JPS6144108B2 - - Google Patents
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- JPS6144108B2 JPS6144108B2 JP10591178A JP10591178A JPS6144108B2 JP S6144108 B2 JPS6144108 B2 JP S6144108B2 JP 10591178 A JP10591178 A JP 10591178A JP 10591178 A JP10591178 A JP 10591178A JP S6144108 B2 JPS6144108 B2 JP S6144108B2
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Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Description
この発明は樹脂モルタル組成物に関するもので
あり、その目的は軽量で壁ぬり材として使用した
場合にあつてずり落ちのない等施工性に優れた組
成物を提供することにある。 この種の樹脂モルタルについての開発は、近年
盛んに行なわれているが、一般に骨材としてはケ
イ砂が使用されている。しかしながら、細部での
使用あるいは平滑な仕上りが要求される部位への
施工にはそうした骨材ではなお粗いという難点が
ある。そしてその材料は一般にほぼ2.0程度の比
重であり、傾向き部位に塗布した場合、材料の自
重によりずり落ち形状の保持が不能となり、接着
面に剥離を生じ施工上の問題もある。 そこで、この発明者らは、先に特開昭52−
69926号に示すように、特定の組成の樹脂モルタ
ルについて(以下先願発明という)開示した。と
ころが、先願発明に係る組成物は、必らずしも強
度が高くないこと、骨材の価格が高いこと、さら
にそれに使用された人工ガラスのうちの粒度の細
いものは他の骨材に比し吸湿率が高いため保管中
湿気を吸いいわゆるダマができ貯蔵安定性に難が
あり、その結果均一な分散が期待できず強度のば
らつきを生じ易い等の難点があつた。 この発明者らは、さらに幾多の実験研究を重ね
た結果、最適な骨材およびそれらの配合を見出
し、その骨材を使用すれば、強度の向上を図るこ
とができ、しかも作業性も十分であり、貯蔵安定
性に優れた組成物を見出した。すなわち、この発
明は、1500CPS以下の粘度をもつたエポキシ樹脂
と、3種の微小ガラス中空体からなる骨材とから
なり、前記エポキシ樹脂は30〜40容積%含まれ、
前記3種の微小ガラス中空体は; (イ) 見掛け比重が0.2〜0.8であり、第1図に
示すゾーンAo内に収まる粒度配列となる天
然ガラス中空体からなるA骨材、 (ロ) 見掛け比重が0.5〜0.8であり、第1図に示
すゾーンBo内に収まる粒度配列となる人工
ガラス中空体からなるB骨材、 (ハ) 見掛け比重が0.6〜0.8であり、第1図に示
すゾーンCo内に収まる粒度配列となる天然
ガラス中空体からなるC骨材、 からなり、 (A+C):Bの割合は1:0.1〜0.6であ
り、 A骨材、B骨材およびC骨材の合材は、第2
図に示すゾーンZ内に収まる粒度配列をもつ
た、 ことを特徴とするものである。 この発明において使用されるエポキシ樹脂とし
ては、1500CPS(センチポアズ)以下の低粘度の
ものが使用される。1500CPS以上では、混練が困
難となり、また複雑な形状を要する部位に対して
は不適である。エポキシ樹脂は耐熱性、耐薬品性
の点で、他のこの種の樹脂モルタルのバインダー
として用いられる不飽和ポリエステル樹脂等に比
して有利である。そして硬化剤としては、たとえ
ばポリアミン系のものを用いることができる。 またエポキシ樹脂の含量としては、後述のよう
に、30〜40容積%が好ましい。それが30%以下で
は強度的に不十分であり、40%以上では強度的に
大となるが、材料費が高価となり、かつ作業性に
劣るという難点がある。 ここで予め、本発明者等が実験を繰返しながら
知見した天然ガラス中空体と、人工ガラス中空体
との定性的な比較を第1表に示す。
あり、その目的は軽量で壁ぬり材として使用した
場合にあつてずり落ちのない等施工性に優れた組
