JPS6170452A - 磁場を用いた磁性体の分離装置 - Google Patents
磁場を用いた磁性体の分離装置Info
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- JPS6170452A JPS6170452A JP59192232A JP19223284A JPS6170452A JP S6170452 A JPS6170452 A JP S6170452A JP 59192232 A JP59192232 A JP 59192232A JP 19223284 A JP19223284 A JP 19223284A JP S6170452 A JPS6170452 A JP S6170452A
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- Japan
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- magnetic field
- sample
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は磁場勾配を用いて、反磁性物質を分離する新規
な装置に関する。
な装置に関する。
[従来技術]
従来から液体の分離には液体クロマトグラフが広く使用
されている。該装置は、例えばイオン交換樹脂等を充填
したカラムの上端に試料を注入し、該試料を任意な展開
液により展開し、前記樹脂との相互作用の程度により試
料分離を行なうものであり、現在液体試料の分析に不可
欠の手段となっている。しかしながら、従来のカラム液
体クロマトグラフは比較的分子像の低い試料に対しては
有効に分離できるが、104以上の分子量を持つ物質に
関しては分離能が著しく低下するという欠点がある。こ
れに対し、Giddinqsによって提唱されたF、
F、 F、 (Field−Flow Fracti
onation)は生体高分子を含む分子量が104以
上の物質を高分解能で分離分析できると言う利点があり
、近時注目され始めている。このF、F。
されている。該装置は、例えばイオン交換樹脂等を充填
したカラムの上端に試料を注入し、該試料を任意な展開
液により展開し、前記樹脂との相互作用の程度により試
料分離を行なうものであり、現在液体試料の分析に不可
欠の手段となっている。しかしながら、従来のカラム液
体クロマトグラフは比較的分子像の低い試料に対しては
有効に分離できるが、104以上の分子量を持つ物質に
関しては分離能が著しく低下するという欠点がある。こ
れに対し、Giddinqsによって提唱されたF、
F、 F、 (Field−Flow Fracti
onation)は生体高分子を含む分子量が104以
上の物質を高分解能で分離分析できると言う利点があり
、近時注目され始めている。このF、F。
F、の原理を第7図に基づき簡単に説明する。
第7図(a)、(b)は夫々分離器を上方及び側面から
眺めた断面図を示しており、該分離器には非常に薄い短
冊状の断面を有する通路1が形成され、該通路の一端か
ら溶質と溶媒からなる試料溶液が注入され0、他端から
流出(溶出)されるように構成されている。ここで、通
路内の試料液の流れに対して直角方向に試料液に働く場
(フィールド)、例えば遠心力場を加えると、その場の
力によって壁面に押し付けられる溶質分子は、流速分布
が中心から壁面に向って放物線を描くように遅くなって
いるので溶媒分子の流れの速度より遅く移動するように
なる。このとき、遠心力は質量が大きいもの程大きな力
を受けるため、分子量が大きい溶質程遅く分離器から流
出されることになり、分子量に応じた分離が可能となる
。第7図(C)はその分離の過程を示してあり、分子量
の小さなXに比べ分子量の大きなOや・が次第に壁面2
に押圧されて遅れて行き、最終的に第7図(d)に示す
ように最も質量の小さな溶質×が最初に流出され、次い
で分子量の比較的小さいOが流出され、最後に最も分子
量の大きな粒子・が流出されるので、これらの流出順序
を記録することにより、リテンションタイムを展開軸と
するスペクトルを得ることができる。
眺めた断面図を示しており、該分離器には非常に薄い短
冊状の断面を有する通路1が形成され、該通路の一端か
ら溶質と溶媒からなる試料溶液が注入され0、他端から
流出(溶出)されるように構成されている。ここで、通
