JPS6146029Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は貨物自動車の荷卸し装置に係るもので、
次にその詳細について説明する。

貨物自動車の内パネルバンと呼ばれている有蓋
荷台を有するものは、後部扉より荷物の積み卸し
を行うもので、荷物を荷台前方部分より順次積み
込み、又逆に卸す場合は尾部より順次行うもの
で、無蓋荷台を有する車両に比して積み卸しに不
便である。そこで本案は荷物を尾部方向に押出す
る簡単な荷卸し装置を提供したものである。

本案装置の構成は押出体１、押出板２及び押出
板の牽引機構より成るもので、押出体１はビニロ
ン帆布にゴムコートを施したものを密閉した袋状
にし、且つ内面にリング３を付設して蛇腹状にし
て荷台Ａの内部前壁に設けたももので、エンジン
排気管或はコンプレツサーと連結した送気管４及
び排気管５を接続してなるものである。押出板２
は下面及び側面に小車輪６を付設し、荷台Ａ内を
前後に移動可能にして、該押出体１の後部に設け
たもので下記する牽引機構を付設してなる。牽引
機構は押出板２を荷台前方へ移動せしめる機構で
あれば良く、公知の適当な手段を用いてなるもの
で、例えば図示するように手動或はモータ駆動の
巻取器７に捲着したロープ８を、荷台前壁に取り
付けたローラを介して押出板２と結着し、巻取器
７のロープ８の巻取りで押出板２を前方へ牽引せ
しめてなるものである。尚荷台側壁に小車輪６の
ガイドレール９を設けておくと押出板２の移動が
スムーズになる。

本案装置を有する荷台への荷物の積載は、押出
板２を荷台前方へ位置せしめ押出板の後方に行う
もので、荷卸しの際にはエンジン排気ガス或はコ
ンプレツサーからの圧縮空気を押出体１内に送気
し、押出体１を膨出せしめると押出板２が押出体
１に押されて後方に移動する。これに伴つて積載
された荷物は後部扉方向に押し出されてくるもの
で順次荷物を卸すことができたもので、態様荷台
前方へ積載した荷物を取り出す必要がない利点を
有するものである。又荷卸しを終了すると押出体
１への送気を中止し排気管５に介設した閉塞弁を
開放すると共に、巻取器７を駆動せしめて押出板
２を荷台前方へ移動せしめると、押出体１内のガ
スが大気に放出され、荷物の積載が可能な状態と
なるものである。

又本案は作動源となる押出体１に密閉袋を用い
てなるので、エンジン排気ガスを利用することが
でき、且つ押出板２の作動コントロールは単に送
気管４に介設した弁の調整で容易に可能であると
共に、安全対策としては単にリーリフベルブを付
設するだけで良く、装置全体が簡便な機構とする
ことができた等の利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を施した荷台の一部載断した
側面図第２図は同後面図である。 １は押出体、２は押出板、３はリング、４は送
気管、５は排気管、６は小車輪、７は巻取器、８
はロープ、９はガイドレール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷台内前面に送排気管と連結した蛇腹状密閉袋
   よりなる押出体を設け、小車輪を付設して移動可
   能に設けた押出板を、前記押出体後部に位置せし
   めると共に、押出板の前方への牽引機構を付設し
   てなる貨物自動車の荷卸し装置。