JPS6146606A - 電子機器のための高周波フイルタ - Google Patents

電子機器のための高周波フイルタ

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Publication number
JPS6146606A
JPS6146606A JP59168710A JP16871084A JPS6146606A JP S6146606 A JPS6146606 A JP S6146606A JP 59168710 A JP59168710 A JP 59168710A JP 16871084 A JP16871084 A JP 16871084A JP S6146606 A JPS6146606 A JP S6146606A
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JP
Japan
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high frequency
frequency filter
dielectric
layer
common electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP59168710A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Yamazaki
徹 山崎
Hiroshi Sugimoto
杉本 寛志
Takashi Sakurai
桜井 孝
Toshiki Sawake
佐分 淑樹
Hiromasa Katou
加藤 大誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6146606A publication Critical patent/JPS6146606A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子機器のための高周波フィルタに係り、特に
放送局、アマチュア無線局、市民無線局、パーソナル無
線システム、軍用レーダー等の電波発生源から発せられ
る各種電波に起因した電波障害から電子機器を保護する
ための高周波フィルタに関する。
〔従来技術〕
従来、この種の高周波フィルタにおいては、例えば、特
開昭58−61583号公報に開示されているように、
チップ型コンデンサを採用し、これによって、電子機器
の入出力線への各種電波に基づく高周波雑音成分の伝1
1ftを防11二するようにしたものがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような高周波フィルタによっては、
広い無線周波数帯域に亘る一様な濾波時性が得られず、
電子機器を」二連の高周波雑音成分の伝搬、即ち電波障
害から適確には保護し得ないという問題かある。
そこで、本発明は、このような問題に対処すべ(,4j
jj線周波数の増大(又は減少)に応して減少(又は増
大)する誘電率をht&えた誘電材料、及び前記誘電率
と同様に無線周波数との関連にて変化する透磁率を備え
た磁性材料の双方又は一方を有効に活用した電子機器の
ための高周波フィルタを提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
」二連のような問題を解決するにあたり、本発明の構成
上の特徴は、導電性ケーシング内に配置されて外部回路
から延在する接続線路に接続される接続端子を設けた電
子素子を備えた電子機器において、前記電子素子の接続
端子と前記接続線路との間に設けた絶縁層と、この絶縁
層の両表面に前記電子素子の接続端子から前記接続線路
にかけて添着した一対の導電板とを有し、前記絶縁層が
、無線周波数の増大(又は減少)に応して減少(又は増
大)する誘電率を有する誘電材料により形成した第1の
層と、無線周波数の増大(又は減少)に応して減少(又
は増大)する透磁率を有する磁性材料により形成した第
2の層との組合せ、又は前記第1 (又は第2)の層の
二つの組合せにより形成され、前記一対の導電板の一方
が前記電子素子の接続端子と前記接続線路との間に接続
され、かつ前記一対の導電板の他方が前記導電性ケーシ
ングに接続されるようにしたことにある。
〔発明の作用効果〕
しかして、このように本発明を構成したことにより、放
送局、アマチュア無線局、パーソナル無線システム、軍
用レーダー等の電波発生源からの電波が前記接続線路に
入射してこの接続線路に高周波誘導電流を発生させても
、前記高周波フィルタにおいては、前記第1の層の誘電
率及び(又は)前記第2の層の透磁率が無線周波数の増
大(又は減少)に応じて減少(又は増大)するため、前
記第1の層との協働のもとに前記両導電板間に形成され
る総分布キャパシタンス及び総分布コンダクタンスが、
前記高周波誘電電流、即ち前記電波の無線周波数に応し
た前記第1の層の誘電率の無線周波数特性に基づき変化
し、また前記第2の層との協働のもとに前記両導電板間
に形成される総分布インダクタンス及び総分布コンダク
タンスが、前記電波の無線周波数に応した前記第2の層
の透磁率の無線周波数特性に基づき変化するので、前記