成物を提供することにある。 この種の樹脂モルタルについての開発は、近年
盛んに行なわれているが、一般に骨材としてはケ
イ砂が使用されている。しかしながら、細部での
使用あるいは平滑な仕上りが要求される部位への
施工にはそうした骨材ではなお粗いという難点が
ある。そしてその材料は一般にほぼ2.0程度の比
重であり、傾向き部位に塗布した場合、材料の自
重によりずり落ち形状の保持が不能となり、接着
面に剥離を生じ施工上の問題もある。 そこで、この発明者らは、先に特開昭52−
69926号に示すように、特定の組成の樹脂モルタ
ルについて(以下先願発明という)開示した。と
ころが、先願発明に係る組成物は、必らずしも強
度が高くないこと、骨材の価格が高いこと、さら
にそれに使用された人工ガラスのうちの粒度の細
いものは他の骨材に比し吸湿率が高いため保管中
湿気を吸いいわゆるダマができ貯蔵安定性に難が
あり、その結果均一な分散が期待できず強度のば
らつきを生じ易い等の難点があつた。 この発明者らは、さらに幾多の実験研究を重ね
た結果、最適な骨材およびそれらの配合を見出
し、その骨材を使用すれば、強度の向上を図るこ
とができ、しかも作業性も十分であり、貯蔵安定
性に優れた組成物を見出した。すなわち、この発
明は、1500CPS以下の粘度をもつたエポキシ樹脂
と、3種の微小ガラス中空体からなる骨材とから
なり、前記エポキシ樹脂は30〜40容積%含まれ、
前記3種の微小ガラス中空体は; (イ) 見掛け比重が0.2〜0.8であり、第1図に
示すゾーンAo内に収まる粒度配列となる天
然ガラス中空体からなるA骨材、 (ロ) 見掛け比重が0.5〜0.8であり、第1図に示
すゾーンBo内に収まる粒度配列となる人工
ガラス中空体からなるB骨材、 (ハ) 見掛け比重が0.6〜0.8であり、第1図に示
すゾーンCo内に収まる粒度配列となる天然
ガラス中空体からなるC骨材、 からなり、 (A+C):Bの割合は1:0.1〜0.6であ
り、 A骨材、B骨材およびC骨材の合材は、第2
図に示すゾーンZ内に収まる粒度配列をもつ
た、 ことを特徴とするものである。 この発明において使用されるエポキシ樹脂とし
ては、1500CPS(センチポアズ)以下の低粘度の
ものが使用される。1500CPS以上では、混練が困
難となり、また複雑な形状を要する部位に対して
は不適である。エポキシ樹脂は耐熱性、耐薬品性
の点で、他のこの種の樹脂モルタルのバインダー
として用いられる不飽和ポリエステル樹脂等に比
して有利である。そして硬化剤としては、たとえ
ばポリアミン系のものを用いることができる。 またエポキシ樹脂の含量としては、後述のよう
に、30〜40容積%が好ましい。それが30%以下で
は強度的に不十分であり、40%以上では強度的に
大となるが、材料費が高価となり、かつ作業性に
劣るという難点がある。 ここで予め、本発明者等が実験を繰返しながら
知見した天然ガラス中空体と、人工ガラス中空体
との定性的な比較を第1表に示す。
【表】
この発明は、天然および人工ガラス中空体から
なる3種の骨材を使用するのであるが、その骨材
の見掛け比重、粒度配列、さらに合材の嵩比重お
よび粒度配列は前述のとおりである。この条件を
満足する骨材としては、A骨材は「シリカバルー
ンNHW」(釧路石炭乾溜(株)製)、B骨材は「アー
モスフエア」(新田ベルト(株)製)、C骨材は「サン
キライトYO4」(三菱工業(株)製)がある。第2表
は、これらA〜C骨材の物性について示したもの
である。
なる3種の骨材を使用するのであるが、その骨材
の見掛け比重、粒度配列、さらに合材の嵩比重お
よび粒度配列は前述のとおりである。この条件を
満足する骨材としては、A骨材は「シリカバルー
ンNHW」(釧路石炭乾溜(株)製)、B骨材は「アー
モスフエア」(新田ベルト(株)製)、C骨材は「サン
キライトYO4」(三菱工業(株)製)がある。第2表
は、これらA〜C骨材の物性について示したもの
である。
【表】
【表】
次にこの発明を実験例に基いてさらに詳述す
る。第3図は上記A、B、C骨材単体をエポキシ
樹脂に混入した、樹脂容量に対するJIS圧縮強度
変化を調べたものである。この図によれば、いず
れも樹脂容量が多くなるに従つて、強度が高くな
ることが判明する。またB骨材の混入によれば、
