JPS6168442A - α−アリ−ルアルカン酸の製造方法 - Google Patents

α−アリ−ルアルカン酸の製造方法

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JPS6168442A
JPS6168442A JP59189637A JP18963784A JPS6168442A JP S6168442 A JPS6168442 A JP S6168442A JP 59189637 A JP59189637 A JP 59189637A JP 18963784 A JP18963784 A JP 18963784A JP S6168442 A JPS6168442 A JP S6168442A
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carbon atoms
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glycol
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矢部 裕太
Takamichi Watanabe
渡辺 孝道
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久之 鈴木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、α−アリールアルカン酸の製造方法に関する
ものである。詳しく述べると、一般式■Ar −CH 
(R3)COOHで表わされるα−アリールアルカン酸
の製造方法に関するものである。
従来の技術 舶記一般式で表わされる化合物には薬埋作用を示すもの
が多く、例えば、Arがp−イソブチル基でありかつR
3がメチル基であるα−(p−イソブチルフェニル)プ
ロピオン酸は、消炎剤、鎮痛剤、下熱剤として有用な化
合物であるイブプロフェンである。
従来、一般式l A r −G O−CH2G )−1
sで表わされるアリールエチルケトンから一般式IVA
r−CH(CI−13>  C0OHで表わされるα−
アリールエタン酸を1qようとなる多くの試みがなされ
てきた。その代表的な例は、つぎのようなものである。
く1)特開昭54−5,938号および特開昭54−5
,939号 H2CL H1C N ト1ヰCλ            OCH1Tl
   (Ac   O>  3〜ンAr  −C=CH
CH3□ Mn(んO)、−4HzO OH3 A  r   −CHCOOG  H3Cft Ruまたは1vln(Ac O)3  ・41−120
Tffi(1)−一−−−−−−−−−−−−−−−−
−−→Ac  C00H TI、(II[)として循環使用 この方法は、効果で極めて毒性の高いタリウムロロ塩を
使用するので、使用目的が医薬である製品にタリウムが
混入しないように細心の注意が必要となり、このため工
程数が増え、さらにはアセトイミノエーテル塩酸塩とい
う効果な原料も使うので、工業的にはコスト高となり不
利である。
(2)K、Fujiら、5YNTI−IEsIs、44
OCH(ORン 1 A  r   CCH2CH,□ TI、(N O43t−h  O、HC1,04aQ・
OH3 A r  −CH−COOCH3 Na  OHCH:+ Ar−Cl−1−COOH H(1 この方法も、極めて毒性の高いタリウム(I[)塩を使
用するので、使用目的が医薬である製品にタリウムが混
入しないように細心の注意が必要となり、また高l1l
Tiなオルトギ酸トリアルキルニステンを使用するので
コスト高となる。
(3) A ndre  G oosenら、J、CI
−IEM、S。
C,、COMMUN、、1311−1312(1A r
 −C−Cl−120t−13−m−−−→1nQH2
c1 2 この方法は、中間で(qられるアルキルアリールジオキ
ソランに対して高価なIC1,を4モルも使用する必要
があるのでコスト高となる。
(4)特開昭57−50.956号、特開昭57−67
.535号および特開昭58−10.537号 OX2 Ar −C−Ct−h Chh −□ nRIOH OR’OH Ar −C−CI−101−h 0R+ R2SO2CI、        ○R1一一−Ar 
 −C−CHCl−13 0R’   03O2R2 (5ン特1ifl [56−135、423号この方法
は、工程数が多くかつ複雑でかなり回り道をしているの
で不II済であり、コスト高となる。