路内の試料液の流れに対して直角方向に試料液に働く場
(フィールド)、例えば遠心力場を加えると、その場の
力によって壁面に押し付けられる溶質分子は、流速分布
が中心から壁面に向って放物線を描くように遅くなって
いるので溶媒分子の流れの速度より遅く移動するように
なる。このとき、遠心力は質量が大きいもの程大きな力
を受けるため、分子量が大きい溶質程遅く分離器から流
出されることになり、分子量に応じた分離が可能となる
。第7図(C)はその分離の過程を示してあり、分子量
の小さなXに比べ分子量の大きなOや・が次第に壁面2
に押圧されて遅れて行き、最終的に第7図(d)に示す
ように最も質量の小さな溶質×が最初に流出され、次い
で分子量の比較的小さいOが流出され、最後に最も分子
量の大きな粒子・が流出されるので、これらの流出順序
を記録することにより、リテンションタイムを展開軸と
するスペクトルを得ることができる。
[発明が解決しようとする問題点]
このF、F、F、の作用環としては様々な場が理論的に
は可能であるが、これまでに具体的に発表された事例と
しては熱勾配、遠心力場、電場及びCross F
lowに限られている。しかし、熱勾配場の場合には、
高い分解能を得るためには前記第1図の通路中、場の方
向に100℃以上の温度勾配を必要とし、取り扱える溶
媒にも溶質にも大きな制限がある。又、遠心力を使用す
る場合には、1.20Or、p、m、以上の高速回転の
内部に外部より液体を連続的に流し込み、又そこから取
り出さねばならないので、構造的に複雑であり、且つ技
術的に困難な耐久性の高い回転ジヨイントが必須となり
高価なものになってしまう。又、電場やCrossFI
OWを用いるものは、これまで初期的な実験研究の範囲
で未だ充分評価される結果は発表されていない。
は可能であるが、これまでに具体的に発表された事例と
しては熱勾配、遠心力場、電場及びCross F
lowに限られている。しかし、熱勾配場の場合には、
高い分解能を得るためには前記第1図の通路中、場の方
向に100℃以上の温度勾配を必要とし、取り扱える溶
媒にも溶質にも大きな制限がある。又、遠心力を使用す
る場合には、1.20Or、p、m、以上の高速回転の
内部に外部より液体を連続的に流し込み、又そこから取
り出さねばならないので、構造的に複雑であり、且つ技
術的に困難な耐久性の高い回転ジヨイントが必須となり
高価なものになってしまう。又、電場やCrossFI
OWを用いるものは、これまで初期的な実験研究の範囲
で未だ充分評価される結果は発表されていない。
本発明は、F、F、F、の原理に従い、液体クロマトグ
ラフのように連続的に多くの試料を無人運転で分離でき
、必要に応じて流出分を分取でき且つ使用温度に基本的
制限がなく、又高速回転ジヨイント等の技術的に困難な
構成の要求なしに、反磁性粒子を効率良く分離・分析す
ることが可能な装置を提供することを目的としている。
ラフのように連続的に多くの試料を無人運転で分離でき
、必要に応じて流出分を分取でき且つ使用温度に基本的
制限がなく、又高速回転ジヨイント等の技術的に困難な
構成の要求なしに、反磁性粒子を効率良く分離・分析す
ることが可能な装置を提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段]
本発明に基づく磁場を用いた磁性体の分離装置は、幅及
び長さに比べて厚みの充分に小さい通路からなる分離溝
と、該分離溝の長手方向に分離すべき液体を流す手段と
、前記分離溝を形成する少なくとも一つの壁面に設けら
れ、分離溝の長手方向に延び且つ該通路の幅方向に相互
に磁気的に分離して多数配列された断面が略円状の強磁
性体と、該強磁性体の配列された分離溝の壁面に平行な
方向に磁場を与える手段を備えたことを特徴としている
。
び長さに比べて厚みの充分に小さい通路からなる分離溝
と、該分離溝の長手方向に分離すべき液体を流す手段と
、前記分離溝を形成する少なくとも一つの壁面に設けら
れ、分離溝の長手方向に延び且つ該通路の幅方向に相互
に磁気的に分離して多数配列された断面が略円状の強磁
性体と、該強磁性体の配列された分離溝の壁面に平行な
方向に磁場を与える手段を備えたことを特徴としている
。
[実施例]
以下、本発明の実施例を添附図面に基づいて詳述する。
第1図は本発明の一実施例の全体構成図であり、3a及
