JPS6144967B2 - - Google Patents

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JPS6144967B2
JPS6144967B2 JP13043379A JP13043379A JPS6144967B2 JP S6144967 B2 JPS6144967 B2 JP S6144967B2 JP 13043379 A JP13043379 A JP 13043379A JP 13043379 A JP13043379 A JP 13043379A JP S6144967 B2 JPS6144967 B2 JP S6144967B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melting point
point component
flame retardant
low melting
composite
Prior art date
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Expired
Application number
JP13043379A
Other languages
English (en)
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JPS5658009A (en
Inventor
Shigeru Goi
Taizo Sugihara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は難燃性の優れた複合繊維の製造方法に
関し、さらに詳しくは、ポリオレフイン系重合体
よりなる複合繊維の製造において、低融点成分に
のみ難燃剤を含有せしめて紡出し、一定範囲の延
伸比で延伸するポリオレフイン系複合繊維の製造
方法に関するものである。 ポリオレフイン系複合繊維は、優れた熱接着性
や物理的・化学的性質を有し、さらに軽量、安価
であるため不織布用繊維材料として、多岐な分野
に使用される。例えば薄物では基布、衛材、ナプ
キン、紙オシメ、厚物ではキルト、種々のフエル
ト類、フイルター、繊維成形体、土木資材、等の
素材として好適である。しかし、屋内で使われる
繊維資材には、一般に難燃性が要求されている。
ポリオレフイン繊維の難燃化方法として第1に原
料ポリマーに難燃剤を添加して紡糸する方法があ
る。しかしながら難燃剤を大量に添加することは
紡糸の際に糸切れ等の支障を生じ、ひいては強度
低下など製品の品質を損う。又は上記の方法以外
に、難燃剤をコーテイングしたり難燃繊維を混綿
する方法が知られているが、これらの方法は一度
成型された繊維が後加工で処理されるので、工程
が煩雑となり、品質のバラツキが多く、又、コス
トが高く実用的でない。 本発明の目的は、難燃剤を効率よく使用した極
めて難燃性の良いポリオレフイン系複合繊維の製
造方法を提供することにある。 本発明者らは先にポリオレフイン系重合体より
なる複合繊維に於いて低融点成分にのみ難燃剤を
混入せしめることにより、糸全体に混入した場合
より一段と難燃性に優れた複合繊維が得られるこ
とを見い出したが(特願昭54−43868号参照)、そ
の後研究の結果、紡糸して得た末延伸糸を一定範
囲の高い延伸比で延伸しても充分に難燃効果があ
り、場合によつては上記先願で示した実施例より
も一層難燃性の優れたものとなることを見出して
本発明をなした。 本発明は、繊維形成性ポリオレフイン系重合体
を高融点成分とし、融点が高融点成分のそれより
10℃以上低く難燃剤を0.5〜5%(重量)含有し
たポリオレフイン系重合体を低融点成分として、
該両成分を複合構造に配したことを特徴とするポ
リオレフイン系難燃性複合繊維の製造方法に関す
る。 本発明は繊維形成性ポリオレフイン系重合体を
高融点成分とし、融点がそれより10℃以上低いポ
リオレフイン系重合体を低融点成分として溶融複
合紡糸するに当たり、低融点成分にのみ難燃剤を
混合後の低融点成分に基づいて含量0.5〜5%
(重量)となるよう混合して複合紡糸し、得られ
る未延伸糸を4より大で8以下の延伸比で延伸す
ることを特徴とする難燃性複合繊維の製造方法で
ある。 一般に、複合繊維は両成分の組み合わせ方によ
つて捲縮性や接着性に種々な特徴を持たせること
ができ、それに応じた用途に用いることができ
る。本発明の複合繊維についても種々な用途はあ
るが、特に、低融点成分の繊維断面円周率を50%
以上となるように、並列型または鞘芯型の複合構
造をとらしめて、低融点成分による熱融着性を持
たせることが好ましい。この場合、複合比(高融
点成分:低融点成分)は5:5〜3:7が繊維断
面における低融点成分の肉厚の点で好ましい。 高融点成分としては繊維形成性を有するポリプ
ロピレンまたはプロピレンを主とする共重合体が
