JPS6144006Y2 - - Google Patents

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JPS6144006Y2
JPS6144006Y2 JP1977158241U JP15824177U JPS6144006Y2 JP S6144006 Y2 JPS6144006 Y2 JP S6144006Y2 JP 1977158241 U JP1977158241 U JP 1977158241U JP 15824177 U JP15824177 U JP 15824177U JP S6144006 Y2 JPS6144006 Y2 JP S6144006Y2
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JP
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elastic
oil
piston rod
cylinder body
cylinder
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JP1977158241U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はオイルシリンダーの緩衝機構の改良に
関するものである。
従来のオイルシリンダーに於ける一般的な緩衝
機構は、第1図に示す如く、ピストンロツド10
1の先端に金属製の緩衝材102を設け、この緩
衝材102の直径よりもわずかに大きい内径を有
するシリンダーボデイー103をシリンダーAの
終端部に設けて、緩衝材102をこのシリンダー
ボデイー103に受入れるようになし、これら緩
衝材102とシリンダーボデイー103との間に
形成されるわずかな側部間隙104を通して終端
側油室105からの排油抵抗を増加せしめること
により、該シリンダーボダイー103に連結され
た給排油管106からの排油量を減少せしめて終
端部におけるピストンロツド101の押込み速度
を減速せしめるように構成したものである。尚、
第1図に於て107は逆止弁108を備えた給油
専用管である。かかる機構にあつては、緩衝材1
02として金属製のものを使用しているため、四
季の温度変化に伴つて油の粘度が変化するとその
影響を強く受けて緩衝能力がかなり変動する(即
ち、油粘度の低い夏季には能力が低下し、油粘度
の高い冬季には能力が向上する)という間題があ
り、これが為に緩衝材102とシリンダーボデイ
ー103との側部間隙104を約0.1mm以下の微
小間隙となして緩衝能力の変動を最小限度にくい
とめるように図つている。ところが、このような
微小間隙を形成せしめるためには、緩衝材102
及びシリンダーボデイー103の製造に際して高
度な寸法精度が要求され、両者の合わせ作業も容
易ではなく、これらが原因して製造能率やコスト
面での不利益を甘受せざるを得ないという問題が
あり、亦、形成される間隙が約0.1mm以下の如き
微小なものであるため、緩衝材102がシリンダ
ーボデイー103に押込される瞬間に急激な大き
い排油抵抗が生じ、これによつてピストンロツド
101の押込み速度が急減されてかなりシヨツク
を受けるという問題も指摘されており、更には緩
衝材102の先端が最終的にシリンダーボデイー
103の内側底面に到達した時に金属同志のぶつ
かり合いによる軽いシヨツクを受けるという問題
も挙げられている。
本考案は叙上の問題点を一挙に解決せんとして
なされたものであつて、以下に図面を参照しなが
ら詳細に説明すると、第2図は本考案緩衝機構を
具備せしめたオイルシリンダーの一例を示す縦断
面図、第3図、第4図及び第5図は夫々本考案緩
衝機構の作動原理を説明するための拡大部分縦断
面図である。
即ち、本考案緩衝機構は、第2図に示す如く、
ピストンロツド1のオイルシリンダーA内に位置
する一端に設けられた合成ゴム等の材料よりなる
弾性緩衝材2と、該緩衝材2を受入れるオイルシ
リンダーA終端部のシリンダーボデイー3と、該
ボデイー3の側壁に連結された給排油管6とより
なり、上記ピストンロツド1の押込み動作により
上記弾性緩衝材2の先端面21が上記シリンダー
ボデイー3の内側底面31に到達した時点で該先
端面21と該内側底面31との間にかなりの底部
間隙41を生じるように構成するよう且つ到達後
ピストンロツド1が停止するまでの間、弾性緩衝
材2自体の弾性変形による緩衝と共に弾性緩衝材
