JPS6143270Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は全電子時計のコネクターゴムに関する
ものである。

従来の全電子時計のコネクターゴムは一般に第
１図、第２図に示すように、電気光学的表示装置
１、（以下、液晶パネルと言う）と電子回路（以
下、ICと言う）２を含む回路基板３の間にコネ
クターゴム４を介在させ、ICを含む回路基板と
液晶パネルとの導通をとり、液晶パネルを駆動し
ていた。しかし、この構造では、ICが液晶パネ
ル側に配置されるため、回路基板から液晶パネル
までの厚みが増し、時計の薄型化を阻害してい
た。

本考案の目的は、前述の欠点を除去するもの
で、時計の薄型化をはかる為に回路基板から液晶
パネルまでの厚みを少なくし、かつ回路基板と液
晶パネルとの電気的導通が簡単にとれる時計ムー
ブメントを提供するものである。

以下本考案を第３図、第４図で詳細に説明す
る。１０は電界光学的表示装置である液晶パネル
である。１１は液晶パネル１０を駆動するための
電子回路を形成したICである。１２はIC１１が
実装され、かつ、配線された回路基板であり、溝
１２ａを有している。

１３は導電層１３ａと絶縁層１３ｂから成るコ
ネクターゴムであり、ツバ部１３ｃを有してい
る。１４はコネクターゴム１３を位置決めするコ
ネクター枠である。１５は回路基板、コネクター
ゴム、コネクター枠液晶パネル等を支持する回路
押エ枠であり、コネクターゴムのツバ部１３ｃが
支持される凹部１５ａを有している。また回路押
エ枠にはネジピン１５ｂが固定されている。１６
は液晶パネルを固定するためのパネル押エであ
り、１７はネジである。したがつて、パネル押エ
１６をネジ締めし、ムーブメントを固定すると、
コネクターゴムのツバ部１３ｃが回路基板１２と
回路押エ体の凹部１５ａで圧縮され、導通が得ら
れ、コネクターゴムを介して、液晶パネルを駆動
することができる。

以上のごとく、本考案によれば、ICを液晶パ
ネルと反対側に配置したから、回路基板と液晶パ
ネルとの電気的導通がとれ、これによつて回路基
板から液晶パネルまでの厚みはICの厚み分だけ
減り、ICを回路押え枠内に配置したから時計の
ムーブメントを薄くすることができ、又、コネク
ターゴムにツバ部を設けることにより、液晶パネ
ルと回路基板との配線等の電気的導通が簡単にと
れる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の実施例の時計ムーブメント状態
における主要部断面図、第２図は従来の実施例の
コネクターゴムの斜視図、第３図は本考案の時計
ムーブメント状態における主要部断面図、第４図
は本考案のコネクターゴム斜視図である。 １０……電界光学的表示装置、１１……電子回
路、１２……回路基板、１３……コネクターゴ
ム、１３ｃ……ツバ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電界光学的表示装置の下にコネクター枠を介し
   て回路基板を配置し、前記表示装置と回路基板と
   の間に配置されて電気的導通を採るコネクターゴ
   ムとから構成される電子時計の電気的接続装置に
   おいて、前記表示装置のある面とは反対側の回路
   基板面に電子部品素子およびその配線手段を有
   し、前記電子部品素子を前記回路基板下にある回
   路押エ枠の空所に内在させると共に、前記コネク
   ターゴムの一端側に形成したツバ部を電子部品素
   子を取付けた前記回路基板面に接し、その他端を
   回路基板にあけた溝・コネクター枠を介して前記
   表示装置に導かれていることを特徴とする電子時
   計の電気的接続装置。