び3bは電磁石の磁極で、その周囲には励磁コイル4a
、4bが巻回されている。前記lif!極3aと3bの
間には第2図に示す様な分離器5が配置してある。該分
離器の基体はステンレス鋼などの常磁性材料、成るいは
ガラスやセラミック等の反磁性材料で形成され、その中
に厚さtが1100)I程度、幅20mm、長さ200
mm程度の短冊状の通路6が形成される。該通路6には
バイブ7及び8が接続され、7を通して試料溶液が通路
内に注入され、8を通して分離された溶液が流出される
。前記通路は分離溝を形成するもので、該分離溝をAA
力方向ら眺めた断面の拡大図が第3図である。
び3bは電磁石の磁極で、その周囲には励磁コイル4a
、4bが巻回されている。前記lif!極3aと3bの
間には第2図に示す様な分離器5が配置してある。該分
離器の基体はステンレス鋼などの常磁性材料、成るいは
ガラスやセラミック等の反磁性材料で形成され、その中
に厚さtが1100)I程度、幅20mm、長さ200
mm程度の短冊状の通路6が形成される。該通路6には
バイブ7及び8が接続され、7を通して試料溶液が通路
内に注入され、8を通して分離された溶液が流出される
。前記通路は分離溝を形成するもので、該分離溝をAA
力方向ら眺めた断面の拡大図が第3図である。
分離溝を形成する相対向する二つの広い壁面6aと6b
の一方6aには、数十水の強磁性体9が所定の間隔で且
つ相互に磁気的に分離して配列されている。該強磁性体
は断面が円状で、直径が数十〜百数十1zl程度のワイ
ヤで形成されており、試料溶液の流れの方向に相互に平
行に配列され、又相互の間隔Tは百数十〜数百−に保た
れている。外部磁界Haは壁面6a、6bに平行に印加
される。
の一方6aには、数十水の強磁性体9が所定の間隔で且
つ相互に磁気的に分離して配列されている。該強磁性体
は断面が円状で、直径が数十〜百数十1zl程度のワイ
ヤで形成されており、試料溶液の流れの方向に相互に平
行に配列され、又相互の間隔Tは百数十〜数百−に保た
れている。外部磁界Haは壁面6a、6bに平行に印加
される。
強磁性体9が配列された面6aは表面に凹凸が生じない
ように高開度に鏡面仕上されている。尚、図面には示さ
なかったが、実際には面6a上に数10−の厚さのステ
ンレス板が接着され。そのステンレス板の表面が鏡面研
磨されている。
ように高開度に鏡面仕上されている。尚、図面には示さ
なかったが、実際には面6a上に数10−の厚さのステ
ンレス板が接着され。そのステンレス板の表面が鏡面研
磨されている。
該通路6に繋るバイブ7はサンプリングバルブ10及び
送液ポンプ11を介して展開液H112に接続している
。前記サンプリングバルブ10は試料吸入管13とサン
プリングポンプ14に繋る系を有し、前配送液ポンプ1
1に繋る系との切換えが可能である。前記吸入管13は
ターンテーブル15上に配置された多数の試料管16中
の任意な管から試料を吸い上げ、サンプリングバルブ1
0に供給する。この吸い上げられた試料溶液はポンプ1
1によって送られる展開液により分離器5に送り込まれ
る。分離の終了した溶液はバイブ8を通して検出器17
に送り込まれ、成分の分析がな(−・141″’ 6
’7)’M ?4 k“、amtiisltIaされ、
りOマドグラムが描かれる。検出器を通過した試料溶液
はフラクションコレクター19に送られ、所定の管20
内に貯留される。21はターンテーブルコントローラ、
22はフラクションコレクターコントローラ、23は電
磁石の電源であり、これら及びポンプ11,14、サン
プリングバルブ10はマイクロコンビュシタ等のプログ
ラマブルコントローラ24によって制御される。
送液ポンプ11を介して展開液H112に接続している
。前記サンプリングバルブ10は試料吸入管13とサン
プリングポンプ14に繋る系を有し、前配送液ポンプ1
1に繋る系との切換えが可能である。前記吸入管13は
ターンテーブル15上に配置された多数の試料管16中
の任意な管から試料を吸い上げ、サンプリングバルブ1
0に供給する。この吸い上げられた試料溶液はポンプ1
1によって送られる展開液により分離器5に送り込まれ
る。分離の終了した溶液はバイブ8を通して検出器17
に送り込まれ、成分の分析がな(−・141″’ 6
’7)’M ?4 k“、amtiisltIaされ、
りOマドグラムが描かれる。検出器を通過した試料溶液
はフラクションコレクター19に送られ、所定の管20
