JPS6160421B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、データ記載カードから写した文字数
字式のデータ及び人物の写真を有する身元証明カ
ードを感光性材料上に作製するための写真装置に
関する。

本発明の好ましい応用は操作開始から数分間で
完成カードを自動的に引き渡すために露出された
感光性材料の即時処理用の装置と協力して自動的
に作動する様に適合され且つ配置された様な写真
装置に対するものである。本発明に従うカメラと
協力するのに特に適する上記型式の装置は、オス
バンドウ フアサノの名儀で1976年４月13日提出
されたイタリー国特許出願67859−Ａ／76号（日
本出願番号特公昭52−41597）中に記述されたも
のである。

〔従来の技術〕

写真を有する身元証明カード或はチケツトを調
製するための自動写真装置は既知であり、こゝで
カード所有者の写真が所有者の名前及び住所、カ
ード発行当局、カードの連続番号等の様な印刷情
報について予め露出された感光性材料のシート或
はクーポン上に再生され、それによつて便宜のた
めまたは偽造を防止するために写真を含む全デー
タを単一支持物上に組み入れた身元証明カードを
提供する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、既知の装置は一般にカードの所有者
が、カードが作られる場所に出席することを必要
とし、このことは例えば所有者が遠距離の所へ行
かねばならないために時として不便である。その
例として、例えば事務処理が協会事務所への出願
か或は郵便かのどちらかで行われうる協会及びク
ラブへの加入の場合、或は本社が証明カードを作
成するカメラを備えており、そして一つ以上の支
店が本社からはるか遠くに位置しているため支店
ではそのカメラを利用できないような会社での内
部用の身元証明カードの場合が挙げられる。

カードが作成される過程で写真材料が種々の処
理工程を通過して自動移送手段で前方に送られる
時にこの型式のカードの製作中に起きるもう一つ
の問題点は、例えば、前方への移動中の不規則性
及びまたは露出切断其他の操作間の極くわずかの
相変位に起因して、完成カードがしばしば不規則
な汚れたふち及びまたは外側輪郭上やカードの所
有者の人物写真部分とカード上に与えられた所有
者に関するデータの文字数字等の表示部分との間
の境界上に不均一着色を持つふちを生じることで
ある。

〔問題を解決する手段〕

本発明に従つて、データ記載カードから写され
た文字数字等のデータ、及び実際の人物か或はそ
の人物の既にある写真のどちらかから撮影された
人物写真を有する身元証明カードを感光性材料上
に作製するための写真装置が提供される。この装
置は、前記データ記載カードの位置を定め且つ前
記人物の既にある写真の位置を定める手段、デー
タ記載カード及び人物の既にある写真を照明する
手段、データ記載カード及び人物の既にある写真
の像を感光性材料の第１及び、第２の予定された
部分にそれぞれ作製し、且つ前記両像に対する感
光性材料の露出を調節する手段、実際の人物を撮
影するときのみ感光性材料の前記第１予定部分が
データ記載カードの像に対して露出されている間
は感光性材料の前記第２予定部分を光に対する任
意の露出からマスクし、人物の既にある写真を撮
影するときはマスクしないように選択的に作動可
能とした手段、実際の人物の前記像を感光性材料
の前記第２予定部分上に作製する手段、及び実際
の人物を撮影するときのみ前記実際の人物の像に
対して感光性材料の前記第２予定部分に適度な量
の露出を行い、人物の既にある写真を撮影すると
きは露出を行わないように選択的に作動可能とし
た手段、及び感光性材料の前記第１及び第２の予
定部分の周囲及び境界部分のみを飽和まで光線に
露出させる手段、からなつている。

〔実施例〕

本発明を添付図面を参照して実施例により説明
する。

第１図を参照するに、本発明に従うカメラは光
線をさえぎる主ハウジング１０から成り、これに
第２ハウジング即ち箱１２が固定され、これは細
長い孔１６内に挿入される文字数字等で人に関す
るデータを記載したカード１４を保持し且つ照明
する様に設計されている。箱１２はカード１４を
予定された位置に保持し且つ箱内部のランプ１８
の様な電球類によつて照明することができる様に
設計されている。ハウジング１０の側壁にある開
孔２０は、ハウジング１０内部の対物レンズ２４
がカード１４の像を受けて、それを傾斜鏡２６上
に投影し、そして像が下記に記述する様に、第１
露出場所に向つて下方へ垂直に反射されることを
可能にしている。対物レンズ２４は電磁ソレノイ
ド装置３０で作動させることができるシヤツター
２８を有している。