2の圧接弾性変形によつて該緩衝材とシリンダー
ボデイー3との側部間隙4を微小化させることに
より該底部間隙41に含まれる油の上記給排油管
6からの排出抵抗を増大せしめるよう、前記シリ
ンダーボデイー3の内側底面31を平面となし、
前記弾性緩衝材2の先端面21を半球面又は凸面
となしたことを特徴とするオイルシリンダーの緩
衝機構である。
本考案緩衝機構によれば、第3図に示す如くピ
ストンロツド1の押込み動作に従つて弾性緩衝材
2がシリンダーボデイー3内へ押込まれてゆく
と、弾性緩衝材2とシリンダーボデイー3の側壁
との間に側部間隙4が形成される結果、終端側油
室5内の油が該側部間隙4を通じて給排油管6か
ら排出される際の排出抵抗が従来緩衝機構と同原
理により増加する。しかしながら、本考案緩衝機
構の場合は、この側部間隙4が従来機構のそれに
比べて約10〜20倍以上、即ち1〜2mm以上と大き
いものであるため、排出抵抗の増加はそれほど大
きくはなく、従つてこの段階では弱い緩衝が行な
われるにとどまり、従来機構にみられるような金
属製緩衝材のシリンダーボデイー内への突入時に
発生するシヨツクが完全に解消され得る。かくし
て弱い緩衝が行なわれ押込み速度がわずかに減速
された弾性緩衝材2は、やがて第4図に示す如く
その先端面21がシリンダーボデイー3の内側底
面31に到達し、両者間にかなりの大きさの底部
間隙41を形成するが、この到達の時点に於て本
考案は弾性緩衝材2を使用しているから従来機構
にみられるような緩衝材とシリンダーボデイーと
の金属同志のぶつかり合いによるシヨツクを受け
ることも全くない。このように無シヨツク状態で
到達した弾性緩衝材2は第5図に示す如く、ピス
トンロツド1が停止するまで更に押込まれて圧接
弾性変形させられるが、この時、該圧接弾性変形
それ自体による緩衝作用が生じると共に、底部間
隙41内の油の排出抵抗が該圧接弾性変形による
側部間隙4の微小化に伴なつて加速度的に増加さ
れてピストンロツドの押込速度が加速度的に減速
され停止する結果、スムーズにして強力な緩衝が
行なわれるのである。このように本考案緩衝機構
は弾性緩衝材2がシリンダーボデイー3内へ押込
まれた時点でわずかに緩衝作用を発揮し、更に該
緩衝材2の先端面21がシリンダーボデイー3の
内側底面31に到達した後ピストンロツド1が停
止するまでの間で、該緩衝材2の圧接弾性変形そ
れ自体による緩衝作用と、該圧接弾性変形に起因
して生じる底部間隙41内の油の排出抵抗増加に
よる加速度的な緩衝作用とを併せて発揮するもの
であり、従来機構で不可避とされたシヨツク発生
の欠点を完全に解消しうるものである。
本考案緩衝機構は上記の作動原理によるもので
あるから、使用される弾性緩衝材2としては弾性
変形性が良好で且つ耐油性、強度等に優れた材質
のものが好ましく、例えばニトリルゴム、ウレタ
ンゴム等の硬度70〜90゜程度の弾性体が代表例と
して挙げられる。そして、この弾性緩衝材2は上
記作動原理のところで述べたように常態で約1〜
2mm以上の側部間隙4が形成されれば足りるもの
であるため、必要以上に高い寸法精度が要求され
ることがなく、亦シリンダーボデイー3との合せ
作業の必要性もほとんどない。従つて製造能率や
コスト面で極めて有利である。亦この弾性緩衝材
2の先端面21形状、及びシリンダーボデイー3
の内側底面31形状については、両者の接触時に
かなりの大きさの底部間隙41が形成されうるも
のであれば特に制限はないが、製造上の難易度、
弾性変形性等を考慮すれば、例えばシリンダーボ
デイー3の内側底面31を平面に、一方緩衝材2
の先端面21を半球面又は凸面に構成するのが望
ましい。尚、この弾性緩衝材2はピストンロツド
1へ直接固着してもよいが、組立・交換作業性等
の観点からは図示の如く適当な金属製の台座10
に緩衝材2を固着しておき、該台座10をピスト
ンロツド1の一端部に螺合するのが好ましい。
一方、給排油管6は、従来機構のようにシリン
ダーボデイーの底壁に連結すれば、弾性緩衝材2
が弾性変形しても底部間隙41内の油の排出抵抗
を増加させることが難しく、それ故油の排出抵抗
を最も増加せしめ得る個所、即ちシリンダーボデ
イーの側壁に連結するよう構成してある。このよ
うに単一の給排油管6を連結するだけで充分な効
果が得られ、第1図の従来機構に必要な逆止弁1
08を備えた給油専用管107が不要となること
も本考案緩衝機構の1つの利点として挙げられ
る。
尚、図例のものは弾性緩衝材2の側面及びオイ
ルシリンダー3の内側面共にテーパを付しておら