内に貯留される。21はターンテーブルコントローラ、
22はフラクションコレクターコントローラ、23は電
磁石の電源であり、これら及びポンプ11,14、サン
プリングバルブ10はマイクロコンビュシタ等のプログ
ラマブルコントローラ24によって制御される。
このような構成において、先ず常磁性塩の水溶液である
展開液をポンプ11により分離器5内に流し、該分離器
の分離溝及び検出器17を平衡状態にしておく。次に、
コントローラ24によって電源23を制御し、コイル4
a、4bに大電流を流し、分離器5を強い磁界中に置く
。この状態でサンプリングバルブ1oを制御してポンプ
14によりターンテーブル15上の所定の試料管16か
ら反磁性の粒子を含む試料を吸い上げ該バルブ内に満た
す。この状態でサンプリングバルブ10を切換え、ポン
プ11を働かせて展開液を供給し、前記サンプリングさ
れた試料溶液を展開液で分離器5内に送り込む。ここで
、強磁場Hoが壁面6a、6bに平行に印加されており
、各強磁性体ワイヤ9に磁束が集中して流れ、通路中の
該ワイヤの周辺に極めて大きな磁場勾配が生じている。
展開液をポンプ11により分離器5内に流し、該分離器
の分離溝及び検出器17を平衡状態にしておく。次に、
コントローラ24によって電源23を制御し、コイル4
a、4bに大電流を流し、分離器5を強い磁界中に置く
。この状態でサンプリングバルブ1oを制御してポンプ
14によりターンテーブル15上の所定の試料管16か
ら反磁性の粒子を含む試料を吸い上げ該バルブ内に満た
す。この状態でサンプリングバルブ10を切換え、ポン
プ11を働かせて展開液を供給し、前記サンプリングさ
れた試料溶液を展開液で分離器5内に送り込む。ここで
、強磁場Hoが壁面6a、6bに平行に印加されており
、各強磁性体ワイヤ9に磁束が集中して流れ、通路中の
該ワイヤの周辺に極めて大きな磁場勾配が生じている。
第4図は磁場の印加によって作られた磁界分布を(H/
Ho)2の等高線で示したもので、図中点線は常磁性体
領域 を分ける境界線である。尚、Hは各部分の磁界強度であ
る。該反磁性吸引領域T2では、この(H/Ho )2
がワイヤ9の中心に向って近づくほど減少しており、一
方、常磁性吸引領域T1では、(H/Ho)2がワイヤ
の中心に向って近づくほど増加している。すなわち、該
2種の領域では、Il磁場勾配向きが相互に逆になって
いる。このため、該反磁性吸引領域では、常磁性液が排
除され、反磁性粒子が該ワイヤ9に引付けられる。
Ho)2の等高線で示したもので、図中点線は常磁性体
領域 を分ける境界線である。尚、Hは各部分の磁界強度であ
る。該反磁性吸引領域T2では、この(H/Ho )2
がワイヤ9の中心に向って近づくほど減少しており、一
方、常磁性吸引領域T1では、(H/Ho)2がワイヤ
の中心に向って近づくほど増加している。すなわち、該
2種の領域では、Il磁場勾配向きが相互に逆になって
いる。このため、該反磁性吸引領域では、常磁性液が排
除され、反磁性粒子が該ワイヤ9に引付けられる。
この際、該反磁性粒子に働く力Fは、次のように表され
る。
る。
FΣ1Δχ(・V・H2
ここで、Δχは溶質と溶媒の体積磁化率の差、■は溶質
の体積、Hは磁場Hoの印加により、強磁性体ワイヤに
よって作られる磁界強度のダイバージエンドである。尚
、常磁性体領域T1と反磁性体領RT 2とを明確に通
路内に形成するためには、強磁性体9の断面形状が円形
であることが好ましい。
の体積、Hは磁場Hoの印加により、強磁性体ワイヤに
よって作られる磁界強度のダイバージエンドである。尚
、常磁性体領域T1と反磁性体領RT 2とを明確に通
路内に形成するためには、強磁性体9の断面形状が円形
であることが好ましい。
このように、力Fによって反磁性粒子はワイヤ9に引付
けられ、全体として壁面6a+、:押圧される。そのた
め、第5図に示す如く、反磁性粒子から成る溶質が層m
Qを形成して分11溝内を移動する。ところで、分離溝
内には、各強磁性体ワイヤ9の中間に磁場勾配が存在し
ない空間が存在するので、この空間に注入された反磁性
粒子は、作用場を受けることなく分離溝内を移動してし
まうようにも考えられるが、実際には、反磁性粒子は熱
擾乱のために微小に撮動しており、長時間磁場勾配の存
在しない空間に止まることはない。従って、分離溝に試
料を注入してから極めて短時間のうちに反磁性吸引領域
