JPS615786A - 単純ヘルペスウイルス遺伝子を組込んだ組換えdna、形質転換動物細胞および単純ヘルペスウイルス蛋白質の製法 - Google Patents

単純ヘルペスウイルス遺伝子を組込んだ組換えdna、形質転換動物細胞および単純ヘルペスウイルス蛋白質の製法

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JPS615786A
JPS615786A JP59127152A JP12715284A JPS615786A JP S615786 A JPS615786 A JP S615786A JP 59127152 A JP59127152 A JP 59127152A JP 12715284 A JP12715284 A JP 12715284A JP S615786 A JPS615786 A JP S615786A
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simplex virus
gene
recombinant dna
dna
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Tatsuo Eto
辰男 衛藤
Chikahide Nozaki
周英 野崎
Yoichiro Kino
洋一郎 城野
Keiichi Makikado
啓一 牧角
Shinya Otomo
信也 大友
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Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、単純ヘルペスウィルス感染症の予防用ワクチ
ンの製造に有用な単純ヘルペスウィルス蛋白質の生産に
際して遺伝子工学技術を応用することにより所望の蛋白
質を高純度に生産させることを目的とするものであって
、単純′・ルペスウィルス遺伝子を組込んだ組換えDN
A、それを用いて形質転換を行った動物細胞、およびそ
の形質転換動物細胞を用いた単純ヘルペスウィルス蛋白
質の生産方法に関する。
さらに詳しくは、大腸菌プラスミド、の誘導体、 ゛す
なわち、大腸菌プラスミドにチミジンキナーゼ(以下、
TKと略す)の遺伝子を挿入して得られるプラスミドを
ベクターとして用い、これに単純ヘルペスウィルス(以
下、HS Vと略す)の遺伝子、ことにI(SVgB遺
伝子、を組込んだ新規な組換えDNA、この組換えDN
Aを動物細胞、ことにTK欠損動物細胞(例えばマウス
LTK−細胞)、に作用させて形質転換を行って得られ
る形質転換動物細胞、およびこの形質転換動物細胞を培
養してHS V蛋白質、とくにI−I S V 11f
J’+蛋白質gBを高純度に大量生産させる方法に関す
る。
技術的背景と従来技術 最近、先進国においてはI−I S Vに対する抗体保
有人口か減少してきており、そのような国では、性器ヘ
ルペス、新生児ヘルペス、ヘルペス脳炎などのH5V感
染症か大きな問題となりつつある。
このようなI−I S V感染症の防御にはワクチンが
有効であり、すてに弱毒化H8Vからなる弱毒化ワクチ
ンやI−I S V D N Aを含む不活化ワクチン
が提案されている。しかしなから、HS Vには潜伏感
染や発癌性の危険があることが知られており、従来の弱
毒化ワクチンや不活化ワクチンではかかる副作用の危険
が残り実用上問題かある。
一方、HS Vが細胞に感染すると数種の糖蛋白質(g
B、gC,gD、gE  など。なお、従来のgA、g
Bの称呼は1983年InternationalHe
rpes  Vi rus Worksbop (オッ
クスフォード、英国)にてgll と統一された)か産
生され、これらの糖蛋白質が■−I S Vの感染防御
抗原として重要なことが明らかにされるとともに、これ
ら糖蛋白質を成分とするいわゆるコンポーネントワクチ
ンについての研究が行なわれている。例えば、キャペル
らはHS V感染細胞またはウィルス粒子より抽出して
得られる糖蛋白質が感染防御抗原として有効であること
を報告している(Cappel etal、。
Arch、 Virol、、 73.61 (1982
) )。しかしなから、かかるH S V感染細胞やウ
ィルス粒子から抽出した糖蛋白質からなるコンポーネン
