JPS6152708B2 - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は呼吸または麻酔回路に関する。
従来技術
呼吸を機械的人工的に行うために、レスピレー
タ(ベンチレータとも称される)に接続して用い
る呼吸回路や、患者に麻酔薬および酸素を機械的
に投与するため、麻酔器と接続して用いる麻酔回
路が種々実用されている。これら呼吸または麻酔
回路は、基本的には、レスピレータ、麻酔器等
と、患者側の気管カテーテル、口マスク等を連結
する吸気管と呼気管とから構成される。 呼吸回路または麻酔回路を用いて、肺への吸気
と肺からの呼気を機械的に行うに際しては、患者
の水バランスと熱バランスを考慮に入れ、吸気ガ
スとしては、湿度がきわめて高く、又肺温度(37
〜38℃)以下、31℃以上の温度をもつものである
ことがよいとされている。特に、長期間に亘る人
工呼吸に際しては、32〜35℃程度で相対湿度100
%のものが望まれている。そして、吸気ガスにこ
のような温度と湿度を与えるためには、呼吸また
は麻酔回路の直前に加温加湿器を配置している。 従来、呼吸または麻酔回路としては、一般に、
第1図に示されるような回路が使用されている。
この場合、特に呼吸回路を例にとつて説明するな
らば、同図に示されるように、レスピレータRの
送気側には、加温加湿器Hを介し吸気管Iが接続
され、又換気側には呼気管Eが接続されている。
そして、両者はともにY字型のコネクタCに接続
され、患者側の気管カテーテル等と連結する。 しかし、このような呼吸回路では、加温加湿器
Hであたためられた吸気ガスは、吸気管Iを通つ
て患者に送られることになるが、吸気管Iを通過
する際に、放熱により温度が下がり、加温加湿器
Hの温度を肺温度以上にしても、患者側コネクタ
C出口では31℃以下となつてしまうことが多い。
このような吸気ガスの温度降下を防ぐためには、
吸気管内ないし吸気管外周上にヒーターを取りつ
けることも行われているが、コスト高となるこ
と、温度制御が難しいこと、洗浄や滅菌が困難と
なること等の種々の欠点がある。 一方、加温加湿器Hの温度を肺温度以上、例え
ば肺温度より数℃上とすれば、上記のような吸気
管I内での温度降下は補償される。しかし、この
ようなときには、吸気管I内で結露する水分量が
増大し、長期人工呼吸では回路内貯留水が大量と
なり、回路の閉塞の危険性が大きい。又突発的事
故や、長期に亘る使用により除々に吸気ガス温度
が上昇し、肺温度以上の吸気ガスが送気され、患
者の気管せん毛運動を低下させる危険性が大き
い。 これに対し、第2図に示されるように、外管1
1と内管15を同軸配置して二重管1を構成し、
内管15内を吸気回路、外管11内管15間の空
間を呼気回路とする回路が知られている。このよ
うな回路を用いれば、上記のように吸気管Iと呼
気管Eとを独立の管として設ける場合と比較し
て、吸気回路としての内管15の外側に外管11
が存在すること、そして、内管15外周には呼気
ガスが接触することから、吸気ガスの熱損失は小
さくなる。 ところで、前記したように、患者に送りこまれ
る吸気ガスは、肺温度以下、特に32〜35℃の温度
であることが好ましい。一方、上記のような二重
管1回路に送気する直前の、加温加湿器Hにより
温められた吸気ガスは、やはり肺温度以下である
ことが好ましい。このようにすれば、突発事故に
より温度が急上昇したり、あるいは長期間に亘る
送気に際して温度が漸増したりして、肺温度以上
の吸気ガスが送気される危険性が皆無となるから
である。又、吸気ガスと室温との温度差も少なく
なるので、熱損失すなわち温度降下値は減少し、
結露水分量は減少する。 しかるに、通常の構成で二重管1を形成し、こ
れに加温加湿器Hにより肺温度以下に加温した吸
気ガスを送気し、患者口元に32〜35℃の吸気ガス
を送ろうとすると、吸気ガスの受ける熱損失につ
いて未だ不十分であることが判明した。 より具体的に説明するならば、熱損失値は、独
立管の場合と比較して格段と減少し、又肺温度よ
り高い温度の吸気ガスを送気するときと比較して
減少するものであるが、その値には必ずしも満足
できず、二重管回路を長くしたような場合、患者
口元での温度降下が大きくなつてしまい、又長時
間に亘る人工呼吸に際して結露水分量が増大す
る。 更に、最適温度32〜35℃の吸気ガスを患者に送
るために許容される加温加湿器Hの加温温度領域
が狭く、加温加湿器Hの温度変動があると、最適
温度外の吸気ガスを送気する可能性がある。 発明の目的 本発明はこのような実状に鑑みなされたもので
あつて、肺温度以下に加温した吸気ガスを送気す
る場合、熱損失がより一層少ない二重管構造をも
つ呼吸または麻酔回路を提供することをその主た
る目的とする。より具体的には、加温加湿器等で
肺温度以下に加温した吸気ガスを送気したとき、
熱損失が少なく、二重管を長くしても温度降下が
少なく、又人工呼吸等を長期に亘つて行つても結
露水分量が少なく、例えば32〜35℃の最適温度の
吸気ガスを患者口元に送るために許容される吸気
ガス加温温度領域が広く、最適温度の吸気ガスを
安定に患者口元に送ることのできる呼吸または麻
酔回路を提供せんとするものである。 又、本発明における実施態様は、上記目的を実
現するとともに、キンキングによる回路のつぶれ
のない呼吸または麻酔回路を提供することを目的
とする。 別の実施態様における目的は、上記本発明の目
的を実現するとともに、回路内圧の上昇による回
路の伸びが少なく、機械的死腔が少なく、回路内
圧が上昇しても、換気量設定値と実際の換気量と
の差が少ない呼吸または麻酔回路を提供すること
にある。 又別の実施態様における目的は、上記本発明の
目的を実現するとともに、各種薬剤溶液のエアゾ
ールを与えるために、ネブライザーを一体的に配
置してなる呼吸または麻酔回路を提供して、使用
上操作および取扱いを容易にせんとするものであ
る。 さらに別の実施態様における目的は、上記本発
明の目的を実現するとともに、ネブライザーの発
生効率を高めるとともに、呼気弁を一体的に配置
してなる呼吸または麻酔回路を実現して、その操
作および取扱いを更に容易にせんとするものであ
る。 本発明者はこのような目的につき種々検討を行
い、以下のような知見を得た。 すなわち、従来、通常の構成で二重管を形成す
る場合、外管と内管の肉厚は、相等しいものを用
いている。しかるに、上に詳述したように、相等
しい肉厚の内外管を用いるときには、肺温度以下
に加温した吸気ガスの回路内熱損失が大きい。そ
こで、本発明者らは、二重管を構成する内外管の
肉厚が熱損失を律するのではないかとの着想を
得、種々実験を繰返した結果、内管の平均肉厚を
外管の平均肉厚より小さいものとしたとき、肺温
度以下の吸気ガスの熱損失が減少することを見出
した。 本発明はこのような知見からなされたものであ
る。 すなわち本発明は、外管を呼気管とし、又内管
を吸気管として、当該外管と内管とから可撓性の
二重管を構成し、当該二重管単独で、あるいは当