保持兼照明箱１２の下部に、マガジン３２が主
ハウジング１０に固定され、且つ反転可能紙の様
な感光性フイルムまたはテープ３４のロールを含
み、これはマガジンから取り出されて遊びロール
３６を廻つて細長い孔３８を通過してハウジング
１０に入る。マイクロスイツチ４０が細長い孔３
８に接近して位置し、且つフイルム３４と接触し
ているので、フイルム３４の末端がマガジンを離
れて細長い孔３８に入る時、即ちロールが無くな
つた時には、マイクロスイツチ４０が信号を出し
てカメラの作動を中断する。マイクロスイツチ４
０はフイルム３４の末端が細長い孔３８の外側に
まだ在る間にカメラの作動を停止する様に位置し
ており、それによつて（図示されていない）新フ
イルムロールの先導端を上記末端にくつつけ、且
つフイルムの最終部分を引き込み、且つ同時に新
フイルムを供給してカメラに通し、カメラを開け
る必要無しにマガジン中の新ロールを用いて再び
カメラの操作を開始させることを可能にしてい
る。

ハウジング１０の内部では、フイルム３４は、
全体を４２で示し、且つ下部圧力ローラー４８，
５０のそれぞれの一対と協力する２対の上部圧力
ローラー４４，４６から成る第１転送装置と係合
する。下部圧力ローラーは駆動チエン５４で駆動
されるけれども、上部ローラー４４，４６はフイ
ルム３４を経由する摩擦で駆動される。

好ましくは、第２図中に図解されている様に、
像を作製する様に設計された表面の部分の感光乳
剤が、特にカメラの長期休止或は不作動時の期間
中に損傷するのを避けるために各上部ローラー４
４，４６は、フイルム３４の横方向の外端部即
ち、下部で記述する様に、白縁を形成する様に強
い予備露出を受けさせられる感光乳剤の帯域のみ
を圧する、オーリング型のゴムリング６０を取り
付ける様に設計された円周溝５８を持つ輪５６か
ら成つている。従つて、たとえフイルム３４が長
時間静止状態にとどまつていてもローラー４４，
４６で残されたしるしは、その様なしるしが乳剤
の写真特性に対して生じうる変質が、ふち形成の
強い予備露出によつて除去されるので像の品質に
好ましからぬ影響を全く与えない。

ここで第３及び第４図を参照するに、供給ロー
ラーからのフイルム３４は、フイルム３４の下部
のカメラの枠と一体になつた台板５７，及びフイ
ルム３４の上部に置かれて平担で且つ台板５７に
平行な底面を持つ圧力照明器５９（同時に第１図
参照）から成ぬ予備露出場所に供給される。第１
及び第３図に図示される様に、照明器５９は矩形
箱６１から成り、その底部６２は部分的に透明
で、例えば不透明ペイントの被覆物６４を有し、
この被覆物６４は、前記被覆のなされていない所
望境界に相応する帯域を残して被覆されているの
で、その部分は光が通過できる様な設計となつて
いる。箱６１は一つ以上の照明ランプ６６を含ん
でいる。

予備露出装置の底面６２が第４図に図解されて
いる。点々のある２つの帯域６５及び６７は前記
底壁の不透明帯域であつて、そしてそれぞれ文字
数字等の情報を持つカードの像を受ける様に設計
された表面の部分、及びカードの所有者の写真を
再生する様に設計された表面の部分にあたる感光
性材料を露出しないよう保護し、後者の操作は、
以下に記述する様に、二つの操作方法のいずれか
に従つて行われる。