トワクチンでは、宿主細胞の多くの蛋白質を含んでいる
ため、それら不要な蛋白質に起因する副作用が問題であ
る。したがって、副作用のないコンポーネントワクチン
を得るためには、高度に精製された糖蛋白質を用いる必
要がある。このような観点から、本発明者らはHS V
の糖蛋白質の1種であるgBに着目し、それを高度に精
製し、マウスでの実験でその有効性を確認している〔城
野、細胞工学、3.120 (1984)]。
ところでこのような糖蛋白質gBを得るには培養細胞に
ウィルスを接種し、それを培養することによって産生さ
せる方法か採られるが、かかる方法では、感染性の因子
を扱うためその操作が困難であり工程もきわめて煩雑と
なるうえ、発癌遺伝子を担うI) N Aを完全に除去
したことを証明することは不町嗅に近く、結局、かかる
天然の糖蛋白質gBを用いて実用性のある安全なコンポ
ーネントワクチンを製造することはきわめて困難である
発明の目的 −F記のような事情のもとに、本発明者らは、該gBの
遺伝子を単離し、それを動物細胞で発現することができ
れば、発癌遺伝子を含まない安全なワクチンを得ること
ができると考え、鋭意研究を重ねた結果、所望のgB遺
伝子の単離、それの動物細胞での発現に成功し、本発明
を完成するに致った。
すなわち、本発明は動物細胞の形質転換に適したH S
 V遺伝子を組込んだ新規な組換えI) N A、それ
による形質転換動物細胞、ことに形質転換マウスL細胞
、および該形質転換動物細胞によるI]SV蛋白質の製
造方法を提供するものである。
本発明によれば、大腸菌プラスミドの誘導体、すなわち
大腸菌プラスミドにTK遺伝子を挿入した組換えI)N
Aをベクターとして用い、これにHSVの遺伝子(すな
わちI(SVgB遺伝子)を組込むことにより所望の組
換えDNAが得られる。
このようにして得られる新規な組換えDNAを動物細胞
、好ましくはTK欠損動物細胞(例えば゛マウスLTK
−細胞)、に作用させて形質転換動物細胞を得る。この
形質転換動物細胞を所定の培養条件下に培養することに
より所望のI(SVi白質(すなわちH5Vg’B)が
量産される。
以下に、本発明の組換えDNA、形質転換動物細胞、お
よびそれによるH8V蛋白質の生産についてさらに詳細
に説明する。
(1)H5VgB遺伝子 本発明で用いられるH5VgB遺伝子は大腸菌によりク
ローニングされたH8VgB DNA である。
H5VDNA は約160 K タルl−7(7)DN
A で、gBの遺伝子はこのH5VDNA  を制限酵
素の一種であるBamHIで処理して切り出される約8
Kb(0,345〜0.399マツプユニツト)のフラ
グメント(Bam T−11G  フラグメントという
)の中に存在する。このBamHIG  フラグメント
は第1図に示すような各種の制限酵素(Sal I 、
5STIS Kpn I、BstE 、[、Xho I
 、 PsL I )による切断部位を有する。したが
って、I(SVgB遺伝子としては、BamHIGフラ
グメントのほか、これをさらに他の制限酵素で処理した
もの、好ましくはKpn Iで処理して得られる約4.
5Kb(0348〜0.381マツプユニツト)のフラ
グメント(GKフラグメントという)が用いられる。
このようなフラグメントの調製には、まずH5VDNA
をBamHIで処理して切断し、アガロースゲル電気泳
動でBamHIGフラクメントを単離し、これを大腸菌
によりクローニングして増幅したのち、好ましくはざら
にKpnI などの制限酵素で処理して所定のフラグメ
ントを得る。このようにして得られるフラグメントをそ
のまま後述 、の組換えDNAの構築に供する。   
  ′(2)大腸菌プラスミド誘導体 ベクターとして用いられる大腸菌プラスミド誘導体は大
腸菌プラスミドにH5VDNA からのTK遺伝子を挿
入したものであって、例えば、大腸菌7’57. ミF
pBR322とH5VDNAかラノTK遺伝子との組換
えDNAであり、第2図のような構造を有する[ Fl
orence colbere −Garapin、 
3rd General Meeting ofESA
CT 、 0xford  l 979 、 Deve
lop、biol 。
5tandard、  46 、 75〜82 (19
80)を参照〕。