該二重管の複数本を連結部を介して接続して、二
重管部を形成し、当該二重管部の患者側一端に、
給排気口を具えるコネクタを接続し、当該給排気
口を上記外管および内管と連通させ、又上記二重
管部の他端にあつては上記外管および内管の端部
を、外管連通孔および内管連通孔をそれぞれ有す
る基体に接続してなる呼吸または麻酔回路におい
て、上記内管の平均肉厚を上記外管の平均肉厚よ
り小さいものとしたことを特徴とする呼吸または
麻酔回路である。 本発明の実施態様は以下のとおりである。 内管の平均肉厚が、外管の平均肉厚の2.0〜
90%である本発明の呼吸または麻酔回路 内管の平均肉厚が0.2〜1mmである本発明ま
たは上記の呼吸または麻酔回路 外管が蛇腹管である本発明または上記もし
くはの呼吸または麻酔回路 コネクタが、給排気口とそれぞれ連通する外
管取付口および内管取付口を有し、しかも当該
給排気口ならびに外管取付口および内管取付口
は一体的に形成されてなり、二重管部の患者側
の端部の外管および内管は、それぞれ、当該外
管取付口および内管取付口に嵌着されてなる本
発明または上記〜のいずれかの呼吸または
麻酔回路 二重管を連結部を介して接続して二重管部を
構成し、当該連結部の内管流路中にネブライザ
ーを配置してなる本発明または上記〜のい
ずれかの呼吸または麻酔回路 連結部に、呼気回路として、ネブライザーを
迂回する側路を設け、当該側路中に呼気弁を設
けた上記の呼吸または麻酔回路 なお、常識的には、吸気ガスの熱損失を少なく
するためには、内管の肉厚を厚くすればよいと考
えられる。そして実際、肺温度より高い温度に吸
気ガスを加温したときには、外管肉厚に対し、内
管肉厚を薄くしたときより、厚くしたときの方が
熱損失は少ない。しかし、吸気を肺温度以下に加
温するときには、内管肉厚を薄くした方が熱損失
が少ないという予想外の事故が生じるものであ
る。 なお、本願明細書においては本発明の構成から
なる呼吸回路装置または麻酔回路装置を呼吸また
は麻酔回路と表現する。 発明の具体的構成 以下本発明の構成につき詳細に説明する。 本発明においては、外管と内管とから構成され
る二重管を必須構成要素とする。外管と内管とか
ら二重管を構成するには、第3図に示されるよう
に、ほぼ等長の外管11と内管15とを、ほぼ同
軸配置すればよい。そして、内管15内を吸気回
路、又外管11内管15間の空間を呼気回路とす
る。 用いる外管11と内管15は、内管の平均肉厚
が外管の平均肉厚より小でなければならない。内
管の平均肉厚が外管の平均肉厚より大であつた
り、両者が等しいときには、吸気ガスを肺温度以
下に加熱するとき熱損失が大きくなつてしまう。
このような事実は後記実験例からも明らかになる
であろう。 この場合、内管の平均肉厚が外管のそれより小
でありさえすれば、肺温度以下の吸気ガスの熱損
失は減少する。ただ、内管の平均肉厚が、外管の
平均肉厚の20〜90%であると、このようなときの
熱損失はより一層減少し、好ましい結果を得る。 このような制限下において、内管および外管の
平均肉厚については、常識的な肉厚範囲内におい
て特に制限はないが、内管の平均肉厚は0.2〜1
mm、又外管の平均肉厚は、特に0.4〜1.5mmの範囲
にあることが好ましい。 本発明においては、第3図に示されるように、
このような二重管1単独で、あるいは、第6図に
示されるように、このような二重管1,1の複数
本、通常2本を所定の連結部2を介して接続し
て、二重管部100を形成するものである。 この場合、用いる1本または複数の二重管1に
おける外管11は内管15に対し平均肉厚が大で
ありさえすれば、直管であつても蛇腹管であつて
もよいが、用いるすべての外管11は、ともに、
蛇腹管とすることが好ましい。これにより、キン
キングによる回路のつぶれが減少するからであ
る。 これに対し、内管15は、径が小さく、キンキ
ングがおこりにくいので、蛇腹管であつても直管
であつてもよい。又複数本の内管15を用いると
きには、対応する外管11より平均肉厚が小であ
りさえすれば、相互に異なる径の管であつてもよ
い。 なお、用いる内管15と外管11に対しては、
このような条件以外に特に制限はなく、通常の条
件範囲の中から適宜選択すればよい。例えば、内
管15および外管11を構成する材質は、ともに
同一でも異なつていてもよく、公知の可撓性チユ
ーブ材料、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル、ポリウレタン等の中から適宜選択すればよ
い。又、内管15および外管11の内径は、それ
ぞれ概ね8〜20mm程度および20〜30mm程度とすれ
ばよく、これらの比は1:1.5〜1:2.5程度とす
ればよい。更に、蛇腹管とするときの外径と内径
の差は、概ね1.5〜4mm程度とすればよく、又蛇
腹頂部の曲率半径も、概ね0.5〜1.5mm程度とすれ
ばよい。加えて、2重管部100は、全長で0.7
〜1.5m程度とすればよい。 このように権成される二重管部100の患者側
の一端はコネクタ3と接続される。コネクタ3と
しては、第4図a〜cに示されるように給排気口
31を有し、二重管部100の患者側一端がそれ
と連通するものであればよい。このため、一般に
は、コネクタ3は、少なくとも外管11の一端を
嵌着可能な、上記給排気口31と連通する外管取
付口33を有するものである。すなわち、二重管
部100の患者側一端の内管15の端部は、コネ
クタ3内に固定されず配置されていてもよい。 ただ、コネクタ3には、二重管部の患者側一端
に位置する内管15をも嵌着固定できるようにす
ると、吸気時の回路内厚の上昇による回路の伸び
が減少し、機械的死腔が減少する点で好ましい。 このような例が、第4図a〜cに示される。同
図において、コネクタ3は、先端を外管取付口3
3とし、後端を給排気口とする筒状体からなり、
この内部に筒状の内管取付口34を同軸配置し、
内管取付口34と外管取付口33とを4枚の羽根
36により連結してなり、これらを合成樹脂等か
ら一体的に成形加工して形成されている。 これに対し、二重管部100の他端部は、第3
図、第6図に示されるように、基体5に接続され
る。基体5は、通常、例えば第5図に示されるよ
うに、外管連通孔51と内管連通孔52とを有
し、この外管連通孔51および内管連通孔52そ
れぞれと連通する外管取付口56および内管取付
口57が設けられている。又、外管取付口56お
よび内管取付口57は互いに同軸配置され、しか
も基体5は、全体として、一体的に形成されてい
る。そして、二重管部100の他端部に位置する
外管11および内管15は、それぞれ、基体5の
外管取付口56および内管取付口57に嵌着固定
される。 更に、二重管1を連結部2により、2本以上連
結して二重管部100とする時には、連結部2内
の吸気回路中にネブライザー6を配置することが
できる。そして、このとき、呼吸回路として、そ
の利用価値が向上し、又、患者口元近くにネブラ
イザーを配置できるので、エアゾール吸入効率は
