JPS6143720Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ロール状に巻かれたプラスチツクフ
イルム（以下単に包装用フイルムという。）の先
端部若しくは端末部の所要形状に粘着テープを添
着するための貫通孔が形成され、続いて、粘着テ
ープが添着され、さらに貫通孔には打抜片が貼り
付けられていることを特徴とする一端に有孔接続
部を形成した包装用フイルムに関する。

一般にロール状に巻かれた包装用フイルムを用
いて、例えば被包装物を自動的に包装する横型ピ
ロ自動包装機にはロール状の包装フイルムが左右
あるいは上下に平行してロールシヤフトに回転自
在に保持されている。

該包装用フイルムが巻き戻されて所定量の被包
装物を包装し、包装フイルムの端末部が芯管より
離れるとき包装フイルムの端末部に両面テープを
添着し、巻戻された隣接包装フイルムの先端部を
前記両面テープに添着することによつて先行フイ
ルムと次のフイルム間に間隙が生ずるのを防いで
いるのが現状である。

要するにフイルム相互間の接続には両面テープ
以外は使用できないと共に両面テープはガムテー
プの如き片面テープに比し高価である欠点を有す
るとともに包装用フイルムの材質によつては該両
面テープの粘着剤に添着しにくい欠点がある。

また、製造から包装までワンラインで作業が行
われているところでは、包装用フイルムの接続が
スムーズに行われないと包装機械の運転一時中止
せざるを得ず、前後の作業に思わぬトラブルの原
因となる。

本考案の技術的課題は包装用フイルムの種類に
左右されることなく、フイルム相互間の接続の作
業が容易にして、かつ、確実に行うことができ、
さらに廉価な片面テープのみで包装用フイルム相
互の接続を可能ならしめたことにある。

上記技術的課題を解決するための本考案の構成
すなわち、技術的手段はロール状に巻かれた包装
用フイルムの先端部、若しくは端末部の所要個所
に任意形状の貫通孔が形成され、該貫通孔が形成
された前記包装用フイルムの裏面に粘着テープの
接着剤側が添着され、さらに前記貫通孔に打抜片
が貼り付けられていることを特徴とする一端に接
続部を形成した包装用フイルム。

上記技術的手段により生じる作用は次の通りで
ある。

包装用フイルムの端末部に貫通孔が形成され、
該貫通孔に粘着テープを添着されて、有孔接続部
が形成されているので、該粘着テープの一部が前
記貫通孔より露出し、次のフイルムの先端部に直
接添着することのできる機能を有する。

以下図に基いて本考案の好適例を説明する。

１０は包装用フイルムで、第１図に示すように
該包装用フイルム１０の端末部１１に近接して、
例えば円形に複数打抜いて貫通孔１２，１２を形
成する。

該包装用フイルム１０の端末部１１が表われた
ら、備え付けの粘着テープ２０を該貫通孔１２，
１２を覆うように前記包装フイルム１０の裏面よ
り添着することによつて、該粘着テープ２０の一
部すなわち接着剤２３の層が前記貫通孔１２，１
２より露出される。

さらに、第２図に示すように該粘着テープ２０
の露出部すなわち接着剤２３の層に同包装用フイ
ルム１０が添着することのないようにシリコーン
オイル２２を塗布した打抜片２１を貼り付ける。

従つて、使用するさいは、該打抜片２１を取り
除くことによつて、次の包装用フイルムの先端部
を確実に添着接続することができると共に粘着テ
ープを備えることを必要としない利点を有する。

なお、包装用フイルムとは異なる色彩にて着色
した打抜片を使用すれば、該打抜片の剥離が容易
にして作業能率がアツプする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案包装用フイルムに粘着フイルム
を添着する状態を示す斜視図、第２図は本考案包
装フイルムに打抜片を貼り付ける状態を示す縦断
面図である。 １０：包装用フイルム、１２：貫通孔、２０：
粘着テープ、２１：打抜片、２２：シリコーンオ
イル、２３：粘着剤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロール状に巻かれた包装用フイルム１０の先端
   部、若しくは端末部１１の所要個所に任意形状の
   貫通孔１２が形成され、該貫通孔１２が形成され
   た前記包装用フイルム１０の裏面に粘着テープ２
   ０の接着剤２３側が添着され、さらに前記貫通孔
   １２に打抜片２１が貼り付けられていることを特
   徴とする一端に接続部を形成した包装用フイル
   ム。