OX2 員 AI’  −CCH2Cf−h□ H3 触媒量ノルイス酸  Ar −CHC0OR’(Zn 
C1,z ) この方法では、ルイス酸として金属のハロゲン化物また
はFtlll酸塩を用いて゛いるが、主として非極性媒
体中で反応を無水条件で実施しなければないないことお
よび有効な触媒はど有毒な金属塩であり、しかも腐蝕性
も大きいのでコスト高となり、かつ精製に細心の注意を
必要となるという欠点がある。
(6)特開昭59−62 +’ 545号OX2 A r −C−CH2CH3−m−−−→Ar−C−C
HCH3 OR+ Ar   −C−CHCH3 R2X ACOK     CH3Na OH Ar −CH−GOOR’ )−IC!l CH3 ■ Ar −0H−COOH この方法は、主として、有機アミンまたはアルカリある
いはアルカリ土類金属塩のごとき弱塩基性化合物の存在
下で反応で行われるため、媒体が水性アルコールあるい
はグリコール類のような極性プロトン性溶媒に限定され
、触itもアセタールに対して等モル以上必要であり、
かつ実施例にしたがって追試しても反応速度が低く、か
つ収率も低いという°欠点がある。
発明が解決しようとする問題点 したがって、本発明の目的は、新規なα−アリールアル
カン酸の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、従来法のように高価な触媒や原料
を使用することなく、ま有毒な触媒や爆発の危険のある
薬品を使用することなく、安全でかつ安価な触媒を用い
て、しかも高収率でα−アリールアルカン酸を製造する
方法を提供することにある。本発明のさらに他の目的は
、極めて簡単な工程でα−アリールアルカン酸を製造す
る方法を提供することにある。
これらの諸口的は、一般式I OR+ (ただし、式中、Arは芳香族残基、R1およびR2は
アルキル基でありかつR1とR2とは一体となって環状
アセタールを形成し得るらのを含み、R3は水素原子ま
たアルキル基であり、またXはハロゲン原子である。〉
で表わされるα−八へフルキルアリールケタールを、亜
鉛の酸化物、水酸化物、硫化物、炭酸塩および塩基性炭
酸塩よりなる群から選ばれた少なくとも1種の亜鉛化合
物の存在下に炭素原子数2〜12の多価アルコールね少
なくとも1種の希釈剤中で転位反応させ、ついで該転位
反応生成物を加水分解することを特徴とする一般式■ Ar   −cl−1=coo  ト1       
                 (I[>(ただし
、式中、R3およびArは前記のとおりである。)で表
わされるα−アリールアルカン酸の製造方法により達成
される。
前記一般式■および■におけるArは芳香族残基である
が、好ましくは炭素原子数1〜6のアルキル、炭素原子
数1〜4のアルコキシ、炭素原子数2〜4のアルケニル
オキシ、フェニルおよびフェノキシよりなる群から選ば
れた1〜2個の置換13 ”r: W 4%されたフ1
ニル基J3よび1〜2個の炭素原子数1〜4のアルコキ
シ基で置換されたナフチル阜てあり、特に好ましくは炭
素原子数1〜4のアルキル、炭素原子数は1〜2のアル
コキシ、炭素原子v!2〜4のフルケニルオキシ、フェ
ニルおよびフェノキシよりなる群から選ばれた1〜2個
の置換りひ置換されたフェニル基および1〜2個の炭素
原子数1〜2のアルコキシ基で置換されたナフチル塁で
ある。
一般式IにおけるR1およびR2はそれぞれ炭素原子数
1〜12、好ましくは1〜4の飽和また不飽和の直鎖ま
た有枝鎖アルキル基また両者が一体となって形成する炭
素原子数2〜12、好ましくは2〜4の飽和また不飽和
の直鎖また有枝鎖アルキシ基を表わし、両者が一体とな
る場合には5〜7員含酸素複素環式環を形成する。
一般式IにおけるXはハロゲン原子、好ましくは塩素原
子および臭素原子であり、特に好ましくは臭素原子であ
る。
一般式Iおよび■におけるR3は、水素原子、炭素原子
数1〜6、好ましくは1〜2のアルキル基および炭素原
子数3〜7.好ましくは5〜6のシクロアルキル基であ
る。
出発原料として使用される一般式lのα−ハロアルキル
アリールケタールの代表例としては、例えば特開昭56
−135,423号に開示されているように、つぎのよ
うな化合物がある。
2−ブロモ−1,1−ジメトキシ−1−(4’  −イ
ソブチルフェニル)プロパン 2−ブロモ−1,1−ジメトキシ−1−(6’  −メ
トキシ−2′ −ナフチル)プロパン 2−クロロ −1,1−ジメトキシ−1−(6’  −
メトキシ−2′ −ナフチル)プロパン 2−プロ口 −1,1−ジェトキシ−1−(e’  −
