JPS6146231Y2 - - Google Patents

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JPS6146231Y2
JPS6146231Y2 JP18851281U JP18851281U JPS6146231Y2 JP S6146231 Y2 JPS6146231 Y2 JP S6146231Y2 JP 18851281 U JP18851281 U JP 18851281U JP 18851281 U JP18851281 U JP 18851281U JP S6146231 Y2 JPS6146231 Y2 JP S6146231Y2
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rotor
vane
side plate
rear side
seal ring
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JP18851281U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両空調用として好適なベーン圧縮機
に関するものである。
シリンダ及び同シリンダの端面に配設されるフ
ロント、リヤの両側板にて囲まれた円筒形空間内
を、複数個のベーンを有するロータを偏心して回
転せしめることにより冷媒の圧縮を行うベーン圧
縮機においては、ロータのフロント、リヤの両端
面のシール性及び潤滑性が非常に重要である。こ
の要求を満足させるため、従来実開昭51−143209
号公報に示すように、ロータの両端面に環状溝を
設け、両環状溝にはスプリングとシールリングを
収容して、該シールリングをフロント及びリヤの
側板にそれぞれ摺接したガス漏れ防止装置があつ
た。
ところが、上記従来のベーン圧縮機には、シー
ル性は保持できるが、フロントとリヤの側板端面
にそれぞれシールリングやスプリングが必要でコ
ストアツプになるという欠陥があつた。
本考案は上記従来の欠陥を解消するためになさ
れたものであつて、そその目的はロータとフロン
トおよびリヤの側板とのシール性を低下させるこ
となく、シールリングを1つにして部品点数を減
少し加工を容易に行つてコストダウンを図ること
ができるベーン圧縮機を提供することにある。
以下、本考案を具体化した第一実施例を第1図
〜第4図について説明すると、図面中1は円筒形
のシリンダを示し、同シリンダ1の端面にはシリ
ンダ外径よりも大径の円板状のフロント側板2及
びリヤ側板3が接合され、これらによつてロータ
収容用の円筒形空間が形成されている。4はフロ
ント側板2の前面に配置された吸入室5を有する
フロントハウジングであり、同吸入室5は吸入孔
6を介して外部回路と連通されている。7はフロ
ント側板2及びリヤ側板3の外周を囲繞するよう
に配置されかつフロントハウジング4に接合され
たリヤハウジングであり、その後側には底部を油
溜室8としかつ上部には吐出ガス中の油を分離す
る油分離材9を有する油分離室10が形成され、
同油分離室10は吐出孔11を介して外部回路と
連通されている。
前記フロント側板2及びリヤ側板3の中心から
適当量偏心した位置には、駆動軸12が貫通され
ラジアルベアリング13にて回転可能にかつ軸線
方向の微動可能に支持されており、同駆動軸12
に固着(一体形成することも可)されたロータ1
4が前記シリンダ1内にその外周面の一部をシリ
ンダ内壁面の上部と接するように偏心して収容さ
れている。ロータ14の円周上には全幅にわたつ
て複数個(図では4個の場合を示す)のベーン溝
15が所要深さをもつて形成され、各ベーン溝1
5に摺動可能に嵌合されたベーン16はその先端
がシリンダ1の内壁面に当接することで空間を4
つの圧縮室17に区画形成している。圧縮機17
は前記フロント側板2に貫設された吸入孔18を
介して吸入室5と連通され、また圧縮室17はシ
リンダ1の上部に貫設された吐出口19を介して
同シリンダ1の外周面とリヤハウジング7の内周
面間に形成された吐出室20と連通され、さらに
同吐出室20は前記油分離材9と対向するように
リヤ側板3に貫設された連通孔21を介して油分
離室10と連通されている。なお、22は吐出口
19に設けられた吐出弁、23はその弁押えであ
る。
前記リヤ側板3の後面には駆動軸12の後端面
を覆うカバー24が僅かな密閉空間25をおいて
固定されている。また、リヤ側板3の前面つまり
ロータ端面との摺動面には第2図に示すようにベ
ーン溝15の底部を互に連通するほぼ半円環状の
圧力溝26が形成されており、同圧力溝26と圧
縮途中の圧縮室17とはリヤ側板3に形成した導
圧孔27により連通されている。さらに、リヤ側
板3の前面にはベーン溝15の底部と連通する短
い油溝28が形成され、同油溝28はリヤ側板3
に形成した給油孔29を介して油溜室8と連通さ
れている。
一方、ロータ14の前端面つまりフロント側板
2との摺動面にはベーン溝15よりも内周側に環
