JPS6154995B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は排水管の満水漏れ検査用に用いる管路
閉塞用治具に関するものである。

［従来の技術］ 排水管の漏れ検査は配管の底部を閉塞して上部
の配管内に水を満たして漏れ個所がないかを目視
によつて行う。ビル内配管の検査では通常１階分
毎に行われ、そのため各階の排水管には掃除口付
継手の他に第２図のごとくの満水テスト用の専用
の継手２７が組込まれている。この継手２７は胴
部の内径が管１４の内径より一段膨んでいてその
内部は上段２５と下段２５′の段部が形成され、
一方向に断面４角状の開口部Ａが設けられたもの
である。この開口部Ａから継手の下段２５′に係
止板３１と上段２５にゴムパツキン２８を当てが
つた弁体３０とその中間にねじで係止板３１と弁
体３０の間を押広げる中間軸３２と中間軸３２を
回転するラチエツトレンチ２９および弁体３０の
上面から係止板３１の下面に連通する連通孔３２
を開閉するコツク２６からなる閉塞治具３３を装
着して配管１４内を閉塞し検査していた。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしこの閉塞治具を用いる方式では形状が大
きい満水テスト専用の継手を余分に排水管路途中
に配管しなければならず、又構造が複雑な閉塞治
具を用いなければならない。又検査終了後閉塞治
具を取除いた後の継手内部は胴部２７が管内面よ
り膨んでいて段部２５，２５′があるため排水中
の異物がひつかかつて詰まり易い。このためテス
ト終了後管１４と同じ内径の管を長さＡ寸法に切
断して継手内に挿入して流路の段部２５，２５′
を取除く必要があつた。又検査時にはコツク２６
を閉止し検査終了後はコツク２６を開に操作して
配管１４内の水を抜く操作を行うが、このコツク
２６の開閉操作が継手内のため困難であつた。

本発明は上記の問題点を解決し、掃除口付継手
の掃除口外部から操作して容易に配管を閉塞でき
る治具を提供するものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の要旨は、弾性材料からなる中空体内に
中空軸を貫通し、該中空軸の一端に前記中空体が
係止する係止部を設け、前記中空体内には軸方向
に反発する反発部材を内装し、中空軸の他端側に
中空軸に添つて移動し前記中空体を圧縮す軸方向
移動手段を設け、該軸方向移動手段のレンチ棒を
前記中空軸と直角方向に突出させ、前記中空軸の
軸方向移動手段側の端部に中空軸孔を開閉する弁
を設け、該弁の弁棒を前記中空軸と直角方向に突
出させて設けたことを特徴とする管路閉塞用治具
である。

［作用］ 本発明は上記の構成であるから、配管途中に設
けられている比較的小径の掃除口から容易に挿入
することができ、外側に突出するレンチ棒と弁棒
を操作することによつて簡単に中空体を圧縮して
その外径を膨脹させ管路を閉塞でき又中空軸孔を
通して検査終了後の水抜操作が容易に行える。

［実施例］ 第１図は本発明の実施例を示し、排水管１４に
配管されている掃除口付ソケツト１６の掃除口か
ら管１４内に装着した状態を示す縦断面図であ
る。治具のゴム栓１は太鼓形またはほぼ球状で中
空に形成され、上下の端部４，４′に貫通孔３，
３′を有する。これらの孔を貫通して上端につば
７を有するスピンドル６ａが挿通されており、ス
ピンドル６ａの内部は中空孔１９が形成されてそ
の下端には弁が固定してある。この弁の弁箱２０
はスピンドルの中空孔１９と連通して水平方向に
曲げられた流路２１をもち、排出口９は弁箱２０
の下端へ排出されるようになつている。そして弁
の弁棒２２は弁箱２０とねじ螺合によつて弁の開
閉が行われ弁棒２２端部のハンドル部２３はスピ
ンドル６ａと直角方向に掃除口付ソケツト１６の
掃除口から突出している。

スピンドル６ａの下部側に雄ねじ８が設けてあ
り、ゴム栓１の下部孔３′から突出したスピンド
ル６ａに座金１２ｂを配してナツト１０が螺着さ
れている。このナツト１０の外側にはラチエツト
レンチが取付けられており、このレンチ棒２４は
掃除口付ソケツト１６の掃除口より外部に突出し
ている。そして前記スピンドル６ａと固定して設
けられた弁の弁棒２２とによつてレンチ棒を操作
しナツト１０の締付を行う。

ゴム栓１の中空内部２にはコイルばね１３が上
下に座金１１ａ，１１ｂを配してスピンドル６ａ
に外挿して装着してある。ゴム栓１の上端部４は
スピンドル６のつば７に係合して装着してある座
金１２ａと座金１１ａとの間に挾まれており、下
端部４′は座金１１ｂと１２ｂとの間に挾まれて
いる。ナツト１０を締付るとコイルばね１３は圧
縮され、その反発力によつてゴム栓１の上下端部
４，４′は強く挾着されると共にゴム栓の外周部
５は膨脹するので配管１４の内面１５と密着し管
路１４を閉塞することができる。

［発明の効果］ ゴム栓１は中空状に形成してあるため変形量を
大きくとることができる。このため締付前のゴム
栓１の外周部５は比較的小さくしておき、排小管
１４，１４′の間に接続されている掃除口付ソケ
ツト１６の比較的小径の掃除口１７から容易に上
部配管１４内にゴム栓１を挿入するこをができ
る。そして掃除口の外部からスピンドル６ａと固
定された弁棒２２をてこにしてレンチ棒２４を操
作できるので容易にゴム栓１を圧縮して外径を膨
脹させ配管１４内を閉塞することができる。そし
て上部配管内に水を満たして漏洩検査が行える。

又検査終了後は掃除口の外部から弁棒２２を操
作して容易に上部配管内の水を抜くことができ、
治具の取外しも弁棒２２とレンチ棒２４の操作に
よつて容易に治具の取外しが行える。

又本発明の治具を用いることにより、従来の満
水テスト専用の継手を配管途中に設ける必要がな
いおで、排水管路が経済的に配管できると共に管
路に異物が詰まる等の不安もなく漏洩検査時間も
短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示し、排水管に挿入
した状態を示す縦断面図、第２図は従来の閉塞治
具を示す縦断面図である。 １……ゴム栓、６ａ……スピンドル、７……つ
ば、１０……ナツト、１３……コイルばね、１４
……管、１６……掃除口付ソケツト、２０……弁
箱、２２……弁棒、２４……ラチエツトレンチ
棒。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 弾性材料からなる中空体内に中空軸を貫通
   し、該中空軸の一端に前記中空体が係止する係止
   部を設け、前記中空体内には軸方向に反発する反
   発部材を内装し、中空軸の他端側に中空軸に添つ
   て移動し前記中空体を圧縮する軸方向移動手段を
   設け、該軸方向移動手段のレンチ棒を前記中空軸
   と直角方向に突出させ、前記中空軸の軸方向移動
   手段側の端部に中空軸孔を開閉する弁を設け、該
   弁の弁棒を前記中空軸と直角方向に突出させて設
   けたことを特徴とする管路閉塞用治具。