メトキシ−2′ −ナフチル〉プロパン 2−ブロモ−1−(6’  −メトキシ−2′ナフチル
)プロパン−1−オン 2−(1’  −ブロモエチル)  −2−(6’  
−メトキシ−2′ −ナフチル)  −1,3−ジオキ
ソラン2−(1’  −ブロモエチル)  −2−(6
’  −メトキシ−2′ −ナフチル) −4,5−ジ
メチル−1,3−ジオキソラン 2−(1’  −ブロモエチル)  −2−(5’  
−ブロモ−6′  −メトキシ−2′ −ナフチル) 
 −1,3−ジオキソラン 2−(1’  −ブロモエチル)  −2−(4’ −
イソブチルフェニル)  −1,3−ジオキソラン2−
(1’  −クロロエチル)  −2−(4’  −イ
ソブチルフェニル)  −1,3−ジオキソラン2−(
1’  −ブロモエチル)  −2−(4’ −イソブ
チルフェニル)  −1,3−ジオキソラン2−(1’
  −ブロモエチル)  −2−(4’ −イソブチル
フェニル)  −1,3−ジオキソラン2−ブロモ−1
−(4’  −イソブチルフェニル) −1,1−ジメ
トキシプロパン これらのα−ハロアルキルアリールケタールは、J、○
rg、 Chem 、  2上、1366 (1956
)。
J、 Qrg、  Chem 、■、662 (195
7)。
5ythcsis 23 (1974)、特開昭56−
.135.423号等に記載の方法によりα−ハロアル
キルアリールケトンをアセタール化することにより容易
に得られる化合物である。
本発明において触媒として使用される亜鉛化合物は、亜
鉛の酸化物、水酸化物、硫化物、炭酸塩および塩基性炭
酸塩よりなる群から選ばれたものであり、単独またはそ
れらの混合物で用いられる。
これらのうち、特に酸化物おらび水酸化物が好ましい。
前記亜鉛化合物の代表例としては、ZnO1zn  (
OH)2 、Zn s、 Zn CO3,2Zn CO
3・3Zn(Of−1>2等がある。触媒の使用量は特
に限定されないが、触媒量から前記一般式(で表わされ
るα−ハロアルキルアリールケタールと等モルまでが好
ましく、特に該ケタール1モル当り、0.001〜1モ
ルが好ましく、さらに該ケタール1モル当り0.01〜
0.5モルが最も好ましい。
本発明において使用される希釈剤としては、炭素原子数
2〜12の多価アルコールがあるが、好ましくは二価ア
ルコヘルであり、特に炭素原子数2〜4の二価アルコー
ルである。代表的な多価アルコールとしては、例えばエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレン
グリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリプロピレングリコール、1.2−ブタン
ジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、1.5−ヘキサンジオール、2.3−ブタンジ
オール、1.4−ベンタンジオール、1.5−ベンタン
ジオール、2.4−ベンタンジオール、1.6−ヘキサ
ンジオール、2.5−ヘキサンジオール、1.7−へブ
タンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノ
ナンジオール、1.10−デカンジオール、ネオペンチ
ルグリコールグリセリン、L2,3−ヘキサントリオル
、ペンタエリスリトール等がある。これらのうち最も好
ましくはエチレングリコール、プロピレングリコールお
よびジエチレングリコールである。希釈剤の使用量は特
に限定されないが、通常前記一般式1の化合物1重量部
当り0.01〜100重量部、好ましくは0.1〜10
重員部使用される。本発明によれば、前記一般式Iの化
合物の転位反応の速度は大きく、触媒による装置の腐蝕
性もほとんど認められず、かつ反応後、触媒が固体とし
て回収され、循環使用が可能であるので、使用済みの触
媒の廃棄処理が省け、経済的に極めて有利である。
また、前記多価アルコールを希釈剤として使用すること
により反応速度が高く、触媒量も少なくてよい。
本発明による一般式Iの化合物の転位反応は0〜250
℃であるが、好ましくは100〜200℃である。また
、反応時間は1〜48時間、好ましくは2〜16時間、
最も好ましくは3〜8時間である。
本発明方法を実施するには、α−ハロアルキルアリール
ケタールおよび前記触媒の1種または2g!以上の混合
物を前記希釈剤と混合し、#記範囲の温度で前記の反応
時間保持することによりα−ハロアルキルアリールケタ
ールの転位反応を完結させる。ついで、必要により、希
