なう
ので従来の焼成方法と異なり実施例2のものと同じく均
一な品質の窯業製品を容易に得ることができ、また作業
性の点でも擾れた手段を提供できる。
なお、前記通気孔8、可燃物室9は容器の下面でなく他
の個所(例えば、容器の側面、上面等)に形成するよう
にしてもよく、また、可燃物室9は容器に直接取りつけ
た構成でも、通気孔8を穿って別体とした構成でもよ゛
い。別体とする場合は容器の下面あるいは上面に置いた
り、側面に付設したり、また筒体等により前記通気孔8
とを連結するようにしてもよい。さらに容器内の下部位
置等に設けてもよい。下部位置に設けた場合は、可燃物
室9の上面に通気孔8を穿ち、前記上面を通常被焼成物
の受け台とするため、前述したものに比べ容器内のスペ
ースが小さくなるという問題点もあるが、作業性等の点
で従来の金属製の容器を用いたものより優れてた手段を
提供できる。また、容器内に被焼成物の受け台を配設し
、受け台と容器の下面とのスペースを可燃物室9とし受
け台と容器の隙間を通気孔8とした構成のものを用いて
もよい。
また、この実施例による場合、シール層を配設しなくて
も前述した金属製の容器を用いた窯業製品の焼成方法に
よるものより作業性その他の点で良い効果を得た。
一実施例4− 前述した手段において、容器として第4図に示す収容M
1の外周部3のに配設した断面逆凹字状部と、前記断面
逆凹字状部に噛合するように受け台2に立設した三つの
立ち上がり部41.42.43との間に二つのシール層
形成部51.52を形成した構成のものを用いる。
そして、前述実施例1と同様にして容器内を大気雰囲気
下または非酸化性雰囲気下で被焼成物の焼成を行い品質
の安定した窯業製品をえた。
ここで、シール層形成部51.52に配設するシール層
6としては、サンド層、可燃物層、混合層、サンド層と
可燃物層との複層を、またシール層形、l      
酸部51とシール層形成部52とで異な゛ったシール層
(一方にサンド層と可燃物層との複層、または混−合物
層、他方にサンド層)を用いる。
この実施例の場合、シール層を配設するシール層形成部
が二重に形成されており、シール効果がより確実である
なお、シール層形成部を第5.6図に示すように収容台
1の外周部の内周面または画周面に配設した断面逆凹字
状部と、受け台2に立設した三つまたは四つの立ち上が
り部41.42.43.44との間に形成した構成、ま
たシール層形成部を三重以上配設した構成としてもよい
。また、シール層形成部5はこれらの形状に限られるも
のでなく、シール層が配設できればいかなる形状のもの
であってもよい。
一実施例5− 前述した手段において、容器として第7図に示す収容蓋
1の上面10に、一端が前記収容M1内部に連設し、他
端が前記収容蓋1の上面10に立設し内部にシール層6
が形成されている筒体11内に連設する調圧孔12を形
成したものを用いる。
この実施例によれば、焼成時、容器内の圧力上昇を防止
できるとともに、シール層として可燃物層をも配設した
場合は容器内を非酸化性雰囲気下とするのにより有効に
作用する。
また、容器内の温度分布を均一にするのに有効に作用し
、これらの作用は前記調圧孔12の口径あるいは数を変
えることにより一層有効である。
一実施例6− 前述した手段において、容器として第8図に示す収容蓋
1の上面lOを被焼成物の受け台2として、前記収容蓋
lを複数段積層し多段形状としたものを用いる(ここで
は、二段)。
ここで、多段状の収容蓋はアングル材、H型鋼等で積み
重ねられるようにしである。また積み重ねられる受け台
としての作用をする収容蓋は容器内の内気の循環、熱伝
導を良好にするために例えば網目状、簀子状とすること
が好ましい。
そして、この実施例によれば容器内をより有効に利用す
ることができる。これは容器内に可燃物を充填していな
いことによる。
一実施例7− 前述した手段において、第9図に示すように容器内に中
仕切13を設けた構成のものを用いてbよい。ここで、
中仕切13の容器内への配設は中仕切取付部14を受け
台2上に多数設けられている係合穴15に任意に係合立
設し、前記配設棒14の中仕切取付部16に取り付ける
ようにしておこなう。
そして、この実施例によれば容器内の被焼成物の横転等
を防止でき、また容器内に可燃物を充填していないので
特に有効である。
さらに、その他の実施例として第10図に示すように収
容蓋1の外周部(収容蓋を用いない場合は容器)3の外
周面に容器保護部17を形成した構成の容器を用いても