強度が高くなるし、C骨材がそれに続く。A骨材
は高い強度が望めない。B骨材を用いると強度が
高いのは、B骨材が人工ガラス中空体であり、破
砕強度が大であると考えられる。 いま強度だけを望むならば、B骨材のみを混入
すればよい。しかし、補修モルタル等に用いる本
発明の組成物で他の重要な要因は作業性の点であ
る。作業性は、後述のようにA骨材およびC骨材
のように天然ガラス中空体の方が優れている。し
たがつて、所期の目的のように、高強度とともに
優れた作業性を得るために、各骨材を組合せる必
要があつた。第4図〜第6図は、エポキシ樹脂含
量が30容積%、34%および38%における、A、
B、Cの三成分系骨材の、圧縮強度および作業性
についての試験結果である。作業性については、
混合性、鏝切れ性、密着性、成型性、
状態性を各5段階評価し、良好なものほど高位点
数とした。作業性は好ましくは14点以上であるこ
とを要する。その限界を第4〜6図において示し
た。斜線で囲まれた領域が所期の作業性を満足す
る範囲である。 一方、圧縮強度は、270Kg/cm2以上(一般的な
コンクリートの圧縮強度)、好ましくは300Kg/cm2
以上である。その範囲も示してある。 なお、この試験において、比重はA骨材:
0.258、B骨材:0.65、C骨材:0.7、さらにエポ
キシ樹脂:1.13としたものである。 いま第4〜6図を振返つてみると、前述のよう
に強度の点ではB骨材あるいはC骨材が特にB骨
材を用いるとよく、作業性では比較的A骨材を用
いるとよいことが判明する。そして各骨材の配合
は、A:B:C=29〜49:18〜37.5:28〜38であ
ると特に良好であり、(A+C):B=1:0.1〜
0.6が好ましい。 またこの発明に係る材料、A=44.0容積%×
0.66=29%、B=23%×0.66=15%、C=33%×
0.66=22%およびエポキシ樹脂=34%のものと、
ケイ砂樹脂モルタル(樹脂:ケイ砂=1:2.5
(重量比)およびセメントモルタル(樹脂:ケイ
砂=1:5(重量比))とを、立向部位に塗布す
る場合におけるずり落ち難易を知るために、平滑
な透明ガラス面を被着面として塗布した場合のず
り落ち発生の有無の点から比較検討したところ第
7図に示す結果が得られた。この発明の組成物に
あつては、従来公知の配合材料と比較して、骨材
の比重が小さいためずり落ちが見られず、壁面等
に施工に当つて有用であることが判明した。 なお、施工に当つて、所望により顔料等の添加
剤を含めてもよいことは勿論である。 以上の通り、この発明の組成物は、中空ガラス
球体を骨材とし、微細球であるため塗布した場合
においてキメが細かく、平滑な面が得られ、また
コンクリート等に塗布した場合境界面におけるな
じみがよく、接着性に優れ、外観上一体化が図る
ことができる。そして骨材比重が軽量であること
によつて、ずり落ち、ダレの心配から解放され
る。さらに粘性が1500CPS以下の樹脂を使用して
いるので、混練性および作業性に優れている。し
かも樹脂含量、骨材の種類およびその配合を考慮
しているので、十分なる強度と優れた作業性を確
保できる。また硬化後は刃物で加工できる利点も
ある。 このように、この発明の組成物は、従来時とし
てはげ落ちが見られたPC部材もしくは現場打コ
ンクリート部材の補修のみならず、仕上材の下地
処理、タイルの圧着貼り、床、壁の塗布材、アン
カーボルトの固定等その利用範囲はきわめて広
い。 特に、この発明は、先願発明に比して次のよう
な効果がある。(1)先願発明の図面第4図〜第7図
と比較すると、圧縮強度が約7.2倍ほどに高くな
つている。(2)先願発明に用いられる「ガラスマイ
クロバルーンIG101」は人工ガラス中空体である
ため価格的に高く、合材としても全体的にコスト
高となつていたが、本発明は人工ガラスの比は
1:0.1〜0.6(従来品は1:0.6〜1.5)ときわめ
て少いため安価である。(3)さらに「ガラスマイク
ロバルーンIG101」は貯蔵時において湿気を吸い
(吸湿率24hrで1.40)、ダマが生じるのに本発明の
各骨材は吸湿率が少く、そのダマを生じることが
ない結果均一に分散し、強度のばらつきがない。
(4)作業性についても、全体的に従来品より向上
し、特に鏝切れが格段と向上した。
る。第3図は上記A、B、C骨材単体をエポキシ