釈剤を留去し、1qられる残渣を常法により加水分解処
理することによりα−アリールアルカン 実施例 つぎに、実施例を挙げて本発明方法をさらに詳細に説明
するが、本発明は、下記の実施例のみに限定されるもの
ではない。
実施例 1 2−(1’  −ブロモエチル)  −2−( 4’ 
 −イソブチルフェニル)  −1.3−ジオキソラン
3.29  (0。
01モル)、酸化亜鉛、0.081(1  (0.00
1モル)およびエチレングリコール15偏1を反応器に
仕込み、4時間加熱還流したのち、得られた反応液に5
0重ffi%園度の水酸化ナトリウム水溶液3Qmlを
加えて4時間加熱還流したのち、50mlの水に注加し
た。このようにした得られた水溶液を濃塩酸で酸性にし
たのち、トルエン4Qmlをそれぞれ用いて2回抽出し
た。ついで、抽出液中のトルエンを留去したところ、2
−(4’−イソブチルフェニル)ブOピオン酸1.7g
(0.08モル)を得た。このものの収率は93%であ
り,融点は76〜77℃であった。
実施例 2〜8 実施例1と同様な方法において、第1表に示す溶媒およ
び触媒を用いかつ同表に示す条件下で種々のα−ハロア
ルキルアリールケタールの転位反応を行い、ついで同様
な方法で加水分解を行なったところ、第1表の結果が得
られた。
実施例 9 実施例1の方法において、反応液をf別して回収した酸
化亜鉛を触媒として同様な反応を行ったところ、収率9
2%で2−(4’  −イソブチルフェニル)プロピオ
ン酸が得られ。このものの融点は76〜77℃であった
効果 以上;ホべたように、本発明方法は、α−ハロアルキル
アリールケタールの転位反応において触媒としてl1r
i記曲鉛化合物を使用するので、従来法のように高価な
触媒や原料を使用することなく、また有fljな触媒や
爆発の危険のある薬品を使用することなく、安全でかつ
安価な触媒を用いて極めて簡単な工程でα−アリールア
ルカン教を製造することができる。また、通常ルイス酸
としてもあるいは弱塩基性化合物としでも認識されてい
ないこれらの化合物が該転位反応に極めて有効であるこ
とは驚くべきことである。さらに付は加えるならば、ル
イス酸、殊に金属ハロゲン化物が装置等に大ぎな腐蝕性
を与えることは周知の事実であるが、本発明方法によれ
ば、これらの触媒を使用することにより装置の腐蝕性は
ほとんど認められないのである。
また、本発明方法においては、前記転位反応を炭素原子
数2〜12の多価アルコールよりなる希釈剤中で行うの
で、反応速度が極めて高くなり、しかも該希釈剤以外の
通常の希釈剤を使用する場合に比し、触媒の使用量が著
しく低減できる。
特許出願人      日宝化学株式会社手心′cr山
i1− :”−1′: 11ri (l I G 0115月7?01:11j
Iu’山民白゛     ・い 目   “1− 呪;
’i:i’lの表示 ;1に用田)年 141 +:’f’j+でI  ff
i’13(1,C)3 、 ’r’。
4ご、7′C:゛ルノ゛el’+J“Jl・・、・  
、′リールノノルカシ:i’2U)”jツ)責ツノC人
’   fi!jil ’:  1イ′ノ薯゛1+;l
 、!y)閏1糸 1°11+l出”□l“11人:、
 ・’:l   ・、i、・内’iii  中央ト :
1木隠 −′、町 、X1l1211′4地、′、  
 i’l’     冒1’!e I”!木、・、;二
;′11((+、(’l   41]’J  木  緑
、1 代11(・人 !1.1山11 命/lンのl i f−i自発1市1
十 )111紙のとJ5す(補止の矧象σ)!!i11ご記
・戊した事JO以りト(は内容に身中11シ) 明細書 ]0発明の名称 α−)′リールアルカン酸の製造方法 2、持訂晶求の範囲 (1)−1投式丁 OR+ (ただし、式中、Arは芳香族残基、R1およびR2は
アルキル基でありかつR1とR2とは一体となって環状
アセタールを形成し得るものも含み、R3は水素原子ま
たはアルキル基でおり、またXはハロゲン原子である。
)で表わされるα−ハロアルキルアリールケタールを、
亜鉛の酸化物、水酸化物、硫化物、炭酸塩および塩基性
炭酸塩よりなる群から選ばれた少なくとも1種の亜鉛化
合物の存在下に、炭素原子数2〜12の多価アルコール
の少なくとも1種よりなる希釈々1中で転位反応させ、
ついで該転位反応生成物を加水分解することを特徴と丈
る一般式II Ar −CH−C0OH(II ) (ただし、式中、R3およびArは前記のとおりでおる
。)で表わされるα−アリールアルカンの製造方法。
(2)多価アルコールが二価アルコールで必る特許請求
の範囲第1項に記載の方法。