よい。ここで、前記容器保護部17は&lil目状、穴
を穿けた板状のもの等熱を逃すことができる形状のもの
を用いる。この場合は不均一に受ける熱の影響を和らげ
ることができる。そしてこの手段によれば特に直火式連
続型焼成炉等において生じる容器の酸化に基づく耐用回
数の減少を回避できる。
また、第11図に示す受け台2の下方よりシール層形成
部5を配置できるように形成した構成の容器を用いても
よい。そして、この手段によればシ−ル層形成部5を大
きくとれるのでシール効果をより確実にすることができ
る。また、第12図に示すように収容蓋1を蓋上部18
と外周部3とに分離して形成した構成の容器を用いても
よい。そして、この手段によれば外周部3を延長枠とし
て複数段積層することにより大きい被焼成物に対処でき
、横仕切を配設することにより小さい被焼成物にも対処
できる。
また、第13図に示すように受け台2の立ち上がり部4
を延長し、その立ち上がり部4の周面または上端と収容
M1との間にシール層形成部5を形成した構成の容器を
用いてもよい。
また、容器に扉、蓋等を有し繋ぎ目がある場合、隙間等
がある場合はそれぞれにシール層を配設することが好ま
しく、また、受け台等は作業上の点を考慮してパレット
状に形成(第10図参照)することが好ましい。
11       さらに、炉(トンネル)内の構造と
被焼成物を焼成するための容器の形状等の間には昇温の
時間差等に相関関係があるため、炉の各部所の温度の違
い等から前記容器内の温度に不均一を生じる場合もあり
、これらの点を考慮し容器の形状、構造、板1’1等と
ともに前述調圧孔の数、口径等を適宜変え、また容器を
一重、二重構造(部分的二重構造も含む)等必要に応じ
て選択することが好ましい。容器を二重構造とした場合
は熱伝動性の点で若干おちるが内気の状態が安定する。
また、容器を二重構造としてその中間部分をシール層形
成部として使用するようにしてもよい。
また、シール層形成部の上部個所に、シール層を形成す
るサンド等の飛散を防ぐための飛散防止機構を設けても
よい(第2図(al参照)。なお、図面では飛散防止機
構としてヒレ(リブ)で形成しかものをもちいているが
他の構成としてもよい。
さらに、容器の開口部の係合個所に前述した実施例のほ
かにシール層形成部を複層設けてもよい。
雰囲気コントロールの点ではできるだけシール層形成部
が少ない方が良いが容器内の温度の不均一の緩和には多
い方がより効果があるからである。
(発明の効果) 以上の記載から明らかなように、この発明によれば、従
来の例えば金属製品の容器を用いる窯業製品の焼成方法
とことなり、容器内の被焼成物間に可燃物を充填しない
ため、容器内の内気の自由な対流が促され、容器内に載
置しである被焼成物への熱伝導が直接行われ、熱効率が
優れ、そのため均一な品質の窯業製品を提供できる。ま
た、可燃物の燃焼にともなう灰等について考慮する必要
性がないため、炉出し後の作業が改善できる。
また、この発明によれば、少なくとも一層のサンド層ま
たは可燃物層により容器が密封状にシールされているの
で、容器の内外気の流れが遮断され、そのため容器の内
気が安定することより、均一な品質の窯業製品を提供で
きる。
また、シール層に可燃物層を用いる構成の場合、シール
層形成部に配設する少量の可燃物で、従来容器内に充填
していた大量の可燃物と同じ作用をするので容器内を非
酸化性雰囲気下にするための可燃物の量を大幅に減少で
きる窯業製品の焼成方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に用いる容器の実施例を示す一部を切
り欠いた斜視図、第2図(a)、第3〜8.10〜14
図は容器の実施例を示す模式化した断面図、第2図(h
l (cl (d)は第2図(alのA部分拡大図、第
9図は容器の内部を示す模式化した平面図である。 l:収容M     2:受け台 3:収容蓋の外周部 4:立ち上がり部5:シール層形
成部 6:シール層 、J!!、’7図        第8閃第9図 第11図 第130 蔦(O(2) 第12図 第14図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)容器内に収容した被焼成物を焼成する窯業製品の
    焼成方法において、被焼成物を収容するための容器の開
    口部の係合個所にシール層形成部を設け、前記シール層
    形成部に少なくとも一層のサンド層または可燃物層より