第1と第2の層の組合せ又は前記第1 (あるいは第2
)の層の二つの組合せの相乗作用により前記高周波フィ
ルタの濾波特性が広い無線周波数領域に亘り高遮断効果
をもちつつ一様となる。従って、高周波フィルタに流入
する前記高周波誘導電流が、同高周波フィルタの上述の
ような濾波機能により、高遮断効果のもとに広い無線周
波数領域に亘り、前記導電性ケーシングに接続した導電
板に確実に濾波され、その結果、前記電子機器が、前記
高周波誘導電流、即ち前記電波による障害を受けること
なく、前記接続線路及び前記高周波フィルタを介し流入
する前記外部回路からの信号電流のみを受けて常に適正
に作動し得る。
〔実施例〕
以下、本発明の第1実施例を図面により説明すると、第
1図及び第2図は、車両に装備された本発明を適用して
なる電子制御システムを示しており、この電子制御シス
テムは、当該車両の各所に配置したセンサ、アクチュエ
ータ等の各種電装品Ul、U2.U3.U4.U5と、
これら各電装品Ul、U2.U3.U4.U5に各入出
力信号線Wl、W2.W3.W4.W5をそれぞれ介し
接続した電子装置D(当該車両の車室内、エンジンルー
ム内、トランク等車体の内側に配置されている。)とを
備えている。かかる場合、各入出力信号線W1〜W5は
電子装置りとの間の相対的配置関係に基づきそれぞれ長
くなっている(第2図参照)。
電子装置りは、第1図に示すごとく、金属良導体からな
るケーシングIOを有しており、このケーシング10の
前壁11に形成した長穴11aには、各入出力信号線W
1〜W5に接続したコネクタ20aに連結してなるコネ
クタ20が嵌着されている。コネクタ20は、ケーシン
グ10内に列状に延出する逆■7字状の各コネクタピン
PI、P2、l)3.P4.P5を有しており、これら
各コネクタピンP1.P2.P3.P4.P5はその各
内端にてコネクタ20aを介し各入出力信号線Wl、W
2.W3.W4.W5にそれぞれ接続されている。但し
、ケーシング10ば当該車両の車室内、エンジンルーム
内、トランク等の車体の内側の適所に非接地状態(即ぢ
、絶縁状態)にて組付けられている。
プリント基板30は、金属良導体からなる複数の支持部
+A(図示しない)によりケーシング10内にてその底
壁12の上方に支持されており、このプリント基板30
の下面には、一対の銅箔膜3Ia、31bが、第1図及
び第3図に示すごとく、ケーシング10の左右方向に互
いに間隔を付与して固着されている。かかる場合、各銅
箔膜31a。
31bは前記支持部材によりケーシング10の底壁12
に短絡されている。一方、プリント基板30の上面には
、各配線パターン32a、33a。
34a、35a、36aがコネクタ20の各コネクタビ
ンPI、P2.P3.P4.P5にそれぞれ対応してケ
ーシング10の前後方向に配列されており、これら各配
線パターン3 ’l a、  33 a。
34a、35a、36aの上面には各コネクタビンpi
、P2.P3.P4.P5の下端がそれぞれ接続されて
いる。また、プリント基板30の上面には、各配線パタ
ーン32b、33b、34b。
35b、36bが各配線パターン32a、  33 a
34a、35a、36aにそれぞれに対応してケーシン
グ10の前後方向に配列されており、これら各配線パタ
ーン32b、33b、34b、35b、36bと各配線
パターン32a、33a、34 a、  35 a、 
 36 aとの間の各対向端間にはそれぞれ所定間隔が
付与されている。
さらに、プリント基板30の上面には、各電子素子40
,50.60及び本発明の要部を構成する高周波フィル
タ70が組付けられており、電子素子40はそのリード
端子41にてプリント基板30の上面に固着され、その
各リード端子42゜43にて各配線パターン32b、3
3b上にそれぞれ半田付けされている。電子素子50は
その各リード端子51.52にて各配線パターン34b
35b−ヒにそれぞれ半田付けされており、電子素子6
0ばそのリード端子61にて配線パターン36b上に半
田付けされ、そのリード端子62にてプリント基板30
の」二面に固着されている。
高周波フィルタ70は、第1図に示すごとく、ケーシン
グ10内にてコネクタ20と各電子素子40.50.6
0との間におけるプリント基板30の上面に配設されて
いる。この高周波フィルタ70は、共通電極板71を有
しており、この共通電極板71は、第1図及び第3図に
示すごとく、その左右両側端部からそれぞれI、形状に
延出する各リード片(導電材料からなる)71a、71
bを、プリント基板30及び銅箔膜31aに共通のラン
ト穴37a、並びにプリント基板30及び銅箔膜31b
に共通のランド穴37aにそれぞれ挿通して各銅箔膜3
1a、31bに半田付けすることにより、各配線パター
ン32a〜36aと各配線パターン32b〜36bとの
各対向端間にてプリント基板30の上面の上方にこれに
並行に支持されている。かかる場合、共通電極板71は
その左右両側端部にて各リード片71a、71bにより
各銅箔膜31a、31bにそれぞれ短絡されている。
また、高周波フィルタ70は、第1図に示すごとく、共
通電極板71の上面に形成した絶縁層72と、この絶縁
層72の上面に互いに並行にケーシング10の前後方向
に配設した短冊状の各電極片73,74,75,76.