(3)二価アルコールの炭素原子数か2〜4゛゛(ある
。特許請求の範囲第2項に記載の方法。
(4)二価アルコールがエチレングリコール、プロピレ
ングリコールまたはジエチレングリ」−ルである特許請
求の範囲第3項に記載の方法。
3、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 本発明は、α−アリールアルカン酸の製造方法に関する
ものである。詳しく述べると、一般式IIAr −CH
 (R3)COOHで表わされるα−7リールアルカン
酸の′J!!遣方法に関するものである。
従来の技術 前記一般式で表わされる化合物には薬理作用を示すもの
か多く、例えば、八rかp−イソブチル基でありかつR
3がメチル基であるα−(p−イソブチルフェニル)プ
ロピオン酸は、消炎剤、鎮痛剤、下熱剤として有用な化
合物であるイブプロフェンである。
従来、−1股式IIIAr −Co−CH2 CH3で
表わされるアリールエチルケトンから一般式IvAr−
CH (CH3 )−COOHで表わされるα−アリー
ルエタン酸を得ようとする多くの試みがなされてきた。
その代表的な例は、つどのようなものておる。
(1)特開昭54−5.938号および特開昭54−5
.939号 NH2+CΩ− H3C 八r−0  −CH2  CH3  −+   Ar−
C  −CH2  CH3「 CH 3 NH4Cρ      OC1′13    TΩ (
八cO>3■ 一−−−−→ Al’−C=CHCt13ト1n〔八C
o)  3−482 0 H3 Ar−CHCooCH3 一−−−→Ar”−CH−C00H HCΩ Ruまたはト1n(八cO) 3 −4H20TΩ (
I>−一−−−−−−−−−−−−−−→c00H 丁Q(III)として循環使用 この方法は、高flIIiT:極めてみ性の高いタリウ
ム(III >塩を使用するので、使用目的が医薬であ
る製品にタリウムが混入しないように細心の注意が必要
となり、このため工程数が増え、ざらにはアセトイミノ
エーテル塩酸塩という高価な原料も使うので、工業的に
はコスト高となり不利である。
(2)K、Fuji ら、5YNTHESIS、440
            CH(OR>sArCCH2
CH3 丁Q  (NO3)3  ・3■20.HCΩ04  
aq。
Ar −CI −C00CH3 NaOHCH3 一−−−−→Ar −Cll −C00HHCΩ この方法し、恒めて毒性の高いタリウム(III )塩
を使用するので、使用目的が医薬である製品にタリウム
が混入しないように細心の注意が必要となり、また高価
なオルトギ酸トリアルキルニステンを使用するのでコス
ト高となる。
(3)Andre  Qoosenら、J、CHEM、
S。
C,、COMMUN、、1311 1312 (’1A
r−CC820H3 inc ト12  CN  2 CH3 Ar−CH−CH2CH2CU この方法は、中間で得られるアルキルアリールジオキソ
ランに対して高価なICΩを4モルも使用する必要があ
るのでコスト高となる。
(4)特開昭57−50.’956号、特開昭57−6
7.535号および特開昭58−10.537号 OX2 Ar  −C−CH2Ct−h inRI 0H R2SO2CΩ          OR冨(5)特開
昭56−135,423号 この方法は、工程数が多くかつ複雑でかなり回り道をし
ているので不経済であり、コスト高となる。
OX2 Ar  −C−CH2CH3 (Zn Cρ2) この方法では、ルイス酸として金属のハロゲン化物また
は@酸塩を用いているが、主として非極性媒体中モ反応
を無水条件で実施しなければならないことおよび有効な
触媒はど有毒な金属塩で必り、しかも腐蝕性も大きいの
でコスト高となり、かつ精製に細心の注意を必要とする
という欠点かある。
(6)特開昭59−62.545@ ○         X2 Ar  −C−CH2CH3 Ar −C−CHCH3 OR+ ■ R2X 八COK           Cl−13Na  O
H一一一→ Ar −CH−C0OR’ HCΩ OH3 Ar −CH−C0OH この方法は、主として、有機アミンまたはアルカリある
いはアルカリ土類金属塩のごとき弱塩基性化合物の存在
下で反応が行なわれるため、媒体が水性アルコールある
いはグリコール類のような極性プロトン性溶媒に限定さ
れ、触媒量もアセタールに対して等モル以上必要であり
、かつ実施例にしたかっこ追試しても反応速度が小さく
、かつ収率も低いという欠点がある。
発明が解決しようとする問題点 したかって、本発明の目的は、新規なα−アリールアル