照明器の箱６１は、上方に延びていて且つカメ
ラ枠上の固定点にピボツト取付け或は回転自在に
取付けられ、そして電動機７４で駆動される軸７
２に支持されたカム７０と協力する様に設計され
た棒６８によつて移動できる。押え箱６１はハウ
ジング１０と一体のブロツク８３内に形成された
溝内に案内される（第１図には明確さのために図
示されていない）棒８０，８２と協力する圧縮ば
ね７６，７８の弾力によつて弾力を受けた状態で
フイルム３４と間隔を保つている。好ましくは、
棒６８は箱６１に固定的に連結されないで、フイ
ルム３４を保護するためにばね８５で図示の様に
ばね装填される。

更に、カム８４（第１図）が軸７２にキー止め
され、且つ休止位置或は作動位置（それぞれ上下
に）に達した時にモーター７４を停止するために
マイクロスイツチ８６と協力する様に設計された
２個のノツチを有している。

〔作用〕

これまでに記述され且つ図解されたカメラ要素
は下記の様に作動する。フイルム３４の新しい位
置が予備露出場所に入ると、各身元証明カードの
準備期間中に予備露出装置が適宜の電気的制御手
段で選択的に制御されて、照明箱６１を下げ且つ
照明ランプを予定時間丈点灯して、内部の部分的
な境界部分に加えて矩形の周囲部分を飽和状態ま
で過度露出させる。これらの境界部分及び周囲部
分はフイルムから（下部に記述される様に）得ら
れるべき身元証明カードの外部輪郭を限定し且つ
（第４図の部分６５に相応する）カードのデータ
を記載する部分と（第４図の部分６７に相応す
る）カードの写真の部分との間を区切る部分を形
成する。

押え装置を持つ予備露出は高い正確度で輪郭を
限定し、且つ光の横方向散乱のない境界を作製す
る。それによつて境界の巾、着色及びまたは線の
限定における不規則性を回避している。

フイルム部はそれから予備露出場所から傾斜鏡
２６の下方の第１露光場所まで移送され、ここで
はフイルム部は対物レンズ２４を経て、鏡２６で
反射されてその上に投影されるカード１４の像を
受ける。予備露出場所で露出されなかつたフイル
ム部中の部分の一つ（即ち、帯域６５に相応する
部分）に、カード１４の像を写して必要な文字数
字等の情報を与える。第１露出場所（又第５図参
照）は同時に、フイルム３４に平行で、且つ電磁
ソレノイド９８のアーマチヤー９６中に形成され
たラツク９４と噛合うピニオン９２を有している
軸９０上にピボツト取付けされた、マスク８８か
ら成るマスク装置を含んでいる。ソレノイド９８
の制御下にあるマスク８８は、（第１図に示され
る様に）鏡２６からフイルム３４への光束を妨げ
ない第１休止位置、或は（第５図に示される）マ
スク８８がその軸９０の廻りに90度回転した、予
備露出時にその照明器の帯域６７の下にあつた部
分に相応するフイルム部の部分をマスクするため
にフイルム３４上に載つている作動位置をとる様
に設計されている。もし実際の人物を撮影する場
合にマスク８８がフイルム部分の露出の間に作動
位置に在るならば、フイルム部は後で実際の人物
を撮影するために露出されない乳剤の部分をなお
も有しながら第１露出場所を離れることになる。

第１露出場所からフイルム部分は、当業者には
周知の方法で、クランク装置１０６によつて、電
動機１０４で制御されるカツター１００，１０２
を丁度越して（図面中には見えない）人物の像を
受ける様に設計されている（図示されていないシ
ヤツターを有する）対物レンズ１０８が、マスク
８８で実際の人物を撮影する場合のみ選択的にマ
スクされていたフイルム部分のその部分上に像の
焦点を合わし、それによりその上に人物の潜像を
形成することができる様な位置にある第２の露出
場所へ運ばれる。