ないが、必要とあらば第1図の従来例のように両
者に適宜のテーパを付してもよく、これらの形状
或は取着方法等に関する種々の変更は本考案の精
神を逸脱しない範囲で適宜なしうるところであ
る。
叙述のように本考案機構に於ては、緩衝材2の
圧接弾性変形それ自体による緩衝作用と、該圧接
弾性変形に起因して生じる底部間隙41内の油の
排出抵抗増加による加速度的な緩衝作用とを併せ
て発揮するものであり、従来機構で不可避とされ
たシヨツク発生の欠点を完全に解消しうるもので
ある。また、上記効果を得るに当つて緩衝材2の
他に単一の給排油管6を連結するだけで済むの
で、製造能率やコスト面からも有利なものであつ
て、実用性が高い効果をも兼備している。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の緩衝機構を具備したオイルシリ
ンダーの部分縦断面図、第2図は本考案緩衝機構
を具備したオイルシリンダーの一例を示す縦断面
図、第3図、第4図及び第5図は夫々本考案緩衝
機構の作動原理を説明するための拡大部分縦断面
図である。 図面の符号の説明、1,101……ピストンロ
ツド、2……弾性緩衝材、21……先端面、3,
103……シリンダーボデイー、31……内側底
面、4,104……側部間隙、41……底部間
隙、5,105……終端側油室、6,106……
給排油管、10……台座、107……給油専用
管、108……逆止弁、A……オイルシリンダ
ー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストンロツド1のオイルシリンダーA内に位
    置する一端に設けられた合成ゴム等の材料よりな
    る弾性緩衝材2と、該緩衝材2を受入れるオイル
    シリンダーA終端部のシリンダーボデイー3と、
    該ボデイー3の側壁に連結された給排油管6とよ
    りなり、上記ピストンロツド1の押込み動作によ
    り上記弾性緩衝材2の先端面21が上記シリンダ
    ーボデイー3の内側底面31に到達した時点で該
    先端面21と該内側底面31との間にかなりの底
    部間隙41を生じるように構成するよう且つ到達
    後ピストンロツド1が停止するまでの間、弾性緩
    衝材2自体の弾性変形による緩衝と共に弾性緩衝
    材2の圧接弾性変形によつて該緩衝材とシリンダ
    ーボデイー3との側部間隙4を微小化させること
    により該底部間隙41に含まれる油の上記給排油
    管6からの排出抵抗を増大せしめるよう、前記シ
    リンダーボデイー3の内側底面31を平面とな
    し、前記弾性緩衝材2の先端面21を半球面又は
    凸面となしたことを特徴とするオイルシリンダー
    の緩衝機構。
JP1977158241U 1977-11-24 1977-11-24 Expired JPS6144006Y2 (ja)

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JPS5482889U JPS5482889U (ja) 1979-06-12
JPS6144006Y2 true JPS6144006Y2 (ja) 1986-12-12

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ID=29149917

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6139154Y2 (ja) * 1980-03-25 1986-11-11
CH654634A5 (de) * 1981-12-14 1986-02-28 Inventio Ag Daempfender anschlag in hydraulik-heber.

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2935047A (en) * 1957-08-02 1960-05-03 Ortman Miller Machine Co Inc Cushioned cylinder construction
US3067726A (en) * 1961-02-27 1962-12-11 Int Basic Economy Corp Cushioning structure for fluid power cylinders

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