カン酸の製造方法を提供することに必る。
本発明の他の目的は、従来法のように高価な触媒や原料
を使用することなく、また有毒な触媒や爆発の危険のあ
る薬品を使用することなく、安全でかつ安価な触媒を用
いて、しかも高収率でα−7リールアルカン酸を製造す
る方法を提供することにおる。本発明のざらに他の目的
は、極めて簡単な工程てα−7リールアルカン酸を製造
する方法を提供することに必る。
これらの諸口的は、一般式■ OR+ △r−C−CHR3(I) !   1 R2X (ただし、式中、Arは芳香族残基、R1およびR2は
アル°ギル塁でありかつR1とR2とは一体となって環
状アセタールを形成し得るものを含み、R3は水素原子
またアルキル基であり、またXはハロゲン原子である。
〉で表わされるα−ハロアルキルアリールケタールを、
什鉛の酸化物、水酸化物、硫化物、炭酸塩および塩基性
炭酸塩よりなる群から選ばれた少なくとも1種の亜鉛化
合物の存在下に炭素原子数2〜12の多価アルコールの
少なくとも1種よりなる希釈剤中で転位反応させ、つい
で該転位反応生成物を加水分解することを特徴とする一
般式■■ Ar  −CH−C0OH(II  )(ただし、式中
、R3およびArは前記のとありて°ある。)で゛表わ
されるα−アリールアルカン酸の製造方法により達成さ
れる。
前記一般式■およびIIにお(プるArは芳香族残基で
おるが、好ましくは炭素原子数1〜6のアルキル、炭素
原子数1〜4のアルコキシ、炭素原子数2〜4のアルケ
ニルオキシ、)1ニルおよびフェノキシよりなる群から
jパばれた1〜2個の置換基で置換されたフェニル基お
よび1〜2個の炭素原子数1〜4のアルコキシ基で置換
されたナフチル基であり、特に好ましくは炭素原子数1
〜4のアルキル、炭素原子数1〜2のアルコキシ、炭素
原子数2〜4のアルケニルオキシ、フェニルおよびフェ
ノキシよりなる群から選ばれた1〜2個の置換基で置換
されたフェニル基および1〜2個の炭素原子数1〜2の
アルコキシ基で置換されたナフチル基である。
一般式■におけるR1およびR2はそれぞれ炭素1京子
数1〜12、好ましくは1〜4の飽和または不飽和の直
鎖または有枝鎖アルキル基または両者が一体となって形
成する炭素原子数2〜12、好ましくは2〜4の飽和ま
たは不飽和の直鎖または右枝鎖アルキル基を表わし、両
者が一体となるI間合には5〜7員含酸素複素環式環を
形成する。
a式■におけるXはハロゲン原子、好ましくは塩素原子
d5よσ臭素原子であり、特に好ましくは曳索原子でお
る。
一般式■およびII−におけるR3は、水素原子、炭素
原子数1〜6、好ましくは1〜2のフルキル基および炭
素原子数3〜7.好ましくは5〜6のシクロアルキル基
て必る。
出発原料として使用される一般式Iのα−ハロアルキル
7リールケタールの代表例としては、例えば特開昭56
−135.423号に開示されているように、つぎのよ
うな化合物かある。
2−ブロモ−1,1−ジメトキシ−1−(4’  −イ
ソブチルフェニル〉プロパン 2−ブロモ−1,1−ジメトキシ−1−(6’  −メ
トキシ−2′ −ナフチル)プロパン 2−クロロ−1,1−シス1〜キシ−1−(6’  −
メトキシ−2′ −ナフチル)プロパン 2−ブロモ−1,1−ジェトキシ−1−(6’  −メ
トキシ−2′ −ナフチル〉プロパン 2−ブロモ−1−(6’  −メトキシ−2′ナフチル
)プロパン−1−オン 2−(1’  −ブロモエチル>  −2−(6’  
−メ1−ギシー2′ −ナフチル)  −1,3−ジオ
キソラン2−(1’  −ブロモエチル)  −2−(
6’  −メトキシ−2′−ナフチル)−15−ジメチ
ル−1,3−ジオキソラン 2−(1’  −ブロモエチル)  −2−(5’  
−ブロモ−6′  −メトキシ−2′ −ナフチル) 
 −1,3−ジオキソラン 2−(1’  −ブロモエチル)  −2−(4’ −
イソブチルフェニル)  −1,3−ジオキソラン2−
(1’−クロロエチル)−2−(4’  −イソブチル
フェニル)  −1,3−ジオキソラン2−(1’−7
0七エチル)  −2−(4’ −イソブチルフェニル
)  −1,3−ジオキソラン2−(1’  −ブロモ
エチル)  −2−(4’ −イソブチル−フェニル)
  −1,3−ジオキソラン2−jロモー1−(4’ 
 −イソブチルフェニル) −1,1−シメトギシプロ
バン これらのα−ハロアルギルアリールケタールは、J、 
0r(J、 Chem 、 2ユ、1366(1956
)。
J、Orc+、Chem、22,662 (1957)