良好となる。 この場合、連結部2はその両端に、前記基体5
と同様、同軸配置された外管取付口211,51
5と内管取付口221,225を有し、外管1
1,11および内管15,15は、前記と同様に
して、対応する取付口に嵌着固定される。そし
て、連結部2中において、外管取付口211およ
び外管取付口215間と内管取付口221および
内管取付口225間とは、それぞれ連通し、流体
密にされ、内管取付口221,225間を吸気回
路とし、外管取付口211および内管取付口22
1間と外管取付口215および内管取付口225
間との間に形成される空間を呼気回路とする。 このように構成するには、通常、連結部2も、
大略、非可撓性の内側管体24と外側管体23と
を一体的に同軸配置して形成し、内側管体24の
両端に内管取付口221,225を、又外側管体
23の両端に外管取付口211,215を形成す
ればよい。両管体を一体的に同軸配置するには、
通常、後述のネブライザー6と内側管体24が連
通し、又外側管体23はネブライザー6と連通し
ないようにして、両管体をネブライザー容器61
と連結すればよい。 このような連結部2内には、上記のような吸気
回路中にネブライザー6が配置される。 ネブライザー6としては、超音波によりエアゾ
ールを発生させる、いわゆる超音波ネブライザー
であつてもよいが、一般には、ベンチユリー効果
を利用してエアゾールを発生させる、いわゆるベ
ンチユリータイプのネブライザーを用いることが
好ましい。 ベンチユリータイプのネブライザーは、通常、
第8図に示されるように、呼気回路内に容器61
を挿入連結し、この容器61内にノズル62を設
けてなる。このノズル62には、呼気時におい
て、外部からチユーブ66を介し、ジエツト気流
を流入させるようにする。一方、容器61内に
は、薬剤溶液64を充填し、更に容器61底部に
は吸い上げ管65を配置し、噴射ノズル63を、
この吸い上げ管65と連通させるとともに、噴射
ノズル63を、ノズル62の近傍に、通常ノズル
62と直角に対向して配置する。 このような構成で、ジエツト気流をノズル62
から容器61内に流入させると、ジエツト気流に
より、噴射ノズル63の口元は陰圧となり、薬剤
溶液は吸い上げ管を介し吸い上げられ、ノズル6
3からエアゾール化される。 ネブライザー6を連結部の吸気回路内に配置す
るには、通常、第8図に示されるように、内側管
体24,24と連通するようにネブライザー6の
容器61を設ければよい。 この場合、容器61の容積、例えば径を小さく
すれば、外側管体23と内側管体24間の呼気回
路はネブライザー容器61によつて一部遮断され
ずに構成することもできる。 ただ、ベンチユリー効果をより大きなものと
し、エアゾール発生効率を高めるためには、容器
容積を大きなものとするのが好ましく、このため
には、第7図、第8図に示されるように、容器6
1を着脱自在な容器上部611と容器底部612
とから構成し、容器上部611が外側管体23,
23間を完全に遮断して、しかも内側管体24,
24と流体密に連通するように、連結部2内に一
体的に形成することが好ましい。 なお、図示の場合には、容器底部612の内側
底面は円錐状をなし、所望の量の薬液を無駄なく
吸い上げることができるようにしている。 又、噴射ノズル63からエアゾール化された薬
剤溶液は、ジエツト気流とともにバツフル68に
あたり、さらに、飛散することにより、粒子径が
均一化するようにされている。 更に、容器上部611には、薬剤溶液充填用の
開口が設けられ、ゴム付き栓67により閉鎖でき
るようにしてある。薬剤溶液充填の際には、この
ゴム部671に注射針等を刺通して密閉系で実施
することが可能である。もちろん、ゴム付き栓6
7を取りはずして、開口部より薬剤溶液を充填で
きることは言うまでもない。 一方、好ましい態様において、上記連結部2の
外側管体23をネブライザー6により遮断する場
合には、呼気回路として、ネブライザー6を迂回
する側路27を設けなければならない。第7図に
示される例では、側路27はネブライザー6前後
の外側管体23に側管取付部271,272を設
け、これに可撓性の管体275を連結して構成さ
れる。 さらに、このように側路27中、好ましくは側
路27の一端、例えば外側管体23と一方の側管
取付部272間には、呼気弁7を設けることが好
ましい。これにより、呼気弁がないレスピレータ
にも使用可能となり、特に呼吸回路としての利用
範囲が広がることになる。 呼気弁7としては、取扱いやすさの点でダイヤ
フラム式のものが好ましい。 第9図には呼気弁7の好ましい例が示される。
この場合、呼気弁7は、連結部2の外側管体23
と一体的に連結して形成された筒状の入口部72
と、入口部72と一体的に同心配置され、側管取
付部272を連結した出口部73とを具え、入口
部72内が入口室721、出口部73入口部72
間が出口室731を形成する。一方、出口部には
加圧口75を有する蓋74が螺着され、蓋74内
部の隔室741と出口室731、入口室721と
はダイヤフラム71で仕切られる。 このような構成で、加圧口75からチユーブ7
7を介し、吸気時に隔室741の加圧を行えば、
ダイヤフラム71は入口部72に押しつけられ、
弁が閉じ、又呼気時に隔室741内の圧力を解除
すれば、ダイヤフラム71は開放し、弁が開くこ
とになる。そして、呼気時に所定の陽圧(例えば
5cmH2O)となるような圧力解除を行えば、肺胞
のつぶれ等の危険性を少なくする等のピープ
(PEEP)療法の適用が可能となる。 なお、第7図に示される例では、連結部2には
つり下げ用の把手8が設けられている。 発明の具体的作用効果 本発明の呼吸または麻酔回路を用いて、人工呼
吸ないし麻酔を行うには、基体5の内管取付口5
2に、第3図、第6図に示されるように、チユー
ブT1を介し、加温加湿器と、レスピレータある
いは麻酔器とを順次接続し、又基体5の外管取付
口51に、例えばL字コネクタC1を接続し、こ
れに、チユーブT2を介し、レスピレータ、呼気
量計あるいは麻酔器を接続する。他方、コネクタ
3は、必要に応じL字コネクタC5を介し、患者
側の気管カテーテルや口マスクと連結する。 この場合、レスピレータあるいは麻酔器から加
温加湿器により加温加湿されて送られてきた吸気
ガスは、基体5から二重管部100の内管15を
通り、コネクタ3を経て患者に入る。一方、患者
からの呼気ガスは、コネクタ3から、二重管部の
内管15外管11間を通り、基体5を経てレスピ
レータ、呼気量計あるいは麻酔器に戻される。 この場合、二重管部の構成要素である内管15
と外管11の平均肉厚は、内管15の平均肉厚を
小なるものとしている。そして、このような構成
により、肺温度以下に加温された吸気ガスを送気
したときの熱損失は、このような構成を採用しな
い場合と比較して、格段と減少する。このとき、
内管の平均肉厚が外管の平均肉厚の20〜90%であ
り、さらに内管の平均肉厚が0.2〜1mmである
