JPS6144948Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自転車のバツクフオークに関するも
のである。

自転車フレームにおけるバツクフオークの上端
は左右から立パイプ３に溶着され、立パイプ３を
抱く形に接続されている。そしてシートポスト１
２を締付けられるため、立パイプ３には摺割１１
があり、またバツクフオーク１０，１０の端部に
シートピン７を挿通する孔４が明けられている。

このシートピン７が通る部分を締付け時に漬れ
ないようにするため、従来は無垢材を加工した脚
付接手１３をバツクフオーク本体パイプ１に接続
している。したがつて脚１３ａの溶着が不完全で
あると接手１３がバツクフオーク本体パイプ１か
ら抜けることがあり、また接手１３とバツクフオ
ーク本体パイプ１とには継目ができ、これを平滑
に仕上げなければならない欠点があつた。

この考案は前記仕上工程を省くなど工程を短縮
して製造コストの低減を図ると共に強度的に優れ
た自転車のバツクフオークを提供せんとするもの
である。

以下、この考案を実施例である図面により説明
すると、バツクフオーク１０，１０の上端部はバ
ツクフオーク本体パイプ１，１の内径に適合した
外形に形成される適宜長さの入子２，２を嵌入溶
着し、夫々の端面を立パイプ３，３の外周面に適
合した湾曲凹面１ａ，１ａに形成し、立パイプ３
に溶着して接続すると共に、端部を両側から入子
２，２、バツクフオーク本体パイプ１，１を貫通
するシートピン用孔４，４および凹座ぐり５，５
を形成してなるものである。

尚、７はシートピンで、８はその頭部、９はナ
ツトである。また１１は立パイプ３に設けや摺割
溝である。

この考案は前記のように構成されるものである
から、従来と比較し、入子２全体が完全にバツク
フオーク本体パイプ１，１内に嵌入されて隠れる
ため、バツクフオーク本体パイプ１と入子２とに
は継目が形成されることなく、したがつて、その
部分を仕上げる工程を省くことができる。

また入子２はパイプ内に嵌入溶着されているの
で、それ自体の強度はあまり必要がないため、溶
接可能な金属材料であれば何んでも使用できる。

また入子とバツクフオーク本体パイプとは接続
されるものではないため、抜けるおそれが全くな
い。

さらに、従来、断面オーバルのバツクフオーク
は、接手の脚部をバツクフオーク本体パイプに適
合させ、また溶着させることなどで、特に製造工
程が面倒でコスト高であつたが、この考案による
と簡単でコストの低減が大きく期待できる。

以上、自転車のバツクフオーク端部と立パイプ
の接続製造工程は簡単化され、強度的にも優れた
ものを安価に提供できる実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は自転車フレーム全体の側面図、第２図
は要部の横断面図、第３図はこの考案バツクフオ
ーク端部の形成前における斜視図、第４図はシー
トピンの分解斜視図、第５図は従来のバツクフオ
ーク端部の斜視図である。 １……バツクフオーク本体パイプ、２……入
子、３……立パイプ、４……シートピン用孔、５
……凹座ぐり、７……シートピン、１２……シー
トポスト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バツクフオーク本体パイプの端口に入子を嵌入
   溶着して端部が充填閉鎖されるバツクフオークを
   設けると共に、その端面を立パイプ外周面に適合
   する湾曲面に形成した後、立パイプに溶着接続
   し、そのバツクフオーク端部に両外側からバツク
   フオーク本体パイプおよび入子を貫通する凹座ぐ
   り付のシートピン用孔を設け、立パイプ内のシー
   トポストをシートピンで締付け可能にしてなる自
   転車のバツクフオーク。