樹脂に混入した、樹脂容量に対するJIS圧縮強度
変化を調べたものである。この図によれば、いず
れも樹脂容量が多くなるに従つて、強度が高くな
ることが判明する。またB骨材の混入によれば、
強度が高くなるし、C骨材がそれに続く。A骨材
は高い強度が望めない。B骨材を用いると強度が
高いのは、B骨材が人工ガラス中空体であり、破
砕強度が大であると考えられる。 いま強度だけを望むならば、B骨材のみを混入
すればよい。しかし、補修モルタル等に用いる本
発明の組成物で他の重要な要因は作業性の点であ
る。作業性は、後述のようにA骨材およびC骨材
のように天然ガラス中空体の方が優れている。し
たがつて、所期の目的のように、高強度とともに
優れた作業性を得るために、各骨材を組合せる必
要があつた。第4図〜第6図は、エポキシ樹脂含
量が30容積%、34%および38%における、A、
B、Cの三成分系骨材の、圧縮強度および作業性
についての試験結果である。作業性については、
混合性、鏝切れ性、密着性、成型性、
状態性を各5段階評価し、良好なものほど高位点
数とした。作業性は好ましくは14点以上であるこ
とを要する。その限界を第4〜6図において示し
た。斜線で囲まれた領域が所期の作業性を満足す
る範囲である。 一方、圧縮強度は、270Kg/cm2以上(一般的な
コンクリートの圧縮強度)、好ましくは300Kg/cm2
以上である。その範囲も示してある。 なお、この試験において、比重はA骨材:
0.258、B骨材:0.65、C骨材:0.7、さらにエポ
キシ樹脂:1.13としたものである。 いま第4〜6図を振返つてみると、前述のよう
に強度の点ではB骨材あるいはC骨材が特にB骨
材を用いるとよく、作業性では比較的A骨材を用
いるとよいことが判明する。そして各骨材の配合
は、A:B:C=29〜49:18〜37.5:28〜38であ
ると特に良好であり、(A+C):B=1:0.1〜
0.6が好ましい。 またこの発明に係る材料、A=44.0容積%×
0.66=29%、B=23%×0.66=15%、C=33%×
0.66=22%およびエポキシ樹脂=34%のものと、
ケイ砂樹脂モルタル(樹脂:ケイ砂=1:2.5
(重量比)およびセメントモルタル(樹脂:ケイ
砂=1:5(重量比))とを、立向部位に塗布す
る場合におけるずり落ち難易を知るために、平滑
な透明ガラス面を被着面として塗布した場合のず
り落ち発生の有無の点から比較検討したところ第
7図に示す結果が得られた。この発明の組成物に
あつては、従来公知の配合材料と比較して、骨材
の比重が小さいためずり落ちが見られず、壁面等
に施工に当つて有用であることが判明した。 なお、施工に当つて、所望により顔料等の添加
剤を含めてもよいことは勿論である。 以上の通り、この発明の組成物は、中空ガラス
球体を骨材とし、微細球であるため塗布した場合
においてキメが細かく、平滑な面が得られ、また
コンクリート等に塗布した場合境界面におけるな
じみがよく、接着性に優れ、外観上一体化が図る
ことができる。そして骨材比重が軽量であること
によつて、ずり落ち、ダレの心配から解放され
る。さらに粘性が1500CPS以下の樹脂を使用して
いるので、混練性および作業性に優れている。し
かも樹脂含量、骨材の種類およびその配合を考慮
しているので、十分なる強度と優れた作業性を確
保できる。また硬化後は刃物で加工できる利点も
ある。 このように、この発明の組成物は、従来時とし
てはげ落ちが見られたPC部材もしくは現場打コ
ンクリート部材の補修のみならず、仕上材の下地
処理、タイルの圧着貼り、床、壁の塗布材、アン
カーボルトの固定等その利用範囲はきわめて広
い。 特に、この発明は、先願発明に比して次のよう
な効果がある。(1)先願発明の図面第4図〜第7図
と比較すると、圧縮強度が約7.2倍ほどに高くな
つている。(2)先願発明に用いられる「ガラスマイ
クロバルーンIG101」は人工ガラス中空体である
ため価格的に高く、合材としても全体的にコスト
高となつていたが、本発明は人工ガラスの比は
1:0.1〜0.6(従来品は1:0.6〜1.5)ときわめ
て少いため安価である。(3)さらに「ガラスマイク
ロバルーンIG101」は貯蔵時において湿気を吸い
(吸湿率24hrで1.40)、ダマが生じるのに本発明の