と、熱損失はより一層減少する。 このため二重管部長がきわめて長いときにも、
温度降下は少なく、肺温度以下の加温吸気ガスを
送気して、32〜35℃の最適温度で患者口元に送る
ことができる。又、人工呼吸を長期に亘つて行う
ときにも、温度降下が少ないため結露水分量が少
ない。更に、32〜35℃の最適温度の吸気ガスを患
者口元に送るために許容される吸気ガスの加温温
度領域が広くあり、加温加湿器Hの温度変動やそ
の他の突発事故が生じたとしても、最適温度の吸
気ガスを安定に患者口元に送ることができる。 なお、このようなすぐれた効果に加え、外管を
蛇腹管とすれば、キンキングによる回路のつぶれ
はきわめて少なくなる。 又、二重管部100の患者側端部の外管および
内管各端部を、コネクタ3にともに固定する構成
を採用すれば、内圧の上昇による回路の伸びが減
り、機械的死腔が減り、レスピレータの換気量設
定値と実際の換気量との差は少なくなる。 更に連結部2内にネブライザーを配置すれば、
気管支拡張剤、喀痰溶解剤等の薬剤溶液のエアゾ
ールを吸気ガスに与えることができ、使用上取扱
いが容易となり、又ネブライザー位置を患者口元
に近接せしめることができるので、エアゾール吸
入効率が高くなる。 加えて、連結部に、ネブライザーを迂回する呼
気用側路を設ければ、ネブライザー容器容積を大
きくすることができ、この結果、エアゾール発生
効率が高くなり、同時にこの側路中に呼気弁を設
ければ、呼気弁をもたないレスピレータにも使用
でき、その利用価値は向上する。さらに、呼気時
に呼気弁に所定の陽圧(例えば5cmH2O)をかけ
ておくことにより、肺胞のつぶれの危険性を少な
くする等のピープ(PEEP)療法の適用が可能と
なる。 このように、本発明の回路は、特に人工呼吸用
の呼吸回路としてきわめて有用である。 本発明者は本発明の効果を確認するため種々実
験を行つた。以下にその1例を示す。 実験例 外管11として、平均肉厚t00.75mm、谷部外
径23.5mm、山部外径27.5mm、長さ1mの蛇腹管を
用意した。 これに対し内管15としては、谷部外径10.5
mm、山部外径13.5mm、長さ1mであつて、平均肉
厚tiが0.45mm、0.75mm、1.5mmの3種の蛇腹管A
〜Cを用意した。 次に、このような外管11および内管15か
ら、第3図に示されるような3種の回路A〜Cを
作製した。 これとは別に、谷部外径23.5mm、山部外径27.5
mm、平均肉厚0.75mm、長さ1mの蛇腹管を用い、
第1図に示されるような比較回路Dを作製した。 次いで、これら4種の回路A〜Dにつき、回路
の吸気側入口を加温加湿器およびレスピレータ
と、又呼気側出口をレスピレータと接続し、一
方、患者側コネクタは、モデル肺と接続した。 室温22℃にて、加温加湿器による加湿湿度を
100%、又加温温度(VCT)を下記表1のように
かえ、モデル肺の温度を37.4〜37.6℃、相対湿度
を100%に保持し、コンプライアンス50ml/cm
H2O、1回換気量650c.c.、吸気時間1.5sec、呼気
時間2.5secにて、人工呼吸のモデル実験を行つ
た。 10時間人工呼吸を続行したのち、人工呼吸中に
おける吸気ガスの平均患者口元温度(LCT)
と、10時間後の回路内結露水分量(c.c.)を測定し
た。結果を表1に示す。
タ(ベンチレータとも称される)に接続して用い
る呼吸回路や、患者に麻酔薬および酸素を機械的
に投与するため、麻酔器と接続して用いる麻酔回
路が種々実用されている。これら呼吸または麻酔
回路は、基本的には、レスピレータ、麻酔器等
と、患者側の気管カテーテル、口マスク等を連結
する吸気管と呼気管とから構成される。 呼吸回路または麻酔回路を用いて、肺への吸気
と肺からの呼気を機械的に行うに際しては、患者
の水バランスと熱バランスを考慮に入れ、吸気ガ
スとしては、湿度がきわめて高く、又肺温度(37
〜38℃)以下、31℃以上の温度をもつものである
ことがよいとされている。特に、長期間に亘る人
工呼吸に際しては、32〜35℃程度で相対湿度100
%のものが望まれている。そして、吸気ガスにこ
のような温度と湿度を与えるためには、呼吸また
は麻酔回路の直前に加温加湿器を配置している。 従来、呼吸または麻酔回路としては、一般に、
第1図に示されるような回路が使用されている。
この場合、特に呼吸回路を例にとつて説明するな
らば、同図に示されるように、レスピレータRの
送気側には、加温加湿器Hを介し吸気管Iが接続
され、又換気側には呼気管Eが接続されている。
そして、両者はともにY字型のコネクタCに接続
され、患者側の気管カテーテル等と連結する。 しかし、このような呼吸回路では、加温加湿器
Hであたためられた吸気ガスは、吸気管Iを通つ
て患者に送られることになるが、吸気管Iを通過
する際に、放熱により温度が下がり、加温加湿器
Hの温度を肺温度以上にしても、患者側コネクタ
C出口では31℃以下となつてしまうことが多い。
このような吸気ガスの温度降下を防ぐためには、
吸気管内ないし吸気管外周上にヒーターを取りつ
けることも行われているが、コスト高となるこ
と、温度制御が難しいこと、洗浄や滅菌が困難と
なること等の種々の欠点がある。 一方、加温加湿器Hの温度を肺温度以上、例え
ば肺温度より数℃上とすれば、上記のような吸気
管I内での温度降下は補償される。しかし、この
ようなときには、吸気管I内で結露する水分量が
増大し、長期人工呼吸では回路内貯留水が大量と
なり、回路の閉塞の危険性が大きい。又突発的事
故や、長期に亘る使用により除々に吸気ガス温度
が上昇し、肺温度以上の吸気ガスが送気され、患
者の気管せん毛運動を低下させる危険性が大き
い。 これに対し、第2図に示されるように、外管1
1と内管15を同軸配置して二重管1を構成し、
内管15内を吸気回路、外管11内管15間の空
間を呼気回路とする回路が知られている。このよ
うな回路を用いれば、上記のように吸気管Iと呼
気管Eとを独立の管として設ける場合と比較し
て、吸気回路としての内管15の外側に外管11
が存在すること、そして、内管15外周には呼気
ガスが接触することから、吸気ガスの熱損失は小
さくなる。 ところで、前記したように、患者に送りこまれ
る吸気ガスは、肺温度以下、特に32〜35℃の温度
であることが好ましい。一方、上記のような二重
管1回路に送気する直前の、加温加湿器Hにより
温められた吸気ガスは、やはり肺温度以下である
ことが好ましい。このようにすれば、突発事故に
より温度が急上昇したり、あるいは長期間に亘る
送気に際して温度が漸増したりして、肺温度以上
の吸気ガスが送気される危険性が皆無となるから
である。又、吸気ガスと室温との温度差も少なく
なるので、熱損失すなわち温度降下値は減少し、
結露水分量は減少する。 しかるに、通常の構成で二重管1を形成し、こ
れに加温加湿器Hにより肺温度以下に加温した吸
気ガスを送気し、患者口元に32〜35℃の吸気ガス
を送ろうとすると、吸気ガスの受ける熱損失につ
いて未だ不十分であることが判明した。 より具体的に説明するならば、熱損失値は、独