すなわち、大腸菌プラスミドpBR322のBamHI
 開裂部位にTK遺伝子(3,5Kb)を挿入してなり
、アンピシリン耐性遺伝子(Apr)を有している。な
お、このような抗生物質耐性遺伝子は後記形質転換細胞
の選択マーカーとなる遺伝子であって、このほかにテト
ラサイクリン耐性遺伝子、カナマイシン耐性遺伝子、ク
ロラムフェニコール耐性遺伝子なども組込むことかでき
る。
このようなベクターをH5V遺伝子と結合させて所望の
組換えDNAを調製する場合には適当な制限酵素、例え
は、Kpn エ  などで処理して開裂させてフラグメ
ントとして用いる。
(3)組換えDNA(H8V8V遺伝子プラスミド)の
構築 前記T K遺伝子を含む大腸菌プラスミド誘導体からな
るベクターをTK遺伝子の活性を損うことのない適当な
制限酵素(例えは、KpnI)にて処理して得られるフ
ラグメントと、前記Hsv gp。
遺伝子を含むフラグメントとを適当な割合にて結合反応
に付すことにより所望の組換えDNAか得られる。この
際、用いられる各フラグメントの使用割合によりベクタ
ーのフラグメント1個に対してH3VgBDNA のフ
ラグメントが1〜複数個の割合で挿入される。好ましい
組換えI) N Aは、HS V g B DNA  
フラグメントが1〜2個挿入されたものである。
このような組換えI) N Aは第3図に示すような構
造であり、第3図ではベクター1) N AのKptr
1部位にI(SVg13DNAのKpn 17ラグメン
ト(GKフラグメント)が1個挿入されている。
前記のH5VgB遺伝子へ組換えDNAを動物細胞に作
用させて培養することにより動物細胞の形質転換が行な
われる。
用いられる動物細胞としてはTK−動物細胞、例えばマ
ウスL T K−細胞が好ましい。
つぎに動物細胞としてマウスLTK−細胞を用いた場合
の形質転換操作をさらに具体的に述へる。
例えば、マウスLTK−細胞を10%牛血清を含むダル
ベツコ改良イーグル培地(Dulbecco’smod
ified Eagle’s medium、以下D 
M E Mと略す) (Dulbecco、B、 & 
 Freeman、G、 ;Virology、 8 
、396 、1959 )にて培養し、これに組換えD
NAをリン酸カルシウム溶液中に混合した溶液を加えて
室温で数十分間、通常約30分間放置したのち、DME
Mを加えて4〜5時間培養し、培地を交換し、さらに1
2〜24時間DM 、E Mにて培養する。ついで、ヒ
ノキサンチン(15μg/ml)、アミノプテリン(1
/jg/m1.)およびチミジン(511g/rnI)
を含む培地(以下、HA T培地という) (L口tl
efield : J、Proc。
Natl、Acad、 Sci、 USA 、 72 
 、3961〜3965 (1963) 〕て培養して
所望の形質転換マウスL細胞を得る。なお、この場合、
出発マウスL丁に一細胞はTK遺伝子を欠損しているた
めI−T A T培地では成育できないが、−rK遺伝
子を導入した組換えDNAで形質転換したマウスL細胞
はチミジンキナーゼ合成能を有しT−I A T培地で
成育するため、上記HAT培地での培養により所望の形
質転換細胞のみが選択的に得られる。
(5)形質転換細胞の培養およびI−ISVgBの生産
前記の方法で得られた形質転換動物細胞を常法に従って
培養することにより生育細胞内に大量の■]SvgBか
産生される。コノl−l5V gB(7)分離は、生育
動物細胞を分離し、界面活性剤(例えばトリトンX−1
(10、ノリプツトP−40なと)や有機溶媒(例えは
、四塩化炭素、エチルエーテルなど)で処理して細胞膜
を破壊し、gBを通常の蛋白質精製法により精製する。
例えば、抗gB抗体を結合したケルを充填したカラムに
該gB含有抽出液を通し、3M K S CN  で溶
出してgBを単離する。
上記の方法で得られるgBは免疫学的にI−I S V
感染細胞から得られる天然gBと全く同一であり、HS
 Vワクチンまたは診断用試薬として利用し得る。
つぎに実施例を挙けて本発明の組換えDNA、形質転換
動物細胞、およびHS V g Bの生産についてさら
に具体的に説明する。
実施例 (1) I(SV −I DNA (7)、J製Ver
o細胞(アフリカミドリザル腎細胞)(約5 X 10
8cells )に単純ヘルペスウィルス1型(H5V