3ythesis 23 (1974) 、 ′Pf開
昭56−135゜423号等に記載の方法によりα−ハ
ロアルキルアリールケトンをジアセタール化することに
より容易に得られる化合物である。
本発明において触媒として使用される亜鉛化合物は、亜
鉛の酸化物、水酸化物、硫化物、炭酸塩および塩基性炭
酸塩よりなる群から選ばれたもので必り、単独またはそ
れらの混合物で用いられる。
これらのうち、特に酸化物あらひ水酸化物か好ましい。
前記亜鉛化合物の代表例としては、Zrr’0、Zn 
 (OH>2 、ln S、Zn CO3,2Zn C
O3・3Zn  (OH)2等かめる。触媒の使用量は
将に限定されないが、触媒量から前記一般式■で表わさ
れるα−ハロアルキルアリールケタールと等モルまでが
好ましく、特に該ケタール1モル当り、0.001〜1
モルが好ましく、ざらに該ケタール1モル当り0.01
〜0.5モルか最も好ましい。
本発明において使用される希釈剤としては、炭素原子数
2〜12の多価アルコールかおるか、好ましくは二価ア
ルコールでおり、:侍に炭素原子数2〜4の二fl[[
iアルコールである。代表的な多(11■アルコールと
しては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、テI〜う]1升レンゲ
リコール、ブロヒルングリコール、トリメチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、lヘリプロピレングリ
コール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1.5−ヘキサンジオ
ール、2.3−7タルジオール、1,4−ベンタンジオ
ール、1,5−ベンタンジオール、2.4−ベンタンジ
オール、1.6−ヘキサンジオール、2.5−ヘキサン
ジオール、1.7−/\ブタンジオール、1,8−オク
タンジオール、1,9−ノナンジオール、1.10−テ
゛カンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン
、1,2.3−ヘキサントリオル、ペンタエリスリ1−
−ル等かある。これらのうち最も好ましくはエチレング
リコール、プロピレングリコールおよびジエチレングリ
コールである。希釈剤の使用量は特に限定されないが、
通常前駆一般式■の化合物1重増部当り0.01〜10
0重祉部、好ましくは0.1〜10重量部使用される。
本発明によれば、前記一般式rの化合物の転位反応の速
度は大きく、触媒による装置の腐蝕性もほとんどδ、暑
められす、かつ反応後、触媒か固体としC回収され、循
環使用か可能であるので、使用済みの触媒の廃棄処理か
省け、経済的に極めて有利でおる。
また、前記多価アルコールを希釈剤として使用す、るこ
とにより反応速度か大きく、触91量も少なくてよい。
本発明による一段式■の化合物の転位反応は0〜250
 ’Cて必るか、好ましくは100〜200゛Cである
。また、反応時間は1〜48時間、好ましくは2〜16
時間、最乙好ましくは3〜8時間である。
本発明方法を実施するには、α−ハロアルキルアリール
ケタールおよび前記触媒の1種または2種以上の混合物
を前記希釈剤と)[を合し、CO°■記範囲の温度で前
記の反応時間保持することによりα−ハロアルキルアリ
ールケタールの転位反応を完結させる。ついで、必要に
より、希釈剤を留去し、得られる残漬を常法により加水
分解処1!fliることニヨリα−アリールアルカン 実施例 つきに、実施例を挙げて本発明方法をざらに詳細に脱力
するか、本発明は、下記の実施例のみに限定されるもの
ではない。
実施例 1 2−(1’  −ブロモエチル)  −2− ( /I
’  −イソブチルフェニル)  −1.3−シオギソ
ラン3.2J  (0。
01モル)、酸化廿鉛、0.081g (0.001し
ル)および工゛へレンゲ刃」−ル15+nlを反応器に
仕込み、4時間加熱還流したのら、得られた反応)1夕
に50ffi1%)農度の水酸化ナトリウム水溶液3Q
mlを加えて4時間加熱還流したのら、5Qmlの水に
注加した。このようにして得られた水溶液を濃塩酸で酸
性にしたのち、トルエン4Qm lをそれぞれ用いて2
回抽出した。ついで、抽出液中のトルエンを留去したと
ころ、2−(4’−イソブチルフェニル)プロピオン酸
1.7g(0.008モル)を得た。このものの収率は
83%であり、融点は76〜77°Cであった。
実施例 2〜8 実施例1と同様な方法において、第1表に示す溶媒およ
び触媒を用いカリ同表に示す条件下で種々のα−ハロア