T2に全ての反磁性粒子が集められることになる。ここ
で、反磁性粒子に対する力Fは、前述したようにΔχと
■によって異なるため、溶質粒子に応じて通路6内の実
効移動速度が変化し、最初に形成された単一の層mQは
、第5図に示すようにやがてml、m2.m3のように
分離される。尚、第5図中、×は溶媒と比較して殆んど
同じ粒子、Oは溶媒より磁性がやや強い粒子又は磁性が
強くて体積■の比較的小さな粒子、・は最も大きな磁性
および又は体積Vを有する粒子である。
けられ、全体として壁面6a+、:押圧される。そのた
め、第5図に示す如く、反磁性粒子から成る溶質が層m
Qを形成して分11溝内を移動する。ところで、分離溝
内には、各強磁性体ワイヤ9の中間に磁場勾配が存在し
ない空間が存在するので、この空間に注入された反磁性
粒子は、作用場を受けることなく分離溝内を移動してし
まうようにも考えられるが、実際には、反磁性粒子は熱
擾乱のために微小に撮動しており、長時間磁場勾配の存
在しない空間に止まることはない。従って、分離溝に試
料を注入してから極めて短時間のうちに反磁性吸引領域
T2に全ての反磁性粒子が集められることになる。ここ
で、反磁性粒子に対する力Fは、前述したようにΔχと
■によって異なるため、溶質粒子に応じて通路6内の実
効移動速度が変化し、最初に形成された単一の層mQは
、第5図に示すようにやがてml、m2.m3のように
分離される。尚、第5図中、×は溶媒と比較して殆んど
同じ粒子、Oは溶媒より磁性がやや強い粒子又は磁性が
強くて体積■の比較的小さな粒子、・は最も大きな磁性
および又は体積Vを有する粒子である。
このように、分離器5内において、送られた試料粒子の
磁化率及び体積に応じて移動速度が変化し、該分離器5
の出口では完全な分離が生じ、該分離された液はバイブ
8を介して検出器17に導入される。この検出器の出力
信号は記録計18に送られ、電磁石電源23の電流設定
基tp−電圧と同時に記録される。検出後の溶液はフラ
クションコレクター19の所定の管20内に貯留される
。この一連の過程が終了すると電源23に信号を送り、
磁極3a、3b内の磁場を零にした状態で展開液のみを
流して全流系をフラッシュアウトした後、前述の動作を
繰り返せば、次の試料の測定ができる。
磁化率及び体積に応じて移動速度が変化し、該分離器5
の出口では完全な分離が生じ、該分離された液はバイブ
8を介して検出器17に導入される。この検出器の出力
信号は記録計18に送られ、電磁石電源23の電流設定
基tp−電圧と同時に記録される。検出後の溶液はフラ
クションコレクター19の所定の管20内に貯留される
。この一連の過程が終了すると電源23に信号を送り、
磁極3a、3b内の磁場を零にした状態で展開液のみを
流して全流系をフラッシュアウトした後、前述の動作を
繰り返せば、次の試料の測定ができる。
第6図は、本発明の他の実施例における分離器の断面を
示しており、第3図と同一部分には同一番号が付してあ
る。この実施例では、壁面6aのみならず、壁面6bに
も強磁性体ワイヤ9が設けられており、両壁面に反磁性
粒子を効率良くトラップするように構成している。
示しており、第3図と同一部分には同一番号が付してあ
る。この実施例では、壁面6aのみならず、壁面6bに
も強磁性体ワイヤ9が設けられており、両壁面に反磁性
粒子を効率良くトラップするように構成している。
尚、本発明は、上述した実施例に限定されることなく幾
多の変形が可能である。例えば、分離器を磁場の方向に
対して90゛回転させれば、強磁性体ワイヤの設けられ
た壁面に垂直に磁場を印加することができ、常磁性粒子
分離用の構成とすることができる。
多の変形が可能である。例えば、分離器を磁場の方向に
対して90゛回転させれば、強磁性体ワイヤの設けられ
た壁面に垂直に磁場を印加することができ、常磁性粒子
分離用の構成とすることができる。
[効果1
以上説明した如く、水元・明により、従来のカラム液体
クロマトグラフで分離できなかった104以上の高分子
量の反磁性体試料溶液を、極めて簡単に且つ充分な分離
能で分離することができる。
クロマトグラフで分離できなかった104以上の高分子
量の反磁性体試料溶液を、極めて簡単に且つ充分な分離
能で分離することができる。
本発明によれば構造は簡単で、溶質や溶媒の温度は自由
に選択でき、又、遠心力等の必要性がないので、ロータ
リージヨイントの如き技術的困難性もない。更に、流系