〔本発明の効果〕

明確にするため図面には示されていないけれど
も、勿論第１及び第２露出場所の両者は各々の対
物レンズによつて投影される両像間の限定境界を
明確にする様に設計された固定マスクを含んでい
る。第１露出場所では、固定マスクは矩形境界
で、その内部境界はクーポンの予備露出された周
辺境界と実質的に一致する。第２露出場所では、
この固定マスクは、予備露出時にその照明器（第
４図）の不透明帯域６５の下にあつた部分に相応
するフイルム部の内側周囲に相当する。フイルム
部分の予備露出された境界は飽和即ち“焼ける”
までに露出されているので、第１及び第２露出場
所の両者内の前記固定マスクに関してフイルム部
の位置を定めることは臨界的なことではない。何
故ならば二つの露出場所内でのフイルムの部分上
に投影された像がこの予備露出された境界に完全
な影響を与える、或は部分的な影響を与えるとい
うことは、これ等がすでに飽和にまで露出されて
いるのでありえないことである。

これは本発明の利点の一つであつて、これで順
次の露出でのフイルム部分の位置定めに高価な高
い精密度の機構の必要性が避けられる。

〔作用（つづき）〕

第２場所でのあり得る露出後に、カツター１０
０〜１０６が作動されて、それによつてほとんど
完全に露出されたフイルム部分がカツターの上流
のフイルム３４の残部から切り離される。この切
り取られたフイルム部分は上部圧力ローラー１１
２，１１４及び対応する下部圧力ローラー１１
６，１１８から成る第２移送装置へ移される。後
者のローラー類は歯のあるホイール１２２を経由
して電動機で駆動される。フイルム部分はそれか
ら出口開口１２４まで転送され、そこで適宜の処
理装置に入ることになる。かかる装置は好ましく
は上で参照した、オスバルドウ フアサノウ名儀
で1976年４月13日提出した発明の名称「単一写真
の自動処理用、特に早撮り写真、身元証明カード
等に用いる自動カメラ用の装置」の特許出願
67859−Ａ／76番に記述され且つ図解された形式
のものである。

好適に記述された第２転送装置は二つの有利な
特徴を有している。これ等特徴の第１は低圧ロー
ラー１１６内の自由輪装置即ちローラー１１６の
過走の許容する装置の存在である。（図面に示さ
れていない）かかる自由輪装置は、モーター１２
０を動かす必要なしで、前記第２露出場所から更
に前方へ移動される準備のできた前記ローラー間
のニツプに入る様に、カツターを通過して第２露
出場所に達するフイルム３４の前端が、モーター
１２０が静止ているにもかかわらず、前記圧力ロ
ーラー１１６と上部ローラー１１２との間に、差
し込まれることを可能にする。

上で参照した転送装置は、又フイルムの前端が
前記マイクロスイツチに接触した時に、カメラの
入口にある第１転送装置を停止させる様フイルム
の前端を検出する様に設計されたマイクロスイツ
チ１２６を含む。

カメラの構造を十分に記述したが、身元証明カ
ードを得ることができる二つの作動方法を記述す
る。既に序論で述べた様に、カードの所有者の写
真を対物レンズ１０８の正面に位置した当人から
直接得ることが望まれる場合がある。この場合に
は、フイルム部分は第１露出場所で、マスク８８
を（第５図に示される）下げた位置に保持しなが
ら、カード１４の像を露出し、そしてフイルム部
分が第２露出場所に移動した後でマスク８８で先
に保護されていたフイルム部分区域に人物の像を
露出する。

しかし、時には、写真をとられるべき人が現場
に居ないためにどこか他の場所で以前に取つたそ
の人の写真しか利用できないことがある。この場
合には、この写真はフイルムのマスク８８の下で
覆われていた位置に相応する所に像を生じるカー
ド部分に張り付けられ、第１場所での露出はマス
ク８８を（第１図に示す様に）上げた位置で行
い、第２場所では露出は行わない。カメラはこの
様にカメラの正面に立つた人物の像から、或は人
の写真からとられた人物写真を有する身元証明カ
ードを作成することができる。