77とを有している。
絶縁層72は、第1図、第3図及び第4図に示すごとく
、共通電極板71の上面前半部分に形成した磁性体層7
2aと、この磁性体層72aの後側にて共通電極板71
の上面後半部分に形成した誘電体層72bとによって構
成されていて、磁性体層72aは、無線周波数fとの関
連によって第5図に示すごとく変化する透磁率μを有す
る磁性材料(例えば、初期透磁率の高いフェライト材料
)により形成されており、一方、誘電体層72bは、無
線周波数fとの関連にて第6図に示すごとく変化する誘
電率εを有する誘電材料(例えば、鉄ニオブ酸鉛と鉄タ
ングステン酸鉛の二成分組成物を主成分とした誘電材ネ
、1)によって形成されている。
かかる場合、磁性体層72aの透磁率μ及び誘電体層7
2bの誘電率εは、無線周波数fの増大により減少して
も、それぞれ、空気の透磁率及び誘電率に比べて十分に
大きくなっている。また、絶縁層72の板厚、左右方向
長さ及び前後方向長さは、それぞれ、0.5酊、20顛
及び]0++iである。
電極片73は、第1図及び第4図に示すごとく、両前線
パターン32a、32b間における絶縁層72の」二面
部分に固着されており、この電極片73の前後両端部か
らI7形状に延出する各リード片(導電材料からなる)
73a、73bは、配線パターン32a及びプリント基
板30に共通のランt”穴38a、並びに配線パターン
32b及びプリント基板30に共通のランド穴39aに
挿通され各配線パターン32a、32bにそれぞれ半田
付けされている。かかる場合、電極片73はその前後両
端部にて各リード片73a、73bにより各配線パター
ン32a、32bにそれぞれ短絡される。
また、残余の各電極片74.75,76.77は、第1
図に示すごとく、電極片73の場合と実質的に同様に、
各一対の配線パターン33a、33b;34a、34b
;35a、35b;36a。
36b間における絶縁層72の各上面部分にそれぞれ固
着されており、これら各電極片74,75゜76.77
の各前後両端部からし形状に延出する各一対のリード片
(導電材料からなる)74a。
74b;75a、75b;76a、76b;77a、7
7bは、各一対のラント穴38b、39b;38c、3
9c;38d、39d;38e、39eに挿通されて各
一対の配線パターン33a。
33bB34a、34b;35a、  35b;36a
、36bにそれぞれ半田付けされている。かがる場合、
各電極片74,75.76.77はその各前後両端部に
て各一対の配線パターン33a。
33b;34a、34b;35a、35b;36a、3
6bにそれぞれ短絡される。なお、上述した各ランド穴
38b、38c、38d、38eは、ラント穴38aと
実質的に同様に、プリント基板30との共通下にて各配
線パターン33a、34a、35a、36aにそれぞれ
形成されており、上述した各ランド穴39b、39c、
39d、39e(図示せず)は、ランド穴39aと実質
的に同様に、プリント基板30との共通下にて各配線パ
ターン33b、34.b、35b、36bにそれぞれ形
成されている。
しかして、このように構成した高周波フィルタ70にお
いては、各電極片73,74,75,76.77が、無
線周波数fにおける低い領域より高い領域では、磁性体
N 72 aを介する共通電極板71との[14働によ
りそれぞれ第7図に示すレソヘル型分布定数回路A(分
布インダクタンス■51゜I52.・・・、Ln、分布
コンダクタンスG1゜G2.  ・・・、Gnからなる
)を形成する。これら各レノヘル型分布定数回路Aを総
分布インダクタンスL a及び総分布コンダクタンスG
’aにより表せば、各レッヘル型分布定数回路Aは、そ
れぞれ第8図に示すごとく集中定数回路に類イ以した回
路となる。かかる場合、総分布インダクタンスI2a 
(即ち、各分布インダクタンスL1.L2.  ・・・
、Ln)は、磁性体層72aの透磁率μの無線周波数特
性と、各電極片73,74,75.76又は77と共通
電極板71とによる並行平板構造とにより決定され、第
9図に示すごとき曲線La  (f)として得られる。
一方、総分布コンダクタンスGa  (即ち、各分布コ
ンダクタンスGl。
G2.  ・・・、Gn)は、磁性体層72aの透磁率
μの無線周波数特性との関連における損失特性と、前記
並行平板構造とにより決定され、第9図に示すごとき曲
線Ga  (f)として得られる。
また、上述のように構成した高周波フィルタ70におい
ては、各電極片73,74.75,76゜77が、無線
周波数fの低い領域では、誘電体層72bを介する共通
電極板71との協働により並行平板型コンデンサたるフ
ィルタとしてそれぞれ機能する。また、無線周波数fに
おける低領域よりも高い領域では、各電極片73,74
.75゜76.77が、誘電体N12bを介する共通電
極板71との協働により、それぞれ、レソヘル型分布定
数回路Aに従属接続したレソヘル型分布定数回路B(第
7図に示すごとく、分布インダクタンスLl ’、  
L2 ’ ・・+、  I−n ’、分布キャパシタン
スC1″、C2′・・・、Cn’及び分布コンダクタン
スGl ’、G2’、  ・・・Gnlからなる)を形
成する。これら各レノヘル型分布定数回路Bを総分布イ
ンダクタンスLb、総分布キャパシタンスcb及び総分
布コンダクタンスGbにより表せば、各レソヘル型分布
定数回路Bは、それぞれ第8図に示すごとく集中定数回
路に類似した回路となる。かかる場合、総分布キャパシ
タンスcb及び総分布コンダクタンスGbは、誘電体層
72bの誘電率εの無線周波数特性と、各電極片73,
74,75.76又は77と共通電極板71とによる並
行平板構造により決定され、第10図に示すごとく、各
曲線Cb (f)皮びGb(f)としてそれぞれ得られ
る。このことは、高周波フィルタ70が、無線周波数f
の低領域よりも高い広領域にて、誘電体N12bとの関
連により、第11図にて破線により示すごとく、共振現
象を伴わないほぼ平坦な濾波特性を有するローパスフィ
ルタとして機能することを意味する。
また、高周波フィルタ70の磁性体層72aと誘電体層
72bとの相互作用下における濾波特性について検討し
てみると、総分布インダクタンス素子L aが第9図の
曲線La(f)により示すごとく無線周波数fの増大に
応して減少するため、無線周波数[の比較的低い領域で
は、総分布インダクタンスL aが、高周波フィルタ7
0の誘電体層72b側部分に対し高入力インピーダンス
として機能し高周波フィルタ70の濾波特性を向上させ
る。また、総分布コンダクタンスGaが第9図の曲線G
a  (f)により示すごとく極大値を有するため、こ
の極大値を中心とする一定無線周波数領域Δf (第9
図参照)、即ち無線周波数fの比較的高い領域における
総分布コンダクタンスGaは、総分布インダクタンスL
 aの減少傾向との関連により、高周波フィルタ70の
誘電体層72b側部分に対し短絡インピーダンスとして
機能し高周波フィルタ70の濾波特性を向上させる。そ
の結果、高周波フィルタ70の磁性体層72a及び誘電
層72bとの関連における総合濾波特性は、第11図の
実線12により示すごとく得られる。
これによれば、高周波フィルタ70の総合濾波特性は、
誘電体N12bのみとの関連による濾波特性(第11図
の破線7!1参照)に比べて広い無線周波数領域に亘り
ほぼ一様に向−ヒし、かつ一定態線周波数Δfにてピー
クを有することが理解される。なお、第7図及び第8図
にて、符号e1は配線パターン32a、33a、34a
、35a又は36aを示し、符号e2及びe4は銅箔膜
31a又は31bを示し、また符号e3は配線パターン
32b、33b、34b、35b又は36bを示す。
以」二のように構成した本実施例において、放送局、ア
マチュア無線局、市民無線局、パーソナル無線システム
、軍用レーダー等の電波発生源からの各種電波E(無線
周波数を有する)が第2図に示ずごと(当該車両に入射
すると、この電′tiJLP、に基づく高周波誘導電流
Iが各入出力信号線Wl。
W2.W3.W4.W5に誘導され両コネクタ208.