ルキルアリールケタールの転位反応を行ない、ついで同
様な方法で加水分解を行なったところ、第1表の結果が
得られた。
第1広 α−ハロアルキルi)リールケタール        
触   媒大鬼医         (モル)    
              (モル)’PG:プロピ
レングリコール ”EG:エチレングリコール ”’   D[Gニジエチレングリコール希釈剤   
反応温度  反応0.1間 α−iノリールノ′ル(m
l)     (”C)     (hr)    力
4収率(% ’rPG“    175   4   
    91EG“   17り    4     
  02PG     175   4       
91(15〉 DEG””  175   4       90PG
     175   4       88EG  
   175   4       90EG    
 175   4       94実施例 9 実施例1のlJ法において、反応液をI別して回収した
酸化亜鉛を触媒として同様な反応を行なったところ、収
率92%で2−(4’  −イソブチルフェニル〉プロ
ピオン酸が得られた。このものの融点は76〜77°C
であった。
効果 以上述へたように、本発明方法は、α−ハロアルキルア
リールケタールの転位反応において触媒として前記亜鉛
化合物を使用するので、従来法のように8仙iな触媒ヤ
原4斗を使用することなく、またIF4崖な触媒や爆発
の危険のある薬品を使用することなく、安全でかつ安価
な触媒を用いて極めて簡単な工程てα−アリールアルカ
ン酸を製造することができる。また、通帛Jレイス酸と
してもあるいは弱塩基性化合物としても認識されていな
いこれらの化合物か該転位反応に極めて有効であること
は驚くべきことである。さらに付は加えるならば、ルイ
ス酸、殊に金属ハロゲン化物が装置等に大きな腐蝕性を
与えることは周知の事実でおるが、本発明方法によれば
、これらの触媒を使用することにより装置の腐蝕性はほ
とんとシ12められないのである。
また、本発明方法におい′Cは、前記転位反応を炭素原
子数2〜12の多価アルコールよりなる希釈剤中で行な
うので、反応速度か、慢めC大きくなり、しかも該希釈
剤以タトの通常の希釈剤を使用する場合に比し、触媒の
使用量が著しく低減できる。
特許出願人      日宝化学株式会社代理

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 I ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ただし、式中、Arは芳香族残基、R^1およびR^
    2はアルキル基でありかつR^1とR^2とは一体とな
    って環状アセタールを形成し得るものも含み、R^3は
    水素原子またはアルキル基であり、またXはハロゲン原
    子である。)で表わされるα−ハロアルキルアリールケ
    タールを、亜鉛の酸化物、水酸化物、硫化物、炭酸塩お
    よび塩基性炭酸塩よりなる群から選ばれた少なくとも1
    種の亜鉛化合物の存在下に、炭素原子数2〜12の多価
    アルコールの少なくとも1種よりなる希釈剤中で転位反
    応させ、ついで該転位反応生成物を加水分解することを
    特徴となる一般式II ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (ただし、式中、R^3およびArは前記のとおりであ
    る。)で表わさせるα−アリールアルカン酸の製造方法
  2. (2)多価アルコールが二価アルコールである特許請求
    の範囲第1項に記載の方法。
  3. (3)二価アルコールの炭素原子数が2〜4である特許
    請求の範囲第2項に記載の方法。
  4. (4)二価アルコールがエチレングリコール、プロピレ
    ングリコールまたはジエチレングリコールである特許請
    求の範囲第3項に記載の方法。
JP59189637A 1984-09-12 1984-09-12 α−アリ−ルアルカン酸の製造方法 Granted JPS6168442A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5962545A (ja) * 1982-08-06 1984-04-10 ザンボン・エス・ピ−・エ− α−アリ−ルアルカン酸の製造方法

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