勿論、カメラの種々な部品に対する種々の制御
は、当業者には周知の方法で自動化され得るの
で、作業員はフイルムが必要に応じて順番に連続
的に露出されるか又は一度に露出されるかを選ぶ
ために設けられた二つの押しボタンの一つを押し
さえすればよい。制御室の構造は本発明の範囲外
であり、且つ当業者には明白なことであるから、
それの記述は不必要と認められる。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面及び側面壁が取り除かれている本
発明に従うカメラの斜視図である。第２図は第１
図のカメラの一部分であるテープ送りローラーの
部分的断面での詳細を示す図である。第３図は感
光性材料に対する予備露出装置の横断面図を示す
もので、この装置は第１図のカメラの一部であ
る。第４図は第３図の装置の一部である圧力照明
器の下からの平面図である。第５図は第１図のカ
メラに付属するマスク装置の横断面図を示す。 図面の指示番号の簡単な説明、１０…主ハウジ
ング、１２…箱、１４…カード、１６…細長い
孔、１８…ランプ、２０…開孔、２４…対物レン
ズ、２６…傾斜鏡、２８…シヤツター、３０…電
磁ソレノイド、３２…マガジン、３４…テープ、
フイルム、３６…遊びロール、３８…細長い孔、
４０…マイクロスイツチ、４２…第１送り装置、
４４…上部ローラー、４６…上部ローラー、４８
…下部ローラー、５０…下部ローラー、５２…、
５４…駆動チエン、５６…輪、５７…受け板、５
８…円周溝、５９…照明器、６０…ゴムリング、
６１…矩形箱、６２…底面、６４…被覆、６５…
点12のある帯域、６６…照明ランプ、６７…点12
のある帯域、６８…棒、７０…カム、７２…軸、
７４…電動機、７６…圧縮ばね、７８…圧縮ば
ね、８０…棒、８２…棒、８３…ブロツク、８４
…カム、８５…ばね、８６…マイクロスイツチ、
８８…マスク、９０…軸、９２…ピニオン、９４
…ラツク、９６…アーマチヤー、９８…電磁ソレ
ノイド、１００…カツター、１０２…カツター、
１０４…電動機、１０６…クランク装置、１０８
…対物レンズ、１１０…、１１２…上部ローラ
ー、１１４…上部ローラー、１１６…下部ローラ
ー、１１８…下部ローラー、１２０…モーター、
１２２…ホイール、１２４…出口開口、１２６…
マイクロスイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 人物の写真を製作するのに実際の人物を撮影
   するか又は既に存在するその人物の写真を撮影す
   るかを選択可能とした写真装置に於て、その装置
   が、上記人物に関するデータを表わす文字数字等
   を記載したデータカードの位置を定め且つ上記既
   に存在する人物写真の位置を定める手段１６、上
   記データカード及び上記既に存在する人物写真を
   照明する手段１８、上記データカード及び上記既
   に存在する人物の写真の像を感光性材料のそれぞ
   れ第１及び第２の予定された部分上につくる結像
   手段２４，２６及び上記像の感光性材料への露出
   を調節する手段２８、上記データカードの像を感
   光性材料の上記第１予定部分に露出させる間に感
   光性材料の上記第２予定部分を実際の人物を撮影
   する場合のみ光に全く露出させない様にマスク
   し、既に存在する人物写真を撮影するときにはマ
   スクしないよう選択的に作動可能なマスク手段８
   ８、実際の人物の像を感光性材料の上記第２予定
   部分上につくる人物用結像手段１０８、及び上記
   実際の人物の上記像を、感光性材料の上記第２予
   定部分に、実際の人物を撮影する場合のみ適度に
   露出させるよう作動し、既に存在する人物写真を
   撮影するときには全く作動しないように選択的に
   作動可能とした撮影選択手段、及び感光性材料の
   上記第１及び第２の予定部分の周囲及び境界部分
   のみを飽和まで光線に露出させる手段５９によつ
   て特徴づけられている。 上記カードから撮影された上記文字数字等のデ
   ータと人物の写真とを有する身元証明カードを感
   光性材料上に作製するための写真装置。 ２ 上記の像をつくる結像手段２４，２６，１０
   ８を前記データカード及び既に存在する人物写真
   の像をある一つの露出場所で、そして前記実際の