状のシール溝30が前記駆動軸12を囲繞するよ
うに形成され、同シール溝30には矩形断面のシ
ールリング31が嵌入されている。なお、シール
リング31よりも内周側の摺動面はフロント側の
軸孔(ラジアルベアリングの隙間)を介して吸入
室5に通じている。32はシヤフトシールであ
る。
前記フロントハウジング4のボス部33には、
駆動軸12に動力を入切するための従来公知の電
磁クラツチ34が装着されている。このクラツチ
34はボス部33に回転可能に支承されたプーリ
35と、フロントハウジング4の前面に固着され
た電磁コイル36を収納する取付ケース37と、
駆動軸12の前端部に固着した取付デイスク38
に弾性部材39を介して取付けられかつ前記電磁
コイル36の励磁時にプーリ35の駆動クラツチ
板40に吸引圧接される被動クラツチ板41とに
より構成されている。
次に、前記のように構成したベーン圧縮機につ
いて、その作用を説明する。
圧縮機の停止状態では、ロータ14はシヤフト
シール32が保有するバネ力によつてリヤ向きの
スラスト力を受けリヤ側板3に押圧されており、
そのためロータ14の前端面とフロント側板2と
の間には第4図に示すように隙間Gが生じ、従つ
てここに充分な量の油が保持されることになる。
ロータ14のリヤ側端面はリヤ側板3に圧接され
ているとはいつても、シヤフトシール32のバネ
力はそれほど大きいものではないからロータ14
のリヤ側摺動面にも油が保持されることになる。
一方、圧縮機の運転時にあつては、電磁クラツ
チ34が作動されて、被動クラツチ板41がリヤ
側へ吸引されているので、駆動軸12及びロータ
14等は停止時よりもさらに強くリヤ側へ付勢さ
れ、ロータ14のリヤ側端面とリヤ側板3との間
のシール性が向上する。又、油溜室8内の油は吐
出圧力を受けて給油孔29を通り油溝28に導か
れ、ここからロータ14及びベーン16のリヤ側
摺接面を潤滑する。そして一部の油はリヤベアリ
ング13へと漏れてこれを潤滑する。さらに、油
溝28の油はベーン溝15内を通つてフロント側
へ移動する際ベーン16の摺動面を潤滑し、さら
にはロータ14のフロント側に形成された隙間G
へ至り、シールリング31の外周面へ供給され、
同シールリング31の摺動面を潤滑する。このと
き、シールリング31の外周側は圧縮室17の圧
力が作用し、内周側は吸入系圧力が作用している
ので、第4図においてシールリング31は左方す
なわちフロント側板2へ押圧され、同側板2とシ
ールリング31とのシール性が高められるが、一
部の油はシールリング31の内周面及びフロント
側摺接面を通つて吸入室5側へ漏出し、この漏出
油によつてシールリング31の内周側におけるロ
ータ14のフロント側摺動面及びフロントベアリ
ング13が潤滑される。
又、圧縮途中の圧縮室17からは導圧孔27か
ら圧力溝26へ圧縮途中のやや加圧された冷媒が
供給され、さらにベーン溝15へ供給されてベー
ン16を突出方向へ付勢する。
ところで、運転時においてロータ14に関して
作用する軸方向の圧力(スラスト力)としては、
第3図に示すようにフロント向きの力として、ロ
ータ14の後端面に各圧縮室圧力の総和としてP1
が、そして駆動軸12の後端面には密閉空間25
内の圧力(圧縮行程末期の圧縮室からは高圧冷媒
が流入し、吸入行程の圧縮室へ向つて内部の冷媒
が流出して結局吐出圧力と吸入圧力の中間的な圧
力でバランスする。)がP2としてそれぞれ作用
し、これに対しリヤ向きの力として、シールリン
グ31を境としたロータ14の前端外側面に各圧
縮室圧力の総和P1が、前端内側面に吸入圧力Ps
が、駆動軸12の前端面に大気圧P0がそれぞれ作
用するほか、クラツチ34の吸引力及びシヤフト
シール32が保有するバネ力が作用する。従つ
て、前記シールリング31の直径及び厚みを適当
に設定してリヤ向きの総合力がフロント向きの総
合力を若干上回るように調整することによつて、
吐出圧力の上昇(定常運転)に伴つてロータ14
をリヤ側板2に適切な押圧力で押付けることが可
能となり、このことによりロータ14のフロント
側においては、圧縮室からフロントベアリング1
3を通つて吸入室5内への漏れを、シールリング
31によつて有効に防止できるとともに、リヤ側
では、極めて小さな隙間となることからシールリ
ングがなくてもシールができ、しかも油分離室8
からの油の過剰な供給が防止される。
この場合、ベーン16はロータ14に対し、軸
方向には自由に移動可能なため、ベーン16の端
面におけるフロント側およびリヤ側の隙間はほぼ
均等に保たれ、その結果圧縮室間の漏れは少な
い。
なお、前述した第一実施例では第4図に示すよ
うに、シールリング31をロータ14に設けた
が、これを第5図に示すようにフロント側板2に
設けてもよく、また第6図に示すようにシールリ
ング31の内周角部を斜状に切欠いて摺動面積を
少なくして圧接を強くすることによりシール性を
向上させてもよい。又、ロータが円筒シリンダに
偏心して配設されたタイプのベーン圧縮機の他
に、第7図に示したように楕円筒状のシリンダの