−1)(K2S株)を0,5〜I PFU/ce11 
の量で感染させ、37℃で20〜24f!4間培養して
、細胞変性が充分に起きた時点で30,(100rpm
  にて1時間遠心して感染細胞と]−清を分離して、
感染細胞のペレット(2〜3 ml )を得る。
これをリン酸緩衝液(PH7,2) (以下、I)−B
Sと略記する)6.0mA!に懸濁し、この懸濁液を超
音波処理(9KHz、2(10W、5分間処理)または
凍結融解(−50℃(アセトン−ドライアイス)と37
℃にて3回凍結融解を繰返す)を行って細胞を破壊し、
細胞残渣を低速遠心分離(3,(100rpm、20分
間)により除去する。得られる溶液ヲクリセロールクッ
ション(596,40%)ニ重層し、35(100rP
m  にて1時間遠心分離する。得られたペレット05
〜1 mlをPBS ]〜2dに懸濁し、これにDNa
 s e 10 μg/ 、nl  およびRNa s
 e 0.3 mY/mlを37℃で1時間作用させ、
ついて115量の5 x 5TEP (0,5%SDS
5 Q mM Tr i s −HC/ 、 pH7,
5,0,4M EDTA、Q、1%プロテイナーゼK)
を加え、50℃で30分間作用させる。この処理液を等
量のフェノール、フェノール−クロロホルム(1:1)
およびクロロホルムで順に抽出し、DNAを含む水層を
得る。
この水層を1゛E緩衝液(20mM Tr i s −
HCl、l m MEDTA 、  pi−17,5)
に透析したのち、冷エタノールを加えてDNAを沈殿 
させる。このDNAを脚数し、真空下で乾燥後、塩化セ
シウム水溶液(Rfl、3885、エチジウムブロマイ
ド0.04%、ラウロイルサルコシネート0.4%を添
加)5mlに溶解し、4(100 rpm  で72時
間遠心分離し、H5V−IDNAのバンドを形成させる
。このバンドを回収し、イソプロピルアルコールで洗浄
してエチジウムブロマイドを除去後、TEH衝液に透析
する。これに冷タノールを加えて沈殿させてHS V 
−I D N Aを得る。
(211(S V −I DNA のBamHI切断G
フラグメントのクローン化 上記の方法で調製したH3V −lDNA約1(10μ
gを、73 mMTris −4(CA’ (PH8,
0) 、7rn M M g Cl 2、lQQmMN
acl!、 2mM−2−メルカプトエタノールの混液
o、7srnl中で、制限酵素BamHIにより37℃
、6時間処理したのち、0.796アガロース電気泳動
によって各断片を分離し、Gフラグメント(0,345
〜0399マツプユニツト)に相当する部分のゲルを切
り取り、電気泳動的にGフラグメントを回収する。
前記と同様にして制限酵素BamHI  により開裂さ
れたpBR322プラスミド1/10モル量と上記Gフ
ラグメント約2μgとを、5 Q mM Tr i 5
−HCI 、  pH7,9,10mMMg”’2、2
0mMジチオスレイトール、l mM AT P混液中
にて、T4DNAリガーゼを用いて16℃で約16時間
反応させる。
高木康敬編著「遺伝子操作実験法」第161項に記載の
方法で大腸菌の培養液を調製し、その菌液0.1−に上
記反応液を加えてよく混合させ、0℃で45分間放置し
たのち、アンピシリン1(10μg/−を含む寒天プレ
ート上に塗沫し、37℃で一夜培養する。出現したコロ
ニーについて、アンピシリン1(10μg/mlを含む
寒天プレートとテトラサイクリン1(10μg / m
lを含む寒天プレートにそれぞれ塗沫し、同様に培養し
てアンピシリンを含む寒天プレートでのみ増殖したコロ
ニーを選択する。pBR322はアンピシリン耐性遺伝
子とテトラサイクリン耐性遺伝子を有するがテトラサイ
クリン耐性遺伝子中にあるBamHI 部位にH5V−
lDNA断片が挿入されることによりテトラサイクリン
耐性が消失されるため、上記選択された一10ニーはp
BR322−H5VI)NAのBamHIG フラグメ
ントの組換えDNAを保持していることになる。
上記の方法で得られたコロニーについて、「代謝」第1
7巻、第41リパーゼ」第81〜89頁(1980)に
記載される方法にしたがってプラスミドを調製する。得
られたプラスミドを種々の制限酵素(BamHI、Bs
tE■、Kpnl、Sal■、Sst 11Xho i