立管の場合と比較して格段と減少し、又肺温度よ
り高い温度の吸気ガスを送気するときと比較して
減少するものであるが、その値には必ずしも満足
できず、二重管回路を長くしたような場合、患者
口元での温度降下が大きくなつてしまい、又長時
間に亘る人工呼吸に際して結露水分量が増大す
る。 更に、最適温度32〜35℃の吸気ガスを患者に送
るために許容される加温加湿器Hの加温温度領域
が狭く、加温加湿器Hの温度変動があると、最適
温度外の吸気ガスを送気する可能性がある。 発明の目的 本発明はこのような実状に鑑みなされたもので
あつて、肺温度以下に加温した吸気ガスを送気す
る場合、熱損失がより一層少ない二重管構造をも
つ呼吸または麻酔回路を提供することをその主た
る目的とする。より具体的には、加温加湿器等で
肺温度以下に加温した吸気ガスを送気したとき、
熱損失が少なく、二重管を長くしても温度降下が
少なく、又人工呼吸等を長期に亘つて行つても結
露水分量が少なく、例えば32〜35℃の最適温度の
吸気ガスを患者口元に送るために許容される吸気
ガス加温温度領域が広く、最適温度の吸気ガスを
安定に患者口元に送ることのできる呼吸または麻
酔回路を提供せんとするものである。 又、本発明における実施態様は、上記目的を実
現するとともに、キンキングによる回路のつぶれ
のない呼吸または麻酔回路を提供することを目的
とする。 別の実施態様における目的は、上記本発明の目
的を実現するとともに、回路内圧の上昇による回
路の伸びが少なく、機械的死腔が少なく、回路内
圧が上昇しても、換気量設定値と実際の換気量と
の差が少ない呼吸または麻酔回路を提供すること
にある。 又別の実施態様における目的は、上記本発明の
目的を実現するとともに、各種薬剤溶液のエアゾ
ールを与えるために、ネブライザーを一体的に配
置してなる呼吸または麻酔回路を提供して、使用
上操作および取扱いを容易にせんとするものであ
る。 さらに別の実施態様における目的は、上記本発
明の目的を実現するとともに、ネブライザーの発
生効率を高めるとともに、呼気弁を一体的に配置
してなる呼吸または麻酔回路を実現して、その操
作および取扱いを更に容易にせんとするものであ
る。 本発明者はこのような目的につき種々検討を行
い、以下のような知見を得た。 すなわち、従来、通常の構成で二重管を形成す
る場合、外管と内管の肉厚は、相等しいものを用
いている。しかるに、上に詳述したように、相等
しい肉厚の内外管を用いるときには、肺温度以下
に加温した吸気ガスの回路内熱損失が大きい。そ
こで、本発明者らは、二重管を構成する内外管の
肉厚が熱損失を律するのではないかとの着想を
得、種々実験を繰返した結果、内管の平均肉厚を
外管の平均肉厚より小さいものとしたとき、肺温
度以下の吸気ガスの熱損失が減少することを見出
した。 本発明はこのような知見からなされたものであ
る。 すなわち本発明は、外管を呼気管とし、又内管
を吸気管として、当該外管と内管とから可撓性の
二重管を構成し、当該二重管単独で、あるいは当
該二重管の複数本を連結部を介して接続して、二
重管部を形成し、当該二重管部の患者側一端に、
給排気口を具えるコネクタを接続し、当該給排気
口を上記外管および内管と連通させ、又上記二重
管部の他端にあつては上記外管および内管の端部
を、外管連通孔および内管連通孔をそれぞれ有す
る基体に接続してなる呼吸または麻酔回路におい
て、上記内管の平均肉厚を上記外管の平均肉厚よ
り小さいものとしたことを特徴とする呼吸または
麻酔回路である。 本発明の実施態様は以下のとおりである。 内管の平均肉厚が、外管の平均肉厚の2.0〜
90%である本発明の呼吸または麻酔回路 内管の平均肉厚が0.2〜1mmである本発明ま
たは上記の呼吸または麻酔回路 外管が蛇腹管である本発明または上記もし
くはの呼吸または麻酔回路 コネクタが、給排気口とそれぞれ連通する外
管取付口および内管取付口を有し、しかも当該
給排気口ならびに外管取付口および内管取付口
は一体的に形成されてなり、二重管部の患者側
の端部の外管および内管は、それぞれ、当該外
管取付口および内管取付口に嵌着されてなる本
発明または上記〜のいずれかの呼吸または
麻酔回路 二重管を連結部を介して接続して二重管部を
構成し、当該連結部の内管流路中にネブライザ
ーを配置してなる本発明または上記〜のい
ずれかの呼吸または麻酔回路 連結部に、呼気回路として、ネブライザーを
迂回する側路を設け、当該側路中に呼気弁を設
けた上記の呼吸または麻酔回路 なお、常識的には、吸気ガスの熱損失を少なく
するためには、内管の肉厚を厚くすればよいと考
えられる。そして実際、肺温度より高い温度に吸
気ガスを加温したときには、外管肉厚に対し、内
管肉厚を薄くしたときより、厚くしたときの方が
熱損失は少ない。しかし、吸気を肺温度以下に加
温するときには、内管肉厚を薄くした方が熱損失
が少ないという予想外の事故が生じるものであ
る。 なお、本願明細書においては本発明の構成から
なる呼吸回路装置または麻酔回路装置を呼吸また
は麻酔回路と表現する。 発明の具体的構成 以下本発明の構成につき詳細に説明する。 本発明においては、外管と内管とから構成され
る二重管を必須構成要素とする。外管と内管とか
ら二重管を構成するには、第3図に示されるよう
に、ほぼ等長の外管11と内管15とを、ほぼ同
軸配置すればよい。そして、内管15内を吸気回
路、又外管11内管15間の空間を呼気回路とす
る。 用いる外管11と内管15は、内管の平均肉厚
が外管の平均肉厚より小でなければならない。内
管の平均肉厚が外管の平均肉厚より大であつた
り、両者が等しいときには、吸気ガスを肺温度以
下に加熱するとき熱損失が大きくなつてしまう。
このような事実は後記実験例からも明らかになる
であろう。 この場合、内管の平均肉厚が外管のそれより小
でありさえすれば、肺温度以下の吸気ガスの熱損
失は減少する。ただ、内管の平均肉厚が、外管の
平均肉厚の20〜90%であると、このようなときの
熱損失はより一層減少し、好ましい結果を得る。 このような制限下において、内管および外管の
平均肉厚については、常識的な肉厚範囲内におい
て特に制限はないが、内管の平均肉厚は0.2〜1
mm、又外管の平均肉厚は、特に0.4〜1.5mmの範囲
にあることが好ましい。 本発明においては、第3図に示されるように、
このような二重管1単独で、あるいは、第6図に
示されるように、このような二重管1,1の複数
本、通常2本を所定の連結部2を介して接続し
て、二重管部100を形成するものである。 この場合、用いる1本または複数の二重管1に
おける外管11は内管15に対し平均肉厚が大で
ありさえすれば、直管であつても蛇腹管であつて
もよいが、用いるすべての外管11は、ともに、
蛇腹管とすることが好ましい。これにより、キン
キングによる回路のつぶれが減少するからであ
る。 これに対し、内管15は、径が小さく、キンキ
ングがおこりにくいので、蛇腹管であつても直管
であつてもよい。又複数本の内管15を用いると