中央にロータを配設した無偏心タイプのベーン圧
縮機においても、本考案の実施は可能である。な
お、第7図においてあるいはこれから述べる第二
実施例の図面において前述の第一実施例のものと
同じ符号で示したものは、同一若しくは均等のも
のである。
第8図〜第10図は第二実施例を示し、この実
施例においてはロータ14がシヤフト部14a、
ジヨイント部14b及びロータ部14cからなつ
ており、ロータ部14cにはベーン16が貫通交
差するように組み込まれている。又、フロントハ
ウジング4内にはシヤフトシール室42が形成さ
れ、同シール室42と吸入行程の圧縮室17とは
第1連通孔43によつて連通されている。一方、
密閉空間25は第2連通孔44により吸入行程又
は圧縮開始付近の圧縮室17と連通されている。
さらに、ロータ14のリヤ側ジヨイント部14b
には、第10図に示すように油溜室8の油が第3
連通孔45により供給されるようにしている。
この第二実施例において、シールリング31は
フロント側ジヨイント部14bのフロント側端面
又は同端面と対接するフロント側板2に設けても
よい。さらにジヨイント部14bの外周面又は同
外周面と対接するフロント側板2に設けてもよ
い。
前述した第二実施例の作用及び効果は第一実施
例とほぼ同様であるから説明を省略する。
以上詳述したように本考案は、円筒形若しくは
楕円筒形のシリンダと、同シリンダ端面に接合さ
れたフロント及びリヤの側板とにより密閉された
空間内に、前記両側板にフロント及びリヤのベア
リングを介して回転可能に支持された駆動軸に固
定したロータを軸線方向に微動可能に収容し、同
ロータに設けたベーン溝にはベーンを収容し、前
記駆動軸のフロント側端部には同駆動軸及びロー
タをリヤ側へ付勢して同ロータのリヤ側端面を前
記リヤ側板に押圧するための電磁クラツチを装着
し、前記ロータのフロント側端面又はフロント側
板のロータ側端面に前記駆動軸を囲繞するよう
に、かつ、前記ベーン溝とフロントベアリングの
間に位置するようにシール溝を形成し、同シール
溝にはシールリングを介在し、同シールリングの
外周面に連なるフロント側板とロータとの間隙を
圧縮室と連通し、内周面に連なるフロント側板と
ロータとの間隙を前記フロントベアリングの間隙
を介して吸入室と連通したことにより、次のよう
な効果を奏する。すなわち、ロータ端面のシール
性を低下させることなく、シール溝及びシールリ
ングを1つにして部品点数を減少し、加工を容易
に行いコストダウンを図ることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例を示す第2図にお
けるY−Y線の縦断面図、第2図は第1図のX−
X線断面図、第3図はロータに作用する軸方向圧
力を示す説明図、第4図〜第6図はシールリング
の組付け態様を示す断面図、第7図はシリンダ及
びロータ付近の別例を示す横断面図、第8図は本
考案の第二実施例を示す縦断面図、第9図は第8
図のロータ中央部における横断面図、第10図は
ロータの潤滑構造を示す部分断面図である。 1……シリンダ、2,3……フロント及びリヤ
の側板、12……駆動軸、14……ロータ、17
……圧縮室、25……密閉空間、30……シール
溝、31……シールリング、34……電磁クラツ
チ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円筒形若しくは楕円筒形のシリンダと、同シリ
    ンダ端面に接合されたフロント及びリヤの側板と
    により密閉された空間内に、前記両側板にフロン
    ト及びリヤのベアリングを介して回転可能に支持
    された駆動軸に固定したロータを軸線方向に微動
    可能に収容し、同ロータに設けたベーン溝にはベ
    ーンを収容し、前記駆動軸のフロント側端部には
    同駆動軸及びロータをリヤ側へ付勢して同ロータ
    のリヤ側端面を前記リヤ側板に押圧するための電
    磁クラツチを装着し、前記ロータのフロント側端
    面又はフロント側板のロータ側端面に前記駆動軸
    を囲繞するように、かつ、前記ベーン溝とフロン
    トベアリングの間に位置するようにシール溝を形
    成し、同シール溝にはシールリングを介在し、同
    シールリングの外周面に連なるフロント側板とロ
    ータとの間隙を圧縮室と連通し、内周面に連なる
    フロント側板とロータとの間隙を前記フロントベ
    アリングの間隙を介して吸入室と連通したことを
    特徴とするベーン圧縮機。
JP18851281U 1981-12-17 1981-12-17 ベ−ン圧縮機 Granted JPS5892493U (ja)

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JPS5892493U JPS5892493U (ja) 1983-06-22
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