 )にてその切断パターンを分析すルコトニより、H3
V−IDNA のBamHI GフラグメントがpBR
322に組込まれたpBR322−BamHIGフラグ
メントの組換えDNA (以下、PR’R322−Gと
略す)を得る。
(3)組換えT)NA (pBR32”2−TK遺伝子
−GKフラグメント)の調製 上記の方法で得られたpBR322−Gを、6mM T
ris −HCl  (PH7,5) 、5mM Na
Cl!、6mMMgCl!2.5 m M 2−メルカ
プトエタノールの混液中にて、制限酵素KpnIで処理
して切断し、このI) N A断片の中から、前記Gフ
ラグメントを得る方法と同様にして、GKフラグメント
(0,348〜0.381マツプユニツト)を得る。
予めクローン化したpBR322−TK、DNA(TK
遺伝子を含むH5VDNA  のBamHI 切断Q−
yラグメントとpBR322とをBamHI切断部位で
結合させた組換えDNA)(Construction
 and Characterization ofA
 Recombinant Plasmid  Enc
ording TheGene  for  the 
Thymidine Kinase ofHerpes
  Simplex type  l virus、 
Enquiscet、、Gene、7,335〜342
.1979 )と上記GKフラグメントとをKpn I
  切断部位で結合させてPBR322−TK  遺伝
子−GKフラグメントの組換えDNAを得る。この組換
えDNAの調製は、前記PBR322−Gの調製法と同
様にして得られるアンピシリン耐性のコロニーについて
、「蛋白質・核酸・酵素」第シロ巻4号「遺伝子操作」
第575〜579頁(1983)に記載される方法にし
たがい、32p  でラベルしたGKフラグメントをプ
ローブとしてコロニーハイブリダイゼーションを行って
選択することにより行なわれる。なお、この際、得られ
るプラスミドを種々ノ制限酵素(Bam HI、Xho
 I 、 SsL I 。
Kpn I )にて切断し、その切断パターンを分析す
ることによってGKフラグメントの挿入およびその方向
を決定する。
(4)マウスLTK−細胞の形質転換 上記の方法で得られるPBR322−TK  遺伝E’
−GKフラグメントの組換えDNAを制限酵素BamH
Iで切断して得られるフラグメント(pBR322−T
K−GKフラグメント)2μgとLT’K  DNA 
 (キャリアDNA)2μgとを130mMCaC/2
 2(101II!に溶解し、これに2×ヘペス溶液(
NaC1! 16g//、KCl0.74 g /z 
、Na1−IPO4・2 H2O0,25g/l、デキ
ストロース2g/A、N−(2−ヒドロキシエチル)ピ
ペラジン−N−(2−エタンスルホン酸)10 g/l
!、pi−17,11)2(10111を混合し、室温
で30分間放置する。生じた沈殿物を充分に懸濁したの
ち、その混合液をマウスLTK−細胞の約60%単一層
(約105cells/フラスコ)に滴下する。37℃
で1時間細胞に吸着させたのち、DMEM5.、Jを添
加し、5%C02雰囲気下、37℃で4時間培養する。
I) M E Mを吸引にして除去後、15%ジメチル
ホキシトを含むヘペス溶液を添加し、室温で4分間放置
する。この混合物をD M E Mで2回洗浄したのち
、新たにDMEM5mlを添加し、5%CO2,37℃
で24時間培養する。ついでHA T培地に交換し、2
〜3日毎にI(A T培地を交換して培養を続ける。
約2週間後にHAT耐性細胞(LTK+細胞)のコロニ
ーを分離して形質転換細胞を得る。
+5) HS V −1表面糖蛋白質gBの産生上記の
方法で得られた形質転換マウスL細胞(L TK  細
胞)を四塩化炭素にて10−分間脱脂し、これに−次抗
体としてHS V−1表面糖蛋白質gBに対するモノク
ロナール抗体を作用させ、洗浄、乾燥後、二次抗体とし
て螢光色素て′ラベルされた抗マウスIgG抗体を作用
させ、洗浄、乾燥、封入後、螢光顕微鏡下に観察すると
形質転換細胞の細胞質内にgBに対する特異抗体が認め
られた。
また、gBに対するモノクロナール抗体を固定した96
穴プレートに形質転換細胞の1%トリトンX−1(10
可溶化液を添加し、37℃で1時間反応させ、洗浄後、