各骨材は吸湿率が少く、そのダマを生じることが
ない結果均一に分散し、強度のばらつきがない。
(4)作業性についても、全体的に従来品より向上
し、特に鏝切れが格段と向上した。
第1図はこの発明の組成物を構成する骨材の一
例の粒度分布図、第2図は骨材の好適粒度分布範
囲を示す図、第3図は樹脂含量および骨材が圧縮
強度に果すことの相関図、第4図〜第6図は骨材
配合および種類による圧縮強度および作業性変化
を示す三角図表であつて、それぞれ樹脂含量が30
%、34%、38%のものであり、第7図はずり落ち
試験結果を示す相関図である。
例の粒度分布図、第2図は骨材の好適粒度分布範
囲を示す図、第3図は樹脂含量および骨材が圧縮
強度に果すことの相関図、第4図〜第6図は骨材
配合および種類による圧縮強度および作業性変化
を示す三角図表であつて、それぞれ樹脂含量が30
%、34%、38%のものであり、第7図はずり落ち
試験結果を示す相関図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 1500CPS以下の粘度をもつたエポキシ樹脂
と、3種の微小ガラス中空体からなる骨材とから
なり、前記エポキシ樹脂は30〜40容積%含まれ、
前記3種の微小ガラス中空体は; (イ) 見掛け比重が0.5〜0.8であり、第1図に
示すゾーンAo内に収まる粒度配列となる天
然ガラス中空体からなるA骨材、 (ロ) 見掛け比重が0.5〜0.8であり、第1図に示
すゾーンBo内に収まる粒度配列となる人工
ガラス中空体からなるB骨材、 (ハ) 見掛け比重が0.6〜0.8であり、第1図に示
すゾーンCo内に収まる粒度配列となる天然
ガラス中空体からなるC骨材、 からなり、 (A+C):Bの割合は1:0.1〜0.6であ
り、 A骨材、B骨材およびC骨材の合材は、第2
図に示すゾーンZ内に収まる粒度配列をもつ
た、 ことを特徴とする樹脂モルタル組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10591178A JPS5534221A (en) | 1978-08-30 | 1978-08-30 | Resin mortar composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10591178A JPS5534221A (en) | 1978-08-30 | 1978-08-30 | Resin mortar composition |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5534221A JPS5534221A (en) | 1980-03-10 |
JPS6144108B2 true JPS6144108B2 (ja) | 1986-10-01 |
Family
ID=14420038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10591178A Granted JPS5534221A (en) | 1978-08-30 | 1978-08-30 | Resin mortar composition |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5534221A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS64151A (en) * | 1987-06-22 | 1989-01-05 | Toray Ind Inc | Vibration-damping material |
JPH0635335B2 (ja) * | 1988-07-08 | 1994-05-11 | アイカ工業株式会社 | セルフレベリング材 |
-
1978
- 1978-08-30 JP JP10591178A patent/JPS5534221A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5534221A (en) | 1980-03-10 |
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