20を通り高周波フィルタ70に流入する。
然るに、この高周波フィルタ70が、絶縁層72の磁性
体層?2aの透磁率μ及び誘電体層72bの誘電率εの
第5図及び第6図に示す各無線周波数特性に基き、上述
のように無線周波数fの広い領域に亘り第11図の実線
12により示すごとく高濾波効果でもってほぼ平坦な濾
波特性を有するため、高周波誘導電流■が共通電極板7
1、各リート′片71a、’71b及び各銅箔膜31a
、31bを通り前記各支持部材を介してケーシング10
の底壁12に確実に流入する。
換言すれば、高周波フィルタ70の誘電体層72bとの
関連における第11図の実線ρ1に示す濾波特性との協
働のもとに、高周波フィルタ70における磁性体N 7
2 aが、その総分布インダクタンスL aの第9図の
曲線■、a (f)に示す高インピーダンス特性により
、面周a誘導電流Iのうぢの比較的低い無線周波数成分
が誘電体層72b側へ流入させることなく反射して共通
電極71からケーシング10の底壁12に流入させると
ともに、高周波フィルタ70における磁性体層72aが
、その総置布コンダクタンスGaの第9図の曲線Qa 
 (r)に示す短絡インピーダンス特性により、高周波
誘導電流lのうちの比較的高い無線周波数成分を、誘電
体層72bの入力側にて総置布インダクタンス1. a
の減少下のもとに短絡させて吸収し共通電極板71から
ケーシング10の底壁12へ流入させる。このことは、
高周波フィルタ70が、電波Eに起因する高周波誘導電
流Iを広い無線周波数領域に亘り各電子素子40.50
゜60から確実に遮断して濾波することを意味する。
従って、各電装品U1〜U5と各電子素子40〜60と
の間の流出入信号電流のみの授受が、電波Eの存在にも
かかわらず、各入出力信号線W1〜W5.各コネクタ2
0a、20.各配線パターン32a〜36a、各リート
片73a〜77a。
各電極片73〜77、各リード片73b〜77b。
各配線パターン32b〜36bをそれぞれ通して確実に
行われる。
また、高周波フィルタ70の組付にあたっては、各リー
ド片71a、  71b、  73a、  74a、 
 75a、76a、77a、73b、74b、75b。
76b、77bを各ランド穴37a、37b、38a、
38b、38c、38d、38e、39a。
39b、39c、39d、39eにそれぞれ挿入半田付
けするのみでよいので、この種高周波フィルタの実装が
容易に行なえる。
なお、前記第1実施例においては、高周波フィルタ70
を各配線パターン32a〜36aと各配線パターン32
b〜3’6 bとの間にてプリント基板30の上面に組
付けるようにしたが、これに代えて、第12図に示すご
とく、各配線パターン32a〜36a1各ランド穴38
a〜38eの前方側に位置するプリント基板30及び各
銅箔膜31a、31bの各部分、並びに高周波フィルタ
70の各リード片73a、74a、75a、76a。
77aを省略するとともに、コネクタ20の各コネクタ
ピンPI  P2.P3.P4.P5の下端を各電極片
73,74,75,76.77の上面前出部にそれぞれ
直接半田付けするように実施してもよく、かかる場合に
は、各配線パターン32a〜36aの省略によりこれら
各配線パターン32a〜36aに直接束る高周波ノイズ
等の外乱の影響をも除去することができ、その結果、高
周波フィルタ70の濾波効果をより一層向上させ得る。
また、上述のごときプリント基板30及び各配線パター
ン322〜36aの省略によりこの種電子装置の寸法形
状をより一層コンパクトにし得る。
また、前記第1実施例においては、絶縁層72を磁性体
層72a及び誘電体層72bにより構成した例について
説明したが、これに代えて、絶縁層72を、第13図に
示すごとく、第1磁性体層72C1第1誘電体層72d
、第2磁性体層72e及び第2誘電体層72fの四層に
よって構成してもよく、かかる場合、第1磁性体層72
C及び第1誘電体層72dは、それぞれ、前記第1実施
例における磁性体層72aと同様の磁性材料及び誘電体
層72bと同様の誘電材料により形成され、第2磁性体
層72eは、磁性体層72aの透磁率μとは異なる変化
傾向にて無線周波数fの増大(又は減少)に応じて減少
(または増大)する透磁率μを有する磁性材料(例えば
、初期透磁率の低いフェライト材料)により形成され、
かつ第2誘電体層?2fは、誘電体N12bの誘電率ε
とは異なる変化傾向にて無線周波数fの増大(又は減少
)に応じて減少(又は増大)する誘電率εを有する誘電
材料(例えば、チタン酸バリウム等の誘電率εの低い成
分を主成分とする誘電材料)によって形成されている。
しかして、このように構成した高周波フィルタにおいて
は、前記第1実施例と実質的に同様に、第7図の両しソ
ヘル型分布定数回路A、Bからなる従属接続回路が、第
1磁性体層72c、第1誘電体層72d、第2磁性体層
72e、第2誘電体層72fとの関連で、各レソヘル型
分布定数回路A、B、A、Bからなる従属接続回路とな
り、第8図の集中定数回路に類似した回路も同様に変わ
る。かかる場合、第2磁性体層72eに関連する総分布
コンダクタンスGaの極大値が、第1磁性体N 72 
cの総分布コンダクタンスGaの極大値(第9図参照)
に係る一定無線周波数領域Δfよりも低い一定無線周波
数領域Δfl(第14図参照)にあるものとすれば、第
