JPS6144962Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は包装装置の成袋器へ被包装体を確実に
供給する供給コンベヤに関する。

一般に包装装置の概要を説明すると、第１図に
おいて、１は帯状の包装用フイルム２がボビンに
巻付けられたリールであり、帯状体の包装用フイ
ルム２は３及び４の送り出しローラで送り出さ
れ、ガイドローラ５を経て成袋器６で成袋化され
る。包装用フイルムは成袋化された耳部が引張り
ローラ７で引張られ、タテシールローラ８で耳部
が連続シールされる。一方被包装体１０は供給コ
ンベヤ１１により搬送されて成袋器６内に押込め
られる。供給コンベヤ１１は駆動スプロケツト１
２と従動スプロケツト１３間にチエーン１４が張
設され、このチエーン１４にチエーンブレード１
５が所定ピツチ間隔をもつて取付けられている。
被包装体１０は供給コンベヤ１１の案内板１６上
に自動又は手動により供給されるとチエーン１４
が回動しているから矢印の方向に移動されついに
は成袋器６内に供給される。

被包装体１０は成袋器６で成袋化されたフイル
ム２で包装された状態のまゝ引張りローラ７、タ
テシールローラ８及びガイドコンベヤ１７を経て
ヨコシーラ１８でヨコシールされると共にヨコシ
ーラに内蔵されたカツター１９で切断されると被
包装体１０は密封包装され製品２０となつて排出
コンベヤ２１で排出される。

第２図の包装装置は、成袋器２２が逆ピロー形
の場合を示し、包装用フイルム２は成袋器２２に
対し、下方から供給され、引張りローラ２３及び
タテシーラ２４の取付け位置が異る場合を示す。
しかし供給コンベヤ１１は第１図の場合と同様で
あり、成袋器６，２２の構成は異つても供給コン
ベヤ１１は基本的には共用できる。

ところで、従来供給コンベヤ１１は包装装置の
成袋器６，２２にできるだけ近付けて配設するこ
とが望ましいが、被包装体１０を移送し、成袋器
６，２２内に押込むためのチエーンブレード１５
はチエーン１４に取着されており、成袋器６，２
２の近傍ではスプロケツト１２により走行する軌
跡が定まつているから、チエーンブレード１５の
先端部１５Ａが成袋器６，２２に接触しないよう
離隔させていた。従つて、包装装置に設けられた
成袋器６，２２に対する供給コンベヤ１１の据付
関係位置はチエーンブレードの先端部１５Ａが接
触しない限度で、通過しうる間隔を設け固定させ
ていた。

このことは、被包装体１０がチエーンブレード
１５で移送され成袋器６，２２内に押込められよ
うとするとき、成袋器６，２２と供給コンベヤ１
１との隙間に被包装体１０がはさまれてしまうこ
とがありうることを意味し、現に供給コンベヤ１
１上に被包装体１０が供給されたときの姿勢によ
つては、挾みこまれてしまう場合があつた。被包
装体１０の形状や材質によつては成袋器への供給
を失敗する不良率が高いものがあつた。しかも一
旦被包装体１０が成袋器６，２２とチエーンブレ
ード１５との間にはさみこまれると機構部品を破
損したり、また被包装体１０を傷つけることとな
り、さらに機械の稼動率を低下させる原因となつ
ていた。

本考案はかゝる問題を解決し、成袋器と供給コ
ンベヤとの間のチエーンブレードが通過する隙間
に被包装体が落ち込むことを防止することを目的
とするもので、被包装体を案内する供給コンベヤ
の案内板と成袋器の間のチエーンブレードを通過
する空間に、案内板から弾性片を取着し、この弾
性片の先端部が成袋器の入口の近傍まで張りだし
ているように構成することを特徴とする。

本考案の実施例の図面に基づき説明すると、３
０が供給コンベヤであり、チエーン３１がスプロ
ケツト３２，３３間に張設されている。チエーン
３１には所定のピツチでチエーンブレード３４が
取着され、このチエーンブレード３４はチエーン
レール３５で案内されながら矢印の方向に走行し
ている。被包装体１０は案内板３６上に供給され
ると、チエーンブレード３６に当たり押されなが
ら案内板上３６を移送する。この案内板３６の先
端部の下面にはステンレス板又はりん青銅板等の
板バネ作用を行う弾性片３７が装着されている。

この弾性片３７はその先端部３７Ａを成袋器６
のすぐ近くまで案内板３６より張出させ、後端部
３７Ｂは案内板３６にビス３８で取着する。被包
装体１０がこの弾性片３７の上を通過する際には
弾性片３７はほとんど変位しない剛性を有し、チ
エーンブレード３４により被包装体１０が成袋器
６内に押込められた後（包装用フイルム２は引張
りローラ７で引張られているので、成袋器６内に
被包装体１０が半分押込められると、フイルム２
によつて被包装体１０はチエーンブレード３４に
押されなくとも移送する。）さらにチエーンブレ
ド３４が移動すると、弾性片３７に接触し弾性片
３７を押下げ第５図に２点鎖線で示した如くＢ位
置に変位しうる。しかしチエーンブレード３４が
通過し終ると元のＡ位置に復帰する。

本考案は以上に述べた如く、包装装置の成袋器
内に被包装体を供給する供給コンベヤであり、従
来供給コンベヤと成袋器との間にチエーンブレー
ドの先端部が通過しうる十分な隙間を設けねばな
らなかつたため問題として、被包装体が、その隙
間に挾込まれてしまう場合があつたことを、本考
案は弾性片を案内板よりさらに張出し、成袋器と
の間に隙間をほとんどなくすと共に弾性片はチエ
ーンブレードが通過するときにはチエーンブレー
ドによつて変移し、通過し終ると元の位置に復帰
することができたため確実に供給できるようにな
つたこと、また包装装置の場合には被包装体は複
数種類のものを包装しうるようにしなければなら
ないが、この場合にも十分適応範囲を広く利用で
きること、さらに被包装体が挾込まれる事故がな
くなつたために機械の稼動率が上昇し、被包装体
を傷付けるという不都合も解消できた。

【図面の簡単な説明】

第１図は包装装置の全体を示す正面図、第２図
は成袋器の形状が異なる場合の包装装置の一部を
示す正面図、第３図は本考案の正面図、第４図は
本考案の平面図、第５図は本考案の弾性片を案内
板に取着され、その先端部が変位した場合と、復
帰した状態を示す正面図。 図面において、６は成袋器、１０は被包装体、
２２は成袋器、３０は供給コンベヤ、３１はチエ
ーン、３４はチエーンブレード、３５はチエーン
レール、３６は被包装体の案内板、３７は弾性
片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 帯状の包装用フイルムをチユーブ化するための
   成袋器内に被包装体を供給する包装装置への供給
   コンベアにおいて、スプロケツト間に張設された
   チエーンと、このチエーンに取着され被包装体を
   搬送するチエーンブレードと、被包装体を案内す
   る案内板とからなり、この案内板と成袋器との間
   のチエーンブレードが通過する空間に前記案内板
   から先端部を前記成袋器の入口近傍に張出し後端
   部を案内板に取着した弾性片を設けたことを特徴
   とする被包装体の供給コンベヤ。