    なるシール層を配設し、前記シール層により容器外部よ
    りの空気の侵入を阻止あるいは制限するようにして、前
    記被焼成物を焼成することを特徴とする窯業製品の焼成
    方法。 (2)容器内をあらかじめ非酸化性雰囲気にしておくこ
    とを特徴とする前記特許請求の範囲(1)に記載の窯業
    製品の焼成方法。 (3)シール層としてサンド層と可燃物層またはサンド
    と可燃物の混合層とを任意に縦または横方向に複層に配
    設したものを用いることを特徴とする前記特許請求の範
    囲(1)に記載の窯業製品の(4)容器の材質として金
    属、ニューセラミックス、金属とニューセラミックスと
    の複合材料または耐火煉瓦で形成したものを用いること
    を特徴とする前記特許請求の範囲(1)に記載の窯業製
    品の焼成方法。 (5)シール層形成部を容器の開口部の係合個所に複層
    形成することを特徴とする前記特許請求の(1)に記載
    の窯業製品の焼成方法。 (6)容器としてその外周面に容器保護部を形成したも
    のを用いることを特徴とする前記特許請求の(1)に記
    載の窯業製品の焼成方法。 (7)容器として下面に通気孔を形成したものを用い、
    その下面外部に可燃物室を配設し、可燃物室内の可燃物
    の燃焼により容器内を非酸化性雰囲気下におくようにす
    ることを特徴とする前記特許請求の(1)に記載の窯業
    製品の焼成方法。 (8)容器として前記容器内部に中仕切、または仕切台
    を形成し、被焼成物の大きさ等に対処できるようにした
    ものを用いることを特徴とする前記特許請求の範囲(1
    )に記載の窯業製品の焼成方法。 (9)容器として被焼成物を載置するための受け台と、
    前記被焼成物を覆うための収容蓋とを有するものを用い
    ることを特徴とする前記特許請求の範囲(8)に記載の
    窯業製品の焼成方法。 (10)容器として収容蓋の上面を被焼成物の受け台と
    し、前記収容蓋を複数段積層し多段形状としたものを用
    いることを特徴とする前記特許請求の範囲(8)に記載
    の窯業製品の焼成方法。 (11)シール層形成部として収容蓋の外周部と、前記
    収容蓋の外周部に噛合するように受け台に立設した二つ
    の立ち上がり部との間で形成したものを用いることを特
    徴とする前記特許請求の範囲(8)に記載の窯業製品の
    焼成方法。 (12)シール層形成部として収容蓋の外周部の内周面
    または外周面あるいは両周面に配設した断面逆凹字状部
    と、前記断面逆凹字状部に噛合するように受け台に立設
    した三〜四つの立ち上がり部との間で形成したものを用
    いることを特徴とする前記特許請求の範囲(8)に記載
    の窯業製品の焼成方法。 (13)収容蓋としてその上面に、一端が前記収容蓋内
    部に連設し、他端が前記収容蓋の上面に立設し内部にシ
    ール層が形成されている筒体内に連設する調圧孔を形成
    したものを用いることを特徴とする前記特許請求の範囲
    (8)に記載の窯業製品の焼成方法。 (14)収容蓋として蓋上部と外周部とに分離したもの
    を用いることを特徴とする前記特許請求の範囲(7)に
    記載の窯業製品の焼成方法。 (15)収容蓋として外周部を複数段積層したものを用
    いることを特徴とする前記特許請求の範囲(14)に記
    載の窯業製品の焼成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011121796A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Koua Fireproofing Industries Co Ltd 不焼成れんがの製造方法及び不焼成れんが
JP2014005161A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Ibiden Co Ltd 黒鉛材の焼成に用いる器体、焼成容器、及び焼成方法
JP2014005160A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Ibiden Co Ltd 黒鉛材の焼成に用いる器体、焼成容器、及び焼成方法

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