の化学的な条件を変えることなく且つ作用場である磁場
を極めて短時間に除去して次の試料の分析のための準備
を行なうことができ、効率的な分離・分析が可能となる
。
に選択でき、又、遠心力等の必要性がないので、ロータ
リージヨイントの如き技術的困難性もない。更に、流系
の化学的な条件を変えることなく且つ作用場である磁場
を極めて短時間に除去して次の試料の分析のための準備
を行なうことができ、効率的な分離・分析が可能となる
。
第1図は本発明の一実施例の全体構成図、第2図乃至第
5図は第1図の装置における主要部の構造及び動作を示
す図、第6図は第2図装置における主要部の他の実施例
を示す図、第7図はF、F。 F、の原理説明図である。 3a、3b:電磁石の磁極 4a、4b:励磁コイル 5:分離器 6:分離溝 7.8:バイブ 9:強磁性体ワイヤ 10;サンプリングバルブ 11:送液ポンプ 12:展開液槽 13:吸入管 14:サンプリングポンプ 15:ターンテーブル 17:検出器 18:記録計 19:フラクションコレクター 23:電磁石電源
5図は第1図の装置における主要部の構造及び動作を示
す図、第6図は第2図装置における主要部の他の実施例
を示す図、第7図はF、F。 F、の原理説明図である。 3a、3b:電磁石の磁極 4a、4b:励磁コイル 5:分離器 6:分離溝 7.8:バイブ 9:強磁性体ワイヤ 10;サンプリングバルブ 11:送液ポンプ 12:展開液槽 13:吸入管 14:サンプリングポンプ 15:ターンテーブル 17:検出器 18:記録計 19:フラクションコレクター 23:電磁石電源
Claims (2)
- (1)幅及び長さに比べて厚みの充分に小さい通路から
なる分離溝と、該分離溝の長手方向に分離すべき液体を
流す手段と、前記分離溝を形成する少なくとも一つの壁
面に設けられ、分離溝の長手方向に延び且つ該通路の幅
方向に相互に磁気的に分離して多数配列された断面が略
円状の強磁性体と、該強磁性体の配列された分離溝の壁
面に平行な方向に磁場を与える手段を備えたことを特徴
とする磁場を用いた磁性体の分離装置。 - (2)前記多数の強磁性体を分離溝を形成する相対向す
る壁面に配列してある特許請求の範囲第1項記載の磁場
を用いた磁性体の分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59192232A JPS6170452A (ja) | 1984-09-13 | 1984-09-13 | 磁場を用いた磁性体の分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59192232A JPS6170452A (ja) | 1984-09-13 | 1984-09-13 | 磁場を用いた磁性体の分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6170452A true JPS6170452A (ja) | 1986-04-11 |
Family
ID=16287853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59192232A Pending JPS6170452A (ja) | 1984-09-13 | 1984-09-13 | 磁場を用いた磁性体の分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6170452A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018040580A (ja) * | 2016-09-05 | 2018-03-15 | アイシン精機株式会社 | 生体分子検出装置および生体分子検出装置の製造方法 |
-
1984
- 1984-09-13 JP JP59192232A patent/JPS6170452A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018040580A (ja) * | 2016-09-05 | 2018-03-15 | アイシン精機株式会社 | 生体分子検出装置および生体分子検出装置の製造方法 |
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