きには、対応する外管11より平均肉厚が小であ
りさえすれば、相互に異なる径の管であつてもよ
い。 なお、用いる内管15と外管11に対しては、
このような条件以外に特に制限はなく、通常の条
件範囲の中から適宜選択すればよい。例えば、内
管15および外管11を構成する材質は、ともに
同一でも異なつていてもよく、公知の可撓性チユ
ーブ材料、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル、ポリウレタン等の中から適宜選択すればよ
い。又、内管15および外管11の内径は、それ
ぞれ概ね8〜20mm程度および20〜30mm程度とすれ
ばよく、これらの比は1:1.5〜1:2.5程度とす
ればよい。更に、蛇腹管とするときの外径と内径
の差は、概ね1.5〜4mm程度とすればよく、又蛇
腹頂部の曲率半径も、概ね0.5〜1.5mm程度とすれ
ばよい。加えて、2重管部100は、全長で0.7
〜1.5m程度とすればよい。 このように権成される二重管部100の患者側
の一端はコネクタ3と接続される。コネクタ3と
しては、第4図a〜cに示されるように給排気口
31を有し、二重管部100の患者側一端がそれ
と連通するものであればよい。このため、一般に
は、コネクタ3は、少なくとも外管11の一端を
嵌着可能な、上記給排気口31と連通する外管取
付口33を有するものである。すなわち、二重管
部100の患者側一端の内管15の端部は、コネ
クタ3内に固定されず配置されていてもよい。 ただ、コネクタ3には、二重管部の患者側一端
に位置する内管15をも嵌着固定できるようにす
ると、吸気時の回路内厚の上昇による回路の伸び
が減少し、機械的死腔が減少する点で好ましい。 このような例が、第4図a〜cに示される。同
図において、コネクタ3は、先端を外管取付口3
3とし、後端を給排気口とする筒状体からなり、
この内部に筒状の内管取付口34を同軸配置し、
内管取付口34と外管取付口33とを4枚の羽根
36により連結してなり、これらを合成樹脂等か
ら一体的に成形加工して形成されている。 これに対し、二重管部100の他端部は、第3
図、第6図に示されるように、基体5に接続され
る。基体5は、通常、例えば第5図に示されるよ
うに、外管連通孔51と内管連通孔52とを有
し、この外管連通孔51および内管連通孔52そ
れぞれと連通する外管取付口56および内管取付
口57が設けられている。又、外管取付口56お
よび内管取付口57は互いに同軸配置され、しか
も基体5は、全体として、一体的に形成されてい
る。そして、二重管部100の他端部に位置する
外管11および内管15は、それぞれ、基体5の
外管取付口56および内管取付口57に嵌着固定
される。 更に、二重管1を連結部2により、2本以上連
結して二重管部100とする時には、連結部2内
の吸気回路中にネブライザー6を配置することが
できる。そして、このとき、呼吸回路として、そ
の利用価値が向上し、又、患者口元近くにネブラ
イザーを配置できるので、エアゾール吸入効率は
良好となる。 この場合、連結部2はその両端に、前記基体5
と同様、同軸配置された外管取付口211,51
5と内管取付口221,225を有し、外管1
1,11および内管15,15は、前記と同様に
して、対応する取付口に嵌着固定される。そし
て、連結部2中において、外管取付口211およ
び外管取付口215間と内管取付口221および
内管取付口225間とは、それぞれ連通し、流体
密にされ、内管取付口221,225間を吸気回
路とし、外管取付口211および内管取付口22
1間と外管取付口215および内管取付口225
間との間に形成される空間を呼気回路とする。 このように構成するには、通常、連結部2も、
大略、非可撓性の内側管体24と外側管体23と
を一体的に同軸配置して形成し、内側管体24の
両端に内管取付口221,225を、又外側管体
23の両端に外管取付口211,215を形成す
ればよい。両管体を一体的に同軸配置するには、
通常、後述のネブライザー6と内側管体24が連
通し、又外側管体23はネブライザー6と連通し
ないようにして、両管体をネブライザー容器61
と連結すればよい。 このような連結部2内には、上記のような吸気
回路中にネブライザー6が配置される。 ネブライザー6としては、超音波によりエアゾ
ールを発生させる、いわゆる超音波ネブライザー
であつてもよいが、一般には、ベンチユリー効果
を利用してエアゾールを発生させる、いわゆるベ
ンチユリータイプのネブライザーを用いることが
好ましい。 ベンチユリータイプのネブライザーは、通常、
第8図に示されるように、呼気回路内に容器61
を挿入連結し、この容器61内にノズル62を設
けてなる。このノズル62には、呼気時におい
て、外部からチユーブ66を介し、ジエツト気流
を流入させるようにする。一方、容器61内に
は、薬剤溶液64を充填し、更に容器61底部に
は吸い上げ管65を配置し、噴射ノズル63を、
この吸い上げ管65と連通させるとともに、噴射
ノズル63を、ノズル62の近傍に、通常ノズル
62と直角に対向して配置する。 このような構成で、ジエツト気流をノズル62
から容器61内に流入させると、ジエツト気流に
より、噴射ノズル63の口元は陰圧となり、薬剤
溶液は吸い上げ管を介し吸い上げられ、ノズル6
3からエアゾール化される。 ネブライザー6を連結部の吸気回路内に配置す
るには、通常、第8図に示されるように、内側管
体24,24と連通するようにネブライザー6の
容器61を設ければよい。 この場合、容器61の容積、例えば径を小さく
すれば、外側管体23と内側管体24間の呼気回
路はネブライザー容器61によつて一部遮断され
ずに構成することもできる。 ただ、ベンチユリー効果をより大きなものと
し、エアゾール発生効率を高めるためには、容器
容積を大きなものとするのが好ましく、このため
には、第7図、第8図に示されるように、容器6
1を着脱自在な容器上部611と容器底部612
とから構成し、容器上部611が外側管体23,
23間を完全に遮断して、しかも内側管体24,
24と流体密に連通するように、連結部2内に一
体的に形成することが好ましい。 なお、図示の場合には、容器底部612の内側
底面は円錐状をなし、所望の量の薬液を無駄なく
吸い上げることができるようにしている。 又、噴射ノズル63からエアゾール化された薬
剤溶液は、ジエツト気流とともにバツフル68に
あたり、さらに、飛散することにより、粒子径が
均一化するようにされている。 更に、容器上部611には、薬剤溶液充填用の
開口が設けられ、ゴム付き栓67により閉鎖でき
るようにしてある。薬剤溶液充填の際には、この
ゴム部671に注射針等を刺通して密閉系で実施
することが可能である。もちろん、ゴム付き栓6
7を取りはずして、開口部より薬剤溶液を充填で
きることは言うまでもない。 一方、好ましい態様において、上記連結部2の
外側管体23をネブライザー6により遮断する場
合には、呼気回路として、ネブライザー6を迂回
