JPS6160629B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、静止画を記録するアナログ磁気記録
装置における磁気ヘツドに関する。

静止画サービスシステムにおいては、画像信号
とこれに重畳する図形文字信号を静止画の１画面
に相当する情報を磁気デイスクメモリ等の記録媒
体に記録し、これを同時に読み出して端末側に送
出することがある。この場合、記録媒体の１トラ
ツクに１フイールド分の情報記録することとすれ
ば、白黒の映像信号の場合、奇数フイールドと偶
数フイールドごとにトラツクが必要でかつ画像信
号と重畳する図形文字信号について各々必要であ
るから合計４トラツク必要である。また、画像信
号がカラー信号の場合で、輝度信号（Ｙ信号）と
色信号（Ｃ信号）とを分離して別のトラツクに記
録することとし、かつ白黒の図形文字信号をさら
に別のトラツクに記録することとすれば、各信号
について各々２トラツクを必要とするから、合計
６トラツクを必要とする。このような場合、各ト
ラツクを任意に選ぶと、各信号間のジツタ及び画
像信号と重畳図形文字信号との干渉が問題とな
る。特に重畳図形文字信号は、教育システムに使
用する場合においては同じ背景の画像に図形や文
字を書き換えることが考えられるので、画像信号
と重畳図形文字信号のヘツドが近接していると、
前者のヘツドにおいては微弱信号（数mVp−
ｐ）を読み出しているときに後者は数10mAの書
込電流を流す事態を生ずるので、両者のアイソレ
ーシヨンを取ることが非常に困難である。従つて
１つのヘツドベース内に複数のヘツドが収容され
ていても、前記Ｙ，Ｃ分離方式のものにおいて、
１フレームの情報について２個までしか同時使用
ができず、このためＹ，Ｃ信号のヘツドの動作中
は図形文字信号のヘツドは待期していなければな
らず、トラツクの使用効率が低下してしまう。

本発明の目的は、上記した欠点をなくし、各信
号間のジツタ、及び画像信号と図形文字信号との
干渉をともに少なくし、トラツクの使用効率を向
上しうる構成の磁気ヘツドを提供することにあ
る。

本発明は、画像信号と図形文字信号とはそれぞ
れ２フイールドで１フレーム分の信号を構成して
おり、一方のフイールドに対応するヘツドが読出
し（又は書込み）しているときは他方のフイール
ドに対応するヘツドは非動作状態（書込みも読出
しもしていない）ということに鑑み、ヘツドベー
スを２つに分割し、一方のヘツドベースには奇数
フイールドの画像信号のヘツドと偶数フイールド
の図形文字信号のヘツドとを装着し、他方のヘツ
ドベースには偶数フイールドの画像信号のヘツド
と奇数フイールドの図形文字信号のヘツドを装着
したことを特徴とする。

次に本発明をYC分離形の映像信号を処理する
場合の実施例について説明する。第１図はヘツド
周辺の電気回路を示す図、第２図はヘツドベース
におけるヘツドの配置を示す図である。Ｙ，Ｃ，
SUPはそれぞれ書込み又は読出しされるＹ信号、
Ｃ信号、重畳図形文字信号を示す。Ｙ１，Ｙ２は
それぞれＹ信号の奇数フイールド、偶数フイール
ドのヘツドを示し、Ｃ１，Ｃ２はそれぞれＣ信号
の奇数フイールド、偶数フイールドのヘツドを示
し、Ｓ１，Ｓ２は図形文字信号の奇数フイール
ド、偶数フイールドのヘツドを示す。１，２，３
はそれぞれＹ信号、Ｃ信号、図形文字信号の書込
み読出し信号を増巾する増巾器、４，５，６はフ
イールド切替回路である。第２図の７は１個のヘ
ツドベースを示し、このヘツドベースには、奇数
フイールドのＹ信号のヘツドＹ１と、奇数フイー
ルドのＣ信号のヘツドＣ１と、偶数フイールドの
重畳図形文字信号のヘツドＳ２が装着されてい
る。他の一方のヘツドベースは図示していない
が、そのベースにはのこりのヘツドすなわち、Ｙ
２，Ｃ２，Ｓ１のヘツドが装着されている。この
ようにヘツドを構成すると、切替回路４〜６は同
時には奇数フイールドと偶数フイールドとにまた
がつて接続されることはなく、ヘツドＹ１が選択
されている時は、ヘツドＣ１，Ｓ１が選択され、
またヘツドＹ２が選択されている時は、ヘツドＣ
２，Ｓ２が選択されるので、ヘツドベース７にお
いて、奇数フイールドに関して動作している場合
は、ヘツドＹ１，Ｃ１のみが動作しているが、ヘ
ツドＳ２は不動作状態であり、図示しない他のヘ
ツドベースに装着されたヘツドＳ１が動作状態で
ある。従つて画像信号と図形文字信号との相互の
悪影響を無視することができ、同時に３個のヘツ
ドが全て使用でき、ヘツドの効果的利用が可能と
なる。なお、本発明は、上記のように、Ｙ信号、
Ｃ信号、重畳図形文字信号の組み合わせだけでな
く、１つの磁気記録媒体に複数の静止画像を記録
する場合も応用しうる。また本発明は、記録媒体
が磁気デイスクメモリの場合だけでなく、磁気シ
ートの場合にもそのまま応用出来ることは明らか
である。

以上に説明したように、本発明においては、静
止画像信号の書込み読出しを行なうヘツドと他の
静止画像信号の書込み読出しを行なうヘツドとを
互いに逆フイールドになるように１つのヘツドベ
ース内に組み合わせてヘツドを構成したので、各
静止画像信号の書込み読出しの同時動作が可能と
なり、トラツクの使用効率を向上させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるフレームメモリ装置のヘ
ツド周辺の接続関係を示す回路図、第２図は本発
明によるヘツドの構成の一例を示す図である。 Ｙ……輝度信号、Ｃ……色信号、SUP……重畳
図形文字信号、Ｙ１，Ｃ１，Ｓ１……奇数フイー
ルド対応のヘツド、Ｙ２，Ｃ２，Ｓ２……偶数フ
イールド対応のヘツド、１〜３……増巾器、４〜
６……切替回路、７……ヘツドベース。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも第１の静止画像信号と第２の静止
   画像信号をアナログ磁気記録装置に記録再生し、
   それぞれの画像信号の１フレーム分の信号を奇数
   と偶数の２フイールドにて構成し、一方のフイー
   ルドに対応するヘツドが読出しまたは書込みして
   いるときは他方のフイールドに対応するヘツドは
   非動作状態であるフレームメモリ装置において、 ヘツドベースを２つに分割し、 一方のヘツドベースには奇数フイールドの第１
   の画像信号に対応するヘツドと偶数フイールドの
   第２の画像信号に対応するヘツドとを装着し、 他方のヘツドベースには偶数フイールドの第１
   の画像信号に対応するヘツドと奇数フイールドの
   第２の画像信号に対応するヘツドとを装着したこ
   とを特徴とする磁気ヘツド。