好ましい。低融点成分としては、ポリエチレン、
酢酸ビニル含量が例えば1〜10%(重量)のエチ
レン一酢酸ビニル共重合体(EVAと略記するこ
とがある)、その鹸化物、またはポリエチレンと
EVAまたは鹸化EVAとの混合物等が好ましく示
される。 本発明に於いて使用する難燃剤は公知のもので
よく、これらにはリン系、アンモニウム塩系、ハ
ロゲン系化合物等がある。このうち有機ハロゲン
系の化合物が好ましく、具体的にはパークロロペ
ンタシクロドデカン、エチレンジアミンジハイド
ロブロマイド、ペンタブロモモノクロルシクロヘ
キサン、ペンタブロモトルエン、ヘキサブロモベ
ンゼン、2,2ビス〔4−(2,3ジブロモブロ
ポキシ)−3,5ジブロモフエニール〕プロパ
ン、トリス(2,3ジブロモプロピル)ホスヘー
ト等が示される。又それら難燃剤とSb2O3とを
1.5:1〜3:1の割合で混合使用することも好
適である。難燃剤の含量が低融点成分の0.5%よ
りも少ないと好ましい難燃性は得られず、5%よ
りも多いと可紡性が不良となり、製品の品質を損
うので好ましくない。 本発明の難燃性複合繊維は公知の溶融複合紡糸
方法によつて製造することが出来、使用する紡糸
装置も公知のものでよい。複合紡糸によつて得ら
れた未延伸糸は、4よりも大で8以下の延伸倍率
で延伸する。延伸温度としては、延伸比が大きく
なると、高温度域が望ましいが、低融点成分の融
点に近づくと延伸時に繊維の融着が起り易く、軟
化点以下の温度ではダル化や糸切れが起る恐れが
あるので、一般には低融点成分の軟化点から融点
より10℃低い温度までの範囲の温度がとられる。
例えば低融点成分が、EVAのときは70〜80℃、
低密度ポリエチレンのときは90〜100℃、高密度
ポリエチレンのときは115〜125℃で延伸するのが
好適であるが、延伸温度の高低は難燃性への影響
は小さい。 本発明の難燃性複合繊維は、難燃剤を低融点成
分にのみ含有せしめた上、延伸比を4より大で8
以下の範囲にとることにより、糸全体に難燃剤を
含有させる場合に比較しては勿論、難燃剤を低融
点成分にのみ含有せしめ、かつ延伸比が本発明よ
りも小さい場合に比較しても、より高に難燃性を
有し、た同程度の難燃性を持たせる場合は高価な
難燃剤の使用量を少なくすることが出来る。次に
実施例を記すが、その記載において、PPはポリ
プロピレン、PEはポリエチレン、EVAはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、MFRはASTMD−
1238(L)によるメルトフローレート値、MFR
比は低融点成分のMFRの高融点成分のMFRに対
する比を夫々に示す。 実施例1〜5、比較例1〜6 低融点成分として中低圧PE(MFR20)を、高
融点成分としてアイソタクテイツクPP
(MFR4)を使用し、難燃剤として2,2−ビス
〔4−2,3ジブロモプロポキシ)−3,5ジブロ
モフエニール〕プロパンとSb2O3を2:1の比で
混合したものの所定量を表に示した如く複合成分
に添加し、低融点成分側210℃、高融点成分側300
℃で複合比1:1で複合紡糸し、低融点成分の繊
維断面円周率82〜83%に並列型複合未延伸糸を得
た。このものを夫々表に示した延伸比、延伸温度
で延伸した後、カツトして18D/f(単糸当りの
デニール)×64mmのスフとし、カーデイング後、
250g/m2のウエブとした。このウエブを140℃−
5分間熱処理後、0.1Kg/cm2の圧力でプレスし、
厚み10mmのPE側が部分融着したノーバインダー
の不織布シートを得た。 このシートをデシケータ中3〜4時間放冷後
JISL−1091−(1973)A−1法の45゜ミクロバー
ナ法で燃焼テストを行い、各々について残炎時間
(秒)及炭火面積(cm2)を測定した。結果を表に
示す。 実施例1〜3と比較例1〜2、実施例5と比較
例3では、繊維中の難燃剤総量は同じであるが、
実施例の場合は比較例に比べはるかに難燃効果が
あつた。又実施例4のように難燃剤が低融点側に
1%含有のときは難燃効果は充分であるが、比較
例4の如く0.5%に満たない場合は難燃効果は充
分でない。本発明の如く低融点成分にのみ難燃剤
を混合する方が、高融点成分にも混合する場合よ
りも可紡性は向上するが、比較例5に示すように
難燃剤量を5部よりも多く混合した場合は製造し
難いと判断された。 実施例6、比較例6〜7 低融点成分として酢ビ分5%のEVA
(MFR25)を、高融点成分としてアイソタクテイ
ツクPP(MFR4)を使用し、難燃剤としてパー
クロロペンタシクロドデカンとSb2O3を1:2の
比で混合した難燃剤を複合成分に表の如く添加
し、低融点成分側を250℃、高融点成分側を280℃
で複合比1:1で複合紡糸して得た未延伸糸を
7.5倍に延伸し、カツトして低融点成分の繊維断
面円周率100%の稍芯型複合繊維のスフ(6D/f
×51mm)を得たこのものを実施例1〜5と同様に