13図における高周波フィルタの第1磁性体層72C1
第1誘電体層72d、第2磁性体層12e及び第2誘電
体層72「との関連における総合濾波特性は、前記第1
実施例から容易に理解されるように、第14図の曲線ρ
3にて示すごとく得られる。
これによれば、同高周波フィルタの総合濾波特性は、磁
性体層72a及び誘電体層721)、即ち第1磁性体層
72C及び第1誘電体層72dとの関連による総合濾波
特性(第14図にて曲線12参照)に比べて広い無線周
波数領域に亘りほぼ一様に更に向上し、かつ各一定態線
周波数領域Δf2Δr1にてそれぞれピークを有するこ
とが理解される。しかして、このように構成した本変形
例においては、前記第1実施例と同様に高周波誘導電流
■が第13図の高周波フィルタに流入しても、同高周波
誘導電流■が、第14図の曲線13に基く高濾波効果で
もって広い無線周波数領域に亘り一様に、上述と実質的
に同様に、前記高周波フィルタにより各電子素子40〜
60から遮断して濾波される。
次に、本発明の第2実施例を第15図を参照して説明す
ると、この第2実施例においては、高周波フィルタ80
を前記第1実施例における高周波フィルタ70に代えて
プリン1一基板30の上面に垂設するようにしたことに
その構成上の特徴がある。高周波フィルタ80は、共通
電極Fj、81を有しており、この共通電極板81は、
第15図及び第16図に示すごとく、その下縁81aを
、プリン1一基板30及び各銅箔膜31a、31bに共
通な長手状のランド穴38f (各ランド穴37a。
37bに代わる)に挿入して各銅箔膜31a、31bに
半田付けすることにより、各配線パターン32a〜36
aと各配線パターン32b〜36bとの各対向端間にて
プリント基板30に垂設されている。
また、高周波フィルタ80は、前記第1実施例にて述べ
た絶縁層72と、アルミナ基板82と、逆U字形状の各
電極片83,84,85,86゜87を有していて、絶
縁層72の磁性体層?2aは、プリント基板30の上方
にて共通電極板81の前面下半部に形成されており、一
方、絶縁層72の誘電体層72bは、磁性体層72aの
上側にて共通電極板81の前面下半部に形成されている
アルミナ基板82は、絶縁層72に対応して共通電極板
81の後面に固着されており、同共通電極板81を補強
する役割を果す。各電極片83〜87は、第15図に示
すごとく、プリント基板30に垂直となるように互いに
並列状に絶縁層72及びプリント基板30に上方から組
付けられている。
電極片83は、第15図及び第16図に示すごとく、そ
の前側腕部83aにて、再配線パターン32a、32b
間における絶縁層72の前面部分に固着されており、こ
の電極片83の前側腕部83aの下端から17字状に延
出するリート片(導電材料からなる)88aは前記第1
実施例におけるランド穴38aに挿通されて配線パター
ン32aに半田付けされ、一方、電極片83の後側腕部
83bの下端からL字状に延出するリード片(導電材料
からなる)89aは、前記第1実施例におけるランド穴
39aに挿通されて配線パターン32bに半田付けされ
ている。かかる場合、電極片83の後側腕部83b及び
前後両側腕部83a、83b間の連結部はアルミナ基板
82の後面、並びに誘電体層72b、共通電極板81及
びアルミナ基板82の各上縁から適宜間隔だけ離れて位
置しており、また電極片83はその前後両側腕部83a
83bにて各リード片88a、89aにより各配線パタ
ーン32a、32bにそれぞれ短絡されている。
また、残余の各電極片84,85,86.87は、第1
5図に示すごとく、電極片83の場合と実質的に同様に
、各前側腕部84.a、85a、85a、87aにて各
一対の配線パターン33a。
33b;34a、  34b;35a、  35b;3
6a、36b間にお+Jる絶縁JW72の各前面部分に
てそれぞれ固着されており、各前側腕部84a。
85a、86a、87aの下端からそれぞれl2字状に
延出するり−1片(導電材料からなる)88b、88c
、88d、88eは、前記第1実施例におしJる各ラン
ト穴38b、38c、38d、38eにそれぞれ挿通さ
れて各配線パターン33a。
34a、35a、36aに半田付けされている。
一方、各電極片84.85.86.87の後側腕部84
b、85b、86b、87b (図示しない)の下端か
らそれぞれ17字状に延出するり一ド片(導電材料から
なる)89b、89c、89d、89e(図示しない)
は、前記第1実施例における各ランド穴39b、39c
、39d、39eにそれぞれ挿通されて各配線パターン
33b、34b。
35b、36bに半田付げされている。かかる場合、各
電極片84,85.86.87の前側腕部84a、85
a、86a、87aを除く各残余の部分は、電極片83
の場合と同様に、アルミナ基板82の後面、並びに誘電
体層72b、共通電極板81及びアルミナ基板82の各
上縁から適宜間隔だけ離れて位置しており、また各電極
片84゜85.86,87ば各前後両側腕部84a、8
4b;85a、85b;86a、86b;87a。
87bにて各一対のリード片88b、89bi88c、
89c;88d、、89d;88e、89eにより各一
対の配線パターン33a、33b;34a、34b;3
5a、35b;36a、36bにそれぞれ短絡されてい
る。なお、このように構成した高周波フィルタ80にお