パーオキシダーゼを結合したgBに対するモノクロナー
ル抗体を添加し、37℃で1時間反応させ、洗浄後、パ
ーオキシダーゼの基質であるオルソフェニルジアミンを
添加するとgBの存在を認める発色が見られた。
さらに、形質転換細胞の1%トリトンX−1(10可溶
化液を5DS−電気泳動を行ったのち、ニトロセルロー
スにブロッティングし、これにgBに対するモノクロナ
ール抗体を反応させ、洗浄後、パーオキシダーゼが結合
した抗マウスIgG抗体を作用さぜ、゛−浄後、基質で
あるンアミノベンチジンを添加する。r−+ s v 
−1感iLT’に一細胞の1%トリトンX −1,(1
0可溶化液と同様のgBのパターンが認めンれた。
つぎに、gBを産生じている形質転換細胞をマウス(B
ALB/c )の腹腔内に投与し、数週間後にそのマウ
スの血清を調べたところ、ti s v −1に対する
中和抗体価の上昇が認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図はH3VDNAのBaml−T1.Gフラグメン
トのマツプとその各種制限酵素による切断部位を示し、
第2図は大腸菌プラスミドPBR322とHS V D
 N A からのTK遺伝子トノ組換工I) N Aの
構造を示し、第3図は、TK遺伝子を含む大腸菌プラス
ミドpBR322からなるベクターにll5V gB遺
伝子を含むGKフラグメントが組込まれてなる本発明の
組換えDNAの一具体例の構造を示す。 特許出願人 財団法人化学及血清療法研究所代理 人 
弁理士 青 山  葆 ほか1名jl’f1図 5alI STI pnI Bst EIJ hor Ps↑工 第2図 第3図 (7,5KD  L7.5KD

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)大腸菌プラスミドにチミジンキナーゼ遺伝子を挿
    入したベクターに単純ヘルペスウィルス遺伝子を組込ん
    だことを特徴とする組換えDNA。
  2. (2)該ベクタ−が、単純ヘルペスウィルスDNAから
    のチミジンキナーゼ遺伝子と大腸菌プラスミドpBR3
    22との組換えDNAである第(1)項の組換えDNA
  3. (3)単純ヘルペスウィルス遺伝子が単純ヘルペスウィ
    ルスgB遺伝子である第(1)項の組換えDNA。
  4. (4)該gB遺伝子が単純ヘルペスウィルスDNAを制
    限酵素BamH I で処理して得られる約8Kb(0.
    345〜0.399)のBamH I Gフラグメントで
    ある第(3)項の組換えDNA。
  5. (5)該gB遺伝子が単純ヘルペスウィルスDNAを制
    限酵素BamH I で処理して得られるBamH I Gフ
    ラグメントをさらに制限酵素KpnIで処理して得られ
    るGKフラグメント(0.348〜0.381)である
    第(3)項の組換えDNA。
  6. (6)組込まれている単純ヘルペスウィルス遺伝子が1
    〜複数個である第(1)項〜第(5)項のいずれか1つ
    である組換えDNA。
  7. (7)該組込まれている単純ヘルペスウィルス遺伝子が
    1〜2個である第(6)項の組換えDNA。
  8. (8)動物細胞に第(1)項の組換えDNAを作用させ
    て形質転換させてなる形質転換動物細胞。
  9. (9)該動物細胞がチミジンキナーゼ欠損動物細胞であ
    る第(8)項の形質転換動物細胞。
  10. (10)該動物細胞がマウスLTK^−細胞である第(
    8)項の形質転換動物細胞。
  11. (11)第(8)項の形質転換動物細胞を培養して単純
    ヘルペスウィルス糖蛋白質を産生させ、それを収集する
    ことを特徴とする単純ヘルペスウィルス蛋白質の製法。
  12. (12)該単純ヘルペスウィルス蛋白質が単純へルペス
    ウィルスの膜蛋白質gBである第(11)項の製法。
JP59127152A 1984-06-19 1984-06-19 単純ヘルペスウイルス遺伝子を組込んだ組換えdna、形質転換動物細胞および単純ヘルペスウイルス蛋白質の製法 Pending JPS615786A (ja)

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