する側路27を設けなければならない。第7図に
示される例では、側路27はネブライザー6前後
の外側管体23に側管取付部271,272を設
け、これに可撓性の管体275を連結して構成さ
れる。 さらに、このように側路27中、好ましくは側
路27の一端、例えば外側管体23と一方の側管
取付部272間には、呼気弁7を設けることが好
ましい。これにより、呼気弁がないレスピレータ
にも使用可能となり、特に呼吸回路としての利用
範囲が広がることになる。 呼気弁7としては、取扱いやすさの点でダイヤ
フラム式のものが好ましい。 第9図には呼気弁7の好ましい例が示される。
この場合、呼気弁7は、連結部2の外側管体23
と一体的に連結して形成された筒状の入口部72
と、入口部72と一体的に同心配置され、側管取
付部272を連結した出口部73とを具え、入口
部72内が入口室721、出口部73入口部72
間が出口室731を形成する。一方、出口部には
加圧口75を有する蓋74が螺着され、蓋74内
部の隔室741と出口室731、入口室721と
はダイヤフラム71で仕切られる。 このような構成で、加圧口75からチユーブ7
7を介し、吸気時に隔室741の加圧を行えば、
ダイヤフラム71は入口部72に押しつけられ、
弁が閉じ、又呼気時に隔室741内の圧力を解除
すれば、ダイヤフラム71は開放し、弁が開くこ
とになる。そして、呼気時に所定の陽圧(例えば
5cmH2O)となるような圧力解除を行えば、肺胞
のつぶれ等の危険性を少なくする等のピープ
(PEEP)療法の適用が可能となる。 なお、第7図に示される例では、連結部2には
つり下げ用の把手8が設けられている。 発明の具体的作用効果 本発明の呼吸または麻酔回路を用いて、人工呼
吸ないし麻酔を行うには、基体5の内管取付口5
2に、第3図、第6図に示されるように、チユー
ブT1を介し、加温加湿器と、レスピレータある
いは麻酔器とを順次接続し、又基体5の外管取付
口51に、例えばL字コネクタC1を接続し、こ
れに、チユーブT2を介し、レスピレータ、呼気
量計あるいは麻酔器を接続する。他方、コネクタ
3は、必要に応じL字コネクタC5を介し、患者
側の気管カテーテルや口マスクと連結する。 この場合、レスピレータあるいは麻酔器から加
温加湿器により加温加湿されて送られてきた吸気
ガスは、基体5から二重管部100の内管15を
通り、コネクタ3を経て患者に入る。一方、患者
からの呼気ガスは、コネクタ3から、二重管部の
内管15外管11間を通り、基体5を経てレスピ
レータ、呼気量計あるいは麻酔器に戻される。 この場合、二重管部の構成要素である内管15
と外管11の平均肉厚は、内管15の平均肉厚を
小なるものとしている。そして、このような構成
により、肺温度以下に加温された吸気ガスを送気
したときの熱損失は、このような構成を採用しな
い場合と比較して、格段と減少する。このとき、
内管の平均肉厚が外管の平均肉厚の20〜90%であ
り、さらに内管の平均肉厚が0.2〜1mmである
と、熱損失はより一層減少する。 このため二重管部長がきわめて長いときにも、
温度降下は少なく、肺温度以下の加温吸気ガスを
送気して、32〜35℃の最適温度で患者口元に送る
ことができる。又、人工呼吸を長期に亘つて行う
ときにも、温度降下が少ないため結露水分量が少
ない。更に、32〜35℃の最適温度の吸気ガスを患
者口元に送るために許容される吸気ガスの加温温
度領域が広くあり、加温加湿器Hの温度変動やそ
の他の突発事故が生じたとしても、最適温度の吸
気ガスを安定に患者口元に送ることができる。 なお、このようなすぐれた効果に加え、外管を
蛇腹管とすれば、キンキングによる回路のつぶれ
はきわめて少なくなる。 又、二重管部100の患者側端部の外管および
内管各端部を、コネクタ3にともに固定する構成
を採用すれば、内圧の上昇による回路の伸びが減
り、機械的死腔が減り、レスピレータの換気量設
定値と実際の換気量との差は少なくなる。 更に連結部2内にネブライザーを配置すれば、
気管支拡張剤、喀痰溶解剤等の薬剤溶液のエアゾ
ールを吸気ガスに与えることができ、使用上取扱
いが容易となり、又ネブライザー位置を患者口元
に近接せしめることができるので、エアゾール吸
入効率が高くなる。 加えて、連結部に、ネブライザーを迂回する呼
気用側路を設ければ、ネブライザー容器容積を大
きくすることができ、この結果、エアゾール発生
効率が高くなり、同時にこの側路中に呼気弁を設
ければ、呼気弁をもたないレスピレータにも使用
でき、その利用価値は向上する。さらに、呼気時
に呼気弁に所定の陽圧(例えば5cmH2O)をかけ
ておくことにより、肺胞のつぶれの危険性を少な
くする等のピープ(PEEP)療法の適用が可能と
なる。 このように、本発明の回路は、特に人工呼吸用
の呼吸回路としてきわめて有用である。 本発明者は本発明の効果を確認するため種々実
験を行つた。以下にその1例を示す。 実験例 外管11として、平均肉厚t00.75mm、谷部外
径23.5mm、山部外径27.5mm、長さ1mの蛇腹管を
用意した。 これに対し内管15としては、谷部外径10.5
mm、山部外径13.5mm、長さ1mであつて、平均肉
厚tiが0.45mm、0.75mm、1.5mmの3種の蛇腹管A
〜Cを用意した。 次に、このような外管11および内管15か
ら、第3図に示されるような3種の回路A〜Cを
作製した。 これとは別に、谷部外径23.5mm、山部外径27.5
mm、平均肉厚0.75mm、長さ1mの蛇腹管を用い、
第1図に示されるような比較回路Dを作製した。 次いで、これら4種の回路A〜Dにつき、回路
の吸気側入口を加温加湿器およびレスピレータ
と、又呼気側出口をレスピレータと接続し、一
方、患者側コネクタは、モデル肺と接続した。 室温22℃にて、加温加湿器による加湿湿度を
100%、又加温温度(VCT)を下記表1のように
かえ、モデル肺の温度を37.4〜37.6℃、相対湿度
を100%に保持し、コンプライアンス50ml/cm
H2O、1回換気量650c.c.、吸気時間1.5sec、呼気
時間2.5secにて、人工呼吸のモデル実験を行つ
た。 10時間人工呼吸を続行したのち、人工呼吸中に
おける吸気ガスの平均患者口元温度(LCT)
と、10時間後の回路内結露水分量(c.c.)を測定し
た。結果を表1に示す。
【表】
なお、表1には、内管の平均肉厚tiと外管の
平均肉厚t0との比が併記されている。 表1の結果から、本発明の効果が明白である。
平均肉厚t0との比が併記されている。 表1の結果から、本発明の効果が明白である。
第1図および第2図は、従来の呼吸回路を説明
するための模式図である。第3図は、本発明の実
施例を示す断面図である。第4図a〜cは、本発
明におけるコネクタの例を示す図であり、このう
ち、第4図aが、半分を断面にて示す正面図、第
4図bが、第4図aの左側面図、第4図cが、第
4図aにて、その中心軸図示一点鎖線を中心に45
゜回転したときの図であり、その半分は断面にて