いては、共通電極板81及び各電極片83〜87が前記
第1実施例における共通電極板71及び各電極片73〜
77に相当する。
以上のように構成した本実施例において、前記第1実施
例と同様に、各種電波Eが当該車両に入射したときこの
電波Eに基づく高周波誘導電流■が各入出力信号線W1
〜W5に誘導されて両コネクタ20a、20を通り高周
波フィルタ80に流入しても、かかる高周波誘導電流I
ば、前記第1実施例における高周波フィルタ70と同様
の高周波フィルタ80の濾波機能のもとに、共通電極板
81及び各銅箔膜31a、31bを通り前記各支持部材
を介しケーシング10の底壁に確実に流入する。換言す
れば、高周波フィルタ80は、電波Eに起因する高周波
誘導電流I、即ち無線周波数成分を各電子素子40,5
0.60から確実に遮断して濾波する。従って、各電装
品Ul−U5と各電子素子40〜60との間の流出入信
号電流のめの授受が、電波Eの存在にもかかわらず、各
入出力信号線Wl−W5、各コネクタ20a、20、各
配線パターン32a〜36a、各リード片88a〜88
e、各電極片83〜87、各リード片89a〜89e、
各配線パターン32b〜36bをそれぞれ通して確実に
行われる。
かかる場合、高周波フィルタ80が、前記第1実施例に
おける高周波フィルタ70と異なりプリント基板30に
垂設されているため、共通電極板81が各電子素子40
〜60をコネクタ20から隔離してこのコネクタ20の
内側開口部から各型子素子40〜60に直接入射する各
種電波をも遮断し得る。また、共通電極板81が各銅箔
膜31a、31bと直交しているため、この共通電極板
81と各銅箔膜31a、31bとの間の接続面積も十分
広くとれて高周波的なケーシング10に対する短絡をよ
り一層確実になし得る。また、高周波フィルタ80の組
付けにあたっては、各リード片888〜88e、89a
〜89e、共通電極板81の下縁を各ランド穴38a〜
38e、39a〜39e、38fにそれぞれ挿入半田付
けするのみでよいので、この種高周波フィルタの実装が
容易に行なえる。
なお、前記第2実施例においては、高周波フィルタ80
を各配線パターン322〜36aと各配線パターン32
b〜36bとの間にてプリント基板30に垂設するよう
にしたが、これに代えて、第17図に示すごとく、各配
線パターン328〜36a、各ランド穴388〜38e
の前方側に位置するプリント基板30及び各銅箔膜31
a、31bの各部分、並びに高周波フィルタ80の各す
−1−片88a〜88eを省略するとともに、コネクタ
20の各コネクタビンPI、P2.P3.P4、P5の
各垂下部を各電極片83,84,85゜86.87の前
側腕部83 a、  84 a、  85 a。
86a、87aにそれぞれ半田付けするように実施して
もよく、かかる場合には、第12図における変形例の場
合と同様に各配線パターン328〜36aに直接束る高
周波ノイズ等の外乱の影響をも除去することができ、そ
の結果、高周波フィルタ80の濾波効果をより一層向上
させ得る。また、上述のごときプリント基板30の部分
的省略及び配線パターン328〜36aの省略によりこ
の種電子装置をより一層コンパクトにし得る。なお、コ
ネクタ20の各コネクタビンP1〜P5の各垂下部分は
各電極片83〜87と各前側腕部83a〜87aとの接
触を確実になし得るように長くしである。
また、第17図に示した変形例においては、磁性体層7
2a及び誘電体層72bを共に共通電極板81の前面に
形成するようにしたが、これに限らす、第18図に示す
ごとく、磁性体層72A(磁性体層72aと同様の磁性
材料からなる)を磁性体層72a及び誘電体層72bに
代えて共通電極板81の前面に形成し、一方誘電体層7
2B(誘電体層72bと同様の磁性材料からなる)をア
ルミナ基板82に代えて共通電極板81の後面に形成し
て実施しても、前記第2実施例と実質的に同様の作用効
果を達成し得る。
また、前記第2実施例においては、高周波フィルタ80
の各電極片83〜87が、第11図に示すごとく、各前
側腕部83a〜87aを絶縁層72の前面に固着すると
ともに各後側腕部83b〜87bをアルミナ基板82の
後面に対向させて組付けるようにしたが、これに限らず
、U形状の各電極片9]、92,93,94.95を、
各電極片83〜87に代えて、第19図に示すごとく、
絶縁層72の前面に固着するように変形して実施しても
よい。
かかる場合、配線パターン32bを再配線パターン32
a、338間に延在させ、配線パターン33bを再記線
パターン33a、34a間に延在させ、配線パターン3
4 bを再配線パターン34a、35a間に延在させ、
配線パターン35bを再配線パターン35a、368間
に延在させ、かつ配線パターン36bを配線パターン3
6aの左側に延在させて、各電極片91,92,93,
94.95の左側腕部の各下端からそれぞれ延出する各
リート片9]a、92a、93a、94a。
95aを各ランド穴38g、38h、381.38j、
38kにそれぞれ挿入して各配線パターン32b、33
b、34b、35b、36bに半田付けするとともに、
各電極片91,92,93゜94.95の右側腕部の各
下端からそれぞれ延出する各リード片91.b、92b
、93b、94.b。
95bを各ランド穴38a、38b、38c、38d、
38eにそれぞれ挿入して各配線パターン32 a、 