   人物の像を他の露出場所で作製する様に配置し、
   そして感光性材料を前記露出場所へ連続供給する
   様にしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   に記載の写真装置。 ３ 上記ある一つの露出場所で最初に、そして上
   記他の露出場所で次に露出が行われることを特徴
   とする特許請求の範囲第２項に記載の写真装置。 ４ 上記飽和まで光線に露出させる手段５９が予
   備露出場所に位置し、データカード及び人物写真
   又は実際の人物を感光性材料の上記第１及び第２
   の予定部分に露出させる上記の二つの露出場所へ
   供給する前に上記予備露出場所へ感光性材料を供
   給する様にしたことを特徴とする特許請求の範囲
   第１〜３項のいずれか一に記載の写真装置。 ５ 上記選択的に作動可能としたマスク手段８８
   として、可動的に取付けられたマスク８８及び前
   記マスク８８を動かして感光性材料と係合させ且
   つ係合から外す手段９８を含み、そして飽和まで
   光線に露出させる手段５９が、感光性材料の前記
   第１及び第２予定部分に相応する不透明領域６
   ５，６７と前記境界に相応する光透過領域を有し
   ている底面６２を含むことを特徴とする特許請求
   の範囲第４項に記載の写真装置。 ６ 感光性材料を供給する装置４４，４６を有
   し、この装置４４，４６が前記第１及び第２予定
   部分より外側でのみ感光性材料と係合する様にし
   たことを特徴とする特許請求の範囲第２項に記載
   の写真装置。 ７ 上記供給する装置４４，４６を前記境界の範
   囲内の個所でのみ感光性材料に係合する様にした
   ことを特徴とする特許請求の範囲第６項に記載の
   写真装置。 ８ 感光性材料の前記第２予定部分をマスクする
   ため選択的に作動するマスク手段がピボツト取付
   けされたマスク８８を選択的に回転させて感光性
   材料と係合させ且つ係合から外すために、ラツク
   とピニオン機構９２，９４を経由して電気ソレノ
   イド９８に連結されたピボツト取付けのマスク８
   ８から成ることを特徴とする特許請求の範囲１〜
   ７のいずれか一に記載の写真装置。 ９ 人物の写真を製作するのに実際の人物を撮影
   するか又は既に存在するその人物の写真を撮影す
   るかを選択可能とした写真装置に於て、その装置
   が、上記人物に関するデータを表わす文字数字等
   を記載したデータカードの位置を定め且つ上記既
   に存在する人物写真の位置を定める手段１６、上
   記データカード及び上記既に存在する人物写真を
   照明する手段１８、上記データカード及び上記既
   に存在する人物の写真の像を感光性材料であるロ
   ールフイルムの一定長さ部分表面上のそれぞれ第
   １及び第２の予定された部分上につくる結像手段
   ２４，２６及び上記像のロールフイルムの上記予
   定された部分への露出を調節する手段２８、上記
   データカードの像をロールフイルムの上記第１予
   定部分に露出させる間にロールフイルムの上記第
   ２予定部分を実際の人物を撮影する場合のみ光に
   全く露出させない様にマスクし、既に存在する人
   物写真を撮影するときにはマスクしないよう選択
   的に作動可能なマスク手段８８、実際の人物の像
   をロールフイルムの上記第２予定部分上につくる
   人物用結像手段１０８、及び上記実際の人物の上
   記像を、ロールフイルムの上記第２予定部分に、
   実際の人物を撮影する場合のみ適度に露出させる
   よう作動し、既に存在する人物写真を撮影すると
   きには全く作動しないように選択的に作動可能と
   した撮影選択手段、ロールフイルムの上記第１及
   び第２の予定部分の周囲及び境界部分のみを飽和
   まで光線に露出させる手段５９、ロールフイルム
   を供給する手段４４，４６及び上記第１及び第２
   の予定部分を含む前記ロールフイルムの一定長さ
   部分をロールフイルム先端近くに於てロールフイ
   ルムから分離する手段１００〜１０６によつて特
   徴づけられている上記カードから撮影された上記
   文字数字等のデータと人物の写真とを有する身元
   証明カードをロールフイルムから作製するための
   写真装置。