示される。第5図は、本発明における基体の例を
示す断面図である。第6図は、本発明の他の実施
例を示す、その各構成部分を組立てる前の状態に
おいて、それらの一部を断面にて示す正面図であ
る。第7図は、本発明における連結部の例を示す
平面図である。第8図は、本発明におけるネブラ
イザーの例を示す断面図である。第9図は、本発
明における呼気弁の例を示す断面図である。 1……二重管、11……外管、15……内管、
100……二重管部、2……連結部、3……コネ
クタ、31……給排気口、33……外管取付口、
34……内管取付口、5……基体、51……外管
連通孔、52……内管連通孔、6……ネブライザ
ー、7……呼気弁。
するための模式図である。第3図は、本発明の実
施例を示す断面図である。第4図a〜cは、本発
明におけるコネクタの例を示す図であり、このう
ち、第4図aが、半分を断面にて示す正面図、第
4図bが、第4図aの左側面図、第4図cが、第
4図aにて、その中心軸図示一点鎖線を中心に45
゜回転したときの図であり、その半分は断面にて
示される。第5図は、本発明における基体の例を
示す断面図である。第6図は、本発明の他の実施
例を示す、その各構成部分を組立てる前の状態に
おいて、それらの一部を断面にて示す正面図であ
る。第7図は、本発明における連結部の例を示す
平面図である。第8図は、本発明におけるネブラ
イザーの例を示す断面図である。第9図は、本発
明における呼気弁の例を示す断面図である。 1……二重管、11……外管、15……内管、
100……二重管部、2……連結部、3……コネ
クタ、31……給排気口、33……外管取付口、
34……内管取付口、5……基体、51……外管
連通孔、52……内管連通孔、6……ネブライザ
ー、7……呼気弁。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 外管を呼気管とし、又内管を吸気管として、
当該外管と内管とから可撓性の二重管を構成し、
当該二重管単独で、あるいは当該二重管の複数本
を連結部を介し接続して、二重管部を形成し、当
該二重管部の患者側の一端に、給排気口を具える
コネクタを接続し、当該給排気口を上記外管およ
び内管と連通させ、又上記二重管部の他端にあつ
ては、上記外管および内管の端部を、外管連通孔
および内管連通孔をそれぞれ有する基体に接続し
てなる呼吸または麻酔回路において、上記内管の
平均肉厚を上記外管の平均肉厚より小さいものと
したことを特徴とする呼吸または麻酔回路。 2 内管の平均肉厚が、外管の平均肉厚の20〜90
%である特許請求の範囲第1項記載の呼吸または
麻酔回路。 3 内管の平均肉厚が0.2〜1mmである特許請求
の範囲第1項または第2項記載の呼吸または麻酔
回路。 4 外管が蛇腹管である特許請求の範囲第1項な
いし第3項のいずれかに記載の呼吸または麻酔回
路。 5 コネクタが、給排気口とそれぞれ連通する外
管取付口および内管取付口を有し、しかも当該給
排気口ならびに外管取付口および内管取付口は一
体的に形成されてなり、二重管部の患者側の端部
の外管および内管は、それぞれ、当該外管取付口
および内管取付口に嵌着されてなる特許請求の範
囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の呼吸ま
たは麻酔回路。 6 二重管を連結部を介して接続して二重管部を
構成し、当該連結部の内管流路中にネブライザー
を配置してなる特許請求の範囲第1項ないし第5
項のいずれかに記載の呼吸または麻酔回路。 7 連結部に、呼気回路として、ネブライザーを
迂回する側路を設け、当該側路中に呼気弁を設け
た特許請求の範囲第6項記載の呼吸または麻酔回
路。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7499281A JPS57190569A (en) | 1981-05-20 | 1981-05-20 | Breathing and anasthetic circuit |
US06/377,602 US4463755A (en) | 1981-05-18 | 1982-05-13 | Breathing circuit |
DK221582A DK168811B1 (da) | 1981-05-18 | 1982-05-17 | Vejrtrækningskredsløb |
FR8208613A FR2505658B1 (fr) | 1981-05-18 | 1982-05-17 | Circuit respiratoire |
IT21323/82A IT1151571B (it) | 1981-05-18 | 1982-05-18 | Circuito di respirazione |
DE3218771A DE3218771A1 (de) | 1981-05-18 | 1982-05-18 | Beatmungs- oder inhalationskreis bzw. -anordnung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7499281A JPS57190569A (en) | 1981-05-20 | 1981-05-20 | Breathing and anasthetic circuit |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57190569A JPS57190569A (en) | 1982-11-24 |
JPS6152708B2 true JPS6152708B2 (ja) | 1986-11-14 |
Family
ID=13563277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7499281A Granted JPS57190569A (en) | 1981-05-18 | 1981-05-20 | Breathing and anasthetic circuit |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57190569A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11529478B2 (en) | 2016-02-22 | 2022-12-20 | Advanced Bio Machines Pte. Ltd. | Oscillatory respiratory care apparatus |
-
1981
- 1981-05-20 JP JP7499281A patent/JPS57190569A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57190569A (en) | 1982-11-24 |
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