 33 a、  34 a、  35 a、  36 
aにそれぞれ半田付けする。しかして、この変形例によ
れば、第15図に示したアルミナ基板82を必要とする
ことなく高周波フィルタをコンパクトにし得るとともに
、各電極片91〜95をその各後面全体に亘り絶縁1i
t72の前面に固着すればよいので、生産性の向上につ
ながる。
また、前記第2実施例及びその変形例においては、共通
電極板81の補強手段としてアルミナ基板82を採用し
たが、これに限らず、例えば、通常の絶縁基板をアルミ
ナ基板82に代えて前記補強手段として採用してもよい
また、第19図に示した変形例における高周波フィルタ
は、各配線パターン328〜36aと各配線パターン3
2b〜36bとの間にてプリント基板30上に垂設され
ているが、これに代えて、第20図に示すごとく、第1
7図における場合と実質的に同様に各配線パターン32
8〜36a、これら各配線パターンに対応するプリント
基板30及び各銅箔膜31a、31bの各部分、並びに
第19図における高周波フィルタの各リード片91b、
92b、93b、94b、95bを省略するとともに、
コネクタ20の各コネクタビンP1゜P2.P3.P4
.P5の各垂下部を各電極片9]、92,93,94.
95の各右側腕部にそれぞれ直接半田付すするように実
施してもよく、かかる場合には、第17図における高周
波フィルタについて述べた作用効果と実質的に同様の作
用効果を達成し得る。
なお、本発明の実施にあたっては、第21図に示すごと
く、複数のハイブリット電子素子111〜111を配列
してなるハイブリット基板(アルミナ基板、ホーロー基
板からなる)110を備えたハイブリット電子機器に本
発明に係る各高周波フィルタ120,130を適用して
もよく、かかる場合、高周波フィルタ120は、外部回
路との各接続端子1]2a、1]2b、112c、11
2dと各ハイブリット電子素子111〜111との間に
てハイブリット基板110の上面−側に組付けられてお
り、一方、高周波フィルタ130は、外部回路との各接
続端子113a、113b、113c、1]3dと各ハ
イブリット電子素子111〜111との間にてハイブリ
ット基板110の上面他側に組付けられている。
高周波フィルタ120は、第21図及び第22図に示す
ごとく、ハイブリット基板110の上面−側に印刷した
導体箔膜121と、この導体箔膜121上に重合した共
通電極板122と、この共通電極板122の上面に各接
続端子112a、112b、112c、112dにそれ
ぞれ対応させて配列した各絶縁層123,124,12
5.126と、これら各絶縁層123,124,125
゜126の上面にそれぞれ固着した電極片123A。
124A、125A、126Aとによって構成されてお
り、各電極片123A、124A、125A、126A
はその各一端にて各接続端子112a、112b、11
2c、112dにそれぞれ接続され、その各他端にて各
接続端子127a、127b、127c、127dを介
しハイブリット電子素子111〜111に接続されてい
る。但し、各絶縁層123,124,125,126は
、第22図に示すごとく、それぞれ、磁性体層123a
及び誘電体層123b、磁性体N 124 a及び誘電
体層124bi磁性体層125a及び誘電体層125b
、並びに磁性体層126a及び誘電体層126bによっ
て構成されていて、各磁性体層123a、124a、1
25a、126aは前記第1実施例におりる磁性体層7
2aと同様の磁性材料により形成され、一方、各誘電体
層123b。
124b、125b、126bは前記第1実施例におけ
る誘電体層72bと同様の誘電材料によって形成されて
いる。なお、導体箔膜121は、ハイブリット基板11
0を介し図示しない金属ケーシングに短絡してあり、ま
た高周波フィルタ130も高周波フィルタ120と実質
的に同様に構成しである。
しかして、このように構成した各高周波フィルタ120
,130においては、各接続端子112a 〜112d
、 113a 〜113dを介し各外部回路から電波E
に基づく高周波誘導電流■が流入しても、各高周波フィ
ルタ120,130が、前記第1実施例と同様に、その
各絶縁層の透磁率μ及び誘電率εの各無線周波数特性の
もとに高周波誘導電流Iをハイブリット基板110を介
し前記金属ケーシングに流入させる。これにより、各ハ
イブリット電子素子111〜111が高周波誘導電流I
の流入から確実に遮断保護される。
また、前記各実施例及びその各変形例においては、上述
のごとく、絶縁層を2分割(或いは4分割)して磁性体
層と誘電体層とを交互に配設する構成としたが、これに
限らず、前記絶縁層の分割数は適宜変更して実施しても
よく、かかる場合には、前記分割数の増大に応じて各層
間の不整合による高周波誘導電流■の反射が、無線周波
数fの変化とはかかわりなく一様に増大することとなり
、高周波フィルタの濾波特性の向上に有益である。
また、前記各実施例及び各変形例においては、上述のご
とく、絶縁層を、共通電極板に沿って交互に配設した磁
性体層と誘電体層とにより構成したが、磁性体層と誘電
体層との配設順序を前記各実施例及びその各変形例とは
逆にして実施してもよく、また、前記共通電極板に磁性
体層と誘電体層とを重合して実施してもよい。
また、前記各実施例及び各変形例においては、上述のご
とく絶縁層を磁性体層と誘電体層により構成したが、こ