して不織布シートとし、難燃性を評価した。結果
を表に示す。 実施例6と比較例6,7は繊維中の難燃剤総量
添加率は同じであるが、実施例は比較例に較べか
なり難燃効果が大きい。 実施例7、比較例8〜9 低融点成分として低圧PE(MFR10)を、高融
点成分としてアイソタクテイツクPP(MFR8)
を使用し、難燃剤として、トリス(2,3ジブロ
モプロピル)ホスヘートを複合成分に表の如く添
加し、低融点成分側を210℃、高融点成分側を300
℃で複合比1:1で複合紡糸して得た未延伸糸を
6倍に延伸し、カツトして、低融点成分の繊維断
面円周率50〜52%の並列型複合繊維のスフ
(3D/f×64mm)を得た。このものを実施例1〜
5と同様にして不織布シートとし難燃性を評価し
た。結果を表に示す。 実施例7と比較例8〜9は繊維中の難燃剤添加
量は同じであるが、実施例は比較例に較べかなり
難燃効果が大きい。 尚参考例1〜3は、上記各実施例群において、
延伸比が僅かに低い値であつて、前記した先願の
発明に相当するもので、充分に難燃効果のあるも
のである。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 繊維形成性ポリオレフイン系重合体を高融点
    成分とし、融点が高融点成分のそれより10℃以上
    低いポリオレフイン系重合体を低融点成分として
    溶融複合紡糸するに当り、低融点成分にのみ難燃
    剤を混合後の低融点成分に基づいて含量0.5〜5
    %(重量)となるよう混合して複合紡糸し、得ら
    れる未延伸糸を4より大で8以下の延伸比で延伸
    することを特徴とする難燃性複合繊維の製造方
    法。
JP13043379A 1979-10-09 1979-10-09 Preparation of flame-retardant composite fiber Granted JPS5658009A (en)

Priority Applications (1)

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JP13043379A JPS5658009A (en) 1979-10-09 1979-10-09 Preparation of flame-retardant composite fiber

Applications Claiming Priority (1)

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JP13043379A JPS5658009A (en) 1979-10-09 1979-10-09 Preparation of flame-retardant composite fiber

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JPS5658009A JPS5658009A (en) 1981-05-20
JPS6144967B2 true JPS6144967B2 (ja) 1986-10-06

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ID=15034114

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6359290A (ja) * 1986-08-29 1988-03-15 Fuji Photo Film Co Ltd スチル・ビデオ・カメラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6021908A (ja) * 1983-07-14 1985-02-04 Chisso Corp 複合モノフイラメントの製造法
ITMI20050471A1 (it) * 2005-03-22 2006-09-23 Renzo Stellini Composizione particolarmente per confezionare filati e-o monofilo e procedimento di fabbricazione di tali filati-monofilo a partire da detta composizione

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JPS6359290A (ja) * 1986-08-29 1988-03-15 Fuji Photo Film Co Ltd スチル・ビデオ・カメラ

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JPS5658009A (en) 1981-05-20

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