れに代えて、絶縁層を複数の誘電体層のみにより構成し
てもよく、かがる場合、各誘電体層を形成する誘電材料
は互いに同じであってもよく異なっていてもよいが、分
布コンダクタンスの大きいもの(例えば、抵抗材料、金
属粉、カーボン等を混入したもの)が望ましい。
また、前記各実施例及びその各変形例においては、金属
良導体からなるケーシング10を非接地状態に維持する
ようにしたが、これに限らず、ケーシング10を車体の
一部に接地状態に維持してもよく、また電子素子40,
50.60等の電子回路部が電波に対し耐性を有する場
合には、ケーシング10の一部のみを金属良導体により
形成するようにしてもよい。
また、前記各実施例及びその各変形例においては、本発
明が車両用電子制御システムに適用された例について説
明したが、これに限らず、船舶その他の各種移動体の電
子制御システムが比較的長い入出力信号線を有する場合
、固定位置に配設した電子制御システムが比較的長い入
出力信号線を有する場合等にも本発明を通用して実施し
てもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す要部斜視図、第2図
は、前記第1実施例を適用してなる電子制御システムが
車両に装備された状態を示す図、第3図は第1図にて3
−3線に沿う断面図、第4図は同4−4線に沿う断面図
、第5図は第1図における磁性体層の透磁率μの無線周
波数fとの関係を示すグラフ、第6図は第1図における
誘電体層の誘電率εの無線周波数fとの関係を示すグラ
フ、第7図は第1図における高周波フィルタの分布定数
回路を示す図、第8図は同LCG定数フィルタ回路図、
第9図は第8図におけるおける総分布コンダクタンスG
a及び総分布インダクタンスLaの無線周波数fとの関
係を示すグラフ、第10図は第8図における総分布コン
ダクタンスGb及び総分布キャパシタンスcbの無線周
波数fとの関係を示すグラフ、第11図は第1図におけ
る高周波フィルタの濾波特性を示すグラフ、第12図は
前記第1実施例の変形例を示す要部斜視図、第13図は
同地の変形例を示す要部斜視図、第14図は第13図に
おける高周波フィルタの濾波特性を示すグラフ、第15
図は本発明の第2実施例を示す要部斜視図、第16図は
第15図にて16〜16線に沿う断面図、第17図〜第
20図は前記第2実施例の各変形例を示す図、第21図
は前記各実施例の変形例を示す斜視図、及び第22図は
第21図における高周波フィルタの分解斜視図である。 符号の説明 10・・・ケーシング、20,208・・・コネクタ、
32a〜36a、32b〜36b・・・配線パターン、
40,50.60・・・電子素子、42.43,51,
52.61・・・リード端子、70.80,120.1
30・・・高周波フィルタ、72,123〜126・・
・絶縁層、72a。 72A、72c、72e、123a〜126a・・・磁
性体層、72b、72B、72d、72f。 123b〜126b・・・誘電体層、73〜77゜83
〜87.91〜95. 123A〜126A ・・・電
極片、?1,81.122・・・共通電極板、111・
・・ハイブリット電子素子、D・・・電子装置、U1〜
U5・・・電装品、W1〜W5・・・入出力信号線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 導電性ケーシング内に配置されて外部回路から延在する
    接続線路に接続される接続端子を設けた電子素子を備え
    た電子機器において、前記電子素子の接続端子と前記接
    続線路との間に設けた絶縁層と、この絶縁層の両表面に
    前記電子素子の接続端子から前記接続線路にかけて添着
    した一対の導電板とを有し、前記絶縁層が、無線周波数
    の増大(又は減少)に応じて減少(又は増大)する誘電
    率を有する誘電材料により形成した第1の層と、無線周
    波数の増大(又は減少)に応じて減少(又は増大)する
    透磁率を有する磁性材料により形成した第2の層との組
    合せ、又は前記第1(又は第2)の層の二つの組合せに
    より形成され、前記一対の導電板の一方が前記電子素子
    の接続端子と前記接続線路との間に接続され、かつ前記
    一対の導電板の他方が前記導電性ケーシングに接続され
    るようにしたことを特徴とする電子機器のための高周波
    フィルタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5373881A (en) * 1989-04-13 1994-12-20 Bridgestone Corporation Heavy duty pneumatic tire having tread with shoulder ribs
JP2010033961A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Autonetworks Technologies Ltd 波形歪み緩和部材および該波形歪み緩和部材を備えた通信線路
CN106330129A (zh) * 2016-08-31 2017-01-11 安徽赛福电子有限公司 一种高低频组合网络滤波器

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